「理科メモリーチェック」習得法

このページでは、中学入試・理科の重要事項の暗記・習得用教材である「理科メモリーチェック」(日能研)の詳細な習得法を書いていきます。以下を参考に、あなたの習得法を確立していって下さい。

1.「理科メモリーチェック

1.1.「理科メモリーチェック」とは

理科メモリーチェック」は、難関中学入試用の大手進学塾である日能研が販売している中学入試・理科の習得用教材です。

暗記すべき重要事項が左ページにまとめられ、右ページに穴埋め問題、思考・計算問題があります。記述問題も少しあります。解答は別冊です。

偏差値55~60くらいまでの中学であれば、「理科メモリーチェック」と、教科書である「本科テキスト」(日能研)、過去問だけでも十分、合格点を取れる場合も多いです。

1.2.内容量

理科メモリーチェック」は、約160ページ(+解答30ページ)あります。

右ページの穴埋め問題だけでは、「四科のまとめ 理科」(四谷大塚)、「理科コアプラス」(サピックス)に比べ、用語の量が少ないので、左ページのまとめの中の重要と思われる用語を緑ペン等で塗り、赤シートで隠して暗記していくことをオススメします。

2.なぜ多くの受験生がいつまでも習得できないのか

多くの中学受験生は、夏休みになっても、10月になっても、受験の基礎である「理科メモリーチェック」さえ、しっかり習得できません。その主な3つの原因とその対策は以下の通りです。

2.1.復習しないから。

1つ目の理由は、塾に盲従し、塾の授業・宿題・テスト・模試に追われ、塾の春期・夏期・冬期講習をフルに受け、終わったテストの範囲(入試には出る!)を復習しないからです。というより、復習する意思があっても、時間が無くて十分な復習ができない、と言った方が正確かも知れません。

では逆に、どうすれば良いのかというと、理科では、受験に必要な基礎知識、思考・計算問題がまとめられている「理科メモリーチェック」や「四科のまとめ 理科」(四谷大塚)、「理科コアプラス」(サピックス)などの中から1冊を、小テスト・週テスト・月例テストなどに合わせて、6年の夏休みまでに全て習得すると決め(※1)、夏期講習は最低限にとどめるのです(※2)。

 ※1:具体的な習得法は下記。

 ※2:夏期講習をフルに受けると、1学期の復習ができないまま、基礎知識を習得しないまま、2学期の問題演習に入ることになり、偏差値が上がりにくいからです。

2.2.メインの教材を徹底的に習得しようとしていないから。

2つ目の理由は、塾の教材の中の優先順位を付けられず、メインの教材を決めず、塾に言われるがまま、塾の複数の教材を勉強しているからです。

では逆に、どうすれば良いのかというと、各教科・各分野でメインの暗記教材・習得すべき教材を1冊(1種類)に絞り、それをまず徹底的に習得し、それが終わったらまた次に習得すべき教材を1冊選び、習得するようにするのです。

具体的には、理科では、日能研系の塾に通っているなら、「理科メモリーチェック」をメインの習得教材、「本科テキスト」を理解・習得用のサブ教材にし、「理科メモリーチェック」を全部習得し、「本科テキスト」をしっかり読んで理解し、「本科テキスト」の思考・計算問題を習得し終わったら、過去問を2~3年分、解いてみて、次に必要な教材・問題集を選びます。

2.3.塾が営利主義で、暗記・復習指導がないから。

3つ目の理由は、塾が営利主義で、暗記・復習指導がなく、理解のための授業や、演習・テスト・模試をひたすら受けさせ、生徒の側も塾に頼り切っているからです。

勉強には、どの科目でも、理解暗記(復習)の2つがあります。理科でも、理解した上で暗記・復習する必要があります。

そして、塾や学校・動画の授業は、ほとんど全てが理解(+暗記のチェック)のためです。暗記(復習)の方が大変で、時間もかかるのに、暗記・復習は塾に来ずに自分でできるため、塾は、塾に来ていれば自然に習得できると錯覚させ、暗記・復習についての指導(※)はほぼありません。もし塾に聞いても、暗記・復習法は個々によって適した方法が異なるので、自分で考えてやって下さいと答えることでしょう。

 ※暗記・復習についての指導:「理科メモリーチェック」等の暗記事項、思考・計算問題を、具体的にどう習得し、どういう周期で何回復習すべきかの勉強法。創賢塾では以下のように具体的な暗記法・復習法を確立しています。

