高校受験:社会の勉強法


1.志望校偏差値が55以下の勉強戦略

1.1.一冊の問題集を完璧に覚える

志望校の偏差値が50~55以上の場合、歴史・地理・公民の3分野で3分冊の参考書を覚えた方が良いですが、50~55以下の場合、1冊の問題集で構いません。
その場合は以下のようなまとめが付いた問題集がオススメです。

「高校入試合格BON!社会」(120ページ、学研、公立入試問題で構成)
「高校入試 合格でる順 社会」(160ページ、旺文社、公立入試問題で構成)
「中学総合的研究問題集 社会」(176ページ、旺文社)

1.2.まとめ付き問題集の覚え方

問題集に入っている知識は全て覚えます。
まとめを10回読み、問題を解きます。「地理⇒歴史⇒公民」という順番になっている場合、「地理10周⇒歴史10周⇒公民10周」という具合に、3パートに分けて解いていくのが良いでしょう。量が多いと記憶の定着に時間がかかるので、挫折する確率が高まります。10周すれば通常8割以上覚えられます。

1.3.一問一答問題集を使う

用語の記憶は、別途、一問一答問題集や穴埋め問題集を使うのが効率的です。

「中学&高校入試 社会 一問一答」(144ページ、受験研究社)

2.志望校偏差値が55以上の勉強戦略

2.1.高校受験社会の記憶量は膨大

志望校の偏差値が55以上、特に60以上の場合、歴史・地理・公民で3分冊の参考書を覚えた方が良いでしょう。以下の記述は全て、こちらの場合の勉強法について書いていきます。

社会は暗記科目であり、高校受験の社会の暗記量は膨大です。教科書にして800ページ前後の内容の多くを記憶する必要があります。

2.2.「勉強戦略」の重要性

ここでは「勉強戦略」が重要になります。「勉強戦略」とは、
(1)どういう教材を、
(2)どういう順番で使い、
(3)どうやって長期記憶(数ヶ月以上忘れない記憶)に入れていくか、ということです。

定期テストの記憶量は数十ページなので、一夜漬けで、書いたり音読したりまとめたりして覚えれば何とかなりますが、高校受験では教科書3冊分の記憶量なので、定期テストと同じやり方では、「覚えては忘れ、覚えては忘れ」を繰り返す可能性が高くなります。これは英単語の記憶と同じです。

また、教科書3冊分の記憶量を効率的に記憶するには、教材(参考書と問題集)の選択がカギになります。自分の記憶法に合った教材を選択できるか、あるいは、選んだ教材に合った効率的な記憶法を見いだせるかどうかが重要なのです。

以下では、最速で社会を得意科目にできる勉強戦略--良い教材と、それに適した記憶法、記憶すべき教材の順番--をご紹介していきます。これを参考に自分の勉強計画を立てていただければ、偏差値を10上げることも可能です。

3.メイン教材の選び方

3.1.メイン教材は教科書か参考書を選ぶ

社会で記憶すべき内容は主に2つあります。用語と流れ(用語同士の関係)です。
用語だけをバラバラに覚えても得点につながりにくいので、偏差値55~60以上を狙う場合、メインで記憶する教材は、一問一答問題集や用語集・薄いまとめ本的なものではなく、流れが分かる参考書か教科書が良いでしょう。

3.2.オススメのメイン教材

社会の教科書は、地理、歴史、公民の3冊があります。教科書の中には入試に出ない内容もあり、量も膨大なので、3年になるまでに教科書を半分以上覚えている場合を除いて、教科書を覚えるのは避けた方が得策です。

結論から言うと、高校入試で記憶すべき内容が必要十分にまとまった参考書は多くありません。以下のようなものがオススメです。

「高校入試実力メキメキ合格ノート 中学歴史・地理・公民」(3冊、文英堂)
「中学歴史が面白いほどわかる本」「中学地理が面白いほどわかる本」(角川)

中でも、「高校入試実力メキメキ合格ノート」シリーズは特にオススメです。評判が良く、記憶しやすい作りになっており、別冊で穴埋め問題集も付いていて、この3冊で記憶は完結するからです。

