過去問(1)重要性


本気で合格を考えている高校受験生にとって、夏休み以降の最も重要な問題集は過去問(志望校の過去問題)です。

基礎を確立した後は、ひたすら過去問を解いて志望校の問題形式での得点率と実力を上げ、また過去問を解く中で見つけた自分の弱点を他の問題集で補っていくのが合格への王道です。

このページでは「過去問が重要な理由と過去問を解く時期」について書いていきます。

1.過去問が重要な理由

1.1.過去問が最重要な問題集である理由

合格したかったら、「自分が受験するときの志望校の問題に傾向が近い問題集」を解き、習得すべきです。

それは当然ですね。例えば、志望校に記述問題がたくさん出るのに、受験間近に選択肢問題ばかりの問題集を解くのは時間のムダです。

では「自分が受験するときの志望校の問題に傾向が最も近い問題集」は何でしょうか。

それは「過去問」です。難易度・問題数・問題の種類・時間・傾向、どれを取っても、過去問以上に「自分が受験するときの志望校の問題に傾向が近い問題集」はありません。

よって8月以降は過去問を最重要の問題集として解くべきなのです。

1.2.過去問は「10年分を習得する」

過去問は、ふつうは5~6年分を1~2回解いて終わり、あるいは熱心な人でも10~12年分を1~2回解いて終わり、でしょう。英文を30回以上音読して習得しようとしたり、英作文の模範解答を暗記しようとする受験生など、ほとんどいません。

しかし、創賢塾では、過去問を最重要の問題集と考えて、【「5年分⇒10年分⇒15年分」×「5回解く+習得」】してもらいます。

ここで「習得」するとは以下の3つを指します。

(1)解ける:英語長文・英文法・英作文・リスニング問題をスラスラ解けるようにする。

(2)暗記する:知らない英単語熟語・英文法、書けなかった英作文の模範解答を英単語帳やルーズリーフにまとめ、暗記し、長期記憶に入れる。

 ※長期記憶:数ヶ月~数年以上もつ記憶。いったん暗記してから2ヶ月以上復習すると長期記憶に入る。

(3)習得する:英文を「20回以上和訳+30回以上音読」して「スラスラ和訳+90%の理解度分速150ワードで音読・黙読できるようにし、長期記憶に入れる」。リスニング音声を聴いてスラスラ意味が分かるようにする。

 ※90%の理解度:英語としてはほぼ完全に理解できる状態。
 ※分速150ワード:300ワードの英文なら2分で読める速度。

1.3.過去問を「習得」するべき理由

(1)英語力を上げるため。

 なぜ過去問の英文を30回以上も音読したり、英作文の模範解答を暗記したりするのかというと、それは英語力を上げるためです。

 基礎を確立させた後で、過去問の英文を大量に読んだり、その中の英単語熟語を暗記したり、英作文の模範解答を暗記することで、英語力が上がり、自分が受験するときの志望校の問題も解ける確率が上がります。

 例えば、創賢塾では、過去問の英語長文を、週300ワード分、「20回和訳+30回音読」して「スラスラ和訳+90%の理解度で分速150ワード以上で音読・黙読できる」ようにし、さらにそれを2ヶ月以上復習してもらいますが、そうすると、過去問レベルの英文をどんどん読めるようになります。

(2)過去問の傾向を深く知り、対策を立てるため。

 これは「過去問を5回解く理由・メリット」と同じなので、以下に書いています。

1.4.過去問を「10年分×5回」解く理由・メリット

(1)過去問の傾向が分かる:過去問を何度も解き、習得することで、過去問に出やすい問題の傾向(英文の難易度や長さ、英文の出やすい分野、問題形式、英作文の問題形式や長さ等)が実感として分かり、慣れることができます。最初はやはり、「量」が重要です。

(2)読み方・解き方の習得:英語教科書のような「問題のない英文」と、模試や入試のような「問題付きの英文」とは、自ずと読み方が異なりますが、ふだん、「問題付きの英文を読んで解く」ということをしている人は少ないので、そもそも、「問題付きの英文」の「効率的な読み方、解き方(メモを取るとか読みながら解くなど)」を習得している人はマレです。

 過去問を何度も解くことで、「問題付きの英文」の効率的な読み方・解き方、問題を解く順序、リスニング問題の聴き方・解き方、時間管理(時間内に解き終わらせる方法)などを、試行錯誤しながら上達させることができます。

(3)自分の課題が深く分かり、対策を立てられる:過去問を何度も解き、また音読等で習得することで、自分の課題と過去問の傾向が深く分かり、対策が立てられます。また、対策の実行と課題の克服で、合格に近づきます。

1.5.合格したかったら過去問を解け。

以上の理由から、合格したかったら、【「5年分⇒10年分⇒20年分」×「5回解き、習得」】しましょう。

あなたの英語力は飛躍的に上がり、過去問の問題形式にも慣れ、合格にどんどん近づきます。

2.過去問を解く時期

2.1.英語受験勉強の2期(1)基礎確立期

高校受験の英語の勉強は2つの時期に分類できます。(1)基礎確立期と(2)応用力養成期です。

「基礎確立期」には、英語の基礎を作ります。そのための勉強・問題集は、高校の問題・レベルによってある程度の違いはありますが、かなり共通しています。

基礎を作るために中学3年間で必要になる教材は以下の通りです。

【1~3年英語教科書の3冊2000ワード収録の英単語集1冊(超難関私立・国立高志望者は2冊)英文法問題集2冊(基礎+応用)英語長文問題集2~3冊(20~30問)】

