国語の受験勉強法

このページでは国語(現代文)の高校受験勉強法について書いていきます。

国語は5教科の中で最も成績が上がりにくい科目ですが、正しい方法で勉強すれば、成績は上がり、受験で得意科目にできます。

古文の受験勉強法はこちら漢文の受験勉強法はこちらに書いています。

1.高校入試の国語に必要な教材

(1)国語(現代文):国語問題集数冊、高校受験用漢字問題集1冊、語彙集1冊、国文法問題集1冊、過去問10年分以上。

(2)古文:古文問題集1冊、過去問10年分以上。

(3)漢文:必要に応じて:漢文問題集1冊、過去問数年分。

2.高校入試の国語で必要な能力と養成法

国語(現代文)は、ただ漢字を覚えて長文問題集を解いていっても、成績はなかなか上がりません。成績を上げるには、以下のような様々な能力が必要だからです。

ここでは、国語の成績を上げるのに必要な各能力とその養成法について書いていきます。

2.1.基礎学力

(1)漢字を読み、書ける能力:高校入試用漢字問題集を1冊暗記します。

(2)語彙力(言葉の意味の知識量):語彙集(言葉の意味の問題集)を1冊暗記します。

(3)文法力:(高校入試に出る)国文法問題を解ける能力、主語-述語を確定できる能力、文法的に正しい日本語を書ける能力などの能力のことです。

 文法力の養成法は、定期テストに合わせて国文法問題集を勉強する、主語-述語を確定する練習をする、作文・意見文・記述問題の自分の記述・回答を塾の先生などに添削してもらうことです。

2.2.読解力

読解力とは「文章を深く的確に理解できる能力」のことです。読解力がなく、文章の意味がよく分からなければ、当然問題は解きにくいので、読解力を向上させることは重要です。

養成法は以下の4つです。詳細は【中学生の定期テスト満点戦略(5-2)国語②読解力編】参照。

(1)毎日10分音読:毎日10分音読とは、国語教科書や難しい国語の長文問題の問題文を「毎日10分×7日(20~30回)」読み、毎週違う文章を読んでいく勉強法です。

 これを6~12ヶ月以上続けると、読解力が上がります。

(2)読書:読書をすれば語彙力・漢字力・思考力が上がり、知識が増え、速く読めるようになり、その結果、読解力が上がります。

 受験生(中学3年生)に読書をする暇はありませんが、時間のある中学1~2年生時には読書をすることが望ましいです。

 ちなみに、毎年行われる全国読書調査では、小学校高学年で1ヶ月10冊超、中学生で4冊超です。読解力は読書量に比例しますから、1ヶ月4冊以上読むことが望ましいです。

(3)要約:要約は、適切なキーワードとキーセンテンス(重要な部分)に印を付け、それを文章にすることで書けますが、どこが重要かを考えながら読むことで、ただ読むときよりずっと深く意味が分かるようになります。その結果、読解力が上がります。

(4)語彙強化:国語の成績が悪い人のほとんどは語彙力も低い(意味が分からない言葉が多い)ものです。

 語彙力が低ければ、文章の意味が曖昧にしか分かりません。つまり、読解力は低くなります。よって、語彙集を暗記して読解力を上げていきます。

2.3.論理的に読む能力

「論理的に読む能力」とは、以下の2つを指します。詳しくは【中学生の定期テスト満点戦略(5-3)国語③論理的読解力編】参照。

(1)論説文:「重要な部分(キーワードとキーセンテンス)とそうでない部分の区別が付き、テーマと主張を把握でき、各段落や文章がどういう役割(テーマ・主張・対比・体験談など)を果たしているか分かり、論理の流れ(筋道)を把握し覚えていられる能力」のことです。

(2)小説・随筆文:「重要な部分=「気持ち・考え・感情、登場人物やその性格・状況・人間関係、事件、評論文のキーワードとキーセンテンス等」に印を付けられる能力」のことです。

重要な部分が問題に出たり、答えになったり、根拠になったりするので、論理的に読む能力は入試国語に必須です。

養成法は、まずは、国語の長文問題を解くとき、キーワードとキーセンテンスに印を付けて読むことです。詳しくは【適切なキーワードとキーセンテンスを見つけられる論理的読解法】参照。

