日本史の難関私大対策(2)通史暗記で「石川晶康 日本史B講義の実況中継」を使う勉強法

このページでは、難関~超難関私立大学志望者が、日本史の講義系参考書で最も評価の高い「石川晶康 日本史B講義の実況中継」(語学春秋社)をメインの理解本・暗記本として使うときの習得法を書いていきます。

金谷の日本史 なぜと流れがわかる本」(4冊1000ページ弱、ナガセ)や「これならわかる!ナビゲーター日本史B」(4冊1000ページ弱、山川出版社)のような参考書でも使い方は同じです。

1.通史暗記教材と暗記法

1.1.このページの対象者

このページの対象者は、「石川晶康 日本史B講義の実況中継」(語学春秋社)をメインの理解本・暗記本として使う難関私立大学志望者です。

国公立大志望で二次に論述問題がある人の場合、メインの理解本は教科書の方が良いので、本書は参考書的にサブとして使うのがオススメです。詳しくは【日本史の論述対策(1)通史暗記】参照。

共通テストのみ受ける国公立志望者や、偏差値60以下の中堅私立大学志望者の場合、本書は内容が多いので、理解本として、「金谷の日本史 なぜと流れがわかる本」や「共通テスト 日本史Bの点数が面白いほどとれる本」(650ページ超、中経出版)のような、もう少し軽い参考書を使うか、本書を参考書的にサブとして使うのがオススメです。

1.2.本書の特徴

(1)長所:難関~超難関国公立・私立大学入試で合格するのに必要な情報はほとんど入っており、語り口調で教科書より分かりやすい。また、年代暗記などの暗記の工夫があり、重要用語が赤字になっており暗記しやすい。史料が豊富で現代語訳も付いています。

(2)短所:量が多く、多数回は読みにくいため、読むのが苦手な人には合いません。

1.3.通史暗記戦略

難関~超難関私立大学を狙う高校生の日本史の通史暗記戦略には、主に以下のような6つのルートがあります。下線部(理解用教材)以外の部分は同じです。

【日本史の通史暗記戦略】

(1)【マンガ10周+概説書10周】⇒石川晶康 日本史B講義の実況中継」(5周黙読+赤字暗記)⇒一問一答問題集⇒難関私立大学対策問題集

 理解用教材として「石川晶康 日本史B講義の実況中継」(語学春秋社)を用い、どうせ読むのなら、赤字の用語も暗記した方が効率が良いので、赤字も暗記する方法です。

 ただ、「石川晶康 日本史B講義の実況中継」の赤字だけでは不安が残るので、最終的には一問一答問題集も暗記する必要があります。

 マンガ等の暗記については【日本史の難関私大対策(1)通史暗記】参照。「石川晶康 日本史B講義の実況中継」の暗記法は後述。

(2)【マンガ10周+概説書10周】⇒【石川晶康 日本史B講義の実況中継」(5周黙読)+一問一答問題集】⇒難関私立大学対策問題集

 理解用教材として「石川晶康 日本史B講義の実況中継」を用い、用語暗記には一問一答問題集を用いる方法です。この通史暗記法は【「東進 日本史B一問一答【完全版】」暗記法】参照。

(3)【マンガ10周+概説書10周】⇒【石川晶康 日本史B講義の実況中継」(3周黙読)+教科書10周音読+一問一答問題集】⇒難関私立大学対策問題集

 理解用教材として教科書を用いますが、教科書だけでは理解しにくいので、「石川晶康 日本史B講義の実況中継」を平行して読む方法です。この通史暗記法は【「東進 日本史B一問一答【完全版】」暗記法】参照。

(4)【マンガ10周+概説書10周】⇒【教科書10周音読(+「石川晶康 日本史B講義の実況中継」)+一問一答問題集】⇒難関私立大学対策問題集

 教科書を読めばだいたい理解できる人が、理解用教材として教科書を用いる方法です。ただ、理解しにくい箇所については「石川晶康 日本史B講義の実況中継」を参考書的に用います。この通史暗記法は【「東進 日本史B一問一答【完全版】」暗記法】参照。

