国語の成績を飛躍させる10の能力とその勉強法


国語は語彙力や論理的思考力などの総合力です。そういった国語の下位能力を明らかにし、小学生の国語の成績を上げる方法を解説していきます。これを読めば、今までどうして国語の成績が上がらなかったか、そしてどうすれば成績が上がるのかが分かるでしょう。

【国語の成績を飛躍させる10の能力とその勉強法】

国語は最も成績を上げるのが難しい科目と言われています。それは確かに事実ですが、上げる方法があるのも事実です。
国語の成績が上がりにくいのには理由があります。それは「国語力」といっても、実は10の能力の総合力だからです。この国語力の下位能力の中で、自分に欠けている能力を伸ばしていけば、国語の成績は上がっていきます。
以下、国語力を構成する能力とその伸ばし方を述べていきます。

1.語彙力

言葉の正確な意味を知らないと、曖昧にしか文章を理解できません。受験用語彙集・漢字の意味を覚えてください。

「サピックスメソッド漢字の要ステップ1」(代々木ライブラリー)
「中学入試 でる順過去問 漢字 合格への2606問」(旺文社)

2.文法力

英語を考えても分かる通り、言葉の決まりである文法の理解が足りないと、文章を正確に理解することはできません。例えば、長くて複雑な文を理解するには、どれが主語で述語かなどを文法的に確定させていく能力が必要です。日本人でも国文法理解力は個々人で大きな差がありますから、国語の苦手な生徒は文法を学び直すことが必要になります。以下のような文法問題集が役立ちます。

「出口汪の新日本語トレーニング」シリーズ(小学館)

3.論理的読解力

論説文、説明文などの論理的文章には、文章構成上の決まった「型」と、「構成要素(パーツ)」があります。「型」とは「主張⇒根拠」、「根拠⇒主張」などで、「構成要素」とは「テーマ・主張・根拠(具体例、体験談、引用など)」の3つです。これらを判別して話の要点の流れ(論理)を読み取ることのできる能力を「論理的読解力」と言います。

論理的読解力が身に付けば、主張(筆者の言いたいこと)や要点が分かり、そして、その主張や要点が問題として出るため、論理的読解力が身に付けば正答率が上がり、国語の成績が上がります。

論理的に読むとは、例えば、「ここはテーマが書かれている、ここは問題提起をしている、ここは主張を述べているから重要だ、最後のここに結論(主張)が書かれている、この段落は具体例と体験が書かれていて重要性は低い」など、文章の重要な部分とそうでない部分が判別でき、各部分の役割(主張、テーマ、根拠、具体例など)を理解しながら読めるということです。

この型と構成要素については以下で詳しく説明しています。

【現代文(評論文)の全体像を知る】

論理的読解力は以下のような問題集で身に付けることができます。

「出口の小学国語レベル別問題集」シリーズ(ナガセ)

4.論理的記述力

論理的に書けるようになるには、論理的に読むトレーニングをしつつ、論理的に書くトレーニングをすることが必要になります。
国語の記述問題を論理的に書くためには、次の3つの能力が必要です。

 (1)文法的に正しく書く能力

たいていの小学生は書くのが苦手で、文法的に正しくない文章、意味が通じない文章を平気で書きます。国語が得意な生徒でも、主語と述語がねじれるなどは頻繁に起こります。よって、小学生にとって、文法的に正しく書くというのは大きな課題です。

文法的に正しく書くとは、例えば、主語と述語がねじれないように書く、接続詞を適切に使って、文と文との関係を明示する、一文をあまり長く書かない(50字以下にする)などです。
文法的に正しい文を書けるようにするには、先生や親に添削してもらう、上記の文法問題集を習得する、自分が書いた文は必ず見返し、音読して違和感がないかを確認したり、主語述語関係がねじれていないか、修飾語が被修飾語と離れすぎていないか、分かりにくくないかなどを確認する、などを実践していきましょう。

 (2)キーワードを見つける能力

記述問題には、必ず含まれなければならない言葉(キーワード)が3つ前後あります。そのキーワードを見つけて、つなげて書けば、記述問題は正解できます。
キーワードを見つける能力は、要約トレーニングで身に付けられます。

 (3)論理的に書く能力

論理的に書くと言っても、記述問題ではそれほど長い文章を書くわけではないので、論理が飛躍していないか、書いていることが矛盾していないかに注意して推敲すればよいでしょう。
論理的記述力を磨くには、たくさん書くこと、解答を書き写すこと、自分が書いた文章を親や教師に添削してもらうことが役立ちます。

論理的記述力・小論文の書き方については【現代文の成績の上げ方】で説明しています。

5.要約力

要約力は国語の成績を上げるために最も役立つ能力の一つです。しかも、勉強しやすく習得しやすいので、成績を手っ取り早く上げたい場合に一番先にやりたい勉強です。

要約は、キーワードとキーセンテンスを見つけ、それを論理的につなげれば書けます。キーワードとキーセンテンスは文章の最も重要な部分で、かつ、その重要な部分が問題として出されるので、これらを読み取ることができれば、文章の意味や筋道(論理)が分かり、問題が解けるようになります。
記述問題にもキーワード(絶対に入れなければならない言葉)があり、それを見つけることが直接得点につながります。

要約力は、要約の方法を身に付け、その方法で要約を100回書けば身に付いていきます。要約の方法は【評論文(論理的文章)の要約の方法】に書いています。

要約問題集:「国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」(文芸社)

