「東進 日本史B一問一答 完全版 」暗記法

このページでは「日本史B一問一答 完全版」(東進)を例に、日本史の通史暗記時における、一問一答問題集の暗記法をご紹介します。

1.暗記の細目

1.1.どのレベルまで暗記するか

東進 日本史B一問一答 完全版」の収録用語は、頻度別に、「★★★共通テストレベル(約1800語)」「★★一般私大レベル(約2200語)」「★難関私大レベル+文中の赤文字(約4000語)」「無印の超ハイレベル(約700語)」の4段階に分かれています。

どういう順序で、どこまで暗記するかは志望大学次第です。

(1)偏差値63~65以上の難関~超難関私大志望者:まず「★★★の共通テストレベル」「★★の一般私大レベル」(約4000語)を暗記し、次に「★の難関私大レベル+文中の赤文字」(約4000語)を暗記し、最後に、早慶上智大等の超難関私大志望者は「無印の超ハイレベル」も暗記します。

 最初から全部覚えようとしても覚えきれない場合が多いので、2~3段階に分けて暗記することをオススメします

(2)偏差値60前後以下の私大志望者:まず「★★★の共通テストレベル」を暗記し、次に、「★★の一般私大レベル」暗記します。

(3)国公立大志望者:まず「★★★の共通テストレベル」を暗記し、次に、二次に日本史がある受験生は「★★の一般私大レベル」も暗記します。

1.2.「暗記」とは

このページで「暗記する」とは、全問即答できる状態にすることを指します。

即答できれば中期記憶(数週間~数ヶ月もつ記憶)に入ったことになり、かなり深いので、忘れにくくなります。

暗記したあと、更に2ヶ月以上復習して、長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)に入れます。そうすれば入試で使える記憶になります。

1.3.記憶の原理

記憶には3種類あり、全ての情報は、まず短期記憶(数時間~数週間もつ記憶)に入り、7日(7回)前後復習することで中期記憶(数週間~数ヶ月もつ記憶)に入り、更に2ヶ月以上復習することで長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)に入ります。

長期記憶に入れなければ、入試で使える情報にはなりませんから、受験勉強では、全ての重要情報を長期記憶に入れることが目標になります。

1.4.セット法

一問一答問題集を暗記する方法には、主に以下の2つがあります。

(1)全体を1周、2周と回していく:全体を一気に暗記できる人はほとんどおらず、挫折する可能性が高いので、やめた方が賢明です。

(2)セット法:全体を10~20のセットに分け、1セットずつ暗記していく方法です。

創賢塾ではセット法を推奨しています。特に、1週間に1セット24ページなど、1週間で完全に暗記するページ数を決めて暗記していく方法をオススメしています。

理由は、①「1週間でここを完全に覚える」という目標がはっきりしているから、②1週間に暗記できるページ数が分かると、通史暗記にかかる期間が計算でき、計画的に勉強できるからです。

そして、期間を決めて、1週間に暗記すべき量を確実に暗記していくことで、期間内に暗記することも可能になります。例えば、4ヶ月(16週間)で暗記すると決め、全体(約390ページ)を16で割り、1週間に24ページ暗記する、などです。

以下では、1週間に1セット24ページを暗記するとして話を進めます。

1.5.暗記箇所

通史暗記は「原始・古代」から始める必要は全くありません。次のテスト範囲、直近のテスト範囲(まだ結構覚えている)などでも良いでしょう。

1.6.暗記は音読で

赤シートを使って見て暗記する(声を出さない)方法の人も多いと思いますが、音読で暗記する(多くの感覚を使う)方が暗記しやすいので、音読がオススメです。

音読といっても、全部を音読するのは大変なので、地の文(穴埋め以外の文)は黙読し、穴埋め部分(赤字の答え)を音読して暗記します。

一問一答問題集を書いて暗記しようとするのは、時間がかかる割に定着は良くないので、書いて覚えるのはオススメしません(書けなそうな漢字がある場合も、言えるようになってから書いて暗記します)。

2.「東進 日本史B一問一答 完全版」暗記法

2.1.暗記法

ここでは、毎日1時間で、まず「★★★の共通テストレベル」「★★の一般私大レベル」(約4000語)を「毎週24ページ×4ヶ月」で暗記し、更に4ヶ月で「★の難関私大レベル+文中の赤文字」(約4000語)を暗記すると想定して書いていきます。

