「高校入試 合格でる順 理科」習得法

このページでは「高校入試 合格でる順 理科」(約170ページ、旺文社)を例に、標準的受験用問題集の習得法を書いていきます。

理科の問題集なら、習得法は基本的に同じです。

1.記憶の原理

記憶には、短期記憶(数時間~数週間もつ記憶)、中期記憶(数週間~数ヶ月もつ記憶)、長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)の3つがあり、受験に必要な知識は、最終的に全て長期記憶に入れる必要があります。

全ての記憶は最初、短期記憶に入り、7日(7回)以上の復習をすれば中期記憶に入ります。中期記憶に入ったかどうかの印は「即答できるかどうか」です。

 ※7回:何回必要かは科目や内容によります。英単語や社会の用語暗記のような、量が膨大で理解の度合いが少ないものは回数が多く必要で(英単語で数十回~150回前後、社会で10~20回前後)、数学や物理のように理解の度合いが大きい科目は、回数は少なくて済みます(5~10回前後)。英文法問題集や理科の問題集はその中間で、10回前後です。

長期記憶に入れるには、中期記憶に入れてから、更に2ヶ月以上の復習が必要です。

まとめると以下になります。

【短期記憶⇒7日復習⇒即答⇒中期記憶⇒2ヶ月以上復習⇒長期記憶】

以下では、「高校入試 合格でる順 理科」を長期記憶に入れる勉強法を書いていきます。

2.習得の目標

2.1.取り組む時期

高校入試 合格でる順 理科」のような理科の標準的受験用問題集は、受験勉強の後半(夏休み以降)で用います。

受験勉強で使う理科の教材とその順序は以下のようになります。

【「暗記用教材+計算問題集」⇒過去問3年分⇒「過去問10年分以上+標準的受験用問題集」⇒受験用上級問題集】

暗記用教材としては「高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学理科」、計算問題集としては「学校のワーク」「理科計算問題のコツ」(秀英予備校)がオススメです。詳しくは【理科の受験勉強法】に書いています。

2.2.習得とは

高校入試 合格でる順 理科」のような理科の問題集を「習得」するとは、ここでは、10回前後復習することで、しっかり理解して暗記し、全問、即答できるようにすることを意味します。即答できれば、中期記憶に入ります。

高校入試 合格でる順 理科を習得するには、【「高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学理科」+計算問題集】を習得した後であれば5~10回前後、習得せずにいきなり取り組んだ場合は10~15回前後の復習が必要です。

2.3.長期記憶に入れる

一度習得し、中期記憶に入れても、復習しなかったら徐々に忘れますから、習得してから2ヶ月以上復習を続け、長期記憶に入れます。

長期記憶に入れることが習得の目標になります。

3.「高校入試 合格でる順 理科」の習得戦略

3.1.習得戦略

200ページ弱の理科の受験用問題集を習得するときは、以下のような2つの方法があります。それぞれのメリット、デメリットを書いていきます。

(1)1冊全体を周回する:全体を5~10周して習得していく方法。なかなか習得できず、大変だと思います。

(2)セット法:1科目ごと(40ページ前後)か1科目の半分(20ページ前後)を1セットにし、1週間前後で各セットを5~10周して習得していく方法。

 こちらの方が習得しやすいですが、復習をしっかりする必要があります。

3.2.オススメ戦略

創賢塾がオススメするのはセット法です。

高校入試 合格でる順 理科」は、各科目が約40ページ、「思考問題+巻末テスト」が約10ページです。

各科目(約40ページ)を1セットにして、それぞれを1週間前後(×毎日1時間)で5~10周して習得していけば、5週間ほどで習得できます。以下ではこの戦略に基づいて書いていきます。

4.「高校入試 合格でる順 理科」の習得法

高校入試 合格でる順 理科」の習得法

(1)第1セットの1周目

 ①まとめのページは後回し:まとめを見てから問題を解くと、見たから解けたのか、見なくて解けたのか分からなくなります。まとめを見て解けた場合、(初回に解けた問題は普通復習しないので)復習せず、すぐに忘れてしまいます。

