高校生の定期テスト満点戦略(3-1)コミュ英語


コミュニケーション英語(コミュ英:英語長文教科書)の定期テストで90点以上を取るのは十分可能です。

教科書を「20回和訳+30回音読」して「スラスラ和訳できる+90%の理解度で音読できる」ようにし、英単語熟語をクイック・レスポンス法で暗記し、英文法例文を瞬間英作文で暗記し、また、テスト結果を分析し、対策を立て、実行すればよいのです。

このように、「できることを全て」やれば限りなく満点に近づきます。

1.コミュ英で高得点を取るためにすべき7項目

1.1.コミュニケーション英語で高得点を取るための7項目

定期テストの英語で満点を目指す場合の勉強の内容と順序は以下のようになります。

コミュニケーション英語のテストで高得点を取るための7項目】

(1)英文を30回音読して習得する:教科書のテスト範囲(+副教材の英語長文等)をテストまでに「20回和訳+30回音読」すると、「習得スラスラ和訳でき、90%の理解度で速く音読できる」ようになります(回数には個人差があります)。

 そうなれば成績は当然上がります。

(2)英単語・熟語完全暗記:教科書や英単語集のテスト範囲部分の英単語熟語を早めに暗記します。これはクイック・レスポンス法(下記)で簡単に短時間で記憶できます(100英単語を1日30分×7日=3.5時間で暗記できます)。

(3)文法例文暗記:英語表現だけでなく、コミュニケーション英語でも、教科書やガイドに載っている文法例文を全て暗記し、英作文できるようにします。

 これは瞬間英作文(下記)という記憶法で簡単に記憶できます。文法例文は必ずテストに出されますから、訳せるようにするだけでなく、英作文できるようにするべきです。

 以上3つがコミュ英語の勉強の柱になります。これをできるだけテスト1週間前までに終わらせ(よって先取りが必要)、直前は問題演習や他の科目に時間を使います。

(4)毎日10分リスニング:テストにリスニングがある場合もない場合も、入試にはたいていリスニングはありますし、リスニングするだけで復習にもなりますから、日頃から教科書の音声を毎日10分聴きます。30回音読をした英文なら、すぐに聴いて意味が分かるようになります。テストにリスニングがない場合は直前2週間はしなくて構いません。

(5)問題集10周:学校で使う問題集やプリントがあれば5~10周勉強して習得します(即答できるようにする)。学校で問題集がなくて市販されている場合、余裕があれば習得します。

(6)テストの間違いの原因を特定し対策する:テストが返却されたら、「テストの間違いの原因を探し対策を考え、ルーズリーフにまとめる」という作業をするのがオススメです。

 ただやみくもに勉強するより、自分の間違いの傾向に合わせた勉強をする方が、点数は上がりやすいからです。

(7)英語力を上げる:英語は「積み上げ科目」なので、テスト範囲だけ一生懸命勉強しても90点を超えられるかは分かりません。やはり、英語力、英語の実力を上げる必要があります。初見の英文が出る学校なら尚更です。

 英語力を上げるには、英単語熟語帳の暗記、英文解釈書・英文法問題集の習得等が必要です。

1.2.勉強時間を増やす

できることを全てするには、勉強時間を増やす必要があります。毎日の英語勉強時間が1時間のままで、点数だけを10点、20点上げ、90点を超えたいというのは甘い。

成績が良い生徒は毎日2時間は英語を勉強しています。自分より成績が良い生徒に勝つには毎日2時間以上、土日は4時間以上英語を勉強しましょう。

勉強時間を増やす工夫は【勉強時間を増やす方法】に書いています。

2.英文習得法

2.1.音読の重要性:音読は最も効果のある英語勉強法

最近では英語における音読の効果がかなり知られてきましたが、それでも、10回以上音読している高校生は少数派です。

しかし、英語を真剣に勉強している大人の英語学習者-英検1級取得者、TOEIC900点を超えている人、通訳を目指している人など-で音読をしていない人はほぼいません。