【「東進 日本史B一問一答 完全版」暗記法】

(1)第1セットの暗記

 ①勉強時間・1週間で暗記するページ数を決める:例えば、毎日1時間で、1週間に1セット24ページを10~20周して、即答できるように暗記する、などと計画します。

 暗記にかかる時間や、何周で暗記できるかはやってみないと分かりませんから、1週間やってみて24ページが余裕ならページを増やし、多すぎるなら減らすなど、自分で微調整します。

 ②第1セット1周目:赤シートで用語を隠し、地の文を黙読し、赤字の部分を言い、言えなかった用語に印を付け、5回前後音読していったん暗記し、次へ。見開き2ページ1周目を終わったらすぐに2周目に入ります。2周目は印のみ、3周目は2周目に間違えて印を付けた箇所のみテストし暗記します。

 こうして見開き2ページを3~4周し、いったん全部暗記したら次の見開きへ。時間のある限り先へ進み、その日、もしくは翌日以降に第1セットの最後まで進めたら、すぐに第1セット2周目に入ります。

 ③第1セット2周目以降:同様に暗記し、1週間で10~20周して全て即答できるようにします。何周で暗記できるかは個人次第で、ほぼ一定なので、何周・何時間・何日で暗記できたかを記録しておきます。

 ほぼ全て即答できるようになったら、第2セットへ進みます。

 ④参考書:一問一答問題集と並行して、教科書か「石川晶康 日本史B講義の実況中継」(語学春秋社)などの参考書の該当箇所を週2~3周黙読して歴史の流れを理解します。

 ※歴史の流れとは:重要歴史用語(法律・戦争・人物等)についての「時代背景・原因・理由・目的・因果関係・主要人物・経過・結果・後代への影響」のことです。共通テストでも難関大入試・論述試験でも、歴史の流れの問題は頻出ですから、流れを理解し暗記することは最優先・最重要です。

(2)第2セット以降

 ①暗記法は同じ。並行して参考書を2~3周読みます。

 ②復習:一問一答問題集を「1日20分×週2回×既習全セット」のように復習し、記憶を維持します。平行して、参考書の該当箇所を週1周黙読します。

 ③復習週間:毎週、既習全範囲を復習していくと、当然ですが、復習量がどんどん増えて、既習範囲の復習が追いつかなくなり、忘れていきます。

 その際、勉強時間を増やすか、復習をしないか、先に進めるのを一時停止するかの選択を迫られます。普通は復習しないで先に進めようとしますが、それではいつまでたっても暗記できないので、必ず復習を優先します。

 つまり、勉強時間を増やせないなら、新規で進めるのを一時停止し、1~2週間を復習週間にし、徹底的に復習するのです。そうすれば、既習範囲全体をいったん完全に暗記でき、復習時間が少なくて済むようになるので、また先に進めます。

 ④全体1周で全部暗記:復習しながら新規で24ページ暗記し続けたら、16~20週間前後で最後まで到達できます。

 そしてその時点で既習部分は全て暗記できているはずです。

(3)その後

 ①次の箇所へ:「★★★の共通テストレベル」「★★の一般私大レベル」(約4000語)を全て暗記したら、必要に応じて、次に「★の難関私大レベル+文中の赤文字」(約4000語)や「無印の超ハイレベル」を暗記していきます。

 ②復習:「★の難関私大レベル+文中の赤文字」を暗記するとき、「★★★の共通テストレベル」「★★の一般私大レベル」もテストし、忘れたものを暗記していきます。

 そうやって長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)に入れていきます。

2.2.復習がカギ

ポイントは「常に復習しながら先に進む」ことです。苦しくても復習を優先させます。そうすれば、全体の1周が終わった時点で、全体をほぼ全て即答できるようになっているはずです。

多くの受験生は、目の前の気楽さを優先して復習を怠り、いつまでも一問一答問題集や英単語集を1冊も覚えられず、かえって苦しい思いをしています。

あなたはその轍を踏まないようにしましょう。

3.東進 日本史B一問一答 完全版と共に使う教材

3.1.本書の前に習得しておきたい教材

(1)マンガ・概説書:2年生のうちに、以下のような、内容が少なく読みやすいマンガ概説書記憶の軸を作ると、通史暗記の理解と暗記が楽になります。

 オススメは、DVD付きで、冊数も適量の「学研まんが NEW日本の歴史」です。

「学研まんが NEW日本の歴史」(DVD付、全12巻、学研)
新マンガゼミナール 日本史」(全2巻、学研教育出版)
「マンガ 日本の歴史がわかる本」(全3巻、三笠書房)
「漫画版 日本の歴史」
(全10巻、集英社)

