中学生の定期テスト満点戦略(5)国語①定期テスト対策編

国語(現代文)は他の科目と違い、定期テスト対策だけをしても90点以上を取りづらい科目です。よって、国語力自体を高める勉強も必要になります。国語力を高めることは、もちろん受験にも大いに役立ちます。

このページでは国語の定期テスト勉強法を、そして【中学生の定期テスト満点戦略(5-2)国語②読解力編】から数回にわたっては国語力を上げる勉強法を書いていきます。

古文・漢文の対策法は【中学生の定期テスト満点戦略(6)古文・漢文】に書いています。

1.国語で満点を目指すための5つの勉強法

1.1.国語の勉強法

定期テストの国語で満点を目指す勉強法の全体は以下になります。

【定期テストの国語で高得点を取るための5つの勉強法】

(1)教科書30回音読:テスト範囲の文章を毎日10分、1文章当たり、合計20~30回音読すると、内容をかなり暗記でき、理解も進むので、問題が解きやすくなります。

(2)漢字・語彙・ノートを暗記する:テスト範囲の文章の中の書けない漢字・意味を知らない言葉、授業ノートの暗記事項をまとめ、暗記します。

(3)漢字帳・語彙集を暗記する:テスト範囲に学校指定の漢字帳・語彙集が入る場合はそれらを暗記します。

(4)準拠問題集を習得する:学校のワークや市販の準拠問題集を3~5周してスラスラ解けるようにします。

(5)国語力を上げる:語彙力・文法力・読解力(文章を深く理解する能力)・論理的読解力(論理的に読む能力)・論理的記述力・論理的解答力(各問題形式の優れた解き方で解ける能力)・速読力などの、国語力を構成する個々の能力を上げると、成績が上がります。

1.2.国語は二段階戦略が必要

定期テストの国語で高得点を取りづらいのは、他の科目は、教科書や問題集を習得すれば実力がどんどん上がっていくのに対して、国語では、授業を受け、テスト範囲の文章の語彙を暗記し、ノートの内容を覚え、文章を何度も読み、準拠問題集を解いても、国語力(上記の読解力・論理的記述力等)自体はそれほど高まらず、テストの初見の問題(文章は既習でも問題は初見)を解けるようになるとは限らないからです。

また、授業でやったことが運良く問題に出て点数が良くても、それは当然、実力が上がったことを意味しません。

よって、テストの点数を上げるため、また国語の実力を上げるため、国語のテスト勉強は二段階戦略をとる必要があります。

一つは、他の教科と同じく、教科書・語彙・ノートなど、学校の学習内容を勉強すること、もう一つは国語力を上げていく勉強をすることです。

【現代文も古文も初めて学年1位を取ることができました】

Fさん(中学3年生、千葉県)

10月は中間テストがありました。今までは勉強を完璧にしたつもりでも国語の点数が思うように上がりませんでした。前回は76点(平均64点)でした。

テスト前に先生から教えていただいた勉強法、例えば、キーワードとキーセンテンスに印を付ける方法選択肢問題の解き方記述問題の書き方意見文の書き方に加えて、教科書を何度も音読することなどでテスト対策をしたら、現代文は92点(平均63点)で、初めて学年1位を取ることができました

また、古典(古文)は、現代語訳を暗記すること品詞分解の方法文法や古文単語の暗記法などを教えていただき、96点(平均71点)で、これも初めて学年1位を取れました。

次回の期末テストもこのやり方で勉強したいと思いました。

2.教科書30回音読

2.1.音読30回

創賢塾では、国語のテスト範囲の文章を毎日10分、合計30回ほど音読するように指導しています。

30回読めば、内容をかなり覚え、テスト時に本文を読まなくても問題に答えられることも多いので、時間に余裕ができ、難しい問題に時間が使えます。また、内容理解もどんどん深まり、成績が上がりやすくなります。30回音読で読解力自体も徐々に上がっていきます。

30回音読は以下のようにします。

【毎日10分×7日】

テスト範囲の文章を授業と並行して毎日10分音読し、次の週は基本的に次のテスト範囲を読みます。何回読むかは長さ次第なので、毎日10分と決めて読みます。

例えば、テストまで1ヶ月で、テスト範囲の文章が5ページと10ページの2つの場合、まず前者を1週間毎日10分読み、次に後者を2週間毎日10分読み、最後の週は隔日10分で両者を読みます(テスト直前は国語の比重が低くなるから毎日は読まない)。

2.2.本文の読み方

30回音読のときは、ただ読むだけでなく、以下のようにすれば、更に理解が進みます。

(1)指示語・文章の意味を考える

「指示語(それ、これなど)が何を指すか」や「文章の意味」をしっかり考え、分からなければ友人・先生に聞きます。ただ字面を読むだけで「この文章はどういう意味?」と聞かれて分からないようでは、テストでも高得点は期待できません。