音読は、英文理解度を高め、英文速読を可能にする、最も効果のある英語勉強法の1つです。是非実践してみてください。

2.2.英文習得法

音読の目標は【英文を習得する=スラッシュ訳でスラスラ和訳でき、90%の理解度で分速150ワード以上で音読できる】ことです。

90%の理解度」とは、「英文としてはほぼ完全に理解できる状態」です。「100%の理解度=日本語訳を読んだときの理解度」「60%の理解度=英文を読んで理解に時間がかかったり、理解できない部分が20%ほどある状態」などと考えます。「90%の理解度」について詳しくはこちらに書いています。

英文を習得するための音読法は以下の通り。

英文習得のための具体的音読法】

【1日「3回口頭和訳⇒5回音読」×7日】

(1)口頭和訳:スラスラ和訳できるまで、「1日3回×7日」ほど、英文をスラッシュ訳で口頭で和訳します。和訳できなければ理解できていないということで、理解できていない英文をいくら音読しても英語力は上がりませんから、先ずスラスラ訳せるようにし、理解を完璧にします。

(2)音読90%の理解度分速150ワード以上で音読できるようになるまで、「1日5回×7日」ほど音読します。口頭和訳も音読も、7日で目標状態に達しなければ日数、回数を増やします。

(3)テストまで復習して中期記憶に入れる:【習得した英文を1ページ当たり「15分(1回和訳+5回音読)」×週2回】

 いったん習得した後、テストまで復習しなければ徐々に理解度、スピードが落ちていきます。テストで高得点をあげるために、テストまで上記のように音読を続けます。そうすればどんどん記憶と理解が深くなり、中期記憶に入り、テストの点が上がります。

2.3.口頭和訳の詳細

(1)口頭和訳の目標:英文全体をスラスラ口頭和訳できるようにする。

 英文を訳せなかったら音読して意味が分かるはずがありません。また、詰まり詰まりしか訳せなければすぐ忘れます。よって、スラスラ和訳できるようにします。

(2)スラッシュ訳とは

 「英文を3~5ワード前後の意味のまとまりで、前から前から訳していく」方法です。これをすると英語を英語の語順でスラスラ理解できるようになります。

 スラッシュ訳をしないなら「返り読み(関係代名詞節や形容詞句の後置修飾など、後ろから前に掛かる場合に、後ろから先に訳す方法)」を行うことになり、読むのが遅くなり、音読で意味が分からず、リスニングもできるようになりません。

(3)口頭和訳はスラッシュ訳で行わなければならない。

 スラッシュ訳で口頭和訳すれば、音読中にスラッシュ訳を頭の中で思い浮かべることができ、意味が明確に分かるようになります。

(4)口頭和訳の回数の目安

 目安は1日3回ですが、スラスラ訳せるまで何回でも訳します。 全体のスラスラ度を等しくするため、各英文により回数は異なります。つまり、スラスラ訳せる文は1~2回、スラスラ訳せない文はスラスラ訳せるまで2~5回、口頭和訳します。

 口頭和訳の回数は日が経つにつれ、「3回⇒2回⇒2回⇒1回」などと減っていきます。

2.4.音読の詳細

(1)音読の目標90%の理解度分速150ワード以上で音読できる。

 理解しないで分速150ワードでの音読は簡単にできますが、「90%の理解度で分速150ワード」で音読するには回数が必要です。1ページを通しての音読を「1日5回×7日」ほどかかります(音読に慣れていない人は時間がかかる)。地道に習熟しましょう。

(2)「90%の理解度」で音読できるようにするためには「音読時にスラッシュ訳を頭の中ではっきり言う」ことが不可欠

 自分が読んでいる箇所の日本語訳(スラッシュ訳)を頭の中でスラスラ言えて初めて、英語が「ほぼ完全に理解」できます。よって、音読時には必ず「スラッシュ訳を頭の中ではっきり言う」こと。

 相当の英語上級者か幼少から英語に慣れ親しんだ人以外、日本人は、最初は「英語を英語のまま理解することはできない」ので、「英語を日本語で理解」します。

 音読の時、意味をしっかり考えている人は少ない。しかし、意味を考えずに英文を読んで、何の意味があるのでしょうか。ほとんど効果は期待できません。何回音読しても意味が分かるようにはならず、英語の成績も上がりません。よってきちんと意味を思い浮かべながら音読します。