(5)【マンガ10周+概説書10周】⇒【教科書20周音読(+「石川晶康 日本史B講義の実況中継」)+一問一答問題集】⇒難関私立大学対策問題集

 教科書を丸暗記する方法です。この通史暗記法は【日本史暗記法(3-2)日本史教科書を丸暗記する方法】参照。

 理解しにくい箇所については「石川晶康 日本史B講義の実況中継」を参考書的に用い、用語暗記には一問一答問題集を用います。

(6)金谷の日本史 なぜと流れがわかる本」5周黙読⇒【教科書10周音読+一問一答問題集】⇒難関私立大学対策問題集

 マンガ等を1~2年のうちに読めなかった人は、「石川晶康 日本史B講義の実況中継」より内容量が少なく、日本史全体の流れを把握しやすい「金谷の日本史 なぜと流れがわかる本」などを5周ほど読んで全体の流れの概略を理解し暗記てから、理解本として、教科書か「石川晶康 日本史B講義の実況中継」を選び、上記(1)~(5)のように暗記していきます。

このページでは、「石川晶康 日本史B講義の実況中継」をメインの理解本+暗記本として使う(1)について書いていきます。

.4.本書で用語暗記をするメリット・デメリット

(1)メリット:本書を学習する際には、ただ読むより、赤字の歴史用語を暗記しつつ読む方が良いのは間違いありません。より真剣に読むようになりますし、1つの教材を多面的に暗記する(=文章を読んで赤字を暗記する)方が、記憶に定着しやすいからです。

(2)デメリット:本書の赤字だけでは超難関私大によっては不足する可能性がありますので、本書で赤字を暗記した後、「日本史B一問一答【完全版】」(東進)のような一問一答問題集で用語を別途、暗記する必要があります。

 二度手間になるので、用語の暗記は本書ではなく、一問一答問題集で行う場合より、時間がかかる可能性があります。

2.暗記の前提

2.1.前提

(1)記憶の軸:ここでは、「学研まんが NEW日本の歴史」(DVD付、全12巻、学研)と「超速!最新日本史の流れ」(全2冊、ブックマン社)を各10周以上読んで全てを常識にしたと想定して書いていきます。

 記憶の軸を作る方法については【日本史の難関私大対策(1)通史暗記】参照。

(2)赤字暗記:本書を読むのと並行して赤字を暗記していく場合を書いていきます。

(3)定期テスト:1~2年生の定期テスト時から、受験勉強で使う教材を使っていれば、受験勉強時の暗記が楽になります。

 例えば、定期テスト時に、「石川晶康 日本史B講義の実況中継」のテスト範囲を3~5回以上読み、赤字も暗記します。

2.2.1週間で暗記する範囲を決める

石川晶康 日本史B講義の実況中継」は4冊で1500ページほどあります。これを4ヶ月で暗記するなどと計画を立てます。そうすると、週約100ページになります。

ここでは毎週100ページを1セットにして、本文を理解し、赤字を暗記していく方法を書いていきます。

2.3.目標

(1)目標1:本冊子の全ての赤字をスラスラ言えるようにします。

(2)目標2:1セット100ページの本文を週3回黙読し、その後も1ヶ月に1回読むなどし、入試までに5周以上読み、歴史の流れを理解します。

 ※歴史の流れとは:重要歴史用語(法律・戦争・人物等)についての「時代背景・原因・理由・目的・因果関係・主要人物・経過・結果・後代への影響」のことです。共通テストでも難関大入試・論述試験でも、歴史の流れの問題は頻出ですから、流れを理解し暗記することは最優先・最重要です。

