英語速読習得法:初見の英文を速く読む方法


大学受験の英語の潮流は、「難解な英文をじっくり訳す(翻訳)」から「より易しい英文を素速く読み、大意を把握する(英語速読)」の方向へと、すなわち、実用英語へと大きく舵を切っています。このページでは大学受験生が「初見の英文でも圧倒的に速く読めるようにする最強の勉強法」について書いていきます。

初見の英語を圧倒的に速く読めるようにする勉強法

1.初見の英語を速読できるようにするにはどうしたらよいか

1.1.英語速読とはどのくらいのスピードのことか

普通の高校生が、学習した英語教科書を10回程度読むと、分速60~80ワードくらいで読めるようになります。20~40回くらい読んで「スラスラ読める」ようになると、分速100ワード前後になります。50~100回読むと130~150ワードくらいで読めるようになります。

初見の英文で分速150ワードは相当音読に慣れないと無理なので、現実的な線としては「初見の英文で分速100ワード」です。これが英語速読の第一目標になります。

1.2.音読して、学習した英文を一つ一つ「スラスラ理解できる状態」にする

(1)30~100回音読して「英文を一つ一つ、スラスラ理解できる状態」にする

初見の英文を速読できるようにするためには、まずは「学習した英文を一つ一つ、スラスラ読めて、スラスラ理解できる状態」にしなければなりません。ここで「スラスラ読めて」とは、既習の英文を分速130~150ワードで読むことを指します。

その状態にするためには、学習した英文を3~5回読んで終わりにするのではなく、30~100回音読する必要があります(回数には個人差あり)。

多くの高校生はこの過程を飛ばして、英文をそこそこ読めるようになったら、次の英文に行こうとします。その結果、学習した英文さえ、「スラスラ訳せる状態」「英文速読できる状態」になっていません。また、繰り返しの回数が少ないので短期記憶にしか入らず、定期テストが終わればすぐに忘れてしまいます。

(2)なぜ初見の英文でもスラスラ読めるようになるのか

なぜ初見の英文もスラスラ読めるようになるかというと、「同じ英文は出ないが、同じ英単語・英熟語・英文法・英語構文は出る」からです。言い換えると、初見の英文でも、中に含まれる英単語・英熟語・英文法・英語構文は、今まで読んだ英文の中に90%以上含まれているからです。

既習の英文の中の英単語・英熟語・英文法・英語構文を全て「読んでスラスラ意味が分かる状態」にすれば、初見の英文の中の英単語・英熟語・英文法・英語構文もほとんどが「読んでスラスラ意味が分かる」のです。

当然ですね。

(3)「スラスラ理解できる英文」を30英文蓄積する

「スラスラ理解できる英文」が30英文(500ワード×30英文)になれば、初見でも90%以上が「スラスラ理解できる状態」になり、50英文、100英文と増えるにつれ、100%に近づいていくのです。すなわち、初見の英文でもスラスラ読めてスラスラ意味が分かるようになるのです。

また、「スラスラ理解できる状態」にしたセンター英語レベルの英文を30本以上蓄積すれば、センター英語レベルの英文がスラスラ読めるようになり、プラス難関大学レベルの英文20本で難関大学レベルの英文が、プラス超難関大学レベルの英文30本で超難関大学レベルの英文が、初見でスラスラ読めるようになります。

「君の英語号は空へ舞い上がれるか?」

清水かつぞー(元・駿台予備校講師、ベストセラー「英単語ピーナツ」シリーズ著者)(國弘正雄著「英語の話しかた」所収、たちばな出版)

英文解釈の勉強とは、スラスラわかる英文を1つずつ作り上げていくことなのだ。……「スラスラ感」を味わうためには、地道に音読を繰り返すという復習が欠かせない。ほとんどの生徒がそこから逃げようとする。いや、そのことに気づきもしない。教師もその必要性を教えない。……

ところが、たった3題の長文でも、君が日本語を読むときの「スラスラ感」の半分くらいを英語でも感じることができれば、飛躍の可能性が生まれてくる。最初から量を焦ってはいけない。「スラスラ感」さえ獲得すれば、量はあとから、あっという間についてくる。

大学入試の長文読解は、最高レベルの生徒でもせいぜい100題だ。本当に100題スラスラ読めるようになると、もう入試の英文は読みたくなくなるのだ。

■質問1 どんな英文を対象にするのですか。高校の教科書でもよいのですか。

自分の志望校レベルの長文が対象です。高校の教科書でももちろん結構です。生徒さんは、入試問題ではないという理由だけで、高校のリーダーを軽く見ます。読めもしないくせに軽くみる。それは間違いです

