高校受験:社会偏差値を60に上げる勉強戦略


このページでは、社会の暗記が苦手な、社会偏差値40~50前後の受験生が、60前後に成績を上げて、公立高校合格レベルに到達するための勉強法と具体的暗記法について書いていきます。

社会偏差値50~60前後で、65~70前後に成績を上げたい受験生はこちらのページを参照してください。

個々の勉強時間や記憶力に違いがありますから、以下を参考に自分の勉強計画を立て、実践していってください。

1.偏差値を60に上げる受験勉強戦略

1.1.受験勉強戦略

偏差値を60に上げるための受験勉強戦略

(1)「メキメキ」で用語暗記「高校入試 実力メキメキ合格ノート」(歴史・地理・公民の3冊、文英堂:以下「メキメキ」と略)を15周暗記して、赤字の用語を即答できるようにします。15周くらい繰り返して初めて中期記憶(数週間~数カ月持つ記憶)に入ります。

(2)「メキメキ」で流れを理解:用語暗記と並行して、「メキメキ」を3~5回音読して「流れ(用語同士の関連や因果関係)」を理解していきます。用語だけ単体で暗記するより、「メキメキ」を何度も読んで理解を深めた方が、暗記もし易くなり、忘れにくくなります。

社会偏差値45の受験生に「メキメキ」の暗記までは求めません。偏差値65以上を目指すなら、「メキメキ」を15~20周音読して暗記してもらいます。

(3)1冊習得したら受験問題集を解く:「メキメキ」の1冊(例えば歴史編)の赤字を暗記し、本文を5回ほど音読したら、受験問題集の歴史部分を10回解いて習得していきます。

「習得」するとは、10回復習して、全問「即答」できるようにすることです。問題集は復習10回くらいで中期記憶に入ります。

そしてそれと平行して、2冊目(地理編)の暗記に入ります。

(4)過去問5年分の習得:受験問題集を1冊習得したら、過去問を解く準備ができたことになりますので、過去問を解いていきます。過去問は3年分、5年分、10年分と、時間の限り多く解き、これも10回復習して即答できるようにします。

(5)2ヶ月間復習:「メキメキ」・問題集・過去問は、一度習得してからも、復習を2ヶ月以上続けます。2ヶ月復習するとほぼ常識になり、長期記憶(数ヶ月~数年以上持つ記憶)に入り、入試まで忘れなくなります。

1.2.暗記に使用する参考書

社会は暗記科目ですが、何を暗記するべきかというと、「用語」と「流れ」です。「流れ」とは、用語同士の関連や因果関係です。

この2つの暗記に適しているのは教科書か、以下の「メキメキ」です。

「高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学歴史・地理・公民」(3冊、文英堂)

学校の教科書でも構いませんが、「メキメキ」は複数の教科書から入試に出る内容だけを抽出しているので、教科書よりも網羅性が高く、かつ、暗記すべき用語が赤字になっていて、効率良く暗記できるので、オススメです。

1.3.用語暗記

メキメキ」で赤字を赤シートで隠して暗記していけば、合格するのに必要な用語を暗記することができます。

用語暗記については、以下のような一問一答問題集もありますが、用語数が少ないので、社会偏差値50を目指す受験生以外は、あまりオススメしません。

「中学&高校入試 社会 一問一答」(144ページ、受験研究社)

また、以下のようなまとめが付いた受験問題集で暗記していく方法もありますが、これも用語数が少なく、流れが分からず、あまりオススメしません。流れや理屈が分からないとすぐに忘れてしまいます。ただし、以下を問題集として使うのはOKです。

「高校入試合格BON!社会」(120ページ、学研、公立入試問題で構成)
「高校入試 合格でる順 社会」(160ページ、旺文社、公立入試問題で構成)
「中学総合的研究問題集 社会」(176ページ、旺文社)