(3)音読の回数の目安

 目安は1日5回ですが、その日、ある程度スラスラ音読できるまで行います。

 全体のスラスラ度を等しくするため、各英文により回数は異なります。つまり、簡単な文は1~3回、難しい文は4~7回音読します。ある程度スラスラ音読できたら次の文へ行きます。

 トータルで「7日で35回」が目安ですが、その後もテストまで復習するので、1ページ50~60回ほど音読することになります。

(4)口頭和訳・音読の日数の目安

 【習得=スラスラ口頭和訳でき、90%の理解度で分速150ワード以上で音読できる】ようになるまで、普通7日ほどかかりますが、音読に慣れていたり英語力が高い場合は2~4日で可能な人もいますし、そうでない場合は7~10日かかる人もいます。

 とにかく習得できるまで、何日でも何回でも続けます。この音読法を数ヶ月続ければ、だんだん7日以内で習得できるようになります。

「音読では日本語訳や文法事項を思い浮かべながら読むこと」

松田直樹、東大経済学部3年(「現役東大生たちが実践している合格のための勉強法」ブックマン社、100ページ)

「語学を勉強する時は、音読をするべきです。自分の場合、英語で定期テストがあるときは、2週間くらい前からひたすら教科書を音読していましたね。

そのときのコツは、ただ読むだけでなく、日本語訳や文法事項を思い浮かべながら読むこと。それなりに回数をこなせば、もはや自分の中に英語が染み込んでくるんですちょっと感覚的で分かりにくいかもしれませんが、一度体験してみると病みつきになりますよ。」

こうやって感覚的に身に付けた記憶は、定期テストが終わったあともなかなか忘れない。実力テストなどの際にも役立つ。「本物の語学力」として脳に定着していくことになる。

(5)「90%の理解度」を維持して徐々に速く読めるようにする。

 90%の理解度で音読するには日本語訳を同時に思い浮かべる必要があり、これを最初は丁寧に行います。そうするとゆっくりしか音読できませんが、それで構いません。

 「ゆっくり90%の理解度⇒中速度で90%の理解度⇒高速で90%の理解度」のように、90%の理解度を維持しつつ、音読回数を増やして速く読めるようにします。

 逆に、理解を犠牲にして先にスピードを上げて音読し、それを続けても、理解度はなかなか高まりません。

(6)音読時はできるだけイメージする:書かれている場面を視覚的にイメージすると理解度が上がりますから、できるだけイメージします。

(7)分速150ワードとは:300ワードの英文なら2分で読める速度のことです。一般に、分速150ワードで読めれば、高校生としてはかなりの速読と言えます。

 英文を「20回口頭和訳+30回音読」すれば、普通は分速150ワード以上で読めるようになります。30回で分速150ワードにならなければ50回、70回と音読を続けます。

「英文を数十回繰り返して読むことが言語の学習では絶対に必要」

「大学入試英語長文ハイパートレーニング レベル1」安河内哲也著、桐原書店、8ページ

一つの長文をきちんと勉強してマスターするということは、皆さんが思っているより、ずっとずっと大変なことです。答えが合っていたとか、主語・述語がわかるとか、そのようなことを安易にゴールに設定してはなりません。

常に、英文の内容を音読する速度で、100パーセント完全に理解できることをゴールに学習を進めれば、皆さんの読解力は確実にアップします

一つの英文をマスターする過程では、その英文を数十回繰り返して読むことが言語の学習では絶対に必要です。

2.5.「英語を英語のまま理解できる」ようにするには

これは定期テストとは話がずれますが、普通の高校生でも「英語を英語のまま理解する」のは可能です。ただし、50~100回以上の音読が必要です。

上記のように、理解しながら、音読を50回、100回と続けると、最初は【英語⇒日本語訳⇒意味(ニュアンス、視覚的イメージ)⇒理解】と理解していたのが、だんだんと、【英語⇒意味⇒理解】になります。

すると、速く理解できるようになり、また、「英語を英語のまま理解できる」ようになります。これがいわゆる「英語回路」ができた状態です。

意味を理解して音読せよ

安河内哲也、「上智大学での講演」にて。東洋経済オンライン

(聴講生の英語音読の後)皆さんの音読を聞いていると、意味を考えないでただ声に出しているという感じの人が多いですね。本来文章を読むというのは、「書き手が言わんとする意味をとらえる」という行為ですよね?? 