2.4.普遍的に解く能力

国語(現代文)の問題には、各問題形式ごとに「普遍的な解き方」、つまり、「同種の問題形式であればどの問題でも通用する解き方(最初これをして、次にこれをして、最後にこれをして解く、という解法手順)」があります。

例えば選択肢問題には「選択肢問題の普遍的な解き方」があり、同様に、記述問題・接続詞問題・脱落文問題など、高校・大学入試に出る十数種類の問題形式には、それぞれに応じた、特有の「普遍的な解き方」があります。

具体的な「普遍的な解き方」は【国語問題集習得法(4)選択肢問題の「普遍的な解き方」習得法】、【国語問題集習得法(6)各種記述問題の「普遍的な解き方」習得法】などに書いています。

それらの「普遍的な解き方」の習得法は以下の4つです。

(1)創賢塾の「普遍的な解き方」を習得する:【国語問題集習得法(4)選択肢問題の「普遍的な解き方」習得法】、【記述問題共通の「普遍的な解き方」習得法】などに書いている創賢塾の「普遍的な解き方」を理解・暗記し、実際に解く時に使って習熟していきます。

(2)国語問題集で習得する:中学レベルでは少ないですが、以下のような「普遍的な解き方」が明確に書かれた優れた国語問題集で、筆者の「普遍的な解き方」を自分でまとめていき、暗記し、実際に解く時に使って習熟していきます。

システム中学国語」シリーズ(出口汪著、水王舎)
出口式中学国語 新レベル別問題集」シリーズ(出口汪著、水王舎)
解き方がわかる国語 文章読解」(石関直子著、学研プラス)
高校入試を制する国語 選択問題の解き方の基本」(早瀬律子著、文芸社)

(3)映像授業・塾・予備校で習得する:「普遍的な解き方」を明確に教えている優秀な講師の授業を受講して、講師の「普遍的な解き方」を自分でまとめていき、暗記し、実際に解く時に使って習熟していきます。これについても【記述問題共通の「普遍的な解き方」習得法】等に書いています。

(4)創賢塾で習う:国語問題集や塾・予備校等では、結局自分で「普遍的な解き方」をまとめる必要があるので、多くの中学生には実際にはハードルが高いでしょう。

 それに対して、創賢塾では、「普遍的な解き方」をマニュアルにまとめていて、それを覚えて使ってもらい、授業でチェックしていますから、確実に身に付けられます。

2.5.論理的に書く能力

中学生に必要な「論理的に書く能力」とその養成法は以下の通りです。

(1)文法的に間違いがなく、意味が通る文章を書ける能力:養成法は以下。

 ①国文法を習得する:「主語-述語」関係、修飾関係、接続語など、正しい文章を書く上で必要な文法を練習する問題が入った以下のような国文法問題集を1冊習得します。オススメは「中学 国文法まとめノート」です。

中学 国文法まとめノート」(受験研究社)
くもんの中学基礎がため100%中学国語 文法編」(くもん出版)
くわしい国文法 中学1~3年」(文英堂)
出口汪の新日本語トレーニング」シリーズ(小学館)
はじめての論理国語」(出口汪著、水王舎)

 ②文章を定期的に書く:そもそも普通の中学生は書く練習が不足していますから、作文・意見文・要約等を週1つ書く、記述問題の入った国語長文問題を週1つ解くなど、定期的に書く練習をするべきです。

 ③添削を受ける:記述力の不足している中学生が、ただ大量に書いていっても、正しい日本語が書けるようになるわけではありません。学校や塾の先生・家庭教師・親等に、書いた文章を添削してもらってこそ、記述力は上がります。

 ④読書・毎日10分音読:入れないものは出てきません。正しい文章を大量に読む(頭に入れる)ことで、正しい文章が書ける(頭から出す)素地ができます。

(2)国語の記述問題で論理的で正しい回答を書ける能力:記述問題の正しい回答とは「設問にきちんと答えた形式と内容を備えており、回答に入れるべきキーワード・キーセンテンスが入っており、文法的に正しく、意味が通じ、分かりやすく、論理のはっきりした日本語で書いてある」回答のことです。