1.4.流れの暗記

流れも「メキメキ」で理解し暗記していきます。

流れの理解と暗記は「音読」で行います。何回くらい音読するかは、残された期間や現状の社会偏差値、志望校偏差値などによります。

例えば、志望校偏差値が55、自分の社会偏差値が50,残り3ヶ月であれば、1ヶ月半で「メキメキ」3冊の赤字を最優先で暗記し、時間のある限り本文を3~5回音読し、その後、「メキメキ」の暗記と音読を続けながら、受験問題集に入ります。

例えば、志望校偏差値が60、自分の社会偏差値が50,残り8ヶ月であれば、2ヶ月で「メキメキ」3冊の赤字を暗記し、並行して本文を10~20回音読し、本文も暗記していきます(20周読めば9割暗記できます)。その後、4ヶ月目くらいから受験問題集に入ります。

1.5.受験問題集

メキメキ」で用語をしっかりと暗記し、本文を3~5回音読して流れを理解した後、受験問題集を解いて、理解と暗記の確認・定着を図ります。

(1)受験問題集を解く目的

①用語と「流れ」の暗記の確認:受験問題集を解くことで、用語の暗記ができているか、「流れ」が理解できているかを確認することができる。

②暗記をより確実にする:問題を解き、10回ほど復習することで、暗記を定着させることができる。

③入試に出る内容を把握できる:「メキメキ」は3冊全部で600ページもあり(教科書も同様)、全部を暗記することは難しいし、その中で暗記すべき点と、暗記しなくてもいい箇所の区別は、自分では難しい。

そこで、受験問題集(主に公立高校入試問題を集めた問題集)を解くことで、どういう点が問われやすいか(志望校・公立高校で、年号・人名・地名・流れ・理由・因果関係はどこまで暗記すべきか)分かり、「メキメキ」を暗記していく上で、目安となる。

(2)おススメ受験問題集

受験問題集は以下のようなものがよく使われています。

高校入試 合格でる順 社会」(160ページ、旺文社、公立入試問題で構成)
中学総合的研究問題集 社会」(176ページ、旺文社)
高校入試合格BON!社会」(120ページ、学研、公立入試問題で構成)

この中では「高校入試 合格でる順 社会」が問題量が多く、オススメです。

1.6.過去問演習

(1)過去問の正しい勉強法

①習得する

過去問は他の問題集と同様、10回復習して習得する(=即答できるようにする)のが正しい勉強法です。

②習得すべきは5年分以上

年数的には、まず3年分を習得し、次に5年分、そして時間のある限り10年分くらいを習得していきます。

③過去問を始める時期

時期的にはできれば夏休みから解き始めます。もっとも、志望校レベルの知識、実力がなければ解いても無意味ですから、上記のように、「メキメキ」の赤字を暗記し、「メキメキ」の本文を3回以上音読し、受験問題集を1冊習得した後が最適です。

(2)過去問の間違った勉強法

ふつう、過去問は受験直前の11~1月くらいから、自分の実力が志望校レベルに至っているか、もしくは過去問でどのくらいの点数取れるかを確認するために1~2回解くという受験生が多いのですが、これは間違った(劣った)使い方です。その理由は以下の通りです。

①過去問で傾向を知り、対策をする時間が必要だから。

過去問を入試直前まで解かないということは、過去問の傾向を知らず、「一般的な勉強」をしているということです。

しかし、入試には必ず「傾向」があります。頻出分野、ほとんど出ない分野、難易度、問題形式(正誤問題や並べ替え問題のどういう問題形式が出るか、記述式が出るかどうか、出るなら何時くらいの記述か、どういう記述問題かなど)、歴史で言うと、年号を暗記する必要があるか、どこまでの知識を暗記する必要があるか、などは都道府県、学校によって傾向が違います。

よって、「一般的な勉強」(つまり、「メキメキ」や受験問題集の習得)をして実力を志望校レベルに高めた後は、過去問を解いて傾向を把握し、対策を考え、実行していく必要があるのです。

