勉強法(2-1)英作文上達法

このページでは、中学生が英作文を得意にするための勉強法、教材の習得法を書いていきます。

結論を先に書くと、英作文を上達させるには、(1)瞬間英作文による例文暗記、(2)英語教科書を使った英作文練習、(3)添削、の3つが役立ちます。

英作文力が上がれば英文法力・英語力が格段に上がり、英会話もできるようになり、英検の英作文も書けるようになります。ぜひ以下の勉強法を実践してみて下さい。

1.英作文上達法

1.1.英作文を上達させる3つの方法

英作文を上達させるにはどうしたらよいか--その答えは以下の3つです。

3つの英作文上達法

(1)英文法例文暗記

 英文法の例文を暗記すれば、主語・動詞・目的語などのパーツを入れ替えることで、書きたい英作文を書けるようになります。よって中学英文法の例文をできるだけ多く暗記します。

 例えば、「私は富士山に2回登ったことがある。」と書きたい場合、「現在完了の経験」の例文を覚えていたら、主語や動詞を入れ替えれば書けます。

例文:He has read the book twice. (彼はその本を2回読んだことがある。)

 ⇒ I have climbed Mt.Fuji twice.(私は富士山に2回登ったことがある。)

(2)英作文練習

 ある程度英文を暗記したら、あとはたくさん練習することが必要です。

 教材としては英語教科書で十分です。毎日10分など、英語教科書ガイドの日本語訳から英文を言う(or書く)練習をします。

(3)添削してもらう

 親や家庭教師などに添削してもらえるなら、週1回など、定期的に添削してもらって下さい。上達が加速します。

 そして、添削してもらった英文を瞬間英作文で暗記します。

1.2.瞬間英作文:英文法例文暗記法

英文法例文暗記は、たいていの中学生にとって、面倒で時間がかかる割に、すぐ忘れるため、あまりやりたくない勉強だと思います。

しかし、瞬間英作文という暗記法を使えば、短時間で大量の例文を、即答できるように暗記することができます。例えば、30英文(×10ワード)を暗記するのに、合計90分(≒1日15分×7日)しかかかりません。

瞬間英作文については【勉強法(2-2)瞬間英作文】に詳しく書いています。簡単に書くと、以下になります。

【2回口頭和訳⇒英文を7回音読⇒暗唱⇒瞬間英作文(日本語を見て英語を即答する)⇒言えたら次へ、言えなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」⇒全部⇒週10周】

【英語を理解する、覚えるとはどういうことかを教わりました】

Hさん(中学3年生、宮崎県)

創賢塾で全教科の勉強法を教えて頂き、どの教科においても理解し、繰り返し何回も復習することが大切であることを学びました。……

英語も同じで、音読、瞬間英作文などを何回も続けることで重要表現が自然に頭に入り、テストの英作文や読解問題に活用できるようになり、模試の偏差値も45~50から60を超えるまでに上がりました。

また、色々なことを深掘りして解説していただいたことで、曖昧なところがなくなり非常に勉強になりました。理解する、覚えるとはどういうことなのか、本当の意味を先生から教わりました

高校でも教わったことをいかし、勉強に取り組みたいと思います。ありがとうございました。

2.英作文上達のための日頃の勉強

2.1.必須の勉強

創賢塾オススメの英作文上達法・問題集の使用順序は以下のようになります。

英作文上達のための日頃の5つの勉強:教材の順序と勉強法

(1)英語教科書の英文法例文を瞬間英作文で暗記する。

 テスト勉強として、もしくは先取り時に、英語教科書の英文法例文(基本文・重要文)を瞬間英作文で暗記します。そうすれば、英文法の基礎ができ、英作文が書けるようになり、成績が上がります。

