要約マニュアル


要約が国語力を上げるのにとても役立つのは誰でも知っています。しかし、要約を上達させるための方法を知っている人はほとんどいませんし、実際に上手に要約できる高校生もほとんどいません。

しかし、要約が上手にできるようになる方法はあります。このページではその方法、要約用問題集、要約のメリットについて書いていきます。

1.要約マニュアル(1)キーワードとキーセンテンスを見つける

1.1.要約の書き方

要約は、適切なキーワードとキーセンテンスを必要十分なだけ見つけ、それらを文法的に正しく、論理的な日本語としてまとめることができれば書けます。

ですから、要約において最重要なのは、適切なキーワードとキーセンテンスをいかに見つけるか、です。

この章では、キーワードとキーセンテンスの見つけ方を書いていきます。

1.2.キーワード・キーセンテンスとは

キーワードとは「カギとなる重要な言葉・連語」のことで、キーセンテンスとは「カギとなる重要な文」のことです。

ちなみに、主張とは「筆者が一番言いたいこと」なので、最も重要なキーセンテンスになります。

キーワードは単語とは限らず、連語(フレーズ)の場合も多い。また、キーセンテンスは丸から丸までの1文全体とは限りません。1文の一部のことも、2~3文にわたる場合もあります。

よって、ここでは便宜的に10字以上をキーセンテンスと言い、10字未満をキーワードと言います。

1.3.印の付け方

創賢塾では、キーワードは丸で囲み、キーセンテンスは<>でくるむことを生徒に推奨しています。

キーセンテンスには傍線を引く人が多いですが、2~3行にわたる場合もあるキーセンテンスに傍線を引くと、きたなくなり、問題の傍線部が見にくくなるので、傍線は引かない方が良いのです。

1.4.キーワードの見つけ方

【評論文のキーワードの見つけ方】

(1)「話題(=主題=テーマ)」はキーワード。

 話題とは「その文章は何について書かれているか」です。論理的な文章を読むときの最優先事項は話題を見つけることで、次は「主張(話題について、筆者が一番言いたいこと)」を見つけることです。

 話題と主張を混同する人が多いですが、全く異なるのできちんと区別して覚えて下さい。

(2)2回以上出てくる言葉はキーワードの可能性が高い。

 ただし、「話す、作る、生活」などの普通の言葉は、2回以上出てきてもキーワードの可能性は低い。

(3)普段あまり使われない、筆者独特の表現がキーワードになることがある。

 例えば、「先入主、対象化、造形意志、剰余の眼、対話性、批評家気質」など。

(4)主張にはキーワードがたいてい入っているので、主張を見つけたら注意深くキーワードを探す。

1.5.キーセンテンスの見つけ方

【評論文のキーセンテンスの見つけ方】

(1)文章の最後にはほぼ必ずキーセンテンスがある。意味段落の最後にもキーセンテンスがあることが多い。

 主張は最重要のキーセンテンスで、主張は文章の最後(最後5~10行前後や最後の段落)や意味段落の最後にあることが多いので、そこを注意深く探します。

 意味段落とは、「同じ話題の形式段落(1字下がった、通常の段落)の数個の集まり」ことです。3~4前後の形式段落で1つの意味段落を構成することが多くなります。

(2)キーセンテンスは「しかし・だが(逆接)、つまり・要するに・すなわち、したがって・ゆえに・それゆえ・だから、このように・こうして・結局、いずれにしても(結論を導く)」などの特定の接続語の後にあることが多い。これらの接続語は四角で囲む。

 例えば、「A、しかしB」「もちろんAだが、しかしB」とあったら、AよりBの方が重要です。また、因果関係では、原因(理由)より結果(結論)の方が重要なので、「したがって・だから・このように」などの結果・結論を導く接続語の後が前より重要です。

(3)強調表現:強調表現の前後の強調される部分はキーワード・キーセンテンスになる可能性が高い。強調表現は四角で囲む。

 強調表現とは「とても、非常に、最も~、重要なのは~、本質、根源的、基本的、こそ、まさに、実は、~が重要だ、~のだ、~なのだ、~なのである、~のです、~なのです」などで、強調表現自体が重要なのではなく、その前後で強調されている部分が重要です。

 強調表現とは、筆者がわざわざ「これは重要ですよ」と示してくれている内容なので重要です。

(4)「(私は~~と)思う、考える、気づいた」「~すべきだ、~しなければならない」「反語表現(~ではないだろうか、~と言えないだろうか)」などとあったらそれは主張の可能性が高い。