(2)キーワード・キーセンテンス・主張を探す

キーワード・キーセンテンス・主張(結論・筆者の一番言いたいこと)を探し、印を付けながら読みます。これは「論理的に読む」ことにつながり、問題に出る重要な部分を把握できるので、非常に重要です。

キーワードとは、「話題、2回以上出てくる言葉、主張の中の重要な言葉」などです。キーセンテンスは、文章全体の最後、意味段落の最後、「しかし(逆接)、つまり、このように、こうして(結論を導く接続語)」などの論理マーカー(論理関係を示す接続語)の後にあることが多い。

キーワードとキーセンテンスの探し方は詳しくは【適切なキーワードとキーセンテンスを見つけられる論理的読解法】に書いています。

(3)辞書を引く

意味の分からない漢字・評論語・言葉は全て教科書ガイドや辞書で調べて欄外に書き(書いておかないといちいちルーズリーフを見たり辞書を引き直す必要があるから)、ルーズリーフにもまとめ、暗記します。言葉の意味が分からなければ文章の意味も分からなくなります。

【国語の点数が49点⇒95点に上がりました】

Aさん(中学1年生、神奈川県)

中学1年2学期の中間テストの結果が、1学期と比べ、悪くなってしまい、対策を考えようと思っても、良い考えが浮かんできませんでした。

しかし、この塾では特に主要5教科のテスト対策がとても厳密になっていました。例えば、学校のワークは5教科すべて5周やり、頭にすべて叩き込んだり、テスト範囲の英語教科書の音読50~100回など、正直「ここまでやるのか、、、」と思うほどの量でした。

ですが、結果としては、
【中間テストと比較】
英語(99点から99点)
数学(95点から96点)
国語(49点から95点)
理科(80点から89点)
社会(73点から96点)
と、全体では中間テストより79点上がりました(396点から475点)。この様に創賢塾では、テスト対策がとてもきっちりとしている塾です。

3.記憶事項を暗記する

3.1.漢字・語彙・ノートを暗記する

教科書の漢字・評論語・文法事項、板書の内容など、記憶すべき項目は全てまとめ、暗記します。

暗記するときは、記憶事項を「国語の一問一答式まとめ帳」にまとめるのがオススメです。

まとめ帳は、ルーズリーフの真ん中に縦線を引き、「左に問題、右に答え」のように一問一答式でまとめていきます。毎日10分とか、週末にまとめてこれを記憶していきます。

まとめ帳の例【所在ない|することがなくて退屈なこと。】

3.2.漢字帳・語彙集を暗記する

テスト範囲に学校指定の漢字帳・語彙集などが入る場合はそれらを暗記します。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい中学生のために【中学生用:5教科のテスト勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】を開催しています。【中学生用:長期勉強法コース・短期セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

4.準拠問題集を習得する

4.1.学校のワーク

学校で配られるワークや問題集がある場合は、それを3~5周解いてスラスラ解けるようにし、暗記事項を暗記します。

4.2.市販の準拠問題集

中学の各教科の教科書にはたいてい、以下のような準拠予想問題集があります。この中では「中学教科書ワーク」が一番オススメです。分量が多く、テスト形式の問題も多いからです。

「中学教科書ワーク」(各教科書用がある、文理)
「中間・期末の攻略本」(各教科書用がある、文理)
「中間・期末テストズバリよくでる」(各教科書用がある、啓林館)

これらは良くできていて、1章(課題)当たり、1~5回分の「時間制限付き予想テスト」が載っています。これを時間通りに解くことで、本番に近い緊張感で予行演習することができます。

間違えた問題を3~5周解いて即答できる状態にします。そうすれば、本番での間違いを可能な限り減らすことができます。

予想問題集は、10~14日前から始められるよう、早めに準備します。

【成績が4から5に上がりました】

Sさん(中学3年生、東京都)

わたしはこの塾の授業をうけてから国語の成績が伸びました。

今まではどんなにテスト勉強の時間を増やしても成績が4のままだったけれど、こちらを受講してから、より効率的なテスト勉強の方法、例えば学校のワークを基本10周することの他、テスト勉強だけではなく普段から30回音読をするなどたくさんの国語の勉強のしかたを教えていただきました。

すると中学二年生の1学期二学期共に4しかとれなかった成績が三学期で5にあがりました。

この塾で勉強のしかたを教えてもらっていなければわたしはまだ非効率的な勉強方法をして、無駄な時間を過ごしていたかもしれません。この塾の授業を受講してよかったと本当に思います。

5.国語力を上げるために

5.1.国語力とは

国語力とは、語彙力・文法力・読解力(文章を深く理解する能力)・論理的読解力(論理的に読む能力)・論理的記述力・論理的解答力(各問題形式の優れた解き方で解ける能力)・速読力などの諸能力の総合力のことです。

