英語勉強法(4)音読のすごい効果


英語の成績を上げるのに最も役立つのは「音読」と「例文暗記(瞬間英作文)」です。創賢塾の英語指導では、音読時に、シャドーイング+リスニング+瞬間英作文もセットでトレーニングします。それが英語力と英語の成績を最も効率よく飛躍させるからです。このページでは音読セットの効果と目標について書いていきます。

音読の効果と目標

英語上級者の間では音読の絶対的効果は広く知られており、誰もが実践していますが、高校生で常時音読をしている人はまだ多くありません。残念なことです。これは学校や予備校の英語教育がいかに遅れているかを示しています。

よって、高校生は音読の効果もよく分からない人が多いので、ここでまとめておきます。以下、英語の「効果」は「目標」と同義です。以下の「効果」を「目標」にして取り組みましょう。

1.音読による英語長文読解の上達

英文を速く正確に読めるようになることが大学受験生には必要です。速く正確に読めるようにするには、①スラッシュ訳、②英文解釈による英文構造把握訓練、③スラスラ理解できるまで音読することの3つが役立ちます。

【音読による英語長文読解の上達プロセス】

(1)既習の英文が、返り読みしないで読める状態になる

高校生が英語を読む時は、99%の人が「返り読み」をしています。しかし、返り読みをしていたら、いつまでたっても英語を速く読めるようにはなりません。

この「返り読み」を防ぐ読み方が、いわゆる「スラッシュ訳(フレーズ・リーディング)」です。スラッシュ訳で30~100回の音読を続ければ、「英文を、英語の語順で、返り読みせずに、前から前から理解できる状態」にできます。そうすれば、その英文は速く読めるようになります。

(2)初見の英文が、返り読みしないで読める状態になる

300ワードにして10~15の英文を、「前から前から理解できる状態」にすれば、初見の英文でも「前から前から理解できる状態」にできます。

(3)既習の英文の英文構造を瞬時に把握できるようになる

高校生が英語長文を”正確に”読みたいなら、英文解釈は必須です。だだし、もし英文を”速く”正確に読みたいなら、単に訳やSVOCMを書くだけではなく、英文解釈した英文を30~100回音読することが必須です。そうすれば、音読した英文については英文構造を瞬時に把握して、正確に速く読めるようになります。

(4)初見の英文の英文構造を瞬時に把握できるようになる

英文解釈書2冊(センター試験レベル+難関大学レベル)を数十回音読して「スラスラ読めて、スラスラ理解できる状態」にしたら、初見の大学受験レベルの英文も速く正確に読めるようになります。つまり、英文構造を瞬時に把握して読めるようになります。

(5)既習の英文が、分速180ワードで読んで理解できる状態になる

音読を30回、50回、100回と続けていくと、「理解しながら読めるスピード」がどんどん速くなります。

ふつうの高校生が教科書を理解したあと音読するとき、その速度は分速50~70ワード前後です。音読を10~30回すれば120~150ワードに上がります。

目標は分速180ワードです。理想的には分速200ワード(400ワードの英文を2分で読んで理解できる状態)です。個人差はありますが、30~100回で分速180~200ワードに到達できます。

(6)初見の英文が、分速160ワードで速読できる状態になる

30~100回音読して「分速180ワードで読めて理解できる状態」にした英語長文が30英文(300ワードの英文×30英文×100回音読)を超えると、初見の英文でも分速150~180ワード前後でスラスラ理解できるようになります。つまり、英語速読が可能になります。

(7)既習の英文で、英語を英語のまま読める状態になる

「英語を英語のまま理解できる(読める、聴ける)状態」を「英語回路」、また「直読直解ができる」と言います。英語のまま理解できるとは、英文の情景をイメージしながら読めるということです。

日本人は最初は「日本語を介して」しか英語を理解できません。しかし、音読を30~100回続けると、【英語長文を6ヶ月でスラスラ読めるようにする方法】に書いているように、まずは既習の英文が、日本語を介さなくても、英語のまま理解できるようになります。

日本語に訳さず、英語のまま理解できれば、当然、圧倒的な速度で読めるようになります。

(8)初見の英文で、英語を英語のまま読める状態になる

日本語に訳さなくても、英語のまま理解できるようになった英文を50~100本(300ワードの英文にして50~100本)積み重ねると、同じレベルの英文なら、初見の英文でも「英語のまま理解できる状態」になります。