②過去問は入試問題に最も傾向が近い問題集だから。

受験勉強には2段階あります。最初は実力を志望校レベルまで上げる段階、次に志望校の傾向に合わせた勉強をする段階です。

最初の段階では「メキメキ」などで網羅的に用語を暗記し、流れを理解していきます。その後、暗記と理解を確認し定着させるために、受験問題集を1冊習得します。これで公立高校合格レベルには到達します。

次の段階では、「志望校の傾向に最も近い問題集」を習得していきます。

「自分が受験するときの入試問題に傾向が最も近い問題集」は「過去問」です。よって、過去問を、直近3年分、5年分、10年分と習得していきます。

③過去問を解くことで、自分の弱点を把握することができ、補えるから。

過去問を解いていくと、ある分野、時代などが弱いと分かります。そうすると、過去問と平行して、「メキメキ」や受験問題集でそこを補っていきます。

④過去問を習得することで、志望校レベルの実力を身に付けることができるから。

過去問を10年分解いて習得すると、ほぼ全範囲を一巡し、出やすい分野を暗記することができます(これは英数など他の科目でも同じです)。過去問は問題集としても優秀なのです。

2.具体的勉強法(1)「メキメキ」の暗記戦略

2.1.「メキメキ」の暗記

(1)3つの暗記戦略

「実力メキメキ合格ノート」の3冊を暗記する戦略としては、以下の3つがあります。

①全体を通して10周する:1冊全体(約200ページ)を、分割せず、全体を周回して暗記する方法。
②パート法:1冊を2~5パートに分け、パートごとに2~5週間で15周し暗記していく。
③1週間法:1週間で暗記するページ数を決め、15周暗記する。

①は、全体を一気に暗記できる人はほとんどいないので、非現実的。

②と③はどちらでも構いませんが、当塾では、「1週間でここを完全に覚える」という目標がはっきりしているので、1週間法の方を推奨しています。

(2)1週間で暗記するページ数を決める

これには2つの方法があります。

①勉強時間からページ数を決める

1週間に「メキメキ」暗記に使える時間を確定し、だいたいのページを決めます。暗記できなければページ数を減らし、余裕があれば増やすなど調整していくことで、2~3週間たてば、1週間で暗記できる量が分かります。

②何ヶ月で全体を暗記するかを決め、1週間で暗記すべきページ数を計算する

例えば、1ヶ月半(6週間)で1冊200ページの赤字を暗記すると決めます。すると、1週間で約34ページ分暗記する必要があると分かります。実際やってみて、自分の勉強時間では34ページ終わらなければ、勉強時間を増やすか、ページ数を減らすなど、調整します。

3~6ヶ月など、残りの月数が限られている場合はこちらがオススメです。

(3)暗記の目標=即答

決めた1パート分(例えば週34ページ)を15周前後暗記して、全問を即答できる状態にします。問題に即答できるようにするには、普通の記憶力の中学生では、3~5周では無理で、15周前後必要です。

(4)暗記は音読で

暗記するとき、見て暗記する人、音読して暗記する人、書いて暗記する人がいますが、基本的に音読で暗記するのが最も効率が良いです。音読しながら書くのも良いでしょう。

入試本番では書ける必要がありますから、漢字が書けなそうな用語は、音読で暗記した後、最後に書いて漢字を覚えます。

(5)第1パートはどこからでも良い

歴史・地理・公民のうち、どれから始めても良いですが、既習範囲の方が理解しやすく覚えやすいので、まずは歴史か地理からで、この2つのうち好きな方から始めれば良い。

歴史から始める場合でも、1ページ目から始める必要はなく、前回や次回のテスト範囲などから始めるのもオススメです。前回のテスト範囲はまだ覚えているのでサクサクと進められるし、次回のテスト範囲なら定期テストと受験勉強を兼ねられるので良い。