なのに、表面だけなぞってしまう音読やリピーティング、シャドウイングをする人が多いのです。

音読学習のひとつの大きな目標は、日本語を介在させずに英語の意味を直接とらえることができるようになることです。なのに、意味を考えずに音だけマネしていても、この目標は達成できませんよ。それでは、意味を考えながら、センスグループごとにもう一度音読してください。

2.6.日を分けて音読すべき理由

30回音読する場合、1~2日で30回音読するのではなく、7~10日に分けて音読した方が脳に定着します。それは、1日だけ勉強しても「短期記憶(数時間~数週間もつ記憶)」にしか入らないからです。

脳は7~10回以上入ってくる情報を「生命にとって重要な情報」だと判断して「中期記憶(数週間~数ヶ月もつ記憶)」に移します。

しかも、その回数は1日に10回覚えてもダメで、7~10日に分けなければなりません。なぜなら、睡眠をはさんで7~10回以上入ってきた情報を、脳は「生命にとって重要」と判断し、中期記憶に入れるからです。1日に10回覚えても1回としかカウントしてくれないのです。

これは脳科学的に決まった事実なので、あなたが変えることはできません。よって、皆さんはこの事実をうまく利用し、【「1日3回口頭和訳+5回音読」×7日】のように音読していきましょう。

2.7.音読の効果

「毎日30分×3ヶ月」以上音読を続けると明らかな効果が出てきます。それは、音読した英文だけでなく、初見の英文でも「英語が理解できる」という感覚です。

また、スラッシュ・リーディング(3~5ワード前後の意味のまとまりで前から前から読んでいく読み方)に慣れるので速読できるようになり、リスニング能力も上がり(聴く順番に理解できるから)、英文中の英単語熟語の意味を暗記できます。

2.8.教科書暗記法

学校によっては教科書の丸暗記を強制するところがあります。中学の教科書であれば量が少ないので十分可能ですが、高校の教科書は量も多く内容も難しいので、テスト範囲を全て暗記するのは至難です。しかも、暗記したとしてもどうせテスト後は復習しないので、忘れてしまい、かける時間の割に効果の少ない勉強法です。

よって、創賢塾では暗記まではオススメしませんが、テストに出るならやるしかないので、一応暗記法を書いておきます。

1ページや300~500ワードの英文を暗記する方法は以下になります。

【1日10回音読×10日】

これで暗記できなくても、日数・回数を増やせば暗記できます。

3.英単語熟語暗記

3.1.教科書の英単語熟語完全暗記

当塾では100英単語を「1日30分×7日間(合計3.5時間)」で完全記憶できる方法(クイック・レスポンス法)を教えています。これは英語通訳も使っている現実的な暗記法です。

クイック・レスポンス法であれば、1回の定期テスト分の英単語熟語は1週間で暗記できます。これはテストの2週間前までに終えておきます。

クイック・レスポンス法は以下の通りです。

【「英単語⇒日本語訳」×3回音読×100英単語×6周(1日30分)×7日】

100英単語であれば「毎日30分×7日(合計3.5時間)」で暗記できます。50英単語であれば毎日15分です。

3.2.英単語の綴りの暗記法

綴りも暗記したい場合、7日で音読で暗記した後、綴りを以下のように暗記します。

【テスト(日本語⇒英語を書く)⇒「書けなかった単語を5~10回前後書いていったん暗記」×7日】

1~2日書いて暗記したと思っても、短期記憶にしか入っていないので、数週間後には数割忘れてしまいます。7日間書き、中期記憶に入れましょう。

3.3.英単語暗記に1日3時間使えれば週600ワードでも暗記できる

ちなみに、このクイック・レスポンス法だと、1日何セットでも可能なので、例えば夏休みに、「1日3時間(6セット600英単語)×7日間」のようにすれば1週間で600ワードでも暗記できます。5週間だと3000英単語を実際に暗記できます。