(5)問題提起の答えは必ず重要なのでキーセンテンス。

 「問題提起」とは、文章の中で筆者が読者に問いかけるような文のことです。例えば、「日本の現代建築の最大の特徴は何だろうか?」など。

 筆者は問題提起の答えを知っていますが、それをなぜわざわざ疑問形にして話を長くするのかというと、その答えが重要だからです。よって、問題提起があったら、その答えを探しながら読み、答えを見つけたら印を付けます。

(6)「根拠(具体例・体験談・引用など)」は重要度が低いので、キーセンテンスにはなりにくい。

 論理的文章の一つ一つの文は、主に、「主張」と、主張を補強する「根拠(理由、説明、言い換え、定義・分類、例示・具体例、科学的データ、引用、体験談、比喩、時系列変化など)」の2つに分けられます。

 「主張」とは「筆者の一番言いたいこと」ですが、「主張」を提示するだけでは読者は納得しませんから、著者は必ず「根拠」を複数挙げます。根拠は「主張」をサポートする要素なので、重要性は主張より低い。

(7)論理関係とキーセンテンス:文と文との関係、論理関係には「言い換え(イコールの関係)、因果関係、逆接・対比・対立、譲歩(予想される反論とそれへの反駁:なるほど~だが、しかし~)、進展(次の話題に移る:ところで)」などがあります。

 このうち、①因果関係の結果、②逆接の後、③対比の重要な方、④譲歩(なるほど~だが、しかし~)の逆接の後、の4つはキーセンテンスになりやすい

(8)普通のことは重要ではない。変わったこと、普通でない事実・意見・体験、常識に反する事実・意見が重要なのでキーセンテンス。

 普通のこと・常識的なことを書いても、みんな知っているから重要ではありません。逆に、普通でなく常識とは違うが、説得力のある文章が、重要だし評価されます。

 常識的な内容と常識に反した内容が対比して書かれていたら、たいてい後者の方が重要になります(常識はこうだが、実はこうだ、など)。

(9)内容:以上の要素に加えて内容的に重要なら、キーセンテンス。

 (1)~(8)の内容は、形からある程度分かります(「思う」と書いてあるなど)が、それに加えて内容が重要なら、キーセンテンスになります。

1.6.要約の長さによって探すキーワードとキーセンテンスの数を変える

文章の中で本当に重要なキーワードとキーセンテンスの数は、要約の長さによってそれほど変わるわけではありませんが、多少は要約の長さを意識して探すことも必要です。

例えば、同じ文章を20字で要約する場合と200字で要約する場合では、もちろん、探す数はかなり変える必要があります。20字要約ならキーワードは3つ前後、キーセンテンスは1つ前後で、200字要約ならキーワードは10個前後、キーセンテンスは3~5つ前後になります。

2.要約マニュアル(2)要約を書く

2.1.要約の書き方

【要約の書き方】

(1)選んだキーワードとキーセンテンスに優先順位を付け、最重要なものから入れていく

(2)本文の論理の流れを変えず、本文の意味を変えない

(3)論理的に正しい日本語を書く

(4)文法的に正しい日本語を書く

(5)分かりやすく、字数以内におさめて書く

2.2.キーワードとキーセンテンスを重要な順に順位付けする

要約は、「キーワードとキーセンテンスを混ぜて書く」ことで書けますが、その際、最も重要なキーワード・キーセンテンス、2番目に重要なもの、3番目に重要なもの、というように、キーワードとキーセンテンスを重要な順番に順位付けをし、重要な順に要約に入れていきます。

そうすれば、長さにかかわらず、適切なキーワードとキーセンテンスが選択でき、適切な長さの要約が書けるようになります。また、日頃からこれを考え実行することで、だんだんと素速く適切に重要な順に選べるようになります。

キーワードとキーセンテンスの重要性の判定基準は以下になります。

(1)最重要なキーワードとキーセンテンスは話題と主張

 話題と主張は最重要ですが、主張は2~3回繰り返される場合があります。その場合、以下の3つの条件を考えて最重要な箇所を選びます。

 ①包括的:内容が重複しているキーセンテンス・主張が複数ある場合、より包括的な文を中心に書きます。「包括的」とは、例えば、一方が3つ、一方が4つの内容が書かれている場合、4つの方を中心にして書きます。

