高校生が定期テストの社会で90点以上を取るのは難しくありません。教科書を10回音読して「理解」し、一問一答問題集や穴埋めプリントで用語を暗記し、「用語の意味」を覚えればよいのです。可能なら、仕上げに問題集を10周します。
満点を取るつもりで、「できることを全て」やったら、90点以上は取れます。
1.社会で高得点を取るためにすべき5項目
社会の定期テスト対策は以下の3つが必須で、4と5をすればより点数が上がります。
【社会で高得点を取るための5項目】
(1)用語の暗記:用語(人名・事件名・年号・地名等)を暗記するのが最低限の勉強なので、とにかく最初に用語を穴埋めプリントや一問一答問題集で暗記していきます。
(2)「用語の意味」の暗記:「用語の暗記」とは、穴埋め問題や用語を問う問題で「大化の改新、ハンザ同盟、デカン高原」などと答えられるようにこれらの用語を暗記することです。
「用語の意味の暗記」とは、「大化の改新=中大兄皇子と中臣鎌足が天皇中心の中央集権国家樹立を目指し、645年に、蘇我氏を滅ぼして始めた政治改革。646年に改新の詔が出された」など、用語の中身を自分で言えるようにすることです。
用語だけ暗記しても、5~7割以上得点することは難しいでしょう(先生の問題の作り方によります)。よって、「用語の意味」を次に暗記していきます。
(3)流れの理解:用語と「用語の意味」だけを単独で覚えるだけでなく、教科書を何度も読むなどして、内容(因果関係、流れ)を「理解」すると、暗記もしやすく、点数も上がります。
例えば、日本史・世界史なら流れ(原因・理由と結果)の理解、地理なら気候・位置と農業・産業などの関係を理解すると暗記しやすくなります。
そのために、教科書などのテスト範囲を、授業と並行して週3周、合計10周以上音読するなどし、流れを理解・暗記します。
(4)問題演習:日本史、世界史では以上3つを理解し暗記すれば高得点が期待できますが、地理や政経、倫理の場合、「理解」の度合いが大きいので、時間があって高得点が取りたいなら、問題演習をするのがオススメです。
(5)テストの間違いの原因を特定し対策する:テストが返却されたら、「テストの間違いの原因探しと対策を考え、ルーズリーフにまとめる」という作業をするのがオススメです。
ただやみくもに勉強するより、テストの形式に合わせ、自分の足りない部分を補う勉強をした方が、点数は上がりやすいからです。
2.用語暗記法
2.1.穴埋めプリントの暗記法
学校で穴埋めプリントが配られる場合、その用語と用語の意味を覚えれば70~80点取れる場合が多いので、用語は全部即答でき、書けるようにしておきます。ここではプリントが20問×20枚あるとします。
穴埋めプリントの暗記法
(1)1枚目1周目:テストしながら暗記:用語は赤シートで隠せるように赤・ピンクペンで書く。赤シートで隠し、地の文を理解しながら黙読し、用語を言う。覚えていない用語に印を付け、5回ほど音読していったん暗記する。
(2)1枚を3~4周していったん即答できるようにする:2周目以降は地の文は全部読まず、用語の前後をパッと見て答えを言う(時間の節約のため)。1枚に20問あるとして3周で10分前後。20枚で約3時間強(かかる時間は個々の記憶力や基礎知識による)。1枚目を暗記したらすぐに次に行き、時間の限り先へ進める。
(3)テストまでに20周(20枚で約10時間):テスト範囲を1周終わったらすぐに2周目に入り、同様の暗記法でテストまでに全部即答できるようにする。3回連続して正解なら外す。普通、15~20周したら完全に即答できるようになる。
(4)用語を書けるようにする:書けない可能性のある用語を書いてテストし、書けなかった用語をルーズリーフにまとめ、「5回前後書いて暗記×7日」のように1~2日ではなく5~7日暗記する。1~2日だと短期記憶にしか入っていないのでテストまでに忘れる可能性があるため。
(5)復習:いったん完全に暗記してからテストまでに期間がある場合は、「週3回×30分」など復習をする。最初赤シートで隠しながらテストし、即答できない用語を音読で暗記する。
(6)理解のために教科書を10周音読する:用語だけ暗記しても平均点には到達しないので、教科書をテストまでに10周ほど音読して、流れや関連を理解し暗記する。理解した方が用語暗記もしやすくなる。
2.2.教科書で用語暗記する方法
教科書の用語を緑ペンで消して赤シートで覚えている人もいるでしょう。その時の暗記法を書きます。テスト範囲が40ページだとします。
教科書の用語暗記法