 よって、問題を解いた後でまとめは見ます。

 ②問題を解く:知識問題で分からない問題は10秒程度で諦め(即答できなかったら記憶が浅く、覚え直せば良いから)、大問ごとに解答を見、自己採点し、間違えた問題に印を付けます。

 そして、解説を読み、理解します。解説の暗記すべき部分(問題を解くのに必要十分な部分)にマーカーを引きます。理解は重要なので、理解できなければ「高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学理科」等を参照します(ただし最小限にします)。

 ③習得する:知識問題は解答を5回ほど音読していったん暗記します。記述問題の解答は「1日10回音読×10日」のようにして丸暗記します。計算問題は書いて解けるようにします。

 習得したら次の大問を解き、習得します。

 1セット目の最後まで行ったらすぐに2周目に入ります。

 ④間違いが多い場合は:「高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学理科」の習得をしていないなどの理由で間違いが多い場合、(解答をいちいち参照する手間を省くため)間違いの問題に黒で印を付け、(赤シートで隠せるように)赤ペンで解答を冊子に書き込みます。記述問題の解答も書き込みます。

 サッサと1周目を終わらせるため、1周目は(問題は解き、理解はしますが)暗記せず、書き込むだけにします(暗記したい人はもちろん暗記しても良い)。

 ⑤暗記は音読で:書くと時間がかかるので音読で暗記し、最後に書けなそうな漢字を書いて暗記します。

(2)第1セットの2周目

 2周目からは、まとめのページと解けなかった問題をひたすら暗記・習得していきます。ただし、「高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学理科」の習得をしていれば、まとめのページは飛ばしても構いません。

 ①まとめページの暗記法:緑シートで隠し、本文を黙読しながら、緑字部分を音読で言い、正解すれば次へ、正解できなければ印を付けて、5回前後正解を音読で暗記して次へ。

 2ページ前後のまとめを1周暗記し終わったら、すぐに2周目に入り、印の箇所だけを解いて、正解すれば次へ、正解できなければ印を付けて、5回前後正解を音読で暗記して次へ。

 2周目を暗記したらすぐに3周目に入り、2周目に間違えた箇所だけを解いて、後は同様。間違わなくなるまで3周前後解き、全部いったん解けたら問題ページの暗記へ進みます。

 ②問題ページの習得:印の問題だけを解いて暗記・習得します。やり方は、見開き2ページを3周前後解いて習得します。

 具体的には、見開き2ページの印の付いた問題を解き、解答で確認し、正解なら次へ、不正解なら印を付けて、習得します(知識問題は5回前後正解を音読で暗記し、記述問題の解答は「1日10回音読×10日」のようにして丸暗記し、計算問題は書いて解けるようにします。以下同)。

 1周習得し終わったら、すぐに見開きの2周目に入り、印の箇所だけを解いて、正解すれば次へ、不正解なら印を付けて、習得します。

 2周目を習得したらすぐに3周目に入り、2周目に間違えた問題だけを解いて、後は同様。間違わなくなるまで3周前後解き、全部いったん解けたら次の見開きに進みます。

 ③赤ペンで問題部分に解答を書き込んだ場合:印の部分だけ、赤シートで隠して問題を解き、習得していきます。

 習得法は上記、問題ページの習得と同じ。

(3)第1セットの3~10周目

 ①3周目以降:第1セットの2周目が終わったらすぐ3周目へ。以後同じ、1週間前後で5~10周して即答できるようにします。

 何周で即答状態になるかは、「高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学理科」の習得をしているかや、個人の記憶力によります。習得をしていれば5~10周前後、習得していなければ8~15周前後です。

 ②第2セットへ:第1セットをほぼ全部習得して、即答できるようになったら、第2セットに入ります。

(4)第2セット以降

 ①進め方は同じ。

 ②必ず復習する:新規セットと並行して、既習のセットを、【「1セット週15分×2周」×既習全セット×2ヶ月以上】のように復習していきます。

 ③復習期間の目安は2カ月以上:2か月ほど復習を続けると長期記憶(数ヶ月~数年以上持つ記憶)に入ります。

 ④実力完成テスト:4教科全て習得したら、最後の「思考問題+巻末テスト」を解き、同様に5~10回復習して習得していきます。

【終わりに】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

あなたの健闘を祈ります。

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