オススメの順番は、「次回のテスト範囲⇒前回のテスト範囲⇒前々回のテスト範囲……」。

(6)復習しながら先に進む

第1パートを暗記した後、第2パートに進みますが、その際、前のパートの復習を必ず行います。

完全に暗記していたら、復習は1パート【週15分×2回】程度で済みますが、復習しないと徐々に忘れ、覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返し、いつまでも全体を暗記できません。

よって、1パート当たり、必ず【週15分×2回】前後の復習をします(時間や回数には個人差があります。忘れてきたら時間を増やし、常識になってきたら時間を減らします)。

例えば、5週間目だと【週15分×2回×4パート】の復習時間が必要です。以後も同じで、例えば、「メキメキ 歴史編」が終わって「メキメキ 地理編」に入っても、歴史編の復習を【週1時間×2回】など必ず行います。

(7)かかる時間の目安

34ページの赤字を完全暗記するには、5時間前後かかります。これには個人差がありますが、以下では、毎週34ページ分を5時間で暗記するとして話を進めます。

具体的には、社会に、平日40分、土日合計4時間使えるとして、週7.5時間。このうち赤字の暗記に5時間、本文の音読に2.5時間使います。

この場合、歴史1冊を1.5ヶ月、3冊を約5ヶ月で暗記できます。ただし、実際には復習時間が必要なので、時間を増やす必要があるか、期間が延びます。

2.2.「メキメキ」の具体的暗記法

ここでは、「高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学歴史」(文英堂)から暗記を始めるとします。

実力メキメキ合格ノート」の暗記法

(1)赤字の暗記

まず暗記するのは赤字の用語です。赤字は赤シートで暗記します。

①1週間で完全暗記する量を決める:例えば、1週間に赤字を34ページずつ暗記する、などと決める。かかる時間は5時間前後。

第1パート34ページの赤字の暗記:赤字の周辺だけ黙読し、赤字部分を音読で言い、正解できなければ音読で5回前後赤字を音読・暗唱して暗記し、次へ。

③見開き2ページを3周暗記(5分):見開き2ページを暗記し終わったら、その2ページを更に2周ほど暗記し、いったんスラスラ言えるようにしたら次のページへ。

④15周暗記する(5時間):次のページへ進み、以下同じ。34ページ目(もしくは1パート分)まで行ったら最初に戻り、1週間で15周する。15~20周すればだれでも赤字を完全に暗記できる。

⑤第2パート以降:暗記法は同じ。第2パートの暗記と並行して第1パートの復習を【週15分×2回】など必ず行う。

(2)本文の音読

本文をどこまで暗記するかは残された時間次第です。本文は20周音読すればほとんどの人で9割暗記できます。

①赤字の暗記と並行して、第1パートの34ページを週3周音読する(約2.5時間):歴史は特にそうだが、社会では、用語だけ暗記しても忘れやすく、点数は上がらないので、赤字の暗記と並行して、必ず本文を読んでいく。回数は多いほど良いが、時間的制約もあるので、最低2回、できれば3~5周読む。

②音読する:黙読と比べると、音読の方が暗記しやすいので、音読がおススメ。

③因果関係に注意しながら読む:歴史では「流れ」を理解しなさい、とよく言われるが、「流れ」とは「因果関係」のこと。

例えば、なぜ日露戦争は起こったのか、どういう経過をたどり、どういう結末になり、その戦争の日本・ロシア・アジア・欧米への影響は何か、を理解することで、忘れにくくなり、また、因果関係が入試・模試・テストに出るので、偏差値も上がり、志望校に合格しやすくなる。

そして、歴史に限らず、地理でも公民でも、流れや理由・用語同士の関係を理解していくと、忘れにくくなる。

④目標は20周音読:第1パートの赤字を暗記し、第2パートに進んだ後も、本文の音読を続ける。既習部分は週1周の音読を続け、受験までに20周以上を目標とする。20周音読すると、普通の記憶力の人なら9割以上暗記できる。