つまり、夏休みだけで、大学入試に必要な英単語をほとんど記憶することも可能です。

3.4.長期記憶に入れる復習法

クイック・レスポンス法は中期記憶(数週間~数ヶ月もつ記憶)に入れるための記憶法で、復習しなければ徐々に忘れていきます。よって、テストまで数週間ある場合、その間に忘れる可能性がありますから、必ず復習をします。

また、入試で使える記憶にするためには長期記憶(数ヶ月~数年以上持つ記憶)に入れる必要がありますが、そのためには2ヶ月以上の復習が必要です。

暗記した翌週から以下のように復習します。

【長期記憶に入れる英単語の復習法】

(1)覚えにくい英単語は自作英単語帳で覚える:中にはどうしても覚えられない英単語熟語があったりします。そういうものは自作英単語帳にまとめて、1ヶ月間毎日暗記します。そうすればどんなに暗記しにくい英単語熟語でも暗記できます。

 途中、3日に1回などテストして、完全に暗記した英単語熟語は外していきます。

(2)長期記憶に入れる:毎週新規で教科書や英単語帳の英単語を100英単語ずつなど暗記しながら、平行して復習をしていき、忘却を防ぎます。具体的には、毎日既習範囲の100~200英単語をテストして、即答できなかった単語を自作英単語帳に追加し、クイック・レスポンス法で暗記します。

 例えば、11週目で1000英単語を復習する場合は、毎日150英単語をテストし、即答できなかった英単語を自作英単語帳に追加し、自作英単語帳は毎日全部をクイック・レスポンス法で暗記します。全部と言っても、即答できる単語は外すので、実際はそれほど多くなりません。こうすれば1週間で1周復習ができます。

(3)夏・冬・春休みに復習する:定期テストもありますから、なかなか2ヶ月は復習を続けられないかもしれません。よって、夏休みなどの長期休暇には前学期の英単語を全て、そしてできれば先の分も先取りして暗記してしまいましょう。そうすると、毎週のテストが復習になります。

 ここまで徹底的に復習すると、ようやく長期記憶に入って、ほとんどの単語は半年以上忘れなくなります。

(4)市販の英単語帳は1周で全部暗記できる:市販の英単語帳を暗記する場合、普通は先へ先へ進んで復習をおろそかにするので、1周終わっても、実際にはかなり忘れていて、当然2~10周する必要があります。いつ全部暗記できるか分かりません。

 しかし、上記のように2通りの復習(毎週既習部分を1回チェックし自作英単語帳で暗記する)を続ければ、1周終わったらほとんど全ての英単語熟語を覚えています。そして復習は自作英単語帳だけでOKで、大変復習がし易くなります。

4.英文法例文暗記

4.1.文法例文暗記

高2までの英語長文教科書にはレッスンごとに必ず「課題文法項目(GrammarやStructure)」とその「英文法例文」があります。これは必ずテストに出ますから、全て暗記し、英作文できるようにします。

英語例文の暗記を苦手にしている人も多いと思いますが、それは記憶法を知らないためです。

実は、英語例文を簡単に暗記することができる記憶法があります。それを「瞬間英作文」と言います。瞬間英作文なら、例えば30例文(1つの定期テスト範囲の標準例文数)を、トータル2~3時間前後で完全記憶することができます。

瞬間英作文の手順は以下の通りです。ここでは30例文を1週間で暗記するとします。

【30例文を瞬間英作文で暗記する手順】

(1)瞬間英作文【2回口頭和訳⇒5~10回音読⇒暗唱⇒瞬間英作文(日本語訳を見て英文を言う)⇒言えたら次へ、言えなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】

(2)30例文を1~2日で1周し、1週間で10周したら即答できるようになる

(3)中期記憶に入れるため、テストまで復習:【日本語訳を見て英文を言う⇒言えたら次へ、言えなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】×週2周×テストまで。

(4)テスト後も長期記憶に入れるため復習【日本語訳を見て英文を言う⇒言えたら次へ、言えなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】×週2周×2ヶ月間。