よって、普通の受験生親子は、どの教材を、いつまでに、どうやって習得していくかの長期計画も立てられず、偏差値が上がらないのです。

では逆に、どうすれば良いのかというと、上に書いた通りで、各教科・各分野でメインの暗記教材・習得すべき教材を1冊(1種類)に絞り、それをまず徹底的に習得し、それが終わったらまた次に習得すべき教材を1冊選び、習得するようにするのです。

3.習得の前提

3.1.いつまでに習得し終われば良いか

偏差値60までの中学の志望生の場合、「理科メモリーチェック」の習得は、6年夏休みまでに終えることを目標とします(偏差値60以上の場合は5年末~6年5月など)。

それも7月末など、早ければ早いほど有利です。なぜなら、7月末に習得が終われば、8月から、過去問や受験問題集、苦手分野の暗記・復習に時間が十分使えるからです。

とは言っても、普通、7月中には厳しいので、8月中に習得し終わればよしとします。

3.2.習得を始める時期

偏差値60までの中学の志望生の場合、受験勉強として本格的に理科の習得を始める時期は、6年になる春休みが最適です(偏差値60以上の場合は5年夏休み~冬休みなど)。春休みから始めれば、夏休みには終わります。

受験勉強としていったん習得を始めたら、絶えず復習する必要があり、精神的にも時間的にも大変です。よって、5年の夏休みや1月などではなく、受験生としての意識が高まる(6年になる)春休みが最適なのです。

3.3.週何ページ習得するかを決める

習得するときは、1週間に何ページ習得するかを決め、そこを10~20周します(何周で習得できるかには個人差があります)。この場合、以下の2つのパターンから、自分の状況に合った方を選びます。

(1)小テスト・週テスト・月例テスト等を基準にする場合

 基本的には、小テスト・週テスト・月例テスト等の範囲を習得していき、テスト後も既習全範囲を復習して、テストで一巡する数ヶ月で全160ページを全部習得します。

 6年生になると、小テスト・週テスト・月例テスト等で、数ヶ月で「理科メモリーチェック」を1巡するケースが多いので、以下では週テストに合わせて3ヶ月(週約14ページ)で習得する場合を書いていきます。

(2)小テスト・週テスト・月例テスト等を基準にしない場合

 小テスト・週テスト・月例テスト等と関係なく習得していきたい場合も、3ヶ月(週約14ページ)前後が適しています。習得量が多くなく、復習もし易く、期間も短いからです。

 3ヶ月の場合、週約14ページですが、週テスト等を基準にしない場合は、最初はページ数を多くします。なぜなら、後になるほど復習量が増え、復習時間が多く必要なので、同じ勉強時間だと、新規部分の習得時間・量を減らす必要があるからです。

 よって、毎週16ページくらいから始めるのがオススメです。

3.4.習得に使う教材

理科メモリーチェック」だけでは断片的な知識になり、覚えにくく忘れやすいので、通塾中の塾で使用している「本科テキスト」、「予習シリーズ」(四谷大塚)、「デイリーサピックス」(サピックス)などの教科書・参考書を平行して読んでいきます(詳細は下記)。

また、理科の思考・計算問題(物理など)は「理科メモリーチェック」だけでは足りないので、「本科テキスト」などの塾の教材や「中学入試 理科 塾技100」(文英堂)などの市販の問題集で補います。

3.5.何を習得するか

中学入試・理科で、習得が必要なのは以下の3つです。

(1)用語

 ①用語とは:消化酵素の名前、季節風、偏西風のような暗記すべき用語のことです。「理科メモリーチェック」では、右ページの穴埋め問題の答え等が暗記すべき用語です。

 ②用語の暗記ができた状態:例えば「季節によって生じる特徴的な風を(  )と言います。」という穴埋め問題に対して、「季節風」と答えられるのが用語の暗記ができた状態です。

 ③用語の暗記が優先:理科の受験勉強では、用語の意味の暗記よりも、用語の暗記の方が基礎なので、用語の暗記を優先します。

(2)用語の意味

 ①用語の意味とは:消化酵素とは何か、どういう役割をするか、季節風とは何かなど、用語の中身・意味を説明できるようにすることです。「理科メモリーチェック」ではこれは左ページのまとめの文や、右ページの穴埋め問題の問題文、記述問題の答えに書かれています。

 ②用語の意味の暗記ができた状態:例えば「アミラーゼとは何か?」という質問に対して、「唾液に含まれ、デンプンをブドウ糖などに分解する消化酵素」と言える(書ける)のが用語の意味の暗記ができた状態です。