(2)毎日10分、英語教科書の本文で英作文練習をする。

 日頃から英作文を練習するには、英語教科書を使うのが最も効率的です。予習・授業・復習・テスト勉強と何度も強制的に勉強する機会があるからです。

 時間的には「毎日10分英作文練習する」のがオススメです。例えば「毎日10分×1日1ページ×2週間に1レッスンを7周」など。

(3)英文法問題集の間違えた英文を瞬間英作文で暗記する。

 学校のワークのような英文法問題集を解く際、間違えた問題の英文を瞬間英作文で暗記します。そうすれば、問題はすぐに解けるようになり、また、英語力が上がります。

(4)先取り用英文法参考書の英文法例文を瞬間英作文で暗記する。

 英語の先取りをする場合、「ハイパー英語教室 中学英文法」(安河内哲也著、桐原書店)のような「英文法例文集」が付いている参考書を選び、瞬間英作文で暗記します。そうすれば中学英文法全範囲の例文を短期間で暗記できます。

(5)添削

 可能なら、問題集などの英作文問題を、塾の先生などに添削してもらいましょう。確実に英語力が上がります。

 ただし、1~2年生の間は添削は必須ではありません。上記の「瞬間英作文・英作文練習」で正しい英文をインプットするだけで英作文はどんどん上達するからです。中3になって過去問、特に自由英作文を書いたときには、できるだけ添削してもらいます。

2.2.例文暗記の復習

例文暗記でも英単語暗記でも、いったん暗記した後に復習しなかったら、どんどん忘れ、実力はなかなか上がりません。よって復習は必須です。

教科書の例文暗記の場合、テスト後(もしくはいったん暗記してから)2ヶ月以上復習して長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)に入れます。そして学年の終わりに教科書全体の英文法例文の「日本語⇒英文」「英文⇒日本語訳」を即答できるようにします。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい中学生のために【英語の成績を飛躍させる勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】を開催しています。【中学生用:長期勉強法コース・短期セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

2.3.教科書の英作文練習の具体的方法

具体的なやり方は以下の通り。

【上から順番に、日本語訳を見て英語を言う⇒英文を見る⇒間違いなら印を付けて瞬間英作文で暗記⇒次の文へ⇒1ページ終わり⇒印の付いた文のみ、スラスラ言えるまで2~3周⇒次のページへ⇒時間がある限り先へ⇒翌日は最初のページから同様⇒2週間で1レッスンをスラスラ英作文できるようにする】⇒【下から順番に英作文できるようにする】

1レッスン分を「上から」すらすら言えるようにしたら、「下から(ページの最後の文から)」も英作文を言えるようにします。上からより難易度が高くなり、英作文力がより上がります。

練習のとき「書かない」のは、「言う」方が圧倒的に時間がかからないからです。

定期テスト前には、英作文できるようにした後、英作文を書き、スペルミスがないか確認します。ミスがあった英単語は英単語帳に書き、スペルを暗記します。

2.4.英語の先取り

中学1~2年時から、できるだけ英語は先取りをした方が良いです。先取りを終えるのが早ければ早いほど、当然、高校入試・大学入試に有利になるからです。

英語は文法さえ先取りすれば教科書を先取りでき、中3英語教科書の先取りが終われば、そのまま入試用英語長文問題集や過去問に入れます。

2.5.英作文で多発するミスの種類

英作文の間違いの多くは以下の内容ですが、軽く見ていると、いつまでも間違い続けます。よって、英作文を自己添削するときは、これらの内容に注意します。

【三単現のs、複数のs、単数複数の区別、冠詞、時制(過去か現在か未来か)の区別、動詞の活用形(過去形、過去分詞形)】

【英検2級に合格しました】

Mさん(中学3年生、東京都)のお母様

10月3日に受験した英検2級1次試験の結果が昨日発表され、本人も、「え、うそでしょ?!」と目を疑っておりましたが、84%取得で見事合格!84%の内訳は、リーディング、リスニング共に8割弱、ライティングが9割強でした。

英検対策の授業が学校のカリキュラムに組み込まれている事もありますが、(創賢塾受講前の)前回7月に受けた際は、文法問題が5割しか取れておらず、長文問題もさっぱり理解出来なかったそうです。

それに比べ、(創賢塾受講後の)今回は、ハイパー(「ハイパー英語教室 中学英文法」)をやっていたお陰で、特に文法問題において、明らかに分かる問題が多かったと実感しているそうです。

これも、先生が口を酸っぱくして「ハイパーをきちんとやってくださいね!」と言って下さり、理解出来ていない箇所は常にハイパーに立ち返ってご指導頂いたのが実を結んだのだと信じております。有難うございます!