 テスト後2ヶ月間、更に、夏休みや冬休みなどの長期休暇中に、しつこく復習すると長期記憶に入り、忘れなくなります。

瞬間英作文については、詳しくはこちらに書いています。

4.2.例文暗記の効果

英語力は、いかに多くの英文をスラスラ読めるか、いかに多くの英単語熟語・英文法例文を覚えているかで、結局決まります。それぞれ、30回音読、クイック・レスポンス法、瞬間英作文で可能になります。

例文を多く覚えていれば、覚えた英文を組み合わせることで、英作文が書けるようになります。英語の勉強で一番難しいのは英作文で、深い文法力と語彙力が必要ですから、英作文が書けるようになれば、英語力が上位安定し、成績が飛躍的に上がります。

また、英語長文も、難しい英文は結局文法的に複雑な文なので、文法や構文の例文を暗記しておけば、読みやすくなります。

例文暗記の効果は計り知れません。ぜひ例文を暗記していってください。

5.リスニング

5.1.リスニング勉強法

リスニングの優先順位は高くはありませんが、センター試験で20%(250点中50点)だった比重が、大学入学共通テスト(センター試験の後継テスト)では50%(リーディング100点、リスニング100点)になる予定もありますから、リスニングはしっかりやっておきたいところです。

リスニングの勉強は単純で、音読した英文を10~20回聴けば理解できるようになります。

英語長文教科書のリスニングをする場合の勉強法は以下の通りです。

【効果が上がるリスニング勉強法】

(1)英文を音読する【1日「3回口頭和訳⇒5回音読」×7日】

(2)音読した英文を毎日10分リスニング+シャドーイングする【リスニング1日⇒シャドーイング1日】のように隔日で毎日10分行います。

 シャドーイングとは「音声を聴きながら、それに0.1秒遅れてCDの英語音声を完全コピーして発音すること」です。最初は教科書を見ながらで構いません。

 シャドーイングにより、発音・リスニングが上手になります。

5.2.「理解」しながらリスニングする

リスニングの時は、必ずスラッシュ訳の日本語訳を頭の中で言うこと。それによって初めて理解できるようになります。

日本語訳を思い浮かべなくてボーッと聴いていても、聴いて理解できるようにはなりません。

英単語熟語の意味がすぐに出てこないときは英単語熟語をクイック・レスポンス法で必ず暗記します。

6.問題演習

6.1.学校の問題集を10周して即答状態にする

教科書を30回音読し、英単語熟語と文法例文を暗記したら、「暗記」はOKです。そうしたら、次は暗記と理解をチェックし深めるために、準拠問題集があれば解いていきます。

英語長文の授業で使っている問題集やプリント、それがなくて教科書に準拠した教科書ガイド・予想問題集がアマゾン・ヤフオクなどで売られている場合はそれを、即答できるように5~10周します。

即答」できれば中期記憶に入り、テストまで数週間以上忘れません。また、即答できれば、テストでも当然速く解けるので、有利です。即答できるようにするには、通常5~10回前後復習する必要があります。

以下の教科書(Communication English)には、アマゾン・ヤフオクなどで、ワークブック、予習ノート等の名前で準拠問題集が売られている場合があります。

「PROーVISION」「Element」「New Treasure」「CROWN」「UNICORN」「POLESTAR」「PROMINENCE」「MY WAY」など。

6.2.間違えた問題の英文を瞬間英作文で暗記する

問題集で間違えた問題は、ただ解き直すだけではなく、瞬間英作文で英文を暗記します。そうすることで、頭で考えて解けるようになるだけでなく、瞬間的・感覚的に正しい英文を言えるようになり、英語の基礎力が格段に上がります。

【2回口頭和訳⇒5~10回音読⇒暗唱⇒瞬間英作文(日本語訳を見て英文に訳す)⇒言えたら次へ、言えなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】