2.4.音読か黙読か

本書は量が多いので、黙読をオススメします。

黙読は、音読と比較すると、速く読めて、疲れず、理解しやすい反面、暗記しにくく、集中が持続しにくいです。

よって、重要語、歴史の流れの部分を音読するなど、時々音読を挟むのがオススメです。

3.「石川晶康 日本史B講義の実況中継」で流れと用語を暗記する

3.1.習得法

ここでは毎週100ページを1セットにして流れと用語を暗記していく方法を書いていきます。

【「石川晶康 日本史B講義の実況中継」で歴史の流れと用語を暗記する方法】

(1)第1セット100ページ×週3周黙読

 ①読み方:1周目:歴史の流れに注意して黙読し、重要箇所は音読して印象に残します。写真・地図・史料やその解説なども全て見て、読みます。

 よく分からなくてもあまりこだわらず、どんどん読み進めます。意味の分からない用語があれば用語集で調べることは重要ですが、最初は最小限にします。挫折を避けるためです。

 ②2周目:第1セットを1周読み終わったら、すぐに2周目に入り、それが終わったらまたすぐに3周目に入ります。

 ③赤字の暗記:本文の黙読と並行して、第1セット100ページの赤字を暗記していきます。

(2)赤字の暗記法

 ①暗記法:「1セット×7日で15~20周」暗記。

 ②第1セット:見開き2ページ3周暗記:1周目は、赤シートで隠し、地の文を黙読し、赤字部分を言い、正解なら次へ、不正解・曖昧なら印を付けて5回音読していったん暗記して次へ。見開き2ページを1周したらすぐ2周目に。

 2周目は、印を付けた赤字の前後だけ読んで答え、間違えたら2つ目の印を付け、5回音読して暗記し、見開き2ページの2周目が終わったらすぐに3周目に入ります。

 3周目は、2周目に間違えた赤字の前後だけ読んで答え、間違えたら印を付け、5回音読して暗記します。後は同じで、見開き2ページの赤字を全問正解するまで3~4周続けます。

 ③第1セット:1~20周目:見開き2ページを全問暗記したら、次の見開き2ページに進み、以下同。第1セット最後まで進めたらすぐに2周目に入ります。

 2周目も、見開き2ページの間違いがなくなるまで3周前後暗記します。2周目が終わったら3周目に入り、以後、完全に暗記するまで続けます。

 1セット当たり10~20周暗記したら、全問即答できるようになるはずです。

 ④第1セット:テスト:1セットを全部暗記したと思ったら、再度全部(印の付いていない用語も)テストして印を付け、同様に暗記します。

 ⑤第1セット終了:ほぼ全て即答できるようになったら、第1セットは終了で、第2セットに進みます。

 全部暗記するのに必要な周回数は、人によりますが、10~20周前後です。何日で暗記できるかも、勉強時間や各自の記憶力次第です。

(4)第2セット目以降

 ①翌週:新規の100ページの赤字を、同様に1週間前後で10~20周して暗記します。平行して、本文を週3回黙読し、歴史の流れを理解します。

 ②復習:既習範囲を復習しなければ忘れていくので、毎週、必ず復習しながら進めます。

 赤字の復習は、【「テスト⇒印⇒5回音読して暗記」×見開き3周×1セット3周×既習全セット×週1回】のようにします。

 本文は、既習範囲を1~4週間で1周黙読し、入試までに5周以上読みます。例えば、既習範囲が800ページの場合、「毎日30分(30ページ)+土日1時間(週合計270ページ)」など読んでいきます。この場合、約3週間で1周読めます。

(5)本書4冊分の赤字を暗記した後は

 「日本史B一問一答【完全版】」(東進)のような一問一答問題集で用語を補強します。暗記法は【「東進 日本史B一問一答【完全版】」暗記法】参照。

3.2.第1セット

最初に暗記するのは、最初(原始・古代)からでも良いし、次のテスト範囲(を含む100ページ)からでも構いません。後者の方がオススメです。まだある程度覚えているので、進めやすいからです。