まだ例文暗記の途中ですが、引き続きご指導の程宜しくお願い致します(注記:その後、無事2次試験も合格しました)。

2.6.できればやっておきたい英作文の勉強

英作文上達のための補助的な3つの勉強:教材の順序と勉強法

(1)入試用英文法問題集の例文を瞬間英作文で暗記する:先取り用英文法参考書の例文暗記の次。

 「ハイパー英語教室 中学英文法」のような先取り用英文法参考書を終えた後、高校入試までに1~2冊の英文法問題集を習得する必要がありますが、そのうちの1冊は、「塾で教える高校入試 英語 塾技63」(文英堂)のように英文法例文が載っているものが望ましいです。この例文を暗記してから、問題を解いていきます。

(2)例文方式英単語集の英文を瞬間英作文で暗記する:入試用英文法問題集の例文暗記の次。

 高校入試用英単語集の中には、高校入試 短文で覚える英単語1900」(文英堂)のような圧縮例文方式(10ワード前後の短い英文に、覚えるべき英単語熟語を3~5つ前後詰め込んだ形式)の英単語集が幾つかあります。

 英単語熟語は、この形式の英単語集で暗記することを強くオススメします。理由は、高校入試に必要な英単語熟語と英文法をほぼ網羅している例文を、和訳・英作文できるように暗記することで、中学英文法の総復習になり、英文法の基礎ができあがり、英単語熟語の使い方もマスターできるからです。

 具体的には、最初に、見出し語の英単語を全部暗記した後、例文を瞬間英作文で暗記します。

(3)英文法問題集の例文で英作文練習をする。

 1~3年英語教科書の英作文練習が終わったら、もしくは、より少ない英文で効率的に行いたかったら、英語教科書の代わりに、「ハイパー英語教室 中学英文法」「塾で教える高校入試 英語 塾技63「短文で覚える英単語1900」などの英文を使って英作文練習をします。

 具体的には、週10文など決めて、「日本語訳⇒英文」を言い、間違えたら、英文を瞬間英作文で暗記します。

3.過去問の英作文上達法

3.1.過去問について

過去問の英作文(和文英訳)の解き方・習得法・上達法については【過去問(3-1)英作文上達法】に、過去問の自由英作文の解き方・習得法・上達法については【過去問(3-2)自由英作文上達法】に詳しく書いています。

3.2.過去問の英作文上達法

3年英語教科書の英文法例文と「ハイパー英語教室 中学英文法」の例文だけでも暗記し、英語教科書の10分英作文を毎日続けたら、公立高校入試の英作文問題に使われる英文法はほぼ網羅し、英作文力も入試レベルになっているはずです。

よって、「ハイパー英語教室 中学英文法」の例文暗記と3年英語教科書の先取りを終えた中学3年生は、4~8月などの早い時期に過去問を解くのがオススメです。過去問の使用英単語熟語・表現・英文法の難易度や、自分がどの程度書けるかを知り、対策法を考えるためです。

過去問の英作文を書けるようにする勉強法

(1)過去問の英作文を書く

 ①全然書けなかった場合:「ハイパー英語教室 中学英文法」「塾で教える高校入試 英語 塾技63」などの例文暗記、3年英語教科書の10分英作文練習を毎日行います。

 ②過去問の英作文で50%以上得点できる場合:過去問を「5年分⇒10年分」書きながら、「ハイパー英語教室 中学英文法」等の例文暗記の復習や英語教科書等の英作文練習を続けます。

 それが終わったら、以下のような問題量の多い問題集の中から過去問に似た問題を選び、演習を続けます。

高校入試正解 分野別過去問 英語」(旺文社)
「くもんのハイレベル中学英語―文法・作文」(くもん)

 ③模範解答の暗記:英作文問題を書いたら、過去問の模範解答を暗記します。暗記法は、12ワードくらいまでの短文であれば瞬間英作文で、それ以上の英文や自由英作文の複数文は以下のようにすれば丸暗記できます。

