作文・小論文問題の上達法


1.高校入試:作文・小論文問題の上達法

高校入試の200~800字前後の作文問題は以下のようにトレーニングすれば書けるようになります。ちなみにこれは大学入試・公務員試験・資格試験等の小論文の対策方法と基本的に同じです。

【作文・小論文上達法】

①作文問題を10問用意する:志望校の過去問を見て、それと似た課題や長さの問題を過去問や作文問題集から探し、全部で10問用意します。

②試しに自力で解答を書く:200字程度であれば10~15分で書きます。試験場でもそのくらいで書く必要があるからです。書けないのは当たり前なので、あまり悩まず書けるだけ書いてみます。書けなければここは飛ばして構いません。下記を続ければ書けるようになります。

③添削する:解説と模範解答を読み、自分の解答を添削します(あるいは教師や親に添削してもらう)。

④模範解答を100回読む:模範解答を1文あたり【1日10回×10日=100回】読みます。100回も読めば、文章構造が分かってきて、内容や言葉遣いも覚えられます。100回といっても、200字なら1回30秒~1分程度で読めますから、10回で5~10分です。たいしたことはありません。

⑤模範解答を書き写す:1問あたり3回書き写します。連続でなくて構いません。トータルで3回書けばOKです。書き写すことで、(読むだけでは気づかなかった)言葉の細かい使い方に気づきます。

⑥模範解答を半分に要約する:1問あたり5回要約します。例えば200字なら100字前後に。文章の構造をこれで把握しやすくなり、言葉を覚え、作文の言葉遣いも習得できます。

⑦模範解答を更に半分に要約する:1問あたり5回要約します。200字なら50字前後に。100文要約すると、要約が普遍的にスラスラ書けるようになります。

⑧一部を自力で書いて書き写す:模範解答の一部(15%くらい)を自分の体験・考えに書き換え、残りの部分はチラ見して記憶し、自力で書きます。見ながら書き写すより、チラ見して自力で書く方が記述力が上がります。

⑨より多くの部分を自力で書いて書き写す:模範解答の、更に多くの部分(30%⇒50%⇒75%など)を自分の体験・考えに書き換え、残りの部分はチラ見して記憶し、自力で書きます。

⑩100%自力で書く:最後に100%自力で書きます。ここまでたくさん書いているので、最初よりは格段に書けるようになっているはずです。

⑪自力で書いた作文を100回読んで暗記する:自分の意見を暗記することで、それをいつでも使える状態にします。

⑫100文書くとスラスラ書けるようになる:以上のようにして1課題につき、100回読み、「10課題×10文=100文」書きながら、模範解答の「構造=型」や文体、言葉遣いなどを吸収するわけです。だいたい100文書くと、文章の書き方が分かってきます。全部自力で書くわけではないので、負荷は大きくありません。例えば土日に1つずつ書けば、1年で100個書けます。

2.作文・小論文上達法:詳解

2.1.模範解答を100回読む理由

模範解答を100回読むのは、「Must(絶対しなければならないこと)」ではありませんが、した方が良いです。

100回読むと、その文章を覚えることができます。覚えると、その文章を、自分が書くときに自在に使えるようになります。自分が文章を書くときのことを思い返してもらうと分かりますが、文章を書くときは、どう書くか、思い出しながら書いています。「ここはデスが良いか、ダが良いか」を自分の記憶庫の中から、その文脈にふさわしい言葉を思い出しながら、書いているのです。よって、明確に覚えた文章が増えると、選択肢が増え、正確な文章が書けるようになります。

また、10回、30回と読んでいくと、「文章構造」が手に取るように見えてきます。「ここに自分の意見を書いている、ここは具体例だ、ここは自分の体験を書いている」などです。読むときに文章構造が分かってくると、当然、書くときも、文章構造を意識しやすくなります。よって、きちんとした構造を持った文章、つまり、論理的な文章を書くことができるようになります。

「100回読み」の効果は他にもあります。何度も読んでいくと、当然、より深く理解できるようになります。そして100回も読むと、自分の限界の範囲内で、最高度にその文章を理解できるようになります。よって、理解力が上がっていきます。

そうやって、「自分の限界の範囲内で、最高度にその文章を理解できる」ようになった文章が30文を超えると、「根本的理解力(読解力)」が飛躍的に上がります。「根本的理解力(読解力)」とは、個々の国語力の最も基礎にある理解力のことです。よって、「根本的理解力」が上がると、国語力が飛躍的に上がり、国語の成績も飛躍的に上がります。

2.2.模範解答を書き写す理由

昔の小説家志望の学生は、文章上達のために、あるいは自分の文体を創り上げるために、自分が目指す作家の文章を書き写していたものです。「書き写す」ことは「読む」よりも遙かに時間がかかりますが、得るものも大きいのです。

読むだけでは気づかなかった言葉の使い方、語尾の使い分け、文章の書き方など、書くために必要な様々な技術を、「書き写す」ことで身に付けることができます。是非たくさん書き写していって下さい。

2.3.模範解答を要約する理由

作文・小論文で最も難しいのは、「どういう構造で書くのか」、言い換えれば、「最初に何を書いて、次に何を書いて、最後に何を書くか」ということです。200字作文には200字作文の構造があり、800字小論文には800字小論文の構造があります。自分が書くべき文章の構造が分かれば、あとは内容を書いていくだけです。