教材の量は難関高校になるほど増やす必要があります。

3年教科書の先取りは3年4~6月頃までに、その他の基礎の勉強もできるだけ3年の夏休みまでに終えたいところです。

基礎が確立したら、偏差値は60以上になるはずです。60未満の場合、上記教材の習得率が悪いはずなので、習得していないテキストの復習を徹底します。ここで「習得」とは、「暗記する+スラスラ和訳できる+音読できる+聴ける+解ける」ことを言います。

2.2.「基礎確立期」にオススメの問題集

(1)英単語熟語集:詳しくは【英単語(2)オススメ英単語帳】に書いていますが、創賢塾のオススメは、以下のような「圧縮例文方式の英単語熟語集」です。

高校入試 短文で覚える英単語1900」(文英堂)
例文で覚える中学英単語・熟語1800」(学研)

(2)英文法問題集:英文法先取り用では「ハイパー英語教室 中学英文法」、入試対策では「塾で教える高校入試 英語 塾技63」がオススメです。

「ハイパー英語教室 中学英文法」(安河内哲也著、桐原書店)
塾で教える高校入試 英語 塾技63」(文英堂)
最高水準問題集 高校入試 英語」(文英堂、難関高校用)

(3)英語長文問題集:自分の英語力、勉強時間を考え、適切な問題集を1~3冊選びます。

スーパーステップ くもんの中学英文読解 中学1~3年」(くもん)
「中学英語レベル別問題集1基礎編(公立高レベル)」(CD付き、安河内哲也著、東進)
中学英語レベル別問題集 2標準編(私立高レベル)」(CD付き、安河内哲也著、東進)

高校入試英語長文はこう解く!! 3週間完成」(富士教育出版)
「高校入試 実戦!英語長文はこう読む!!」(富士教育出版社)
中学 英語長文 ハイクラステスト」(受験研究社)
高校入試スーパーゼミ 英語長文」(文英堂)
受験生の50%以下しか解けない 差がつく入試問題 英語」(旺文社)

2.3.英語受験勉強の2期(2)志望校に合わせた応用力養成期

上記のテキストを習得した上で、3年で英語偏差値が60を超えるか、志望校偏差値より上になれば、あるいは3年の夏休みから、高校ごとの問題傾向に合わせた対策を始めます。

そのための最も重要な問題集は過去問です。過去問を解いて志望校の傾向を知り、今の自分の弱点を見つけ、自分の弱点を補強する問題集を習得していきます。

2.4.過去問を解き始める時期

過去問は、基礎確立期の問題集が終わっているかどうかにかかわらず、夏休みに2~3年分、解くのがオススメです。

夏休みに解いた方が良い理由は、例えば12月になって初めて過去問を見て傾向が分かっても、対応する期間が短すぎるからです。

例えば、志望校の過去問に自由英作文が出ると入試1ヶ月前に分かっても、十分な対策は取れないでしょう。

このように、3年9月以降は、志望校の英語長文の種類(論説文・小説・メール文・会話文など)・問題形式(内容説明問題・理由説明問題・整序英作文など)・難易度・長さ、英作文の長さ・難易度、リスニング問題の長さ・量などの違いに応じて、問題集や勉強内容を変える必要があります。

2.5.過去問を本格的に解き始める時期

8~9月までに過去問を解いて、正答率40~45%以上なら、過去問に入る準備ができています。40%未満なら、まだ英語基礎力が不足していますから、過去問を解くのをいったんやめて、英単語熟語暗記・英文法問題集・英語長文問題集などで基礎力を高めます。

1ヶ月に1回など過去問を解いて、正答率が40%を超えたら、過去問を勉強の中心にします。

ただし、正答率が4割を超えなくても、11月からは過去問を週1年分など、定期的に解くことをオススメします。

2.6.基礎を確立してから過去問を解こう

過去問を解くのは、できる限り基礎を確立した後にします。

3年の教科書の和訳も満足にできないのに過去問を解いても解けるはずがありません。同様に、英単語集1冊暗記していなかったら、過去問で英文の意味が分からない箇所が多いでしょうし、英文法問題集1冊習得していなかったら英文を文法的に理解しにくいし、英作文も難しいでしょう。

よって、上記基礎テキストを早めに習得していきます。

3.過去問は一年分全体を解くか、大問ごとに解いても良いのか。

直近5年分の過去問は、できるだけ1年分全体をまとめて解いた方が良いです。自分が実際に受験するときに近い状況で解いた方が、時間配分(各大問に何分使うか)・解く順序・時間管理(最後の問題まで一通り解けるようにすること)などの練習ができるからです。

それ以前のものは、必ずしも全体を解く必要はありません。まとめて解くと、時間もかかりますし、結構疲れるからです。

ただ、9月以降、1ヶ月に1回は全体を解いた方が良いです。時間配分や解く順番、読み方・解き方を試行錯誤して、自分に合った方法を見つけるためです。これは新規・復習のどちらでも構いません。

また、入試直前1ヶ月は、全体を解くのを、週2~5回などに増やします。

4.「応用力養成期」にオススメの問題集

過去問を解いていて弱点分野を見つけたときは、他の問題集でその分野の問題を大量に解いて習得し、弱点補強をしていきます。オススメは以下です。

高校入試正解 分野別過去問 英語」(旺文社)
全国高校入試問題正解 英語」(旺文社)

高校入試正解 分野別過去問 英語」で志望校過去問と似た問題形式の問題を見つけ、それを解き、その後はその似た問題形式を出す学校の過去問を買って解いたり、「全国高校入試問題正解 英語」で解くなどすれば良いでしょう。

また、過去問10年分を習得し終わったら、「全国高校入試問題正解 英語」を1都道府県ごとに解いて習得していくのも良い方法です。傾向が違う問題を解くことで、志望校の傾向が変わっても対応できる能力が身に付きます。

【終わりに】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この文章があなたの合格の助けになれば幸いです。


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