漢文 白文を読めるようにする方法


センター試験や難関私立大学などの大学入試では、白文(漢字のみの漢文)を読ませる問題が出ます。このページでは漢文で一番やっかいな白文問題を簡単に解けるようにする勉強法を書いていきます。

1.白文を読めるようにする勉強の順序

1.1.白文を読んで意味を理解できるようにする勉強の順序

白文を読めるようにするための勉強の順序は以下の通りです。

【白文を読めるようにする勉強の順序】

(1)句法暗記:句法の例文を訓読でき、意味を言えるようにする。

(2)句法白文:句法の例文を白文で書き写し、それを訓読でき、意味を言えるようにする。

(3)白文問題:白文問題の漢文などを白文で書き写し、それを訓読でき、意味を言えるようにする。

(4)漢文語順:漢文(中国語)の語順(SVO)を暗記する。

1.2.解説

(1)句法暗記:漢文の基礎は「句法暗記」です。句法を訓読でき、意味を言えるようになれば、漢文の基礎はOKになります。

※「訓読」とはレ点などの返り点(訓点)に従って漢文を読むことです。訓読した文を「書き下し文」と言います。

(2)句法白文:次に、句法暗記で勉強した「句法の例文」を白文で書き写し、白文のまま訓読できて、意味を言えるようにします。この勉強法をやっている人はほとんどいないでしょうが、これをやれば、白文が簡単に読めるようになります。

(3)白文問題:そして、あとはこの勉強法を広げていくだけです。句法を白文で読める(=訓読できて、意味を言える)ようにしたら、センター試験や過去問の白文の問題の漢文を、同じく読めるようにし、更に、他の漢文の文章(過去問や問題集の漢文)も白文で読めるようにします。

(4)漢文語順:一方で、漢文の語順を理解すれば、白文を読むのが更に簡単になりますので、上記と並行して、漢文に(英文解釈のように)SVOを振る練習をしていきます。

以上で白文は容易に読めるようになります。

2.句法習得法

2.1.句法暗記法

漢文の文法・構文である句法を暗記すれば、漢文の点数は簡単に上がります。暗記法は以下のようになります。使うのは句法問題集です。

句法の暗記とは、「句法問題集収録の全ての句法の例文を、スラスラ訓読でき、スラスラ意味を言える」ようにすることです。

【句法暗記法】

(1)スラスラ訓読できるようにする

①訓読:句法例文を見て訓読する。読む漢字を指で指すと、語順を深く暗記できるので、オススメ。

②スラスラ訓読:書き下し文で確認する。間違いなら、漢文と書き下し文を見比べ、理解してから、漢文を見ながら3回前後訓読し、スラスラ訓読できるようになったら意味の暗記へ。

(2)意味を暗記する

①訳を暗記:現代語訳を3回前後音読して暗記する。

②訳を言う:漢文を見ながら現代語訳を言う。

③スラスラ:スラスラ現代語訳を言えるまで3回前後訳を言う。随時訳は見て良い。例文が長い場合は、読点で区切り、それぞれをスラスラ訳せるようにする。

④先へ:以上で1つの句法は終わり。その日、時間のある限り先へ進める。

(3)句法問題集を10周する

①2週間以内:句法を先へ進め、2週間以内に1周終わらせる。1周に1ヶ月もかけるとほとんど忘れて暗記できないので、7~14日以内に復習を開始する。

②10周する:5~10周すれば誰でも句法をマスターできる。最終的に、句法問題集収録の全ての句法の例文を、スラスラ訓読でき、スラスラ意味を言えるまで、復習を続ける。

そうすれば長期記憶に入り、数ヶ月~1年以上忘れないので、入試で使える知識になる。

3.白文を読めるようにする

3.1.句法例文の白文を読めるようにする勉強法

句法の例文を訓読でき、意味を言えるようにすれば、白文もすぐに訓読できて、意味も言えるようになります。ここが白文対策のキモです。

この勉強法は、句法例文だけでなく、過去問や漢文問題集の白文問題やその他の漢文も、白文のまま訓読できて、意味が分かるようにすることができます。

【白文を読めるようにする勉強法】

(1)句法例文を白文で書き写す

①白文を書き写す:句法例文が書かれたページの余白(もしくはノートなど)に、例文の白文(漢字のみ)を黒で、レ点や一・二点を赤・ピンクなど、赤シートで隠せる色で書く。