 ②簡潔:ダラダラと長く書かれている文より、必要十分な内容が簡潔にまとまっている箇所を取ります。

 ③分かりやすい:意味が分かりやすい、誤解の起こりにくい表現を選びます。

(2)「キーワードとキーセンテンスの見つけ方」の当てはまる項目が多いほど重要である可能性が高い

 上記「キーワードとキーセンテンスの見つけ方」で、1つしか当てはまらない箇所より、2つ、3つの方が重要な可能性が高くなります。例えば、一番最後の文が、「このように」から始まり、「のである」で終われば、3つも指標があるので、これが主張である可能性は非常に高くなります。

(3)主張の次に入れるべきなのは「主張の理由(論拠)」

 「理由」は「なぜなら、というのは(後が理由)、したがって・ゆえに・それゆえ・だから、このように・こうして・結局(前が理由)」などの接続語から判断できます。

(4)具体例・引用・体験談などは、原則、要約には入れない

 理由以外の「根拠(説明、定義・分類、例示・具体例、科学的データ、引用、体験談、比喩、時系列変化など)」は重要性が落ちるので、原則、要約には入れません。

2.3.本文の論理の流れを変えず、本文の意味を変えない

「本文の論理の流れを変えない」とは、例えば、本文に因果関係で書いてあったら因果関係で書く、本文に逆接で書いていないのに自分で勝手にここは逆接だろうと推測して逆接で書くことはしない、などです。

「本文の意味を変える」とは、例えば、別々の箇所の違う内容を、本文の趣旨と変えてつなげる、などです。これは自分では気づきにくいので、自分の書いた要約を学校や塾の先生に時々チェックしてもらうことが役立ちます。

2.4.論理的に正しい日本語を書く

論理的に間違った文章とは、論理の飛躍矛盾破綻がある、つなげ方に無理がある(強引)、前に書いた内容と後の内容が一貫性がない、などです。

論理的に正しい文章を書けるようにするには、自分の書いた文が論理的に正しいか常にチェックしたり、学校や塾の先生に要約や小論文を見てもらうと良いでしょう。

2.5.文法的に正しい日本語を書く

要約では、文法的に正しい日本語を書く必要がありますが、よくある文法的間違いは以下のようなものです。

(1)主語と述語のねじれ:これは国語力のない人に多く見られます。主語と述語が合っていない、途中で主語が変わる、主語が二つある、など。

 この対策としては、主語と述語がねじれることがあると指摘された人は、自分の書いた文章を主語と述語を注意して読み返す、修飾語を省いて主語と述語だけをつなげて読む、先生などに自分の文章を見てもらう、などを習慣化することが役立ちます。

(2)必要な言葉の不足:主語や目的語が無いなど。

 主語や目的語がないと意味が通じないのに書かない生徒がいます。これも、自分の書いた文に主語や目的語が足りているかを常に意識することや、また、先生に添削してもらうことが役立ちます。

(3)言葉の使い方・助詞の使い方の間違い:例えば、「やる気にそがれる」⇒「やる気そがれる」、「私はアメリカに行った理由は⇒「私アメリカに行った理由は」など。

 この対策としては大量の読書や30回音読(教科書や入試問題文を毎週30回×1年で50文章以上音読する勉強法)、また要約や意見文、小論文を書き、学校や塾の先生などに添削してもらうことが役立ちます。

2.6.一文の長さが50字を超えたら二文にする

一文の長さが50字を超えて80字、100字になると、話が長くなり、どんどん意味が分かりにくくなります。よって、50字を超えたら二文に分けるのが賢明です。

2.7.要約は添削を受ける

キーワードとキーセンテンスの見つけ方、なぜそれが重要なのか、正しい日本語になっているかなどを、問題集だけで自力で理解し上達させていける人はマレです。

よって、できるだけ信頼できる学校や塾の先生に、週1回など定期的に添削を受けることをオススメします。近くに要約を添削してくれる人がいない場合、創賢塾でも要約指導を行っています。

3.要約マニュアル(3)要約の4原則

3.1.原則(1)要約は要約だけを読んで意味が分からなければならない

本文を参照しなければ意味が分からない要約を書いてはいけません。

例えば、指示語。本文の指示語をそのまま使い、要約中にその指示語が何を指すかが書かれていない場合、それは要約としては間違いとなります。

3.2.原則(2)要約では内容の重複を避ける

重要な内容は繰り返される傾向があり、それら全てをキーワード・キーセンテンスとして選ぶことになりますが、しかし、要約には同じ内容を2回書くことはしません。重複を避けるのが大原則になります。メインの箇所を1つ選び、必要に応じて他の箇所の内容を補足的に書きます。