 【1日10回音読×10日】

(2)過去問と英作文問題集を入試まで解いていく

 ①英作文を書く:過去問と英作文問題集で英作文を書き、間違えた問題の模範解答を瞬間英作文で暗記し、それを入試まで続けます。

 ②例文暗記+英作文練習:「ハイパー英語教室 中学英文法」等の例文暗記・復習、英語教科書や英文法問題集の英作文練習を入試まで続けます。

 過去問の英作文を書けるようにする勉強法については、【過去問(3-1)英作文上達法】に詳しく書いています。

3.3.いろいろな問題集を使わない

「英作文問題集」で英作文を書くより、「ハイパー英語教室 中学英文法」などの既習の教材で例文暗記・英作文練習をした方が良い理由は、英作文を上達させるには、「英作文を書くこと」より「例文暗記」の方が重要だからであり、また、いろいろな教材を使おうとしても中途半端になっていつの間にかやらなくなりがちだからです。

手持ちの教材を徹底的に使い尽くす方が、続きやすく、結果的に英語力が上がりやすいのです。

【暗記方法を身に付けたため自信につながり、希望がもてるようになりました】

Uさん(中学2年生、東京都)

12月から見て頂き、2月に学年末試験がありました。先生には計画からしっかり見て頂き、学年末試験では、2学期の5科オール3から国語4、英語4、数学5と3科を上げることができました(以下、カッコ内は平均点)。

2年2学期期末:英65点(66点)、数51点(62点)、国62点(63点)、理66点(59点)、社67点(65点)、合計311点(315点)、141位/264人
2年3学期年末:英76点(65点)、数94点(81点)、国79点(61点)、理70点(57点)、社80点(61点)、合計399点(325点)、86位/266人

数学は94点(平均81点)でした。前回より、点数で+43点、平均比で+24点でした。成績を上げられた理由としては、口頭再現法で解き方を覚えられたこと、計算を毎日10分以上やって、計算ミスが減ったこと、とにかく反復を徹底するよう毎回言って下さることや、それが達成できているかを細かくチェックして頂いていること、そしてその指導を守って、本人が何度もチャート式を繰り返したことなどだと思います。

英語は、76点(平均65点)でした。前回より、点数で+11点、平均比で+12点でした。成績を上げられた理由としては、英単語の暗記方法音読のやり方英文法例文の暗記法など、細かく指導して頂いていることなどだと思います。

英語B(教科書の単元)は、リスニング以外は本当に良くできていて、音読の効果がかなりあったと実感できました。英語Aで点数を落としたのですが、プリントの音読や「ハイパー英文法」をやっていたので文法の間違いや単語の間違いは一つもなかったです。

間違えた内容としては、スペルミスが多かったのと、「昨日」と「昨晩」を読み間違えたというものでした。書き取り演習不足だったと思います。

今回のテストで、やったことはしっかり結果に出る事や暗記方法を身に付けたため自信につながり、希望がもてるようになったようです。特に図形のところは本当に苦手だったのにコツコツ頑張って結果が出たのと、教科書を音読した結果、英語Bで良い点数が取れたことなど実感できたことは大きいです。

先生のお陰です。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

4.自由英作文勉強法

4.1.定期テスト対策

学校によっては、定期テストで、和文英訳(日本語文が出され、英文に直す形式)だけではなく、自由英作文(あなたの将来の夢について書きなさい、など)が出されることがあるかもしれません。

その場合の対策は、たいてい、授業でそういう課題が出されているはずなので、授業で自分が書いた英文、先生が書いた模範英文を丸暗記します。暗記法は以下。

【1日10回音読×10日】

4.2.過去問対策

今では高校入試に自由英作文を出す都道府県・学校も増えました。入試に出るなら、できるだけの対策をする必要がありますから、以上の対策に加えて、過去問で対策をしていきます。

過去問の自由英作文対策法は【過去問(3-2)自由英作文上達法】に詳しく書いています。

5.終わりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この文章を読み、1つずつ実践すれば、皆さんの英作文力・英語力は飛躍的に向上するはずです。

成功を祈ります。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい中学生のために【英語の成績を飛躍させる勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】を開催しています。【中学生用:長期勉強法コース・短期セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

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