■質問2 何回くらい音読するとスラスラ感が味わえますか。

100回くらいと言いたいのですが、まあ50回というところが、受験勉強としての現実的な数字でしょう。最初の2,3題は3桁の回数になるかもしれません。

■質問3 実際に100題やれた生徒はいますか。

私の知っている範囲ではおりません。最高で75題です。

■質問4 一番少ない人で何題くらいですか。

10題程度で大学生になった人もかなりおります。15題で上智に合格した人もいる

1.3.スラッシュ訳をマスターする

スラッシュ訳とは、3~5ワードの意味のまとまりごとに、前から前から、口頭で和訳し、理解し、読んでいくことです。

スラッシュ訳に慣れることで、初見の英文でも、返り読みをしないで、前から前から意味を理解し、訳し、読むことができるようになり、英文を速く読むことができるようになります。つまり、英語速読が可能になります。

スラッシュ訳は、フレーズ・リーディングとかサイト・トランスレーションとも言われ、英語通訳の重要な勉強法の一つです。最近では、例えば以下のようなスラッシュ訳のついている英語教材も増えています。

「入門英文解釈の技術70」シリーズ(桐原書店)
「英語長文ハイパートレーニング」シリーズ(安河内哲也著、桐原書店)
「イチから鍛える英語長文700」シリーズ(内川貴司,武藤一也著、学研)
「東大英語長文が5分で読めるようになる」シリーズ(語学春秋社)

1.4.英文解釈をマスターする

英文解釈とは、英文を文法的に完全に理解して読むための技術で、「精読のトレーニング」と言うこともできます。具体的には「英文の構造分析(SVOCMを振る)」と「読解英文法」の2つから成ります。英文解釈を習得しておくと、どんなに難しい英語長文も文法的に理解することができるようになり、英語速読の前提となる英語力を培えます。

英文解釈のやり方はこちらで解説しています。

1.5.英語構文を覚える

英語構文とは、英語長文や英作文でよく使われる英文法例文(決まり文句)のことで、英語構文を暗記しておくと、当然英文が理解しやすくなります。

英語構文に限らず、英文法例文・英単語・英熟語なども、「英語⇔日本語訳」の双方を即答できるようにしておくと、英語が速く読めるようになります。

2.英語速読の原理

2.1.「理解」するとはどういうことか

日本人が日本語の文章を「理解する」とき、その文に含まれる個々の言葉や文法の背後にある「意味や視覚的イメージ」を瞬時に連想し思い浮かべています。つまり、「理解できる=イメージできる」です。ここで言うイメージとは、視覚的イメージに限らず、聴覚的イメージ、言葉の定義やその言葉から連想される言葉・感情・体験したことをイメージすることも全て含みます。

日本語の文を読みながら、日本人は、全ての言葉についてイメージを瞬時に喚起・連想していって理解しています。逆に言えば、読んでいる日本語の中に「イメージをすることができない(意味が分からない)」言葉が多ければ、理解しにくくなります。また、喚起するのに時間がかかれば、読むのが遅くなります。

これはアメリカ人が英語を理解するときも同じです。全ての言葉の背後にイメージがくっついており、そのイメージを喚起しながら英文を読んでいます。

2.2.日本人が英文を理解するには

では、日本人が英文を「理解」したいとき、どうしたらよいでしょうか。

英語上級者でない限り、日本人は「英語を英語のまま理解する」ことはできません。なぜなら、その英文に含まれる文法や語句一つ一つにイメージが付いていない(意味が分からない)からです。

逆に言えば、英語の文法や語句一つ一つにイメージ・意味をくっつけていけば「英語の意味が分かる」ようになります。

そして、そのイメージ・意味は、最初は日本語の意味(日本語訳)をくっつけていくしかありません。英単語に英語の意味をくっつけるとは、英英辞典を片っ端から記憶していくような作業なので、無理があるからです。また、環境や政治や人生のような、簡単ではあってもやや抽象的な言葉には視覚的イメージを思い浮かべにくいからです。

つまり、日本人が英文を理解するには、最初は「日本語を介して理解する」しかありません。その方法が、英文読解(英文を訳して日本語で理解すること)や、英単語記憶(英単語に日本語の訳をくっつけて覚えること)、瞬間英作文(英文を暗記して日本語訳から英文を言えるようにするトレーニング)などの英語学習なのです。

3.まとめ

以上をまとめると、英語速読を身に付けるには、以下の5つが必要です。

(1)学習した英文を全て「意味を理解しながらスラスラ読める状態」にする:そのためには30~100回の音読が必要です。

(2)英単語・英熟語を覚える:できる限り「英語⇔日本語訳」の双方を即答できるようにします。

(3)英語構文・英文法の例文を覚える:大学受験に向けては、最低300例文、できれば800~1000例文覚えましょう(瞬間英作文を使えば簡単です)。この時も、「日本語訳⇒英文」を瞬間的に言えるようにします。

(4)英文解釈をマスターする

(5)スラッシュ訳を習得する


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