 ③用語の意味の暗記をするかどうか:「理科メモリーチェック」には、用語の意味の問題(記述問題)は少ししかないので、暗記していきましょう。

(3)思考・計算問題

 物理だけでなく、理科のそれぞれの科目には思考・計算問題があります。理科の思考・計算問題を苦手にしている人は多いですが、「理科メモリーチェック」には問題量が少ないので、別途、「本科テキスト」などの塾の教材や「中学入試 理科 塾技100」(文英堂)などの市販の問題集で補います。

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3.6.記憶の原理

記憶には、短期記憶(数時間~数週間もつ記憶)、中期記憶(数週間~数ヶ月もつ記憶)、長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)の3つがあり、受験に必要な知識は、最終的に全部を長期記憶に入れる必要があります。

全ての記憶は最初、短期記憶に入り、7日(7回)以上の復習をすれば中期記憶に入ります。中期記憶に入ったかどうかの印は「即答できるかどうか」です。

 ※7回:何回必要かは科目や内容によります。英単語や社会の用語暗記のような、量が膨大で理解の度合いが少ないものは回数が多く必要で(英単語で数十回~150回前後、社会で10~20回前後)、算数や物理のように理解の度合いが大きい科目は、回数は少なくて済みます(5~10回前後)。

長期記憶に入れるには、中期記憶に入れてから、更に2ヶ月以上の復習が必要です。

3.7.理科の計算問題を10分で中期記憶に入れる方法

理科の思考・計算問題は、まず、理解することが重要ですが、理解した後は繰り返し(復習・暗記)によって習得します。

その繰り返す方法として創賢塾が開発したのが口頭再現法です。理科の計算や算数・数学で口頭再現法を使えば、10分ほどで解き方(解くプロセス)をスラスラ言えるようになります。

具体的なやり方は【算数勉強法(1)10分で解き方を暗記する口頭再現法】参照。

【算数の口頭再現法、社会の暗記法で偏差値が10以上アップしました】

Sさん(小学6年生、広島県)

今回のテストで、国語が85点、偏差値59(教えていただく前は43前後)でした。ばらつきがありますが、問題を解き残す量は減ってきています。

国語の他に、算数や社会の定着方法も教えてくださいますが、非常に役立っています。塾の演習では同様の問題を何度も繰り返して解きますが、うちの子供は、その都度初見問題のように、前回解いたことを忘れているかのように解けないことも何度もありました。

しかし、先生に教えていただいた算数の口頭再現法社会・理科の暗記法を使用すると、「あ。これはこう解いた。」と記憶できています。偏差値も、算数50前後から58前後に、社会45前後から58前後に上がりました。暗記法を面倒に感じている様子はありますが、結果として時間の短縮にもなっていると思います。

今後の学習にも役に立つ非常に良い方法ですので、子どもが自分で進んで行えるように、指導していきたいと思います。

4.「理科メモリーチェック」習得法

4.1.習得法

簡単に言うと、「理科メモリーチェック」の習得法は以下のようになります。

【「理科メモリーチェック」習得法】

(1)全体を10前後のパートに分け、1週間で1パートを10~20周して習得する:例えば、1パートを14ページにすると、全160ページを約12週間(3ヶ月)で習得できます。

(2)問題の解答を即答できるようにする:知識問題は答えを即答、思考・計算問題は口頭再現法で解き方・式を即答できるようにします。

 即答できれば中期記憶(数週間~数ヶ月もつ記憶)に入ったことを意味し、記憶が数週間~数ヶ月もちます。

(3)テキストを週3回黙読する:習得している箇所に相当する、「本科テキスト」等の教科書・参考書の本文を週3回黙読し、理解します。理解すると習得もし易くなります。

4.2.詳細な習得法

ここでは毎週14ページ習得するとして書いていきます。

【「理科メモリーチェック」習得法】

(1)第1パート(14ページ)の1周目

 ①思考・計算問題:解いて答えを確認し、正解なら次へ、間違えたら印を付け、再度解き、正解したら、口頭再現法で解き方を即答できるようにします。具体的なやり方は【算数勉強法(1)10分で解き方を暗記する口頭再現法】参照。

 口頭再現法の復習は、暗記問題とは別に、「翌日⇒毎週末×2ヶ月以上」のようにします。

 ②暗記問題:見開き2ページを3~4周して、いったん答えを即答できるようにします。詳細は以下の通り。

 ③要点のまとめも暗記する:先に書いた通り、右ページだけでは重要用語が足りないので、左ページ(要点のまとめ)の中の重要と思われる用語を緑ペン等で塗り、赤シートで隠して暗記していきます。