後者の場合、第2セットは前回のテスト範囲(を含む100ページ)、第3セットはその前のテスト範囲(を含む100ページ)、とさかのぼって暗記していきます。

3.3.CDと別冊講義ノートの使い方

(1)基本的に使わない:本書にはCDと別冊講義ノートが付属していますが、これらについて、使いたい人は使って良いですが、暗記教材が増えると暗記しにくいので、まずは本冊子の暗記に絞るのが賢明です。

(2)CD(年表講義):通学中や勉強の合間に聴いて理解するのは良いと思います。

(3)別冊講義ノート:本編の赤字の暗記が終わったら、別冊講義ノートの赤字を暗記(本書の学習の仕方に記載)しても良いと思いますが、どうせその後、「日本史B一問一答【完全版】」(東進)などの一問一答問題集で歴史用語を網羅的に暗記しなければならないので、別冊講義ノートの赤字の暗記はしなくて良いと思います。

 過去問や問題集の暗記すべき情報を別冊講義ノートに集約するという使い方(本書の学習の仕方に記載)もあると思いますが、私なら(情報量の多い)本冊子に記載したり、暗記しやすいように、一問一答式でルーズリーフにまとめます。

 結論として、別冊講義ノートはあまり使わなくても良いと思います。本冊子に必要な情報は書かれているので、本冊子中心で良いです。

3.4.補助教材

(1)年代暗記本:難関大志望者にとって年代暗記は必須なので、本書と並行して暗記します。オススメは「元祖 日本史の年代暗記法」(旺文社)です。

 暗記法は【元祖 日本史の年代暗記法」習得法】参照。

(2)年表暗記:教科書の巻末にある年表を暗記することで、日本史の大きな流れを正確に記憶でき、知識が整理でき、共通テストや私大入試で頻出する「年代順並べ替え問題」で役立つため、年表も本書と並行して暗記するのがオススメです。

 暗記法は【日本史暗記法(1)年表暗記法】参照。

(3)用語集:意味が分からない歴史用語は「日本史用語集」(山川出版社)などの用語集で調べ、用語集にマーカーを引き、調べた内容を「石川晶康 日本史B講義の実況中継」の欄外に書いておきます。

(4)参考書:本書を読んでいて、流れや内容が理解できない箇所があるとき、「詳説日本史研究」(約560ページ、山川出版社)が役立つかも知れません。最も詳しい参考書です。

(5)史料集:本書の史料を読んで意味が分からないとき、「詳説日本史史料集」(山川出版社)のような史料集で、理解を深めます。

(6)資料集:本書に載っている用語・内容を、「山川 詳説日本史図録」(山川出版社)のような資料集の写真・史料・年表で確認することで、視覚的に理解・暗記しやすくなります。

【日本史の模試偏差値が54から64に上がりました】

Mさん(高校3年生、東京都)

創賢塾の日本史の進め方については                      
1)歴史の流れを理解する 
2)基本的な用語を完璧に暗記する。
この2点から勉強をスタートしていきます。

入塾する前は基本的な用語を「東進の一問一答」で覚えることに重点を置いていました。日本史の流れについては教科書を少し読むだけでした。今思うと流れをあまり理解していなかったため、いくら一問一答を暗記してもすぐに忘れてしまう傾向にありました。

入塾してまず流れについて決められ範囲を「石川の日本史実況中継」を使い何回か通読します。そして流れを理解してからその範囲の基本用語を「東進 一問一答 完全版」で20周繰り返し暗記していきます。このパターンを繰り返し全範囲をやっていきます。

ここまではどの塾でもやっている方法だと思いますが、創賢塾は常にやり終えたことの復習を同時にやっていきます。現在は学校の昼休みを使い常に復習を繰り返しています。

今までは全通史がつながりをもって理解できるようになり、また同時に基本用語の暗記の定着も深まってきました。

半年で通史暗記を終えて、(河合全統)模試の偏差値も54から64に上げることができました。この調子で頑張っていきます。

【終わりに】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この文章があなたのお役に立てば幸いです。

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