例えば、センター試験レベルの初見の英文を「英語のまま理解できる状態」にするには、センター試験レベル、あるいはそれ以上のレベルも含めて、「300ワードの英文にして50~100本の英文を50~100回音読」すれば到達できます(回数や本数には個人差があります)。

(9)既習の英文で、日本語に近い理解力で読める状態になる

「英語を英語のまま読めるようになる」といっても、その理解度には大きな差があります。そして、英語のまま読めるようになった英文を30回、50回、100回と読み続けると、理解度はどんどん増し、「日本語を理解するのと同じ程度の理解力」にどんどん近づきます。

(10)初見の英文で、日本語に近い理解力で読める状態になる

「日本語に近い理解力で読める」英文が30文、50文、100文と増えていくと、最終的に、初見の英文でも「日本語に近い理解力で読める」ようになります。英文量としては、300ワードの英文にして100英文以上です。

(11)多読できる

例えば高1英語教科書を100回音読し、シャドーイングし、返り読みせず、英語の語順で、スラスラ読めるようになり、暗記したら、他社の高1英語教科書もスラスラ読めるようになります。なぜなら、核心的な英文法・英単語・英熟語・英語構文は同じだから、その部分はスラスラ意味が分かるからです。

英語の教科書は「理解して終わり」にする人がほとんどです。これでは「理解した英語が長期記憶に入っていない」ので、英語力は伸びません。音読をして習熟度をどんどん高めましょう。

「音読することで英語回路ができた」

柴田はるじぇーさん、@語学学校サウスピーク

英語の基礎力を養成するためにはひたすら音読したり(音読パッケージ)、ひたすら聴き続ける(1000時間ヒアリングマラソンなど)必要があります。これは英語学習で上級に到達した人達はみなが通った道です。この「ひたすら音読&聴く」という行為は語学学習においては避けて通れない道です。

私は17歳の時に英語の文章を音読する習慣を身につけました。その音読は1つの文章を20回読むというものです。これは「超勉強法」 (講談社文庫)に書かれていた学習方法です。これを行うことによって英語を英語のままで理解できる、通称”英語回路”が頭の中に出来ました。

思えばこの音読行為によって、いちいち日本語に訳さずに英語を理解できるようになりました。英語が苦手な人は英語回路がないために、逐一日本語に訳している人や返り読みをしている人が多いのではないでしょうか。

英語学習をしている人で音読の習慣がない人は音読をする習慣を身につけるべきです。この音読習慣を身につけることなく英語を学ぶのは難しいです。私は「超勉強法」で紹介されている学習法を実践しましたが、今ならただ単に20回音読をするよりも効果的な方法を紹介している音読パッケージを推薦します。(引用者註:音読パッケージとは、森沢洋介著「英語上達完全マップ」に書かれている音読トレーニング法です)

「音読から多読へ」

英語の話しかた」(國弘正雄著、たちばな出版、49ページ)

ある高校1年生の話です。普通通りの受験勉強をして高校生になった。夏休みにたまたま「英語の話しかた」を読んだ。一夏だけ、試してみようと、前年使った中3の教科書を何回も音読してみた。9月になって、別の中学から来た友達が自分とは別の教科書を使っているのを確かめると、貸してくれと頼み込んだ。教科書の種類は5種類ある。借りた4種類はそれぞれ一晩で読むことが出来たそうです。自分なりに発音も出来たという。
ほんの半年前、友人が1年間かけて終えた教科書を自分は一晩でできた。高校生の喜ぶ姿が目に浮かびます。もちろん、こうしたことが可能なのは、夏休みの間に、自分が学校で使った教科書の習熟度を深めたからです。……

ふつう学校で多読指導と称しているものは、精読⇒多読らしい。精読したものを繰り返して音読して、身に付けるという作業を抜かしてしまう。これでは有意義な多読に進めません。……
9割以上の人は功を焦って、そのステップを省こうとします。欲に駆られてと言ってもよい。案の定、そういう人は後で伸びません。私は、中学の教科書の音読を500回などという、常識的に考えたら、壮大な無駄としか思えないようなステップをきちんと踏んだので、その後で大いなる飛躍が可能でした。

高校のリーダー(長文教科書)も同じです。1種類のリーダーを本当に身につければ、他の会社の同じレベルのリーダーは一晩で次々と読めるのです。それが本当の多読というものです。
夏休みは復習に当てた方が長い目で見て有効でしょう。

