過去問(3-1)英作文上達法


本気で志望校合格を考えている高校受験生にとって、夏休み以降の最も重要な問題集は過去問です。

このページでは、過去問・英作文の、主に和文英訳の書き方・習得法・英作文を書けるようにする方法について詳しく書いていきます。

1.英作文問題の種類

高校入試の英作文問題は、以下の3つの形式があり、この順に難しくなります。

過去問・英作文の3つの形式

(1)和文英訳:日本文が提示されて英訳する形式。

(2)条件付き自由英作文:状況設定や資料・図表・グラフ・英文・絵等を与えられて、1~3文程度の英作文を書く形式。

(3)自由英作文(意見文):与えられたテーマについて、30~50ワード前後で、あなたの意見・考えを書きなさい、という形式。

このページでは「和文英訳」の上達法を書いていきます。自由英作文については【過去問(3-2)自由英作文上達法】に書いています。

2.和文英訳の書き方

2.1.和文英訳を書けるようにするためのポイント

和文英訳では使うべき英単語熟語・表現・英文法はほぼ決まっているので、それを知っているかが最も重要です。これは日頃から英単語熟語・表現・英文法例文を数多く暗記するしかありません。

また、細かいところでは、間違いやすいのは、三単現のs、単数複数の区別、冠詞、時制(現在形か過去形か現在完了か)、動詞の過去形・過去分詞形などですから、日ごろから英作文の練習をして、これらに気をつけます。

2.2.過去問・和文英訳の書き方

英作文の書き方&習得法

(1)過去問・英作文の書き方

 ①使うべき文法・構文・表現を考える:there is を使うのか、how to do か、現在完了か進行形かなどを考え、書きます。

 ②主語・動詞、その他の部分を書く:主語と動詞が文章の骨格なので、それを決めます。それに合わせて他の部分も書きます。

 ③日本語文と英文を照合し、欠けた部分を補う:日本語文の単語を見て、それが自分が書いた英文にあるか確かめます。

 具体的には、日本語文の各単語に下線を引き、それに相当する英単語・フレーズに下線を引いていきます。日本語にあって英語になかった単語を補い、英語にあって日本語になかった単語を削除します。

 例:あれらの 鳥は 毎年冬に 北から ここへ やってきます

Those birds come (○) from the north every winter. ⇒ (○) の部分に「here」を補う。

 ④英文をチェックする:間違いやすいのは、三単現のs、単数複数の区別、冠詞、時制(現在形か過去形か現在完了か)、動詞の活用などです。厳密にチェックし、間違いのない英文に修正します。

 また、自分が間違えやすいパターンを発見し、【過去問まとめ帳】(下記)に書いておきます。

 ⑤自分が書いた英文を和訳してみる:英文を文法的にチェックするだけでなく、日本語に訳してみると、訳せなかったり、意味が変だったりして、誤りに気づきやすくなります。

(2)解答解説を読む

 ①自己添削:英作文に使うべき英単語熟語・文法を正確に書いていたか、三単現のs・複数形s・過去形等の細かい綴りもチェックし、赤字で添削します。

 ②添削してもらう:可能なら、塾講師・家庭教師・親などに添削してもらうと良いでしょう。

(3)模範解答を習得する

 ①暗記事項をまとめる:英作文に使うべき英単語熟語・表現・文法で間違えたものを自作英単語帳に全てまとめ、書いた日から毎日暗記します。

 ②模範解答を暗記する:間違えた場合、模範解答を瞬間英作文で暗記します。正しい英文の大量暗記なしに英作文は書けません。

 瞬間英作文は以下の通り。

 【英文を2回口頭和訳⇒英文を5~7回音読⇒暗唱⇒瞬間英作文(日本語を見て英語に訳す)⇒言えたら次へ、言えなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」⇒全部⇒週10周で完全暗記】

2.3.添削を受ける

英作文(自由英作文を含む)は自分の回答が模範解答と違っていて、自分では正しいかどうか分からないことも多いので、塾講師や家庭教師に添削を受けることを強くオススメします。