以下では、「高校入試実力メキメキ合格ノート」シリーズを想定して記憶方法を書いていきます。

3.3.社会の教材の順序1

「高校入試実力メキメキ合格ノート」を使う場合の教材の順序は以下のようにするのがオススメです。

【社会の教材の順序】

①「メキメキ合格ノート」3冊10周(1冊1ヶ月30時間)
②「社会 一問一答」10周
③過去問3年分
④「合格でる順 社会」10周
⑤「50%以下」10周

「高校入試実力メキメキ合格ノート 中学歴史・地理・公民」(3冊、文英堂)
「中学&高校入試 社会 一問一答」(144ページ、受験研究社)
「高校入試 合格でる順 社会」(160ページ、旺文社、公立入試問題で構成)
「受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題 社会」(95ページ、旺文社)

①「メキメキ合格ノート」3冊10周

メイン教材の記憶です。ひたすら繰り返し読んで、記憶していきます。10周読めば大多数の人は3~7割記憶できます。
10周も読むと1冊200ページを20~30分で読めるようになります。つまり、復習がこれだけの時間でできるということです。読めば読むほど記憶も深くなり、忘れにくくなるので、20周、30周と読んでいきます。

②「社会 一問一答」10周

細かい用語や年号は一問一答問題集で覚えるのが効率的です。これも10周以上繰り返し、完全に記憶します。

③過去問3年分

基礎知識を入れた後、志望校(公立高校)の過去問を解いて、傾向や難易度を自分の目で確かめます。夏休みには3年分解き、以後、最終的に過去問は、6年分10周は解いて、完全に即答できるようにします。
次の受験問題集を選ぶ際は、過去問に傾向が似た問題集を選びます。

④「合格でる順 社会」10周

公立高校入試の場合は「合格でる順 社会」がオススメです。選んだ問題集は10周し、完全にどの問題も「即答」できるようにします。これで合格点以上は確実に取れるようになります。

⑤「50%以下」10周

余裕があれば2~3冊受験問題集を習得します。「50%以下」は公立高校の難問だけを集めた問題集なので、仕上げの問題集としてオススメです。

3.3.社会の教材の順序2

最初の教材以外は同じです。

①教科書3冊10周読む
②「社会 一問一答」10周
③過去問3年分
④「合格でる順 社会」10周
⑤「50%以下」10周

4.メイン教材の記憶法

4.1.教材の順番

「高校入試実力メキメキ合格ノート」シリーズは3冊あり、どれから始めても結構ですが、3年には公民を習うところが多いので、公民は学校の授業に合わせて勉強し、自宅の勉強は地理か歴史から始めるのが良いでしょう。好きな方から始めるとペースがつかめるので、歴史が好きなら歴史から始めましょう。ここでは「歴史⇒地理⇒公民」の順で覚えると仮定します。

4.2.教材の記憶法:【10周読み記憶法】

「高校入試実力メキメキ合格ノート」シリーズは各200ページ前後あります。
皆さんは、200ページの参考書を記憶したい場合、どうやって記憶するでしょうか?

数回読んでまとめる人、何回も読んで記憶しようとする人、書いて覚えようとする人、200ページの参考書を記憶するなど無理だから一問一答問題集で用語だけでも記憶しようとする人と、様々でしょう。
まとめたり書いて覚えるのは時間がかかります。数回読んでもなかなか覚えられないでしょう。一問一答問題集で用語だけ覚えても、問題はなかなか解けるようにはなりません。

私がここで提案する記憶法は、「10周読む(10回読む)」方法です。

教科書や本を10周も読むなんてしたことがない人が大半でしょうから分からないかもしれませんが、教材を10周読めば、たいていの人は3~7割記憶できます。3~7割記憶できたら、あとは読む回数を15~20回に増やせば8~9割記憶できます。

残りの細かい用語は一問一答問題集や穴埋め問題集で記憶します。このとき、教材を10周以上読んでいると、ほとんどの用語は「見たことがある、知っている」用語なので、記憶もしやすくなります。

4.3.【10周読み記憶法】の実際:1ヶ月で10周以上読んで記憶する

【10周読み記憶法】の具体的記憶法はこちらに書いています。

5.過去問を解く

「高校入試実力メキメキ合格ノート」や教科書を10周以上読んで基礎知識を入れたら、夏休み中に3年分ほど過去問を解いてみます。過去問を解くことで、問題の傾向を知り、現時点で欠けている知識・能力を把握します。弱い分野があれば「高校入試実力メキメキ合格ノート」の該当箇所を覚え直し、また一問一答問題集で記憶します。
そして、過去問を解いた結果をもとに、メインの受験問題集を決めます。