2.音読によるリスニングの上達

リスニングで問題なるのは、①聴解力(発音が聴き取れない)、②理解力(単語の発音は聴けるが理解できない)、③スピード(ゆっくりなら分かるが、速いと理解が追いつかない)の3つです。この3つは【音読トレーニング・セット:音読⇒シャドーイング⇒リスニング】で解決できます。

ちなみに、センター試験英語リスニングの速度は、【分速140ワード】前後です。初見のリスニングをこのくらいのスピードで聴けなければならないので、ふだんの音読・シャドーイング・リスニングは分速150~200ワード前後で理解できる必要があるでしょう。分速200ワードとは、400ワードの英語長文を2分で聴けるスピードです。

その進化プロセスは以下のようになります。

【音読によるリスニングの上達プロセス】

(1)英語聴解力アップ

正しい発音で音読するよう努め、シャドーイングでネイティブの発音・リズムを真似て、リスニングを続ければ、聴解力は確実に上達していきます。更に聴解力をアップさせたい場合は、発音練習、ディクテーション(書き取り)が役立ちます。

(2)既習の音声で、聴いて意味が分かるようになる

スラッシュ訳で理解しながらの音読+シャドーイングを30~100回繰り返すと、その英文はCDより速いスピードで音読して理解できるようになります。そうなった英語音声を20~30回聴けば、英語の語順で、聴いて理解できるようになります。

この段階ではまだ一部日本語に訳しながら聴いていても仕方ありません。

(3)初見の音声で、聴いて意味が分かるようになる

300ワードにして30編前後の英語音声を、「前から前から聴いて理解できる状態」にすれば、初見の英文でも「前から前から聴いて理解できる状態」にできます。

(4)既習の音声で、分速180ワードの音声を聴いて理解できるようになる

30~100回音読して分速180~200ワードで読めるようになったあと、その英文の音声を30~50回前後リスニングすると、分速180ワードの音声でも理解できるようになります。速いスピードの英語音声を聞けるようになれば、当然受験リスニングでは有利ですから、速い音声を聴いて理解できるようにしましょう。

今はパソコンソフトやアプリで、速聴機能は普通についています。高校生用のCD音声は遅くしたものが多いので、だんだん速くして聴いていきます。いったん理解できた音声なら、1.2倍程度ならすぐに理解できます。1.5倍、2倍と速度を上げていってもすぐに理解できるようになります。

(5)初見の音声で、分速160ワードの音声を聴いて理解できるようになる

リスニングで分速180~200ワードで理解できる状態にした英語音声を「300ワードの英語音声にして30編」蓄積すると、同じレベルの音声なら、初見の英語音声でも分速140~160ワードで聴いて理解できるようになります。

センター試験英語リスニングで140ワード前後ですから、初見の英語を分速140~160ワードで聴けることは必須と言えるでしょう。センター試験英語リスニングの過去問の音声も、1.3倍速、1.5倍速で聴くと、リスニング能力は飛躍的に伸びます。

(6)既習の音声で、英語のまま理解できる状態になる

日本語に訳さなくても、英語のまま読めるようになった英文の音声を30~50回前後リスニングすると、英語のまま聴いて理解できるようになります。

(7)初見の音声で、英語のまま理解できる状態になる

日本語に訳さなくても、英語のまま理解できるようになった英語音声を50~100本(300ワードの英文にして50~100本)積み重ねると、同じレベルの音声なら、初見の音声でも「英語のまま理解できる状態」になります。

例えば、センター試験リスニング・レベルの初見の英語音声を「英語のまま理解できる状態」にするには、センター試験リスニング・レベル、あるいはそれ以上のレベルも含めて、「300ワードの英文にして50~100本の英語音声を30~50回」リスニングすれば到達できます(回数や本数には個人差があります)。

(8)既習の音声で、日本語を聴くのに近い理解力で、聴いて意味が分かるようになる

英語のまま理解できるようになった音声を、30回、50回、100回と聴いていけば、最終的に、日本語を理解できるのと同じくらいの理解力に近づきます。

(9)初見の音声で、日本語を聴くのに近い理解力で、聴いて意味が分かるようになる

「日本語を理解できるのと同じくらいの理解力に近づいた英語音声」を30編(300ワードの英文にして30編)~50編積み重ねると、同じレベルの音声なら、初見の英語音声でも「日本語を理解できるのに近い理解力」で理解できるようになります。