特に受験終盤の9月以降は、週1回1年分の添削を受けるなど、定期的に書き、直してもらうと、実力が伸びていきます。

添削を受けた英文も瞬間英作文で暗記していきます。

3.和文英訳上達法

3.1.過去問・和文英訳の上達順序

英作文は、「過去問だけやっていれば受験も大丈夫だ」という基礎がある人はマレです。よって、過去問に和文英訳がある場合、日頃から以下の対策をするのが良いでしょう。

創賢塾オススメの英作文上達順序は以下のようになります。

英作文上達順序

(1)英語教科書の英文法例文を英作文できるように瞬間英作文で暗記する

 テスト勉強として日頃から英語教科書の英文法例文(基本文・重要文)を瞬間英作文で暗記すると、英文法の基礎ができ、英作文が書けるようになるので、成績が上がります。

 そして、テスト後も復習して、学年の終わりに教科書全体の英文法例文の「日本語⇒英文」「英文⇒日本語訳」を即答できるようにすると、英作文が得意になります。

(2)英文法問題集の英文法例文を英作文できるように暗記する

 入試までに英文法問題集は2~3冊前後習得する必要があります。できれば「ハイパー英語教室 中学英文法」(安河内哲也著、桐原書店)のような「英文法例文集」が付いている問題集を選び、瞬間英作文で暗記すると、英文法・英作文の基礎が身につきます。

(3)例文方式英単語集の英文を暗記する

 高校入試用英単語熟語集の中には、「高校入試 短文で覚える英単語1900」(文英堂)のような例文方式(10ワード前後の短い英文に、覚えるべき英単語熟語を3~5つ前後詰め込んだ形式)が幾つかあります。

 英単語熟語は、この形式の単語集で暗記することを強くオススメします。理由は、中学英文法をほぼ網羅している例文を暗記することで、文法の復習になり、英文法の基礎ができあがり、英単語熟語の使い方もマスターできるからです。

(4)「英作文練習」をする

 「ハイパー英語教室「短文で覚える英単語1900」などの英文を使い、週10問など決めて、「日本語訳⇒英文」を書き(簡単なものは言うだけでも良い)、自己添削し、間違えたら英文を瞬間英作文で暗記します。

 もしくは、定期テスト勉強として、英語教科書の本文の日本語訳から英作文をし、間違えたら瞬間英作文で暗記します。

 日頃は英作文まで手が回らない場合が多いので、手持ちの教材で、このように少しずつ英作文練習を続けることで英作文力を上げていきます。

(5)3年になったら過去問を解く

 ①過去問を解く:「ハイパー英語教室」だけでも暗記したら、公立高校入試の和文英訳問題に使われる英文法はほぼ網羅しますから、「ハイパー英語教室」+αの例文を暗記した中学3年生は、4~8月などの早い時期に過去問を解くのがオススメです。

 使用英単語熟語・表現・英文法の難易度や、自分がどの程度書けるかを知るためです。

 ②全然書けなかった場合:「ハイパー英語教室「短文で覚える英単語1900」などの例文暗記・「英作文練習」を毎日15分など決めて続けます。

 英作文問題集で「英作文を書く」より、これらの教材で例文暗記・「英作文練習」をした方が良い理由は、英作文の基本は「例文暗記」だからであり、また、いろいろな教材を使おうとしても中途半端になりがちで、手持ちの教材を徹底的に使い尽くす方が、続きやすく、英語総合力が上がるからです。

 ③過去問・和文英訳で50%以上得点できる場合:過去問を「5年分⇒10年分」書きながら、「ハイパー英語教室」等の例文暗記・「英作文練習」をし、それが終わったら、「くもんのハイレベル中学英語―文法・作文」(くもん)のような問題量の多い英作文問題集に入ります。