(1)1周目:テストしながら暗記:赤シートで隠し、地の文を理解しながら黙読し、用語を言う。覚えていない用語に印を付け、5回ほど音読していったん暗記する。
(2)見開き2ページを3~4周していったん即答できるようにする:2周目以降は地の文は全部読まず、用語の前後をパッと見て答えを言う(時間の節約のため)。見開き3周で10分前後。40ページで約3時間強(かかる時間は個々の記憶力や基礎知識による)。2ページを暗記したらすぐに次に行き、時間の限り先へ進める。
(3)テストまでに20周(40ページで約10時間):テスト範囲を1周終わったらすぐに2周目に入り、同様の暗記法でテストまでに全部即答できるようにする。3回連続して正解なら外す。普通、15~20周したら完全に即答できるようになる。
(4)用語を書けるようにする:書けない可能性のある用語を書いてテストし、書けなかった用語をルーズリーフにまとめ、「5回前後書いて暗記×7日」のように1~2日ではなく5~7日暗記する。1~2日だと短期記憶にしか入っていないのでテストまでに忘れる可能性があるため。
(5)復習:いったん完全に暗記してからテストまでに期間がある場合は、「週3回×30分」など復習をする。最初赤シートで隠しながらテストし、即答できない用語を音読で暗記する。
(6)理解のために教科書を10周音読する:用語だけ暗記しても平均点には到達しないので、教科書をテストまでに10周ほど音読して、流れや関連を理解し暗記する。理解した方が用語暗記もしやすくなる。
2.3.一問一答問題集の暗記法
ここでは「日本史B一問一答【完全版】」(東進)を例に、定期テストでの一問一答問題集の暗記法を書いていきます。テスト範囲が40ページだとして書きます。
【「日本史B一問一答【完全版】」暗記法】
(1)星印2+3(センターレベル)のみ暗記していく。
(2)1周目:テストしながら暗記:右側の用語を赤シートで隠し、地の文を理解しながら黙読し、用語を言う。覚えていない用語に印を付け、5回ほど音読して暗記する。
(3)見開き2ページを3~4周していったん即答できるようにする:2周目以降は地の文は全部読まず、用語の前後をパッと見て答えを言う(時間の節約のため)。2ページ3周で10分前後。40ページで約3.5時間(かかる時間は個々の記憶力や基礎知識による)。見開き2ページを暗記したらすぐに次の見開きに行き、時間の限り先へ進める。
(4)テストまでに20周(40ページで約10時間):テスト範囲を1周終わったらすぐに2周目に入り、同様の暗記法でテストまでに全部即答できるようにする。3回連続して正解なら外す。普通、15~20周したら完全に即答できるようになる。
(5)用語を書けるようにする:書けない可能性のある用語を書いてテストし、書けなかった用語をルーズリーフにまとめ、「5回前後書いて暗記×7日」のように1~2日ではなく5~7日暗記する。1~2日だと短期記憶にしか入っていないのでテストまでに忘れる可能性があるため。
(6)復習:いったん完全に暗記してからテストまでに期間がある場合は、「週3回×30分」など復習をする。最初赤シートで隠しながらテストし、即答できない用語を音読で暗記する。
(6)理解のために教科書を10周音読する:用語だけ暗記しても平均点には到達しないので、教科書をテストまでに10周ほど音読して、流れや関連を理解し暗記する。理解した方が用語暗記もしやすくなる。
3.用語の意味の暗記法
【「用語の意味」の暗記法】
(1)「テストの間違いの原因探しと対策」でどういう用語の意味が問われるかを把握する:教科書の太字、欄外、学校のプリント、授業で強調した用語、資料集など、先生によって出典が異なるので、まずはテストの傾向を調べ、それに応じた対策を取る。
(2)出やすい種類の用語の意味をルーズリーフにまとめる:例えば、用語の意味が問われるのが、主に、十字軍、第一次世界大戦、大化の改新など、重大事件・重要事項の場合(たいていそうですが)、重大事件・重要事項を以下のようにルーズリーフに一問一答式でまとめる。
【7世紀中頃の政治改革と人・目的・年号・政変・内容は?|大化の改新。中大兄皇子と中臣鎌足(★中心的な人)が天皇中心の中央集権国家樹立を目指し(★目的)、645年(★時代・年号)に、蘇我氏を滅ぼして(★政変・戦争)始めた政治改革。646年に改新の詔(★改革の内容)が出された】
まとめるのは、歴史科目の場合、「いつ、誰が、何を原因とし、何をして、どういう経過をたどり、どういう結果になり、その後の影響は何か」など。それを、教科書・プリント・用語集などを参考に自分でルーズリーフにまとめる。