 正しい回答を書けるようにするには以下のようにします。詳しくは【中学生の定期テスト満点戦略(5-4)国語④論理的記述力編】参照。

 ①問題文を読むとき「キーワードとキーセンテンス」に印を付ける:具体的な付け方は【適切なキーワードとキーセンテンスを見つけられる論理的読解法】参照。

 ②記述問題を解くとき「記述回答に入れるべきキーワード・キーセンテンス」を探す:具体的な探し方は【中学生の定期テスト満点戦略(5-4)国語④論理的記述力編】参照。

 ③記述問題の「普遍的な解き方」を身に付ける:上述。

(3)論理的で上手な意見文・小論文を書ける能力:意見文を上手に書ける能力は、以下の3つの能力に分けられます。

 ①問いに合った正しい文章構成で書ける能力:どういう文章構成にすべきかは問いによって異なります。

 よって、入試に出る場合は、過去問を用い、「10年分×5回」など書き、模範解答を「1日10回音読×10日」で暗記し、模範解答を1~3回書き写し、模範解答や自分の意見文の文章構成を分析します。詳しくは【作文・意見文の最速上達法】参照。

 入試に関係なく意見文の論理的記述力・文章構成力を上げたい場合は、以下のような問題集で週1つ書き、できれば添削してもらい、模範解答を「1日10回音読×10日」で暗記し、模範解答を1~3回書き写し、模範解答や自分の意見文の文章構成を分析します。

「高校入試作文完全攻略」(学研)
「作文・小論文合格ガイド」(受験研究社)
「200字意見文トレーニング」(藤原和博著、光村出版)
「200字から始める 作文・小論文 上達ワーク」
(朝日新聞出版)

 ②説得力のある文章を書ける能力:意見文などで、読んだ人が「なるほど!」と納得してくれるような文章を書けるようにするには、まずは自分で納得できるまで書き、推敲(すいこう=文章を書くとき、字句や表現を何度も練り直すこと)し続けることです。自分で納得できなければ他人を納得させることはできません。

 次に、文章力のある人に添削を受けることや、書いて数日後に自分の文章を読み直し、書き直す訓練をすることなどが有効です。数日後に読み返すと、他人の視点で自分の文章を見られるので、説得力のない箇所を発見しやすくなります。

 ③発想力:ここで発想力とは、まずは、書く内容を思いつく能力、次に、独創的な内容を書ける能力を指します。高校入試の意見文・作文・小論文、大学入試の小論文ではある程度の発想力が必要です。また、大学のレポート・論文では発想力が必須になります。

 発想力を磨くには、とにかくたくさん書くこと、書くことが思いつかなければ模範解答を見て真似て書くこと、模範解答を「1日10回音読×10日」で丸暗記し、模範解答を1~3回書き写すことが有効です。詳しくは【作文・意見文の最速上達法】参照。

 独創的発想力を磨くには、意見文を書くとき、常に1つは他の人が書けない、独創的な内容を入れるよう努力することが役立ちます。その積み重ねで、発想力は磨かれます。

 いつも陳腐な(古くさくて、ありふれていて、誰でも書ける、面白くない)内容を書いていてもつまらないではありませんか。独創性・創造性・発想力を大事にしましょう。大学生や社会人になったら発想力の重要性が分かります。

3.国語の2年生までの勉強法

3.1.テスト勉強

定期テストの国語(現代文)で高得点を目指す勉強法の全体は以下になります。詳しくは【中学生の定期テスト満点戦略(5)国語①定期テスト対策編】参照。

【定期テストの国語で高得点を取るための4つの勉強法】

(1)教科書10分音読:テスト範囲の文章を「毎日10分×7日」(2週間で2文章、3週間で3文章など)、1文章当たり、合計20~30回音読すると、内容をかなり暗記でき、理解も進むので、テスト時、問題が解きやすくなります。

(2)漢字・語彙・ノート・漢字帳を暗記する:テスト範囲の文章の中の書けない漢字・意味を知らない言葉、授業ノートの暗記事項をまとめ、暗記します。

 また、テスト範囲に学校指定の漢字帳が入る場合はそれも暗記します。

(3)国文法問題集:国文法問題が定期テストに出る場合、問題集を解き、分からない箇所を学校の先生などに聞き、しっかり理解して暗記していきます。

(4)準拠問題集を習得する:学校のワークや市販の準拠問題集を3~5周解いて、スラスラ解けるようにします。

3.2.基礎学力養成

基礎学力養成のため、テスト勉強のほかに、日頃から以下のような3つの勉強をします。

【国語の基礎学力養成のための3つの勉強法】

(1)毎日10分音読:読解力養成

 テスト3週間前以降は教科書のテスト範囲の文章を、テストがまだ遠ければ国語長文問題集の難しい文章を「毎日10分×7日」音読します。毎週違う文章を20~30回読みます。これを1年間続けると50文章になります。