過去問は、夏休みに3年分を1回以上、最終的に、6年分を10回復習し、全問即答できるようにします。

6.受験問題集を10周する

問題集は基本的に全て10回復習して、「即答できる状態」「スラスラ解ける状態」にします。1冊を「スラスラ状態」にしたら、長期記憶に入って数ヶ月忘れなくなり、また次のより上級の問題集も、重複する部分は解けるので、記憶すべきことが限定されます。
2~3回しか復習せずに次の問題集へ行っても、前の問題集の内容も記憶があやふやなので、問題が思ったようには解けず、なかなか実力は上がりません。ストレスも溜まります。「スラスラ状態」になったら気分爽快で、勉強が楽しくなります。

よって、焦って先へ先へ進むより、1冊ずつ完全に習得していく方が、結果的には得策なのです。

以下の問題集を参考に、評判が良く、見やすく、自分の弱点を補える問題集を選び、10周します。

「高校入試 合格でる順 社会」(160ページ、旺文社、公立入試問題で構成)
「受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題 社会」(95ページ、旺文社)
「中学総合的研究問題集 社会」(176ページ、旺文社)
「高校入試合格BON!社会」(120ページ、学研、公立入試問題で構成)

「合格BON」は「まとめ2ページ⇒問題2ページ」の構成なので、偏差値50以下の人が1冊だけ問題集をするには便利ですが、「メキメキ合格ノート」を覚えてきた人にはまとめは余分で、問題量が少なく(60ページ分しかない)、あまりオススメできません。

「合格でる順 社会」は「まとめ2ページ⇒問題4ページ」の構成で、まとめも赤シートで穴埋め問題的に使用でき、また問題量が多く、オススメです。

7.歴史・地理・公民の個別の勉強法

7.1.歴史

(1)歴史の流れを記憶する

歴史では、流れ(因果関係・関連事項・年代)と用語が問われるので、流れ・年代・用語を記憶する必要があります。流れは教科書や教科書的な参考書を10~20周読めばだいたい記憶することができます。その後、問題集や過去問を解く中で、流れを整理していきます。

(2)年代と用語を記憶する

年代と用語は一問一答問題集や穴埋め問題集で記憶していきます。自分に合った問題集を買って記憶し、その後、過去問や受験問題集で記憶の確認をしていきます。

「中学&高校入試 社会 一問一答」(144ページ、受験研究社)

(3)並び替え問題:年号を記憶する

歴史では並び替え問題も出ます。この対策としては、「高校入試実力メキメキ合格ノート」や教科書を何度も読んで流れを記憶し、年号を一問一答問題集等で確実に記憶すれば良いでしょう。

7.2.地理

(1)過去問を早めに解く

地理は、「高校入試実力メキメキ合格ノート 中学地理」の本編を10~20回読んだら、過去問を早めに解きます。なぜかというと、地理はどこまで覚えたらいいか、分かりにくい科目だからです。統計や地名など、どこまで細かく覚えたら志望校の問題が解けるようになるかは、志望校の過去問を実際に3~5年分解いて自分で確認するしかありません。

(2)図表問題

地理は図表問題(図・表・グラフ・資料の問題)が多数出ます。図表問題は「記憶」だけでは解けないものも多く、その場で考えて解く必要があります。図表を読み取り、解答するには慣れやコツが必要です。基礎事項を記憶したら、たくさん解いて慣れていきましょう。

「中学総合的研究高校入試問題集社会資料読解」(144ページ、旺文社)
「高校入試合格でる順 社会」(160ページ、旺文社)

以上2つは特にグラフ・資料問題が充実しています。その他、以下のような問題集もどんどん解いていきましょう。

「過去問」
「受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題社会」(旺文社)
「高校入試の最重要問題 社会」(159ページ、学研)
「全国高校入試問題正解 社会」(400ページ、各年度版、旺文社)

7.3.公民

(1)用語を覚える

公民では用語やその定義・意味がよく問われますから、とにかく用語を覚えていきましょう。

(2)時事問題

公民は時事問題が出る可能性があります。志望校の過去問を見て、時事問題が出るようなら、「高校入試実力メキメキ合格ノート 中学公民」、一問一答問題集、過去問、受験問題集を完全に終えた後、余裕があったら対策します。
対策としては、最新の過去問の時事問題を大量に解いていくか、下記のような時事問題本が役立ちます。

「全国高校入試問題正解 社会」(400ページ、各年度版、旺文社)
「重大ニュース 時事問題に強くなる本」(150ページ、学研プラス)

【終わりに】

以上が高校受験社会の勉強法です。ここまでお読み下さり、誠にありがとうございました。お聞きになりたいこと、お問い合わせは以下からお願いいたします。


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