一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」(352ページ、SB)
教科書よりやさしい日本史」(256ページ、旺文社)
超速!最新日本史の流れ」(全2冊、合計420ページ、ブックマン社)

(2)暗記法:マンガは、全巻を10~20周以上読んで、内容を全て常識にします。

 概説書は、【週2周×「5~10週間」で「10~20周」】のように読んで、全てを常識にします。

3.2.歴史の流れの理解用教材

一問一答問題集だけ暗記してもバラバラの知識は忘れやすいので、「石川晶康 日本史B講義の実況中継」のような参考書や教科書などの歴史の流れが理解できる教材を読みながら、一問一答問題集を暗記します。流れ理解用の教材の選択肢は以下。

 ※歴史の流れとは:重要歴史用語(法律・戦争・人物等)についての「時代背景・原因・理由・目的・因果関係・主要人物・経過・結果・後代への影響」のことです。共通テストでも難関大入試・論述試験でも、歴史の流れの問題は頻出ですから、流れを理解し暗記することは最優先・最重要です。

(1)教科書:教科書は、超難関大受験でも合格点を取れる知識はほぼ網羅されているので、教科書を読んで理解できる受験生は、教科書を理解用教材のメインにし、一問一答問題集を併用すれば良いでしょう。

 ただ、教科書は情報が圧縮されていて理解しにくいので、「石川晶康 日本史B講義の実況中継」のような、教科書より理解しやすい参考書をサブとして用いるのがオススメです。

(2)解説が詳しい参考書:難関~超難関大志望者には、理解用教材のメインとして、以下のような、教科書より解説が詳しい参考書がオススメです。「石川晶康 日本史B講義の実況中継」が最もオススメです。

石川晶康 日本史B講義の実況中継」(4冊1500ページ超、語学春秋社)
金谷の日本史 なぜと流れがわかる本」(4冊1000ページ弱、ナガセ)
これならわかる!ナビゲーター日本史B」(4冊1000ページ弱、山川出版社)

(3)教科書と同程度の厚さの参考書:日本史を共通テストのみで使う受験生、偏差値60以下の大学志望生には、以下のような共通テストレベルの内容が、教科書より分かりやすく書かれた参考書を理解用教材のメインとして使うのがオススメです。

共通テスト 日本史Bの点数が面白いほどとれる本」(650ページ超、中経出版)
共通テストはこれだけ! 日本史B 講義編」(全2冊、合計450ページ超、文英堂)
きめる! 共通テスト日本史」(350ページ超、学研)
教科書よりやさしい日本史」(256ページ、旺文社)
超速!最新日本史の流れ」(全2冊、合計420ページ、竹内睦泰著、ブックマン社)

3.3.「東進 日本史B一問一答 完全版と共に使う補助教材

(1)用語集:意味の知らない用語や初めて見た人物名等は覚えにくいので、用語集で調べ、用語集にマーカーを引き、理解します。そして必要に応じて、要約を教科書や一問一答問題集にメモしておきます。

日本史用語集」(山川出版社)
日本史用語集〈究〉」(河合塾)
日本史用語集」(旺文社)
必携日本史用語」(実教出版)

(2)参考書:一問一答問題集の文章を読んで流れや内容が理解できない箇所があるとき、以下のような参考書で調べ、理解します。そして必要に応じて、要約を一問一答問題集にメモしておきます。

詳説日本史研究」(約560ページ、山川出版社)
石川晶康 日本史B講義の実況中継」(4冊1500ページ超、語学春秋社)
金谷の日本史 なぜと流れがわかる本」(4冊1000ページ弱、ナガセ)
これならわかる!ナビゲーター日本史B」(4冊1000ページ弱、山川出版社)

(3)史料集:教科書や参考書掲載の史料を読んで意味が分からないとき、日本史史料の解説や現代語訳が載っている以下のような史料集で、理解を深めます。

詳説日本史史料集」(山川出版社)
新詳述日本史史料集」(実教出版)
石川晶康 日本史B講義の実況中継」(史料の現代語訳掲載、語学春秋社)
日本史史料一問一答【完全版】」(東進)

(4)資料集:教科書や参考書に載っている用語・内容を、資料集の写真・史料・年表で確認することで、視覚的に理解・暗記しやすくなります。

山川 詳説日本史図録」(山川出版社)
図説 日本史通覧」(帝国書院)

4.終わりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。この文章がお役に立てれば幸いです。

あなたの健闘を祈ります。

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