複数の重要箇所の言い換えの内容から1つを選ぶ選択基準は上に書いた通り、「より包括的で、簡潔で、分かりやすい部分を選ぶ」ということになります。

3.3.原則(3)要約では自分の考えは一切入れない

要約に限らず、現代文では、自分の考えは一切関係ありません。「筆者がどう書いているか」だけが問題です。「あなたの意見を書きなさい」という問題があれば自分の考えを書きますが、それは小論文の問題であって、大学入試の現代文ではそういう問題はほぼ出ません。

例えば、重要な部分(キーワードとキーセンテンス)は筆者が重要だと明記している部分であって、読者が勝手に「ここは重要そうだ」と判断してはダメです。もしそれが許されるなら、要約は人によって様々になってしまい、正解が無くなってしまいます。

「筆者が重要だと明記している部分」とは、特定の接続語や強調表現がある、2回以上出てくるなど、上に書いた内容です。

3.4.原則(4)できる限り本文の言葉を使う

要約を書くとき、言葉を変えると多少とも意味が変わりますから、どうしても変える必要のあるとき以外は、原則、本文の言葉を使います。

例えば、「認知」と本文に書かれているのに、「認知」が分かりにくいから「認識」に変える、などはしてはいけません。それは筆者ではなく自分の考えですから。

どうしても必要のあるときとは、例えば、短くする必要があるとき、複数の内容から共通点を抜き出して書く必要のあるとき、などです。

4.要約マニュアルの覚え方

4.1.ルーズリーフにまとめ、暗記する

以上のようなマニュアルを提示されても、多くの人はこれを覚えず、使いこなせません。

ではどうしたらいいかというと、創賢塾では、上記のマニュアルをまとめ、それを覚えてもらいます。具体的には、ルーズリーフに縦線を引き、左に質問、右に答えを書きます。

【キーワードの4つの探し方|話題、2回以上、筆者独特の表現、主張】

【論理的文章のキーセンテンスの8つの探し方|文章の最後、13の接続語の後、強調表現、「(私は……と)思う」「~すべきだ」、「~なのだ」「反語表現(……ではないだろうか)」、問題提起の答え、「根拠(具体例等)」はキーセンテンスではない、普通でない事実・意見、内容】

【キーセンテンスを導く13の接続語|しかし・だが(逆接)、つまり・要するに・すなわち、したがって・ゆえに・それゆえ・だから、このように・こうして・結局、いずれにしても(結論を導く)】

要約マニュアル全体を暗記するのは大変ですが、これならすぐに覚えられます。皆さんも、覚えたいことは簡潔にまとめ(これ自体が要約トレーニングになります)、暗記していきましょう。

4.2.マニュアルを音読する

ルーズリーフにまとめてマニュアルの要約を覚えていくのと平行して、マニュアル全体を音読して、全体を理解していきます。

これをする理由は、例えば「強調表現」とだけ覚えても、具体的にどういう言葉が強調表現か分からなかったら、実際には使えないからです。

具体的には、【1日3回音読(5分)×20日】などしていくと覚えられます。

5.要約問題集

5.1.要約の第一目標は100個

要約は、10回や20回やったからといって簡単には上手くなりません。だいたい、100回以上要約すると速く上手く要約できるようになります。

地道に【週3つ×1年=150要約】などしていきましょう。

ただ、独力では限界がありますから、できるだけ多く、実力のある現代文の教師や塾・予備校の講師に添削してもらいましょう。

5.2.オススメ要約問題集

よく、新聞の社説を要約していたが挫折したという人がいます。社説を要約してもいいのですが、正解がないので、内容を誰かにチェックしてもらわないと、正しい要約かどうか判断できないのが難点です。

よって、「答え(要約)」が載っている問題集で要約をするのが賢い方法です。要約問題集はほとんどありませんが、以下の本には要約の方法、キーワードの見つけ方、要約文が載っています。

「国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」(文芸社、初歩的な要約問題集)
「現代文読解力の開発講座」(駿台、100字要約、高度)
現代文と格闘する」(河合出版、200字要約、最高度)

最初の要約本は国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」が最適です。中学入試用の問題集ですが、高校生といえども要約のやり方が分かっている生徒はほとんどいないので、簡単な文章から始めるのが正解です。