1つの定期テストでは、テスト範囲はだいたい40ページ前後で、1ページに重要事項は2個前後だから、約80項目をまとめればよい。自分でまとめたら半分暗記できるので、暗記するのは易しい。
(3)まとめのルーズリーフの暗記法:右側を紙で隠し、右の内容を言い、右を見て、覚えていない内容があれば5回くらい音読して暗記し、1ページ終わらせる。そのページをあと2周前後行い、いったん全部即答できるようにする。暗記したら2ページ⇒3ページと進め、テストまでに全体を10周したら暗記できる。
4.問題演習
問題演習をする時間的余裕のある人はほとんどいないでしょうが、受験科目に決めていて、高得点を取りたい科目は以下のようなセンター試験用問題集を解いた方が点数は上がりやすくなります。
「ベストセレクション センター試験 世界史B重要問題集」「同 日本史」「同 地理」「同 政治経済」「同 倫理」(実教出版)
「センター試験への道 世界史」「同 日本史」「同 地理」「同 政治経済」「同 倫理」(山川出版社)
「短期攻略センター 日本史B」「同 世界史B」「同 地理B」「同 倫理」「同 政治・経済」「同 倫理・政治・経済」「同 現代社会」(駿台)
「スピードマスター日本史問題集」「同 世界史B」「同 地理B」「同 倫理」「同 政治・経済」(山川出版社)
5.テストの間違いの原因と対策
5.1.テストの間違いの原因を特定し、対策する
創賢塾では、テスト後すぐに、英数と点数が悪かった科目について、「テストの間違いの原因探しと対策を考え、ルーズリーフにまとめる」という作業をしてもらいます。
ただやみくもに勉強するより、テストの形式に合わせ、自分の足りない部分を補う勉強をした方が、点数は上がりやすいからです。
例えば、穴埋め用語問題は90%正解で、用語の意味を問う問題で30点中20点落とし、記述問題で25点中20点落としている場合は、用語暗記はうまくいっているので同じ勉強法でOKで、用語の意味と記述問題用の勉強を強化する必要がある、ということが分かり、次回のテストではそれに合わせて勉強をします。
これをすることの重要性は誰でも分かると思いますが、しかし、実際にやっている人はほとんどいません。面倒だからです(^.^; 。よって、これをやれば成績は上がります。
5.2.具体的やり方
「テストの間違いの原因探しと対策」は、具体的には以下のようにします。
【テストの間違いの原因探しと対策】
(1)原因を書く:テストの問題用紙の間違えた問題に印を付ける。そして、テスト用紙の右端に、間違えた問題の原因をできるだけ詳しく書いていく。用語の暗記なのか、漢字の綴りなのか、用語の意味なのか、流れ・理解不足なのかを書く。
(2)間違えた問題について、学校のプリント・教科書の、どういう箇所を暗記すべきだったかを探る:例えば、間違いの90%が教科書の太字なら、太字や太字の意味を暗記すればよいと分かる。教科書の欄外が結構出ているなら、そこも暗記すべきだと分かる。
記述問題が全て、大事件・重要事項・先生が強調した箇所についてなら、それらの内容を暗記すべきだと分かる。
(3)原因のまとめと対策をルーズリーフに書く:以上の分析のまとめと、そこから分かる対策を以下のように書く。
【2年1学期期末テスト・日本史|原因⇒用語10個中2個-4点(共に教科書太字)、用語の意味15個中10個ー20点(欄外2つ、あとは太字の意味の暗記で全部取れた)、記述3問25点中-20点(大事件、太字の意味の暗記で全部取れた)。対策⇒プリントの用語暗記徹底、大事件・先生が強調した内容・太字の用語の意味をまとめて暗記。】
(4)毎回書く:以上を毎回のテスト・模試でやっていくと、ルーズリーフのまとめを見たら、どこまで暗記したらいいか、どういう勉強をしたら成績が上がるかの対策が分かる。
【最後に】
社会は暗記が9割!なので、暗記すれば簡単に高得点が取れます。
ただし、暗記の仕方にもコツがあります。以上に簡単に暗記法も書きましたが、そのほかにも多数の暗記法があります。暗記が苦手な場合、創賢塾にお問い合わせ下さい。生徒には全てお教えしています。
あなたの健闘を祈ります。
【高校生の定期テスト満点戦略(メニュー)】
(1)全体方針編
(2)定期テストで入試対策編
(3-1)コミュ英語
(3-2)英語表現
(3-3)英語読解力
(4)数学
(5-1)現代文①定期テスト対策編
(5-2)現代文②読解力編
(5-3)現代文③論理的読解力編
(5-4)現代文④論理的記述力編
(5-5)現代文⑤小論文編
(5-6)現代文⑥論理的解答力編
(5-7)現代文⑦真の理由と対策編
(6)古文
(7)漢文
(8)理科
(9)社会