初見の英語音声でも理解力が大幅にアップする理由は、30編、50編聴く中で、「”日本語を理解できるのと同じくらいの理解力に近づいた”英単語・英熟語・英語長文・英文法・英語構造」がどんどん頭に蓄積されるからです。初見の英語音声中、日本語のように理解できる要素が95%になれば、音声の95%近くは日本語のように理解できるようになるのです。 

3.英語が自動化する

「英語の自動化」とは、「英語を理解しながら、反射的に読める、書ける、聴ける、話せる状態にする」ということです。

大学受験レベルでは、もちろん4技能全てをここまで研ぎ澄ます必要はないわけですが、その一部でもやっておくと、受験では無敵になります。

英語長文読解の自動化に必要なのは、【300ワードの英文×100回音読×50英文以上】です。

「英語自動化訓練としての音読」

安河内哲也 :東進ビジネススクール講師、東洋経済オンライン)

「私が英語を話すとき、あなたが英語を話すとき……、私たちは文法のルールについては考えたりしません。机で勉強したことを意識的には思い出していないわけですから、言葉を話したり読んだり、聞いて理解するのは反射的なプロセスなわけです。
ですから、大事なのは机で学んだことを、いわゆる「動的記憶」とでも呼べるものへと自動化することなんです。

この変換プロセス、または訓練こそが日本の英語教育に欠けていることだと私は思います。そして、この自動化の訓練こそが第二言語をマスターする上で最も大事なプロセスだと個人的には考えています。……

だから、今日ここにいるみなさんにしてほしいのは訓練なのです。私は少なくとも50%の英語学習時間は、英文を音読することと、英語の音声を聴くことに充てるべきだと思っています。」

4.英文を暗記する

4.1.英文を暗記する

一つの英文の音読を終了する目安の一つは、【スムーズに音読でき、スラスラ理解できる状態】です。この状態になれば、たいてい、英文を暗記しています。

4.2.英文に含まれる全英単語・英熟語・英語構文・英文法を暗記する

英文を暗記していれば、「英文に含まれる全英単語・英熟語・英語構文・英文法」を記憶できていて、しかも、瞬時にそれらの意味が分かる状態になっています。

4.3.初見の英文も素早く理解できる

瞬時に意味が分かる「英単語・英熟語・英語構文・英文法」が増えるほど、初見の英文でも素速く理解できる(読める、聴ける)ようになります。

4.4.長期記憶に入れられる

英文を暗記し、瞬間英作文できる状態になれば、英文や英文に含まれる「英単語・英熟語・英語構文・英文法」は深い記憶(長期記憶)に入っていて、数ヶ月~数年忘れない記憶になっています。

英語力は、記憶した英語量で決まりますから、音読+瞬間英作文は英語力を最短で伸ばす方法と言えます。

5.英会話の上達

5.1.ネイティブの発音に近くなる

音読が最も役立つ分野の一つは英会話です。上記のように「音読・シャドーイング・リスニング・瞬間英作文」を繰り返していくと、ネイティブにできる限り近い速度・リズム・発音で英語を発声していくことになるので、英会話の格好の予行演習になります。

大学入試では英会話力は必要ありませんが、上記のような音読法を実践していけば、特別な英会話訓練なしに、付録的に、英会話の土台が強固にできていきます。よって、大学に入学した後、英会話の実戦練習を数ヶ月すれば、アッという間に英語が話せるようになります。

5.2.記憶した英文を使える

瞬間英作文まですることで、記憶した英文をそのまま自分の英会話で使えるようになります。

6.使える英語を身に付ける

「使える」とは、「読んでスラスラ理解できる、正しい英語をスラスラ書ける、聴いて理解できる、覚えた英語を話せる」ということです。

これができるようにするためには、ここまで書いてきたように、30~100回音読して英文を記憶し、瞬間英作文ができるようにし、シャドーイング・リスニングし、英作文問題をたくさん書いて書けるようにすればOKです。

【最後に】

以上、このページでは【音読・シャドーイング・リスニングの目標と効果】について解説しました。

この前編、【英語勉強法(3)英語の成績を飛躍的に上げる音読・シャドーイング・リスニング】はこちらで解説しています。

創賢塾では中高生などに、使える英語を身につけて、志望校に合格する方法を指導しています。気になった方は以下からお問い合わせ下さい。


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