自分が書くべき文章の「構造」を見抜くために必要なトレーニングは、以下の3つです。

(1)文章構造の種類と構成要素を理解し記憶する:文章構造を見抜くのに最も必要なのは、「どういう構造の種類があるのか」「文章に使われる構造のパーツ(構成要素)には何があるのか」を理解し、記憶することです。
例えば、小論文の文章構造は、主に「主張⇒根拠⇒主張」と「根拠⇒主張」の2つです。
構成要素は、「テーマ・主張・根拠」の3つです。
テーマとは、「その文章は何について書かれているのか」で、主張とは、「筆者が最も言いたい意見・結論」で、根拠とは「主張を支える根拠・論拠」です。
根拠には、「理由、説明(理由の詳述)、定義・分類、例示・具体例、科学的データ、引用、体験談、対比、比喩、因果関係、予想される反論とそれへの反駁」などの種類があります。

これらを理解し、記憶し、そして実際の文章を読みながら、「ここは主張が書かれている」「ここはテーマが示された」「ここに体験談、ここは引用が書かれている」などと名付けていく作業を続けることで、文章構造と構成要素が見抜けるようになります。逆に、これをしなければ、文章構造と構成要素は永久に見抜けず、論理的に書くことができるようにはなりません。

(2)模範解答を「要約」する:要約する過程で、文章構造をいやおうなく考えさせられ、文章構造が分かってきます。

(3)模範解答を100回読む:何度も読んでいくと、次第に構造が分かってきます。

この3つを組み合わせることで、「文章構造」を習得でき、適切な文章構造を使って小論文を自在に書くことができるようになります。

要約はそのための重要なトレーニングの一つであり、また、要約トレーニングには、文章の最重要部分を見抜けるようになり、論理的な読み方ができるようになるなどの、たくさんの効果があります。

2.4.一部を自力で書いて書き写す理由

いきなり自力で作文・小論文を書けといわれても、大多数の中学生はとまどうでしょう。自信もないでしょう。よって、最初は模範解答をチラ見しても良いので、模範解答をパクリながら、少しずつ自作部分を増やしていきます。そうすることで、模範解答の文章構造を身体で覚えることができ、使えるようになります。

この時、「チラ見」して、パクっても良いですが、できるだけ、「見ながらそのまま書き写す」ことはしないようにします。そうではなく、「チラ見して、覚えて、自力で書く」ようにします。そうすることで、書くときは大まかには模範解答に沿っていますが、半分は自分の文章として考えながら書くので、記述力が鍛えられます。完全にそのまま書き写したら、考えないので、記述力が伸びません。

また、最初は自作は15%でいい、あとは書き写せばいい、となると、ハードルがかなり低くなります。ハードルを低くすることで、作文練習を続けやすくする効果があります。

2.5.自作小論文・作文を暗記する理由

作文・小論文で、「書き方(文章構造)」と共に、最も難しいのは、「何を書くか」「他の人と違う、個性的、独創的なことを書けるか」ということです。

「自分の考え」を持ち、書くのは、大人でも難しいことです。しかし、それが求められているのですから、トレーニングするしかありません。

トレーニング方法はただ一つです。「自分の意見を書く、たくさん書く」。自分の考え、意見をたくさん書くことで、自分の考えが創り上げられていきます。バラバラで、まとまりがなく、矛盾だらけだった自分の考えは、書くことで、「論理が一貫し、矛盾や飛躍がない、自分だけの思想」を創り上げていきます。まさに、「書くことで思想は創られる」のです。

50文、100文と作文・小論文を書く過程で、自分の考えは出来上がっていきます。しかし、一度書いても、それは忘れられていくので、記憶にとどめるために、何度も読み、暗唱していく必要があります。本番で自分の考えを忘れてしまったら何にもならないからです。

3.作文や小論文はたくさん書くだけでは上達しにくい

作文や小論文は誰でも不得意ですが、闇雲に書いても、通信添削を受けても、塾の先生に添削してもらっても、なかなか上達しません。

なぜなら、もともと構成法も内容の説得力も用語的にも、とてもレベルが低い人がほとんどなので、添削してもらっても、直すところばかりだし、更に悪いことに、添削してもらったら、何が悪いかは分かりますが、今後どうしたらより上手く書けるようになるか分からないからです。

そして、たいていの人は、添削結果を見るだけで、その使い方も知りません。添削されたところを直して再度書くのが良いのですが、面倒なので、再度書く人はほとんどいないでしょう。再度書いても、通信添削の場合、添削してもらえませんし。

作文や小論文を上手に書くには、文章構成法を習得する必要がありますが、これは数回添削を受けるだけでは身に付きませんし、作文・小論文問題集を読んでも身に付くものではありません。なぜなら、問題集には良いこと、習得すべきことがたくさん書かれていますが、習得すべきことが多すぎて覚えきれず、頭がパンクするからです。

よって、上記のようにして、50文、100文と書いていってください。

4.オススメ問題集

「志望校・公立高校の過去問」
「高校入試作文完全攻略」(学研)
「作文・小論文合格ガイド」(受験研究社)

【終わりに】

当塾では国語や英語の勉強法の指導をしていますが、その中で、以上のような作文・小論文勉強法の指導もしています。気になった方は以下からお問い合わせ下さい。


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