復習のたびに、初回間違えた問題の英文を瞬間英作文で暗記していきます。そうすると、問題はすぐに解けるようになります。

これは英文法問題集共通の勉強法・習得法です。

6.3.復習10回は多大な効果の割に時間はたいしてかからない

復習は10回すべき、と言うと、「10回も復習?!」と驚き、「そんな時間はない!」と考える人が大勢いますが、それは誤解です。

2回目は間違えた問題だけをし、2週間以内に復習すればまだ覚えているので、2回目は1回目の5~7割の時間で済み、以後も6割くらいの比率で減っていきます(比率には個人差があります)。

例えば、20ページ分を1日1時間×10日間やり、それを全部で10周する場合、かかる時間はだいだい以下のようになります。

【1回目10時間⇒2回目6時間⇒3回目3.6時間⇒4回目2.2時間⇒5回目1.3時間⇒……10回目0.1時間(6分)≒合計25時間】

普通の高校生は問題集を2~3回しか復習しませんが、これを見たら分かる通り、3回までに掛かる時間の合計は約20時間、4~10回に掛かる時間の合計時間はわずか約5時間です。

10回目にはほとんど全て、即答できるようになり、中期~長期記憶に入る一方、2~3回しか復習しなかったら、1ヶ月もたてば速やかに記憶は消えますから、効果の割に時間が掛からないのがお分かりいただけると思います。

10回の復習は、やらないと損!なのです。 

7.テストの間違いの原因と対策

7.1.テストの間違いの原因を特定し、対策する

創賢塾では、テスト後すぐに、英数と点数が悪かった科目について、「テストの間違いの原因探しと対策を考え、ルーズリーフにまとめる」という作業をしてもらいます。

ただやみくもに勉強するより、自分の弱点を把握し補う勉強をした方が、点数は上がりやすいからです。

例えば、英単語の綴りで間違えたのがー10点、英文法問題で30点中-20点、英作文で15点中-10点、教科書と同じ英文の長文問題で20点中ー2点の場合は、教科書音読はうまくいっているので同じ勉強法でOKで、英単語暗記、文法、英作文(英文法例文暗記)を強化する必要がある、ということが分かり、次回のテストではそれに合わせて勉強をします。

これをすることの重要性は誰でも分かると思いますが、しかし、実際にやっている人はほとんどいません。面倒だからです(^.^; 。よって、これをやれば成績は上がります。

7.2.具体的やり方

「テストの間違いの原因探しと対策」は、具体的には以下のようにします。

【テストの間違いの原因探しと対策

(1)原因を書く:テストの問題用紙の間違えた問題に印を付けます。そして、テスト用紙の右端に、間違えた問題の原因をできるだけ詳しく書きます。

 英単語の意味を忘れた、綴りのミス、文法・英作文、教科書の内容の理解・暗記不足、指示語のミス、初見の英文なら英単語なのか英文法なのか、設問が難しかったのかを書きます。

(2)原因のまとめと対策をルーズリーフに書く:以上の分析のまとめと、そこから分かる対策を以下のように書きます。

【2年1学期期末テスト・コミュ英|原因⇒英単語の意味を忘れた-5点、綴りミス-5点、教科書の英文法問題で30点中-20点、英作文で15点中-10点。

 対策⇒教科書の英単語熟語と綴りを繰り返し暗記、グラマーの文法例文を暗記、ネクステでコミュ教科書の範囲と同じ文法項目を5周。】

(3)毎回書く:以上を毎回のテスト・模試でやっていくと、ルーズリーフのまとめを見たら、自分に何が足りないか、どういう勉強をしたら成績が上がるかが、分かるようになります。

【終わりに】

ある程度まで成績が上がれば、テスト直前に一気に勉強するスタイル、2~3回しか復習しない勉強法では成績が上がらなくなります。そういうときは、日頃から地道に勉強し、また実力を上げていく勉強をするしかありません。

「実力を上げる勉強」とは、上記の勉強にプラスして、「英単語熟語帳と英文法問題集と英文解釈書をそれぞれ1年に1冊マスターする」ということです。当然、これらのテキストは、ただ勉強するだけでなく、「長期記憶」に入れる必要があります。これについては【英語力を上げる勉強法】に解説しています。

このページに書いたことを実行すれば、テストの点数は急上昇し、勉強内容を長期記憶に入れることができ、英語の実力を上げられます。

あなたの健闘を祈ります。


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