 1文章当たり20~30回音読すると、その文章の意味が深く分かるようになり、それを30~50文章以上にすると一般的な読解力が上がります。

(2)漢字問題集

 ①漢字問題集:漢字の読み書きは入試・模試・定期テストに出ますから、学校で配られた漢字問題集か、以下のような高校入試用漢字問題集を1冊暗記します。

「高校入試 出る順中学漢字スタートアップ 受験漢字1900」(現文舎)
高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・語句・文法1500」(旺文社)
高校入試 漢字・語句3000」(受験研究社)

 ②毎日10分暗記:漢字暗記は必須なので、毎日10分暗記します。

 ③暗記法:【漢字を書くテスト⇒書けなかった漢字に印⇒5~10回書いていったん暗記⇒1日50~100漢字など暗記⇒土日に復習(テスト⇒書けなかった漢字を暗記)⇒毎週末に既習全範囲の印の付いた漢字を復習】

(3)語彙集

 ①「語彙力」とは:漢字や四字熟語などの「読み書き」能力、漢字・熟語・評論語・慣用句・ことわざなどの「意味」の知識量のことです。

 国語の成績が悪い人のほとんどは語彙力も低いものです。語彙力が低ければ、文章の意味が曖昧にしか分かりません。ぜひ語彙集を記憶して、語彙力強化をしましょう。

 ②語彙集:以下のような語彙集を1冊暗記します。オススメは「国語力を伸ばす語彙1700」です。

「国語力を伸ばす語彙1700」(文英堂)
「中学 国語力を高める語彙1560」(増進堂・受験研究社)
「中学生のための 語彙力アップ 厳選1000語」(すばる舎)

 ③毎日10分:語彙集暗記は、漢字帳暗記より優先順位は低いですが、できるだけ、「1日10分×週4~7日」暗記していきます。暗記法は【中学生の定期テスト満点戦略(5-2)国語②読解力編】参照。

3.3.国語力アップの勉強法

創賢塾では、国語力を上げるため、日頃から以下の3種の問題集を習得するよう指導しています。必要に応じて取り組んでみて下さい。

時間は大してかかりません。3つ合計で週1時間くらいです。

【国語力アップのための3つの勉強法】

(1)現代文問題集

 ①週1問解く:テストや模試、入試では長文問題を解く必要がありますから、日頃から長文問題を解くのは必須です。1週間に大問1つなど解いていきます。

 ②オススメ問題集:読み方・解き方の解説が詳しい以下のような問題集を選びます。「システム中学国語」シリーズが最も詳しく、オススメです。

出口汪 現代文講義の実況中継」シリーズ、「論理でわかる現代文」シリーズ(出口汪著)
現代文 基礎問題精講」(旺文社)
柳生好之の現代文ポラリス」シリーズ(角川)
現代文と格闘する」(河合出版)

 ③問題集の習得法:【国語問題集習得法(1)国語力を上げる方法】など参照。

(2)要約

 ①要約のメリット:要約訓練により、記述力や、長文を解く時に必要なキーワードとキーセンテンスの付け方を身に付けることができます。

 ②要約の書き方:要約は、「適切なキーワードとキーセンテンスに印を付けて、それを意味が通じるようにまとめる」ことで書けます。詳しくは【要約マニュアル】参照。

 ③オススメ問題集:中学生が使える要約問題集は以下くらいしかありません。

国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」(文芸社)

 ④習得法:週に2つほど書き、できれば誰かに添削してもらいます。

(3)200字意見文

 ①入試:多くの公立高校で200字前後の意見文が出ます。それは、記述力、論理的思考力を求める現代の要請でしょうから、今後も増えていくと思われます。

 入試に出なくても、論理的文章を書く能力は必須ですから、ぜひトレーニングしていって下さい。

 ②書き方:できるだけ自力で書き、書けなければ、模範解答をまねて、30~50%以上変えて書きます。詳しくは【作文・意見文の最速上達法】参照。

 書き終わったら、模範解答を見て、文章構成や内容をチェックします。

 ③添削:意見文は、良いか悪いか、どうしたら上達するかは、自分だけではなかなか分かりませんから、できるだけ添削を受けます。

 ④教材:1~2年生から書く場合は以下の問題集を用いて書きます。オススメは「200字意見文トレーニング」です。入試に出る場合は過去問を使います。

「200字意見文トレーニング」(藤原和博著、光村出版)
「200字から始める 作文・小論文 上達ワーク」(朝日新聞出版)
「高校入試作文完全攻略」
(学研)
「作文・小論文合格ガイド」(受験研究社)