これらの個々の能力を上げれば、国語力が上がり、国語の成績が上がります。

5.1.学校の限界

学校の授業は「鑑賞」型が多く、国語の問題を解く授業はほとんどしません。よって、学校の授業は入試にはほとんど役立ちません。

国語のテスト・模試・入試では、文章を論理的に読み、論理的に解くことが必要ですが、もちろんその方法も学校では教えません。

5.2.塾・予備校の限界

では塾や予備校はと言うと、一部の優秀な予備校講師以外は、国語の指導法が確立されておらず、問題をたくさん解くばかりで、「どの問題にも通用する普遍的な解き方」を教えてくれるわけではありません。

5.3.自分の限界

たとえ「論理的解法」を教えてくれる予備校に通っても、もしくは映像授業を見ても、その「論理的解法」を習得するのは至難です。

なぜなら生徒の側が国語の「論理的解法を習得するための勉強法」を知らないからです。ただ問題を解き、授業を受け、復習をしても、ほとんどの中学生は論理的解法を習得できません。

ちなみに、「論理的解法を習得するための勉強法」とは、当塾で「インストール(論理的解法手順を自分の頭にインストールする方法)」と言っている習得法です。インストールについてはこちらで解説しています。

簡単に言うと、インストールとは、講師が言った、あるいは問題集に書かれている「解法の手順(どう考えて解いていくかのプロセス)」を理解し、まとめ、記憶し、自力でその解法を再現できるように復習するという勉強法です。

5.4.読解力を引き上げる方法を誰も教えてくれない

論理的な読み方、解き方は「技術」で、地道にインストールしていけば習得できます。

一方、論理的解法という技術の土台になっている国語力があります。それは「読解力」です。読解力とは、国語などの文章を読んだり聞いたりしたときに「どれだけ深く理解できるか」という能力のことです。

読解力は、生まれつきの個人差が大きく、また長年の読書や人生経験によって培われるものなので、一朝一夕に伸ばすのは容易ではありません。

しかし、伸ばす方法はあります。その「読解力」と「論理的解法」を伸ばす方法を創賢塾では確立しており、教えています。

それらを【中学生の定期テスト満点戦略(5-2)国語②読解力編】から数回にわたって書いていきます。

【国語が足を引っ張らなくなってきました】

Nさん(中学3年生、大阪府)

受講して3ヶ月が経ちました。週一回受講することで、自主的に勉強を進めてスケジュールもちゃんと立てて頑張っています。

11月の実力テストで初めてクラスで1番になりました(今までは5~7番でした)。問題集など復習10回することで知識が定着していると思います。英語の音読を毎日繰り返すことで英文も暗記でき、リスニングも理解しながらできるようになっています。

国語の出口式の問題集「システム国語」も3冊目をしています。今までは、国語の点が悪いため平均値が下がってしまっていましたが、最近は、そうではなくなってきて喜んでいます。模試の偏差値も45~50くらいから、60にまで上がってきています。

教えていただいた勉強法で、塾に行かなくても不安なく受験勉強に取り組めています。

6.終わりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この文章があなたの国語の成績アップにつながれば幸いです。あなたの健闘を祈ります。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい中学生のために【中学生用:5教科のテスト勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】を開催しています。【中学生用:長期勉強法コース・短期セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

【自分で考えさせる】

Sさん(中学3年生、愛知県)のお母様

今月の授業を横で聞いていて思った事は先生のけん引力の強さです。

国語の抜き出し問題を間違えた時には、
なぜその部分を抜き取ったのか?
どうしてそのように考えたのか?
なぜ分からない?
どこが分からない?
など、しっかり深掘りをしてくださいます。

先生は本質を見抜くのが早いので、理解度にあった質問をしながら、自分で考えさせて解答させます直ぐに解答に行かない、その流れに驚きました

緊張しているのか、息子はいつもモタモタしてしまうのですが、まずは聞いて受け止めて、そして的確に質問してくださるところも、凄いと思うところです。

私達は毎日すごくたくさんの決断をして、時にはその決断に理由が必要な時もありますし、自分の意見を人に伝えられる力も必要かな…とも思います。先生の授業は色々なことに繋がるように思い、有意義な時間だと思っております。

世の教諭の方々や、塾の講師の方々は、先生に指導を受けてから指導してくださったらもっとわかりやすいですよね。是非創賢塾に入塾してほしいです。

最近息子は、国語が嫌いだと言わなくなりました。会話の中での汲み取りも上手くなりました。塾の模試でも、国語が簡単だったよ!と先日言っておりました。先生のけん引の力です。これからもよろしくお願いします。

P.S.模試の結果ですが、国語の偏差値は、前回の45から55に上がっていました。

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