インストールとリーズニング:現代文問題集の正しい取り組み方


現代文の成績がなかなか伸びない原因の一つは、「問題集の習得の仕方」を知らないためです。このページでは良質の問題集の「論理的な解き方」を習得するための方法である、インストールとリーズニングをご紹介します。

1.インストール

1.1.現代文問題集の習得の仕方は数学問題集の習得の仕方と同じ

実は、現代文(国語)の問題集の習得の仕方は、数学の問題集の習得の仕方とほとんど同じです。

数学では、ある程度優秀な生徒なら、以下のような進め方をします。

問題を解き、できなかった場合、解答解説を読み、理解したら、その解き方を記憶する。再度すぐに解き直し、自力で解答と同様に式や図を書いて正解できるまで解き直す。そして5回前後復習して、それを長期記憶に定着させる」。

ここでは問題集に書いてある「数学的な解き方」を記憶し(インストールし)、自力で再現できるまで解き直します。そして1冊を5回前後復習し、問題集数冊インストールして初めて、数学的な解き方が身に付いていきます。

1.2.現代文におけるインストール

現代文でも全く同じです。「問題集の論理的な解き方」を習得したかったら、「論理的な解き方が書かれた良質の問題集」を用いて、以下のようにします。

問題を解き、できなかった場合、解説の『論理的な問題の解き方』を読み、理解したら、自分に足りなかったところを記憶する。そして、再度すぐに本文を読んで(間違えた問題を)解き直し、自力で解説と同様の『論理的な解き方』ができるまで5回前後復習する。

以上の問題集の解き方の習得過程を、私はインストールと呼んでいます。

インストールしてもすぐに記憶した解き方を忘れますから、5回前後復習して、それを長期記憶に定着させます。これを問題集3~5冊繰り返して初めて、「論理的な問題の解き方」を習得できます。

1.3.「考え方」を論理的にしてこそ、現代文の成績は上がる

インストールは、ある意味で、「考え方そのもの」「問題文を読むときの思考プロセス」「問題を解くときの思考プロセス」をアップグレードしている(品質を良くする)わけです。これが現代文や数学の問題集を解く目的です。「考え方」が論理的に変わらない限り、現代文の点数は上がりません。

あなたはこのような現代文問題集の進め方をしているでしょうか。

していないでしょう。

おそらく、「問題を解き、出来なかった場合、解答解説を読み、理解し、次の問題へ。復習はしても1回」というやり方をしているのではないでしょうか。

これでは現代文の成績が上がるはずがありません。それは問題集を解く前と後で同じ「問題集の解き方」をしているからです。言い換えれば、「問題を解くときの考え方」が変わっていないからです。

1.4.インストールとは何か

インストールとは、問題集の著者の「優れた解き方」を自分でもできるようにするための、問題集の習得法です。現代文(国語)・数学・物理・英語などで有効な勉強法です。

現代文においては、問題集の著者の「論理的な問題の解き方」を自分の頭にインストールし(論理的思考プロセスを据え付け)、自分でも、その著者と同じ論理的な解き方ができるようにします。

1.5.インストールが必要な理由

現代文や国語の先生はよく、「論理的に考えろ」「論理的に解け」と言います。論理的に解けない人が論理的に解けるようになったら、確かに現代文の点数は上がりますから、この指摘は正しいと言えます。しかし、先生は、「論理的に考え、論理的に解くようにするための具体的な方法」は教えてくれません。無責任ですね。

ではどうしたらいいかというと、インストールをすればいいのです。「論理的な解き方」が書かれた良質の問題集の解き方をあなたの頭にインストールすれば、あなたが現代文の問題を解くときの「思考プロセス」を「論理的」に変えることができます。

1.6.良質な問題集の論理的読解法をインストールする方法

現代文では「論理的な問題の解き方」だけをインストールするのではありません。「論理的な問題文の読み方」もインストールする必要があります。なぜなら、「論理的に読む」ことは「論理的に解く」ことの一部であり、論理的に読めたら、問題を半分解けたも同然になるからです。

「論理的に読める」とは、「筆者の立てた論理の道筋が読み取れる」「テーマ・主張・根拠という論理的文章の構成要素が分かり、文章理解の鍵となるキーワード・キーセンテンスが分かる」ということです。そして、「主張・キーワード・キーセンテンス」という重要要素こそが問題として出されます。よって、論理的に読めてそれらの重要要素を把握し、記憶することができれば、問題を解くのも格段に楽になるのです。

「論理的な問題文の読み方のインストール」とは、例えば、以下のようにします。

問題集の本文解説に、「ここは対立関係が書かれていて、日本人とアメリカ人を対比しています。対比することで、日本人の特質をより明確にしています」と書かれていたとします。この記述を読んだら、本文の該当箇所と解説部分を照らし合わせて何度か読み、その解説に「なるほど」と納得したら、その解説のポイントを記憶します。次に、解説内容を思い出しながら、該当箇所の前後を何度か再読します。

そして、復習で本文を再度読むときにも、解説に書かれていた通りに論理的な読み方を再現し、分析して読みます。

以上が成功するまで再現し続けます。これら一連のプロセスが「論理的な問題文の読み方のインストール」です。

1.7.良質な問題集の論理的解き方をインストールする方法

例えば、選択肢問題で間違った場合、解説を読み、「アは33行目の内容に反するから×、イは25行目の内容と合致するから○」と書かれていたら、それを確認し、納得したら、その「根拠」を覚えます(インストール)。すぐに再度解き直し、解説の通りに根拠を指摘しながら正答できるまでインストールを続けます。