3.具体的勉強法(2)受験問題集の習得戦略

3.1.受験問題集の習得戦略

ここでは「高校入試 合格でる順 社会」(160ページ、旺文社、公立高過去問で構成)を習得するとして話を進めていきます。

(1)1週間法

1週間法とは、「1週間で完全習得・暗記するページ数を決め、実行する」方法です。目標がはっきりしているので、当塾では1週間法を推奨しています。

例えば1ヶ月半(6週間)で「合格でる順 社会」を習得すると決めます。すると、1週間で26ページ習得する必要があると分かります。

実際やってみて、自分の勉強時間では26ページ終わらなければ、勉強時間を増やすか、問題数を減らすなど、調整します。

(2)習得の目標=即答

決めた1パート分(例えば週26ページ)を15周前後暗記して、全問を即答できる状態にします。問題に即答できるようにするには、普通の記憶力の中学生では、3~5周では無理で、15~20周必要です。

(3)問題部分に暗記すべき必要最小限を赤字で書く

1周目、解いて解答解説を理解した後、問題部分に、赤シートで隠せるように、赤かピンクで「解答」と最小限の「解説に書いてあった暗記すべき関連事項」「(「メキメキ」などで調べた)理解に必要な事項」を書いていきます。記述問題の解答も書き込みます。消せるボールペンだと修正しやすいのでgood。

これをすると、2周目以降、解説を読まなくても済み、暗記時間が劇的に短くなります。2周目以降は赤シートでひたすら暗記していきます。

赤ペンで書き込む内容の例】:正解の番号を丸で囲む、誤選択肢の間違い部分を==(二重傍線)で消し、上に正解(訂正文)を書き込む、穴埋め問題に正解を書き込む、地図問題で問題を解くのに必要で暗記すべき地名・事件名・年号等を記入する、記述問題の解答と関連情報を書く、など。

あとで必要事項はいくらでも追加修正できるので、サッサと書き込んでいきます。復習を重ねるにつれ、年号や関連した人物など、暗記するべき関連情報を書き込んでいくと、理解が深まり、関連情報も一緒に暗記できるので、ベター。

(4)かかる時間の目安

26ページを暗記するのにかかる時間は、初回の正答率が3~4割の場合は約10時間、初回の正答率が6~7割の場合は約7時間です。

(5)復習しながら先に進む

いったん完全に暗記したと思っても、人間は復習しないと必ず忘れるので、メキメキ」と同じで、どんどん先に進めると同時に、必ず、1パート【週15分×2回】程度の復習をしていきます。

つまり、例えば5週間目だと【週15分×2回×4パート】の復習時間が必要になります。

3.2.「高校入試 合格でる順 社会」の習得法

ここでは毎週、1パート26ページを7時間で15周して習得する方法を書いていきます。

「高校入試 合格でる順 社会」の習得法

(1)1週間目(約7時間):第1パート(26ページ)の1周目(約2.5時間)

①まとめのページは10分で3周暗記:まとめのページは見開き2ページの赤字を赤シートで暗記する。時間の目安は10分で3周。

本文を黙読しながら、赤字部分を音読で言い、正解できなければ音読で5回前後正解を音読して暗記し、次へ。見開き2ページを暗記し終わったら、その2ページを更に2周ほど暗記して、そこをいったんスラスラ言えるようにする。

②問題ページを解き、解答解説を理解する:分からない問題は10秒で諦め、サッサと解いて、大問ごとに解答・解説を読み、理解する。解説を一通り読み、暗記すべき部分(問題を解くのに必要十分な部分)にマーカーを引く。理解は重要なので、理解できなければ「メキメキ」等を参照する(ただし最小限にする)。

③赤ペンで問題部分に書き込む:記述問題の解答も書き込む。サッサと1周目を終わらすため、1周目は暗記せず、書き込むだけにする(暗記したい人はもちろん暗記しても良い)。