6.得点力

国語の地力があっても、試験(模試、入試)で高得点を取れるとは限りません。試験では、問題文をどう読み、設問にどう答えるかの「論理的な解き方」があり、それを習得できていなければ、高得点はなかなか取れないからです。

「論理的な解き方」を身に付け、得点力を上げるのに最も役立つ勉強法は、論理的解法が丁寧に解説された良質な問題集に書かれている「問題を解くときの論理的な解き方」を習得し、自分でできるようにすることです。
この習得方法を私は「インストール(自分の頭に、正解に至る論理的解法プロセスを入れること)」と言っています。これは【現代文の成績の上げ方】で解説しています。
論理的な解き方を解説した良質な問題集は以下のようなものです。

「出口の小学国語レベル別問題集」シリーズ(ナガセ)

また、いわゆる受験テクニックを吸収するには以下の本が役立ちます。

「受験国語の読解テクニック」(文英堂)

7.共感力

物語文、小説問題では、「気持ち(感情・考え)」「心情変化」が問題の中心になります。これは頭で考えているだけでは解けるようにはなりません。自分が実際に感じたことがあれば、登場人物の心情や気持ちが分かり、共感でき、解きやすくなります。そのためには、実生活や読書でいろいろな感情を体験し、周囲の人との感情的なやり取りをしていくことが役立ちます。実生活でそれほど多様な体験は一挙には出来ませんが、読書では可能です。よって、共感力の育成には読書量が物を言います。多読を心がけましょう。

8.人間力・本質を見極める思考力

入試には文章の深い意味合いを理解しなければ解けない問題も出ます。そのような問題を解くには、人生経験や読書量、深く思考する能力などをひっくるめた「人間力・本質を見極める思考力」が必要です。
これには即効薬はありませんが、要約を書き続けて文章の一番言いたいことを把握する力を磨くことや、国語の問題文や新聞の社説、読んだ小説などについて「自分の意見・考えを書き続ける」ことが役立ちます。

9.読書体力

国語の問題文2~3ページを読むだけで疲れる人がいます。これは読書不足が原因です。これでは問題を解くのが相当不利なので、読書体力が不足していると自覚している人は読書をすべきです。

10.背景知識

例えば環境問題についての問題文が出たとき、同じテーマの文章をそれまで10文読んだことのある人は、一つも読んだことのない人より明らかに有利です。それについての知識や考えた量に違いがあるからです。読書量と問題量を増やしましょう。

【終わりに】

国語力には以上の10の能力が関わっています。これらのどの能力が欠けているかを自己チェックし、補強していくことで、国語力と成績は確実に上がっていきます。
ただ、チェックし補うのは生徒本人や親御様では難しい場合もあります。当塾では、国語の専門家で、10年以上論理エンジンや論理的思考力、国語を教えている東大卒の講師が、国語力を上げるお手伝いをしています。関心ある方はお問い合わせ下さい。

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【体験談】

「どの国語の問題でもすばやく方針を立てられるようになりました」

Gさん、小学6年、三重県、高田中学校(偏差値67超の難関中学)合格

◎国語以外は偏差値65以上なのに……

娘は国語以外は偏差値65を超えていて、国語だけが50~55で、親子で悩んでいました。塾の先生に聞いても「授業をしっかり受けて」としか言われず、対策がないようでした。それで、ネットで国語の勉強法を調べていて、創賢塾を見つけました。ホームページに書かれていた内容、そして電話でお話しして、これはいけそうだと感じたので、5月からスカイプ授業を受け始めました。

◎根拠を問う

そばで聞いていて、良い授業だと思ったのは、先生に「なぜそう思うのか、根拠は何か」と何度も聞かれて、ほとんど娘が答えられないのを聞いた時でした。「ああそうか、カンで解くとはこういうことか、論理的に考えて解くとは根拠をしっかり考えることなんだな」と分かりました。それからは、私も、娘が国語の問題をしているときは、意識して「根拠は?」と聞くようにしました。娘もだんだんとそのやり方に慣れていって、しっかり根拠を考えるようになり、2ヶ月ほどすると、根拠を徐々に言えるようになりました。

記述問題でも、何となく解いていたようでしたが、「絶対必要なキーワードを3つ探す」というシンプルでやりやすい解き方を教えてもらい、続けるうちに、キーワードを探せるようになり、部分点が取れるようになっていきました。

◎国語も復習は5回!

先生には、「復習は5回してください」と言われていたので、1週間に新問題3問と復習4問を続けていき、できるだけ復習を5回するようにしました。「国語で復習の意味はあるのかな」という疑問があったのは事実ですが、実際やらせてみると、2~3回目でも根拠を言えなかったり、きちんと書けない問題も多く、復習の重要性を娘も納得しました。

このほかにも、要約の練習や文法の練習も取り入れながら学習を進めていき、3ヶ月ほどで明らかに違いが出てきました。例えば、たいていの問題で、すばやく方針を立てられるようになってきました。要約問題はこう解く、選択肢問題はこう解く、記述問題はこう解く、説明文はこう読む、物語文はこう読むという方針を教えてもらい、それが3~4ヶ月で身に付きました。それで、速く解けるようになり、得点も上がっていきました。

◎偏差値が65を超える

夏休み明けの模試では初めて60を超えることができ、その後も徐々に上がり、最終的には65~67を安定して取れるようになりました。
お陰様で第一志望の中学に入学できました。ありがとうございました。


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