 ④弱点診断テスト:週テストに向けて暗記している場合は、まずは本編のテスト範囲の「要点のまとめとポイントチェック問題」を習得し、その後、「弱点診断テスト」のテスト範囲を解き、習得していきます。

 週テストと関係なく暗記している場合は、「要点のまとめとポイントチェック問題」を全編習得した後に「弱点診断テスト」を解き、習得します。

 ⑤見開き2ページの1周目:左ページ(要点のまとめ)の緑ペンで塗った重要用語を赤シートで隠してテストし、右ページの穴埋め問題、思考・計算問題等を解きます。

 間違えたら(後で消せるように鉛筆で)正の字などの印を付け、問題の解答(+理解するのに必要な式、解説等)を全て、(赤シートで隠せるように)赤・オレンジで問題冊子に書き込みます。いちいち解答を見る時間を節約するためです。そして5回ほど音読していったん暗記します。

 間違えた記述問題は、【1日10回音読×7日】のようにして丸暗記します。間違えた思考・計算問題は口頭再現法で習得します。見開き2ページを1周したらすぐに2周目に入ります。

 ⑥見開き2ページの2周目以降:暗記問題の2周目は1周目に間違えた用語のみ、3周目は2周目にも間違えた用語のみテストし、間違えたら暗記します。3~4周でいったん全部暗記できるはずです。

 記述問題は、【1日10回音読】したらその日はそれで終わりにし、それを7日続けます。思考・計算問題も、口頭再現法をしたらその日はそれで終わりにし、翌日、テスト前に復習します。

 ⑦次の見開きに:見開き2ページの用語をいったん全部暗記し、記述問題を【1日10回音読】し、思考・計算問題を全部解けるようにしたら、すぐに次の見開きに行き、時間の限り先へ進めます。

 ⑧理解のために教科書・参考書の該当箇所を週3回黙読する:しっかり理解して暗記すれば定着しやすいので、用語暗記と並行して、「本科テキスト」などの教科書・参考書の該当箇所を週3回黙読します。

 音読と比べると、黙読の方が理解しやすいので、理科は黙読がおススメです。

 ⑨分からなければすぐに解答を見る:思考・計算問題は、解き方が思いつかなかったら10秒で諦めて解答・解説を読みます。解けそうであれば、あれこれ考えて試行錯誤し、それでも解けなければ5分で諦めて解答・解説を読みます。

 暗記問題は、分からなければ5秒で諦めて解答・解説を読みます。覚え直せば良いので、1分とか2分とかは考えません。

 記述問題は、【1日10回音読】を数日続けて暗記したと思ったらテストします。正解ならその問題は翌日以降、暗記から外し、解答が5秒で出なかった問題は、諦めて、印を付け、暗記を続けます。

(2)第1パート(14ページ)の2~20周目

 ①第1パートの2周目:その日、もしくは翌日などに第1パートの最後まで行ったらすぐに2周目に入ります。2周目は、(思考・計算問題も暗記問題も)印が付いた用語のみ、テストします。習得法は同じ。

 思考・計算問題は、【初回⇒翌日⇒週末(orテスト1~2日前)】のように1週間以内に(週テストまでに)1~2回復習します。

 ②第1パートの3~20周目:同様に、暗記問題は、即答できるまで週10~20周前後暗記します。完全に習得したら(もしくは週テストが終わったら)、第2パートに進みます。

 ※10~20周:何周で完全暗記できるかは個々の記憶力・集中力次第ですが、10~20周すればほぼ全員が暗記できます。

 ③習得の目標:思考・計算問題は、全問、問いを読んだらすぐに解き方・式をスラスラ言えるようにします。

 暗記問題は、全問、答えを即答できるようにします。即答できたら、中期記憶(数週間~数ヶ月もつ記憶)に入って、ある程度深く暗記できています。

(3)第2パート(14ページ)

 ①習得法:第1パートと同じ。

 ②復習:第2パートと並行して、1つでも印の付いている問題を復習します。

 思考・計算問題は、「毎週末1回×2ヶ月以上」、口頭再現法をします。暗記問題は、第1パートの復習を週2周します。以下同。

 ③黙読:理解のため、第1パートの本文を週1回黙読します。

(4)第3パート目以降

 ①復習しながら新規パートを習得する:新規パートを習得しつつ、既習全パートを「1パート×週2周」など復習します(復習法は同じ)。2周で忘れていっているなら、3~4周します。 