②SVO:S(主語)・V(述語)・O(目的語・補語:ヲ・ニ・ト・ヨリ・ヨリモなどが付く漢字)の区別も赤で書き入れる。

③品詞:品詞の区別も、分かる範囲で赤で書く。

(2)白文を見てスラスラ訓読できるようにする:漢字を上から下に、語順通り読むのではなく、返り点があるかのように、書き下し文として読む。

①白文を見て訓読:白文と漢文・書き下し文を交互に見て、白文を3~5回訓読する。

②スラスラ:スラスラ訓読できるようになったら意味を言う。

③SVOと品詞を言う:SVOと品詞も言えるようにすると、より速く白文をマスターできる。詳しくは下記。

(3)白文を見てスラスラ訳せるようにする

①訳を言う:上記のように現代語訳を暗記している漢文なら、「訓読し、訳を言う」×3回。

②訳を暗記:現代語訳を暗記していない漢文なら、【現代語訳を3回前後音読して暗記する⇒白文を見ながら現代語訳する⇒スラスラ訳せるまで3回前後訳す】。

③先へ:以上で1つの句法は終わり。その日、時間のある限り先へ進める。

(4)句法問題集を10周する

①2週間以内に復習:句法を白文で読むのを先へ進め、2週間以内に1周終わらせる。1周に1ヶ月もかけるとほとんど忘れて暗記できないので、7~14日以内に復習を開始する。

②10周する:5~10周すれば誰でも句法を白文でスラスラ訓読でき、意味を言えるようになる。最終的に、句法問題集収録の全ての句法の例文を、白文でスラスラ訓読でき、スラスラ意味を言えるまで、復習を続ける。

3.2.白文をトレーニングする文章

(1)句法の例文:句法問題集の句法の例文すべて。

(2)センター試験や志望校の過去問の白文の問題:ルーズリーフなどにまとめ、訓読できて意味が理解できるようにする。

(3)漢文:センター試験・過去問・問題集の漢文を10文章くらい読めるようにすると、白文はほぼ読めるようになる。

4.漢文(中国語)の語順を理解する

4.1.漢文の語順

漢文の語順を理解することは、白文を読む上で大変役立ちます。簡単なので、以下くらいは頭に入れておきましょう。

【漢文の語順】

(1)漢文の3文型

漢文の語順は基本的には英語の語順と同じです(主語⇒述語⇒目的語・補語)。以下、漢文の3文型です。

①主語S+述語V
②主語S+述語V+目的語O
③主語S+述語V+目的語O+目的語O

日本語では(古文でも)、述語が最後に来るので、返り点(訓点)は最後は述語に返ります。

漢文では、日本語同様、主語の省略が多いので、述語から始まる場合も多い。

漢文では目的語・補語の区別は明確ではないので、ここでは「O」は「目的語か補語」のどちらかを指すこととします。

(2)SVO

①Sは主語:主語は「~は、~が」と表記される時もあるが、助詞がない場合も多い。

②Vは述語漢文では、動詞・形容詞・形容動詞・「名詞+ナリ」などが述語になる(日本語と似ている、英語は動詞のみなので異なる)。

③Oは目的語・補語:「~ヲ、~ニ、~ト、~ヨリ」などと表記される。漢文では目的語・補語の区別は明確ではないので、両者の区別は気にないで良い。

(3)漢文にSVOを振る:上記句法例文の漢文などにSVOを振る。

(4)漢文に品詞を振る:分かる範囲で振ればよい。

①副詞・助動詞・前置詞:「主語の後、述語の前」に置かれる。

②副詞:述語(動詞・形容詞・形容動詞)などを修飾する。「副詞⇒述語」は返読しない(返り点をつけない)。

③助動詞:「べし、べからず、なり」など。「助動詞+述語」は、日本語の古文では「走る+べし(述語⇒助動詞)」のように基本的には逆の語順になるので、返読する。

④前置詞:名詞の前に置かれる。「以(~をもって)、於(~において)、自(~より)、為(ために)」など。漢文では「主語⇒前置詞⇒名詞⇒述語(我以刀討=われ刀をもって討つ)」の語順で、「前置詞⇒名詞」の部分を返読する。

(5)SVOや品詞を言えるようにする

句法例文や習う漢文にSVOと品詞を振り、スラスラ言える練習をしていくと、漢文の構造が分かるようになり、白文も楽に読めるようになる。 

4.2.参考文献

句法の品詞については以下が詳しく書いてあります。

漢文ヤマのヤマ」(三羽邦美著、学研)

漢文の語順、白文の読み方については以下の本に詳しく書いてあります。

センター漢文 出題パターン攻略」(河合塾)
センター試験必勝マニュアル国語(漢文)」(東京出版)


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