(2)2周目:暗記:見開き2ページ3周6分

2周目からは赤字をひたすら覚えていく。まとめのページ・問題のページとも、赤シートで隠して黙読し、赤字・解答を言う。覚えていない赤字の内容は、数回音読して高速で暗記していく(書くと時間がかかるので音読で暗記し、最後に書けなそうな漢字を書いて暗記する)。

見開き2ページを3~4周して、いったん全て即答できる状態にする。これで記憶が深くなり、次回以降の暗記が楽になる。時間のある限り先へ。

(3)3~15周目

第一パート全体の2周目が終わったらすぐ3周目へ。以後同じ、1週間で15周して即答できるようにする。15周くらい繰り返して初めて中期記憶(数週間~数カ月持つ記憶)に入る。

完全に覚えた問題には鉛筆などで×印をつけ(忘れたら×を消せるように)、(完全に覚えてから)3回連続して正解で×が3つ付いたものは、次周回から飛ばす。

(4)2週間目(2パート目)以降

進め方は同じ。

必ず復習する:新規パートと並行して、前のパートを、1パート【週15分×2回】程度復習していく。復習時間はだんだんと短くて済むようになる。

②復習期間の目安は2カ月:2か月ほど復習を続けると完全に常識になって長期記憶(数ヶ月~数年以上持つ記憶)に入る。

4.具体的勉強法(3)過去問の習得戦略

4.1.過去問の習得戦略

(1)直近の過去問から解く

入試は傾向が変わりますから、一番最近の過去問が「自分が受験するときの問題に最も傾向が近い」。よって、一番最近の過去問から、順にさかのぼって解いていくのがオススメです。

(2)1年分全体を解く必要があるか、バラで解いても良いか

解くのは、1年度分全体を時間を計って解くのが最も良いですが、時間もかかり、疲れるので、特に2回目以降は、大問ごとにバラで解いても構いません。

(3)時間を延長して解く

1年度分を一括で解く時は、まず、制限時間通り解き、時間が足りなければ延長して解き、解答解説を見ます。そして制限時間内と延長の場合、両方の点数を記録しておきます。

延長して解くのは、時間があれば解けたかどうかを知るためです。解かないと、過去問がもったいないです。

(4)問題・解答用紙はコピーする

問題は3~5回解いた方が良いので、本冊子をそのままは使わず、コピーして(もしくは志望校や都道府県、新聞社などのサイトからダウンロードしプリントアウトして)解きます。

(5)習得の目標

解くのに必要な知識を全部暗記し、全問を即答できる状態にします。これに必要な復習回数は15回前後。

年度数は、まず3年度分、次に、5年度分、10年度分と、時間のある限り習得していきます。

それとは別に、3~5回解いて、解く順序、時間配分、難しい問題で諦める時間などを確立させていきます。

(6)解説は暗記するのか?

解説は暗記しません。解説を全部暗記するのは無理だし、そんな時間はないからです。暗記するのは、「解答」と「解説に書いてある、解くのに必要な知識」だけにします。

(7)赤ペンで書き込む

解答解説を読んだ後、問題部分に、「解答」と「解くのに必要な解説の一部の知識」を赤やピンクで書き込みます。これは受験問題集の項目と同じです。

(8)復習しながら先に進む

1年度分を完全に暗記して次の年度に進んだ後も、1年度分を「15分×週2回」など復習していきます。

4.2.過去問習得法

過去問の具体的習得法

(1)1年度目

①解く:時間通り解く。時間が足りなければ延長して解く(両方の点数を記録)。

②解答解説を理解する:解答・解説を読み、理解し、覚えるべき知識にマーカーを引く。理解は重要なので、理解できなければ「メキメキ」・教科書等を参照する(ただし最小限にする)。