(6)過去問と英作文問題集を入試まで解いていく

 ①英作文を書く:過去問と英作文問題集で英作文を書き、間違えた問題の模範解答を瞬間英作文で暗記し、それを入試まで続けます。

 ②例文暗記+「英作文練習」:「ハイパー英語教室」等の例文暗記・復習、「英作文練習」を入試まで続けます。

3.2.オススメ英文法問題集

英文法問題集では以下の3冊がオススメです。入試までにこの3冊を習得すれば、英文法は万全です。

ハイパー英語教室 中学英文法」(安河内哲也著、桐原書店)
中学ニューコース問題集 中学英文法」(学研)
塾で教える高校入試 英語 塾技63」(文英堂)

ハイパー英語教室」は、中学英文法が網羅され、薄いので2~3ヶ月で終わらせられる上に、巻末には中学英文法全体を網羅した140例文が暗記しやすい形で載っており、優れています。この例文を2~3ヶ月前後で暗記すれば英文法と英作文の基礎ができます。

ニューコース」は、中学英文法を網羅している標準英文法問題集です。中3で時間がない受験生以外は、「ハイパー英語教室」の後、「塾技63」に入る前に「ニューコース」を習得するのがオススメです。「塾技63」は難解だからです。「ニューコース」では例文暗記はしませんが、間違えた英作文問題の解答や、間違えた問題の英文を瞬間英作文で暗記します。

ニューコース」が終われば、入試用英文法問題集の中で最高峰の「塾技63」に入り、問題をどんどん解いていくのと並行して、これも巻末に240弱の英文法例文が載っているので、暗記していきます。暗記すれば、入試英作文の基礎はできあがります。

3.3.オススメ例文方式英単語集

「高校入試 短文で覚える英単語1900」(文英堂)
例文で覚える中学英単語・熟語1800」(学研)
システム英単語中学版」(駿台)

中でも、「高校入試 短文で覚える英単語1900」が一番オススメです。単語数が多く、CD付きで、英文法がほぼ網羅されているからです。

3.4.オススメ英作文問題集

過去問を数年分解いて傾向が分かったら、その傾向に合った和文英訳問題集を探し、習得して基礎力を培います。「習得する」というのは、和文英訳問題を3周ほど書き、模範解答を全部暗記し、解説を理解するということです。

「くもんのハイレベル中学英語―文法・作文」(くもん)
高校入試正解 分野別過去問 英語」(旺文社)
全国高校入試問題正解 英語」(旺文社)
高校入試スーパーゼミ英作文」(文英堂)

3.5.英作文に英文法例文暗記が最重要である理由

英作文の基礎は「英文法例文の暗記」です。例えば現在完了を書く必要があっても、現在完了の英文法例文が思い浮かばなかったら書けません。英文法例文が思い浮かべば、主語や動詞などのパーツを換えれば書けます。

よって、まずは徹底的に英文法暗記をするのがオススメです。

3.6.過去問を早期に解くべき理由

入試の英作文問題は、長さ・難易度など様々で、英作文力を上げるには時間がかかりますから、早めに過去問の傾向を知り、対策を実行することが重要です。

具体的には、英文法問題集の例文暗記を1冊以上終えた3年の4~8月に、過去問を2年分ほど解き、【過去問まとめ帳】を書き、対策を実践していきます。

3.7.過去問まとめ帳

過去問を解いたら必ず【過去問まとめ帳】を書きます。これは、ルーズリーフに、問題の傾向と自分の課題、感想・気づいたこと、対策法等を書きます。例えば以下の通り。

【〇〇県公立過去問〇〇年英語大問2和文英訳|5/20:■傾向:10ワード前後×4つ、文法はハイパーに全部載っている、6カ所間違えた、中程度の難易度、■不足点:「ハイパー」文法例文の暗記が甘かったので書けないものがあった、■対策:「ハイパー」「塾技」の例文を完璧に暗記する、「塾技」で英作文練習をする、単語・表現をもっと暗記する、5/30:4つとも暗記ok、……】

【最後に:合格したかったら過去問を解け!】

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

志望校に合格するには、長期記憶に入れる勉強法を実践し、過去問を問題集として解きまくり、暗記しまくることが役立ちます。

合格したかったら、過去問をガンガン解きましょう。


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