4.国語の受験勉強法

4.1.受験勉強の教材

国語(現代文)は、受験勉強といっても、上記の問題集に過去問(志望校の過去問題)を加えるだけです。

過去問については、例えば、公立高校1校と私立高校2校を受験する場合、3校の過去問をそれぞれ10年分以上集め、「3校5年分⇒3校10年分⇒3校15年分」と解いていきます。

「3校10年分(30年分)」を解くだけでも「週1年分×30週間(7~8ヶ月)」かかりますから、それ以外の問題集を解く必要性も時間的余裕もありません。

4.2.過去問を解き始める時期

国語は、英語や数学や理社のように、何かを暗記したり習得しないと過去問が解けないわけではないので、国語の偏差値が60~65以上の人は3年4月から始めても結構です。通常は3年夏休み頃から過去問を解き始めます。

上記の通り、過去問を10年分解くだけでも数ヶ月以上かかるので、早いに越したことはありません。

4.3.過去問が重要な理由

過去問は他の受験用問題集よりも遙かに重要です。なぜなら、自分が受験するときの志望校の問題に最も傾向が似ているのは過去問だからです。

 ※傾向:問題の種類(漢字・国文法・論説文等)・難易度、長文問題の長さ・問いの種類(選択肢問題・記述問題等)、意見文の有無と長さ等、各都道府県・学校によって問題の傾向は異なります。

例えば、志望校に、「会話文と資料を使った200字の意見文」が毎年出ている場合、過去問に出る形式・長さで練習しなければ対策はできません。

よって、3年になったら過去問を中心に解いていくべきなのです。

4.4.受験勉強法

【現代文の受験勉強法

(1)過去問を解く

 ①時間通り解く:(大問1問ずつバラバラに解くのではなく)できれば1年分を全問、時間通り解きます。解く体力を付け、時間管理を学ぶ必要があるからです。たまには大問1問ごとに解いても構いません。

 ※時間管理:最後まで到達し、解ける問題を全部解き、全体の点数を最大化するため、どういう順番で解くか、各大問に何分かけるか、解けない小問を最大何分くらい考えるか、などを検討し、決めていくこと。

 ②延長して解く:時間内に終わらなかった場合、解かずに解答を見るのはもったいないので、解けなかった問題を全部解けるまで、10~30分前後、時間を延長して解きます。

 ③キーワードとキーセンテンスに印を付ける:長文問題を解くときは、キーワードとキーセンテンスに印を付けます。問題が解きやすくなります。付け方は【適切なキーワードとキーセンテンスを見つけられる論理的読解法】参照。

 ④解答解説を見て自己採点し、理解する:間違えた問題については、なぜその解答になるのか、自分の答えではなぜダメなのかをしっかり理解します。

 ⑤添削を受ける:記述問題や意見文問題は、できれば塾の先生などに添削を受けます。記述力を向上させるのに、自力だけだと限界があるからです。

(2)過去問まとめ帳を書く

 過去問を解いたら、過去問の特徴・感想・間違いの傾向・対策などを、以下のようにルーズリーフに備忘録として書いておきます。

 間違いの傾向によって今後の受験勉強の方針は変わりますから、過去問の傾向と対策を考えることは非常に重要です。

【2019年東京都公立|漢字:読みと書きで1問ずつ不正解⇒漢字帳暗記し直す。大問3小説:選択肢問題5問中1つ不正解、大問4:論説文:文章が難しい⇒毎日10分音読×7日、選択肢問題4問中1つ不正解、200字作文:時間が掛かった⇒毎週1つ書く、大問5:古文についての対談文、古文(現代語訳あり):全問正解、そこまで難しくない⇒10年分以上解いて対策を考える。日頃見ない文章形式なので、毎日10分音読×7日。漢文無し。】