 例えば、6週間目は、第6パートを10~20周しつつ、第1~5パートを「5パート×週2周」復習します。

 思考・計算問題は毎週末に口頭再現法で復習します。

 ②復習週間:週を追うごとに復習量がどんどん増えるので、新規で毎週14ページを進めるのは当然、だんだん苦しくなります。

 このとき、週テスト等に合わせて習得をしている場合、新規暗記のページ数は減らせないので、勉強時間を増やすか、やむなく復習時間を減らします。

 自分で習得量の調整ができる場合は、1~2週間、新規に先には進まず、復習に専念して、とにかく全既習パートを即答できるようにします。そうすれば復習にかかる時間が激減して、同じ勉強時間でも先に進みやすくなります。

 復習を軽視したら、最後まで習得しても多くを忘れてしまい、何周したら全部習得できるか分かりません。一方、絶えず復習しながら先へ進めれば、1冊を1周するだけで、(まだ長期記憶には入っていませんが)ほとんどを覚えています。

(5)1周目が終わったら

 ①途中で復習が十分できなかった場合:週テスト・月例テスト等の次の周回で同様に習得し、その後、過去問に入ります。

 ②復習が十分できた場合:しっかり復習していたら、全160ページの1周目が終わった時点でほぼ全て習得できているはずです。よって、1周目が終わったら、すぐに過去問に入ります。

 過去問に入っても、「理科メモリーチェック」の復習を、週末2時間、もしくは毎日15分など、2ヶ月以上続け、長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)に入れていきます。復習法は同じ。

 ③過去問を早めに解くべき理由:「理科メモリーチェック」で一通り基礎的な暗記や思考・計算問題の習得が終わった後、すぐに過去問を解いた方が良い理由は、志望校に合格するのに、何が足りないか、どうすればもっと点が取れるかを早めに知ることが大事だからです。よって、過去問2~3年分を解きます(それ以上解くかどうかは結果次第)。

 そして例えば、特定の思考・計算問題で点を落としていれば、「理科メモリーチェック」「本科テキスト」「中学入試 理科 塾技100」などでたくさん解いて、得意にしていきます。

 用語の暗記で点を落としていれば、「理科メモリーチェック」の用語暗記を徹底的に復習し直します。

 記述問題(=用語の意味の問題、例:アミラーゼとは何か)で落としていれば、どういう用語が記述問題に出るかを過去問10~20年分チェックし、そして、過去問や「理科メモリーチェック」の記述問題の解答を丸暗記したり、志望校の傾向(記述の長さ、用語の重要度、時代等)に合致した記述問題集を暗記していきます。

4.3.暗記は音読で

暗記するときは、最初は、書かず、「音読」で暗記します。書くのは、時間がかかる割に、暗記効率が悪いからです。

音読で暗記し、1週間分(1パート)を全部即答できるようになったら、1回書いて、漢字等が書けるかチェックし、書けないものをルーズリーフにまとめ、暗記していきます。

4.4.復習がカギ

多くの受験生は、先に進むことを優先し、復習についてあまり考えていません。そのため、1冊を習得し終わっても、前半をかなり忘れてしまい、全体を2周、3周する必要が出てきます。

しかし、上述のように、いったん即答できるようにし、常に復習しながら先に進めば、復習に時間はさほどかからず、最短で全部を長期記憶に入れられます。そして1冊を1周、習得し終わったら、ほとんどを習得しているので、すぐに次の問題集や過去問に入れます。これは大きな違いです。

よって、「常に復習しながら先に進む」ことです。苦しくても復習を優先させます。

5.最後に

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

あなたの健闘を祈ります。

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【4科目合計で偏差値が10上がり、59になりました】

Oさん(小学6年生、愛知県)

今回は嬉しいご報告があります。

今月受験した公開模試で夏休み前と比べて4科目合計で偏差値が10上がり、59になりました。特に国語の偏差値が58という今までとったことのない数値で驚いております(教わる前は37~39前後)。「国語で点が取れたら見える世界が変わるね。」と、親子で話しています。

ちなみに他の科目は算数56、社会59、理科57でした。算数の口頭再現法や、理科・社会の暗記・復習の仕方を教えていただいて、それを続けた結果だと思います。

合格判定も、今まで無理と思っていたチャレンジ校で85%と出て自信がついたようです。これがまぐれで無ければ嬉しいのですが…。今後も浮き沈みあるかも知れませんが引き続きコツコツと入試まで頑張りたいと思います。

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