また、以下の本には要約が載っています。

大学入試問題選現代文中堅私立大学レベル」(日栄社、100字要約)
現代文―高校初級&中級&上級用 発展30日完成」(3冊、日栄社、100字要約)
徹底20日間マスター [21] 現代文(基礎編)」(日栄社、100字要約)
生きる現代文読解語」(駿台、要約が60文)
ちくま評論入門」(筑摩書房、200字要約)
出口の好きになる現代文 論理入門編&完成編」(水王舎、200字要約)
大学入試 全レベル問題集 現代文 6国公立大レベル」(旺文社、200字要約)
上級現代文1&2」(桐原書店、100字要約、段落要約)
体系現代文」(教学社、200字要約)

以上の問題集を1冊当たり3~5周し、全部で100以上要約しましょう。

要約を続けることで国語力は驚くほど伸びていきます。ぜひ、1年、2年、100文、200文と要約を続けていきましょう。

6.要約のメリット

6.1.要約ができれば現代文の成績が上がる

現代文の成績を上げるには、「論理的に読む」、「論理的に解く」の2つが必要です。

論理的に読む」とは、簡単に言えば、「キーワードとキーセンテンスに適切に印を付けられる」ということです。これができれば、重要な部分(キーワードとキーセンテンス)と重要でない部分を区別できるようになり、また重要な部分をある程度記憶にとどめておくことができます。

そして、その重要な部分が問題になったり、答えになったり、答えの根拠になったりするので、キーワードとキーセンテンスに適切に印を付けていれば、正答率が上がります。

そして、キーワードとキーセンテンスに適切に印を付けてまとめる訓練が要約ですから、要約に熟達すれば、現代文の成績は上がるのです。

6.2.要約をすると読解力や論理的思考力が上がる

要約を書くとき、キーワードの幾つかの選択肢の中で、それらを比較し、分析し、どれが最も重要かを考える。キーセンテンスはどれかと文章構造を考え、全体の主張やテーマとの関係を考え、全体の意味を考え、最適なキーセンテンスを選ぶ。

主張はどこにあるかと探し、幾つかの選択肢の中でそれらを比較し、分析し、一番重要な主張を選ぶ。そしてそれを論理的につなげて書く。

このような「要約を書く」という目的を持った読み方では、単にサラッと読むときよりも、遙かに深く読む必要があります。よって、要約のプロセスで、確実に読解力や論理的思考力が身に付いていきます。

ただ、要約は論理的思考力を直接身に付ける勉強法ではないので、論理的思考力を確実に身に付けたい場合は、要約に加えて、「論理的な解き方を解説した良質な問題集」をインストールしリーズニングすることが必要になります。

6.3.要約をすれば記述力が上がる

要約をたくさん書く過程で、文章を簡潔明瞭に素早く書く方法や、分かりやすく上手に書く方法が身に付いていきます。

そして、評論文をたくさん要約することで、評論文の論理的文章構造を理解し身に付けることができ、それがまた、自分が文章を書くときに活かされ、論理的に書けるようになります。

つまり、要約トレーニングで記述力が上がります。

6.4.要約力は全ての教科で役立つ

要約を続けると、読解力(文章の意味を深く理解する能力)・論理的に読む能力・記述力などが身に付いていきます。これらは現代文だけでなく、どの科目でも必要な能力です。

特に難関大学志望者には必須です。なぜなら、難関大学ほど、理科や社会でも記述問題が多く、英語や小論文で要約があったり、内容が難しい英文(日本語訳を読んでも意味が把握しづらい英文)が出るからです。

6.5.要約力は大学や仕事でも役立つ

ちなみに、難関大学入試でなぜ記述力や読解力が重視されるのかというと、大学教育(特に文系学部)では、専門書を読み、それを要約して暗記し、それについて独創的意見を書き、討論し、論文・レポートにまとめる、ということが中心になるからです。

大学側としては、記述力や読解力を一から教えたくありません。よって記述力や読解力に優れた受験生を選抜するために、大学受験に記述問題や難しい読解問題を出すのです。

よって、要約力や、要約によって身に付く能力は、大学でそのまま役立ちます。

そして、大学で必要とされる読解力・記述力・要約力・論理的思考力などは、仕事でも同様に必要であり、それはまさに要約で身に付けられる能力なのです。

【終わりに】

本稿を参考に、どんどん要約トレーニングをしていって下さい。要約が100個を超えたら、確かな効果を実感できるでしょう。

ただ、できれば添削はしてもらった方が良いので、学校や塾の先生に添削をお願いしてみてください。もし周りに適切な先生がいない場合は、創賢塾でも要約指導、論理的思考力指導をしています。

あなたの健闘を祈ります。


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