4.5.現代文の弱点対策法

過去問を解いた後、自分に何が足りないか、もっと点数を上げるにはどうしたら良いかを考え、対策をしていきます。

【現代文の過去問弱点対策法

(1)論説文で間違いが多い場合

 ①論説文をたくさん読み、解く:多くの中学生は論説文(論理的な文章)が苦手です。それは普段そういう文章を読まないからです。よって、「毎日10分音読×7日」のように週1つずつ音読します。また、問題慣れするため、週1つなど、たくさん解きます。

 ②論理的文章のキーワードとキーセンテンスの付け方を習得する:【適切なキーワードとキーセンテンスを見つけられる論理的読解法】に書いてある内容を理解し暗記して、論説文を解く時に使って、適切に付けられるようにしていきます。そうすれば、正解率が上がります。

 ③解き方を習得する:上にも書きましたが、【国語問題集習得法(4)選択肢問題の「普遍的な解き方」習得法】、【記述問題共通の「普遍的な解き方」習得法】などに書いている「普遍的な解き方」を理解・暗記し、実際に過去問を解く時に使って習熟していきます。

 ④言葉の意味:言葉の意味が分からなくて問題文の意味が分からない、あるいは問題が解けない場合、「国語力を伸ばす語彙1700」のような語彙集を毎日10分など、しっかり暗記します。暗記法は【中学生の定期テスト満点戦略(5-2)国語②読解力編】参照。

(2)小説問題で間違いが多い場合

 小説問題も論説文と基本的に同じで、たくさん解き、「毎日10分×7日」音読し、小説のキーワードとキーセンテンスの付け方と普遍的な解き方を習得していきます。

(3)作文・意見文が苦手な場合

 ①たくさん書く:ほとんどの中学生は意見文をあまり書いたことがないと思いますから、まずは週1つなど、過去問の課題で【「1年分×5回」×5年分⇒10年分】など書いていきます。

 同じ課題で書くことで、時間がそれほどかからず大量に書けます。また、毎回少しずつ内容を変えて書くことで、発想力も磨けます。

 ②解答をまねて書く:書く内容が思いつかない人は、模範解答を少し変えて書くと良いです。

 具体的には、「30%変える⇒60%変える⇒90%変える⇒100%変える」などです。こうすることで、発想力があまりなくても書けます。これについては詳しくは【作文・意見文の最速上達法】参照。

 ③模範解答の文章構造分析をする:意見文が苦手な人はたいてい、文章構造をどうするか(最初何を書き、次に何を書き、最後に何を書くか)が分かりません。

 ではどうすれば良いかというと、模範解答の文章構造分析をします。例えば、「意見⇒理由⇒体験談⇒結論」「体験談⇒まとめ⇒意見」などと分析するのです。

 これを5年分、10年分続け、その文章構造を使って自分の意見文を書きます。そうすると、どういう文章構成で書けば良いかがだんだん分かってきます。

 ④模範解答を丸暗記する:模範解答を「1日10回音読×10日」のようにして丸暗記し、また模範解答を1~2回書き写せば、模範解答の語彙・言い回し・文章構成・内容などを身に付けることができます。

 ⑤添削:できたら塾の先生などに添削してもらいます。意見文は、苦手な人が自力だけで上達するのは難しいからです。

 ⑥以上の意見文の上達法は、詳しくは【作文・意見文の最速上達法】に書いています。

(4)漢字で間違いが多い場合

 間違えた漢字を5~10個くらい集め、自分が使っている漢字帳に載っているか調べ、多くが載っていたらその漢字帳を全部暗記します。あまり載っていなかったら、ほとんどが載っている漢字帳を探し、暗記していきます。

(5)国文法問題で間違いが多い場合

 国文法問題はほとんどの都道府県の公立高校で出ますが、都道府県によりどういう問題が出るかは様々です。よって、過去問を5年分ほど解いて、問題の傾向や自分の間違いの傾向が分かったら、国文法問題集の該当箇所の問題を解いていきます。

 例えば、品詞の区別の問題が出るなら問題集の品詞の箇所を、「ない、れる・られる」等の識別が出るなら識別の箇所を、しっかり理解し5回以上繰り返して解けるようにします。

 国文法問題集には、知らなくていい知識、文法問題でも長文問題でも使わない知識も多いので、ピンポイントで習得していくのがオススメです。

【終わりに】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この文章があなたのお役に立てば幸いです。

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