③赤ペンで問題部分に書き込む:記述問題の解答も書き込む。サッサと1周目を終わらすため、1周目は暗記せず、書き込むだけにする(暗記したい人はもちろん暗記しても良い)。

④2周目以降:ひたすら暗記問題や設問部分を赤シートで隠して読み、赤字部分(解答等)を言う。分からなければ3秒で答えを見、答えを音読したり書いて暗記する。

⑤大問1問を3周し、1年度分を15周暗記する大問1問分を暗記したら、そこを3~4周して、いったん全て即答できる状態にする。これで記憶が深くなり、次回以降の暗記が楽になる。

時間のある限り先へ進め、1年度分を1周終わらせる。1週間で15周し、赤字を即答できるようにする。15周くらい繰り返して初めて中期記憶(数週間~数カ月持つ記憶)に入る。

完全に覚えた(=即答できる)問題・選択肢には鉛筆などで×印をつけ(忘れたら×を消せるように)、3回連続して正解で×が3つ付いたものは、次周回から飛ばす。

⑥問題を3~5回解く上記の暗記と並行して、問題自体、3~5回解いていく。解き方や時間配分を習得するため。

(2)次の年度へ

①週1年度分解き、習得する:1年度分を習得し終わったら次の年度を解く。9~12月は1~2週間で1年度分、1~2月は毎日1年度分くらいのペースで進める。進め方は同じ。

②必ず復習する:いったん完全に暗記したと思っても、人間は復習しないと必ず忘れるので、既習年度を15分×週2回】復習していく。復習時間はだんだんと短くて済むようになる。

③復習期間の目安は2カ月:2か月ほど復習を続けると完全に常識になって長期記憶(数ヶ月~数年以上持つ記憶)に入り、復習が不要になる。

(3)弱点補強

3~5年度分解くと、どの分野が弱いかが分かるので、その部分を補強する。例えば、歴史で江戸時代で点が取れていなければ、メキメキの赤字を暗記し直し、本文を5回、10回と音読する、など。

4.3.「過去問まとめ帳」に傾向と対策を書く

社会に限らず5教科とも、過去問を解いたら、必ず、傾向と対策を過去問まとめ帳」にまとめます。これは、ルーズリーフに縦線を引き、以下のような感じで書いていきます。

【16年○県過去問・社会、傾向と対策図やグラフの問題が多い。難問はほとんどないが、地理は資料問題で思考が必要。用語は「メキメキ」で十分。】

具体的には、以下のようにまとめます。

①問題形式:史料・統計・地図・写真問題の有無、問題数、時間、記述問題の数と長さ。

②内容の傾向:難易度、分野(地理・歴史・公民)の順番と量。頻出分野。時事問題は出るか、点数配分はどうか。

③どういう知識が必要か:合格レベルの点数を取るのに、「メキメキ」の赤字の用語・年号の暗記だけでOKなのか、太字の暗記、流れの理解も必要か。「メキメキで足りるのか。

④同じ内容:同じテーマ・題材が何度も出ていないか。

⑤自分がどういう部分が弱いか:例えば、公民・戦後史、資料・地図の読み取り問題など。

⑥対策:以上の傾向把握をもとに、対策を考える。例えば、志望校の過去問で「江戸~戦前」の出題が多い場合、江戸時代~戦前を重点的に暗記するなど。

4.4.なぜ過去問を習得する必要があるのか?

たいていの受験生は、過去問について、入試2~3ヶ月前(11~12月以降)から、5~6年分を、各1~2回解いて終わり、にします。

しかし、創賢塾では、過去問は3~5回解き、1年度ずつ15回以上周回して習得する(=即答できるようにする)よう指導しています。年度数も、5年⇒10年⇒15年と、時間の限り多く解いてもらいます。

その理由は?