ここでは、正解できるかより、「正しい根拠を指摘して」正解できるかという「解き方のプロセス」の方を重視します。また、記憶はしますが、「記憶」では解かず、「理解」で解くようにします。それはちょうど、数学で、解けずに「解き方」を覚えて再び解くときに、「丸暗記」した内容を書くわけではなく、「理解」しながら解くのと同じです。「記憶」でも解けますが、それは応用の利かない記憶になります。他の問題では使えません。注意してください。

このように、良質な問題集に書かれた「本文を論理的に読むプロセス」、「問題を論理的に解くプロセス」をインストールによって習得し、自分のものにすることで初めて、「問題文を論理的に読み、問題を論理的に解く思考法=論理的思考法」を身に付けていくことができます。

2.リーズニング

2.1.リーズニングとは

現代文の問題には、本文中に必ず答え、根拠があります。解答を導くときに、何となく解くのではなく、毎回、その「根拠を言う(書く)」ことを続けていくと、根拠を見つけるのが速く上手くなり、正答率も高まります。また、根拠を持って答えることができるので、自信を持って解けるようになります。

このように、「根拠を言う(書く)」勉強法のことを、「リーズニング(根拠付け)」と言います。これは現代文や英語で使える勉強法です。

2.2.選択肢問題におけるリーズニングとインストール

選択肢問題では、リーズニングは「選択肢に書かれていることの根拠を探し、言う」ということです。各選択肢が正しいか間違っているかの根拠を本文に求め、探し、見つけ、選択肢のどこが正しく(根拠があり)、どこが間違っているか(根拠がない、本文の内容と違う)を言います。そして、根拠がない、間違った部分に×を付け、根拠が曖昧な部分には△を付け、根拠がある部分には○を付けます。こうして比較して×がなく、○が多い選択肢を正解とします。

自分の解答が間違えたときは、インストールをします。つまり、解答解説を読み、解答の根拠を理解し、納得すれば、それを記憶して(インストールして)、再度解きます。
解説の根拠が自分の根拠と違っている場合、たとえ正解でも、その根拠を理解し、納得すれば、それを記憶して、再度解きます。

こうして、解説に書いてあった根拠を正確に再現できるまで、インストールとリーズニングを続けます。

2.3.記述問題におけるリーズニングとインストール

記述問題でもリーズニングとインストールを使います。

記述問題では、解答に必ず含まれるべき「キーワード」が3つ前後あります。そのキーワードを見つけ、適切に組み合わせれば正解できるわけですが、その際、自分が選んだ言葉がキーワードである根拠を言います(リーズニング)。根拠をはっきりさせるわけです。

そして、解答を見てその根拠と解答両方が正解であればOK、不正解の場合、もしくは、たとえ正解でも根拠が間違っている場合も、たまたま合ったとみなしてインストールとリーズニングをします。

すなわち、解説の根拠を理解し、納得し、記憶し(インストール)、再度すぐに解いて根拠を言い(リーズニング)、根拠と解答両方が正解するまで解き直します。

これは数学では当たり前にやっている問題集の進め方です。それを現代文でもやるのです。

2.4.リーズニングとインストールは「論理的に解く方法を習得できる」最も有効な勉強法

私の知る限り、「論理的に解く方法を習得できる」最も有効な勉強法は、リーズニングとインストールです。この2つを続ければ、思考方法が進化し、論理的に考えられるようになり、現代文の成績が上がっていきます。

現代文の問題を解いたり塾で現代文を習う目的は、「現代文の問題の解き方を進化させて成績を上げるため」「論理的に解く方法を習得して成績を上げるため」です。

しかし、それは従来の方法、「ただ塾の授業を受けるだけ」「問題を解いて、解答解説を読み、納得したら次の問題へ」という方法では不可能です。自分の解き方、考え方が変わらないからです。

2.5.現代文問題集は5回復習する

一度インストールとリーズニングをしても、時間がたてば忘れ、また元の解き方で解いて間違えてしまいますから、復習は不可欠です。いつでも正しい根拠で正解できるまで、5回前後復習します。5回の復習は、ほどよく忘れてほどよく覚えている期間である1週間おきくらいにします。

よく、現代文で、「解答を覚えているから復習は意味がない」と考える人がいますが、これは「正しい現代文問題集の習得方法(インストールとリーズニング)」を知らないからそう考えるのです。

数学で答えを覚えていても復習するように、現代文でも答えを覚えていても復習します。それは、「解くプロセス=きちんと根拠を言って正解するプロセス=論理的に考えて正解に至るプロセス」を習得することが現代文の問題集を学ぶ目的だからです。

【体験談】

「インストールと100回読みで偏差値55から63へ」

Kさん、浪人生、滋賀県

創賢塾では5教科とも勉強法を教えてもらっています。現代文は高校時代ずっと、可もなく不可もなく、55あたりでした。現代文は勉強しても変わらないと諦めていましたが、先生に、現代文も勉強の仕方を変えれば成績は上がるよ、と言われ、現代文も教わっています。

幾つか勉強法を教えてもらい、やっていますが、一番効果があると思うのは、インストールと100回読みです。インストールを半年続けてみて、現代文の問題集を習得するとはどういうことかがようやく分かってきました。100回読みは今20編ですが、確かにこれで成績が上がりました。読むのが速くなりました。

模試では最近2回が偏差値62、63なので、悪くないです。どこまで上がるか楽しみです。


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