(1)傾向を知り、対策をするため。

1~2回解いただけでは傾向(難易度、頻出分野、ほとんど出ない分野、問題の種類、記述問題が出るか、など)は分かりません。

3~5回解き、暗記すべき事項はすべて暗記することで初めて、身をもって深く傾向が分かり、正しい対策が立てられるようになります。

「正しい対策」とは、つまり、志望校に傾向が似た問題集を選択できる、「メキメキ」等でどこまでのレベルを覚えたらよいか分かる、などです。

(2)素朴な疑問:同じ問題は出ないのだから、過去問を何度も解いたり、内容を覚えることより、新しい問題を解いた方が良いのではないか?

A:創賢塾の答え:同じ問題は出ませんし、2~3年では同じ分野の問題は出ない可能性が高いですが、5~10年単位で解いていくと、同じテーマ・用語が、同じ都道府県・同じ学校で繰り返し出ていることが多いのです。よって、5~10年分解き、研究し、習得する必要があります。

(3)過去問は、覚えていなかった知識を暗記するだけでなく、何度も「解く」必要があります。その理由は?

過去問は、答えに関わる用語を暗記するだけでなく、3~5回解くのがオススメです。何度も解く理由は、適切な時間配分や解く順序を確立するため、難易度を体感的に把握するため、問題の解き方・解く時の考え方を身に付けるため、です。

4.5.過去問を2週間で20年分解く

過去問は、11~12月頃は、時間がある限り、毎週1年度分など決めて解いていきます。直前期(入試1~2ヶ月前)には毎日1年度分など解き、復習もしっかりやっていきます。

気力のある人は、土日に時間が取れるとき、2日で10年分など解いてみます。これをすれば2週間で20年分解けて、短期間で傾向が分かります。

「1日でセンター政経本試19年分をすべて解く」

進藤彰人、東大理科三類(医学部)合格者(「本当の東大入試完全攻略法」エール出版、180ページ)

私は、受験期にストップウォッチで毎日の勉強時間を計っていたが、最長で15時間であった。このときは朝5時から夜中の1時までに、センター政経本試19年分をすべて解く、という荒技をやったのだが、心身ともに限界だと感じた。

東大・京大・早慶受験生、あるいは公立トップ高や最難関私立高校受験生の中には、時々このような集中的な勉強をする人がいます。

19年分はともかく、1日で5年分くらいならあなたにもできるはずです。ぜひトライしてみてください。

成績がいい子はみんな「10回くらいはやっている」

「きめる!センター現代文」船口明著 406ページ

先日ある生徒が落ち込んだ顔で僕を訪ねてきました。「理科が苦手で、どうしても成績が上がらないんです……」。彼はこう言います。「テキストは復習して内容は理解してます」「問題集で演習もしました」「それなのに上がらない」と。

僕は聞きました。「問題集は何回やったの?」。「項目にもよりますが、間違ったところは2回、解けたところは1回です」。なるほど。そりゃあそうです。それでは成績が上がるわけがありません。

勉強は「繰り返し」で成績が上がっていくものです。

かつて、ある超難関国公立大の医学部に現役合格した女の子は言いました。「私は『天才』なんかじゃないんです。K君みたいに、授業の復習をして問題集を1回解いただけで出来るようになるっていう子もいます。ああいう子は確かに天才です。でも私、理科も数学も10回くらい繰り返して、やっとできるようになるんです。だから私は天才じゃありません。」

僕は「はっ」としました。彼女はずっと全国模試の成績が一ケタ台だった子です。正直、そこまで繰り返しているとは思っていなかった。でも、彼女は、「10回やって」その順位にいたんです。しかも彼女は、周りの友達も、成績がいい子はみんな「10回くらいはやっている」って言うんです。

どうでしょう。皆さんは「天才の勉強法」になっていませんか。

才能がないんじゃない、繰り返しが足りないだけです。だからできないと嘆く前に、何度も繰り返す。5回やってダメなら10回やればいい。10回でダメなら15回やればいいんです。

【終わりに】

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