受験勉強(2)中1からの先取り勉強法

このページでは、公立高校や中堅~難関私立高校志望の中学1年生が、塾に頼らず、できるだけ自力で、英語の先取りをし、受験で英語を得点源にできるような勉強法・勉強計画を書いていきます。

受験がない中高一貫校の1年生が先取りしたい場合も、勉強法は基本的に同じです。

中学2年生の方は【受験勉強法(3)2年生からの先取り勉強法】、3年生の方は【受験勉強法(4)3年生からの先取り勉強法】をご覧下さい。

1.中1の夏休みから先取り可能

英語は中学1年生からでも先取りができます。

ただし、アルファベットも書けない、英単語・英文法をほとんど知らない状態だと無理で、中1の夏休み程度の英語力は必要です。

小学生までに英語をある程度勉強していて、中1の夏休み程度の英語力が既にあれば、中1の最初からでも先取りが可能です。

2.先取りで使う教材

(1)英文法2冊:「ハイパー英語教室 中学英文法」(安河内哲也著、桐原書店)などの薄い先取り用英文法参考書と、「中学ニューコース問題集 中学英文法」(学研)などの標準的入試用英文法問題集。

(2)2000ワード前後収録の高校入試用英単語集1冊:オススメは「システム英単語 中学版」(駿台)か「中学版 速読英単語」(Z会)。

(3)中1~3年英語教科書。

詳しくは【受験勉強法(1)英語の先取り】に書いています。

3.中1からの先取り勉強法

中1からの先取り勉強法

【「先取り用英文法参考書+英単語集+1年英語教科書」

「標準的入試用英文法問題集+2~3年英語教科書」】

(1)英文法の先取り

 ①英文法が最優先:ハイパー英語教室 中学英文法」(桐原書店)のような薄い英文法参考書で中学英文法を習得すれば、英語教科書をほぼ自力で先取り可能になるので、英文法が最優先です。

 ②習得法:【「ハイパー英語教室 中学英文法」習得法】に書いています。

 ③ハイパー英語教室 中学英文法」の習得」とは:冊子を5周してきちんと理解し、問題をスラスラ解けるようにし、140例文をスラスラ和訳・英作文・解説できるようにし、不規則動詞の活用・人称代名詞などの全ての暗記事項を暗記します。

 そしてその後、2ヶ月以上(合計10周以上)復習し、長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)に入れます。

 入試で使える記憶にするには、必要な全知識を長期記憶に入れる必要があり、そのためには、いったん理解・暗記・習得した教材を、2ヶ月以上復習することが必要です。

 ④習得までにかかる時間の目安:英語偏差値55~60前後の中学1年生が夏休みから始めた場合、約50時間(毎日30分×約3ヶ月)です。

(2)英語教科書の先取り

 ①先取りの開始時期:英文法の先取りと平行して、英語教科書の先取りをしていきます。英単語熟語は教科書ガイドや辞書を参照すれば良いですから、英文法さえ分かれば英語教科書の先取りはできます。

 ②週1レッスン進める:英語教科書を1週間で1レッスン習得することを目標にします。1年英語教科書が終われば、2年英語教科書、3年英語教科書とどんどん進めていきます。

 ③英語教科書は「習得する」:習得するとは、50回以上「和訳+音読」して、「全英単語熟語の意味が分かり、全英文を文法的に理解でき、スラスラ和訳でき、スラスラ音読でき、音声を聞いてスラスラ理解できるようにする」という意味です。

 英語教科書の習得法については【中学生の定期テスト満点戦略(3-1)英語】に詳しく書いています。

 ④終了時期の目安:1年夏休みから先取りを始めた場合、1年英語教科書は夏休み~9月中に、2年英語教科書は1年末の春休みまでに、3年英語教科書は2年夏休みまでに終わらせることが可能です。

(3)英単語集を1冊暗記する

 ①英文法参考書と同時に始める:「システム英単語 中学版」(駿台)や「中学版 速読英単語」(Z会)のような、約2000ワード収録の高校入試用英単語集を1冊、できるだけ早い時期から暗記していきます。

 英文法の先取りと同時に始めるのが望ましいです。

 ②クイック・レスポンス法で暗記する:英単語集は、【勉強法(4-3)英単語羅列式英単語帳の暗記法】に書いてあるクイック・レスポンス法で暗記するのがオススメです。

 ③暗記にかかる時間の目安:「毎日30分×7日」で100ワード暗記、2000ワード暗記するのに「20週間×週3.5時間=約70時間」、復習を入れて約100時間(毎日30分×約7ヶ月)です。

 テストや行事などがありますから、実際には1年近く掛かるかもしれません。

 ④完全暗記できる時期:1年夏休みから暗記を始めた場合、早ければ1年末の春休みまでに、遅くとも2年夏休みまでに暗記することができます。

(4)標準的入試用英文法問題集を習得する

 ①受験レベルの英文法力完成:先取り用英文法参考書を5周して習得した後は(その復習を続けながら)、「中学ニューコース問題集 中学英文法」(学研)のような入試用英文法問題集を1冊習得します。

 これで公立高校入試に必要な英文法力をほぼ全て身に付けられます。

 ②習得法:中学ニューコース問題集 中学英文法」の習得法についてはこちらに書いています。

 ③習得し、長期記憶に入れる:全体を5周して全問題を理解して即答できるようにし、全文法事項を暗記します。

 その後、2ヶ月以上(合計10周以上)復習し、長期記憶に入れます。

 ④習得までにかかる時間の目安:英語偏差値55~60前後の中学1年生で、約90時間(毎日30分×約6ヶ月)です。

【最後に】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この文章があなたの勉強の役に立てば幸いです。幸運を祈ります。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい中学生のために【5教科の受験勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】を開催しています。【中学生用:長期勉強法コース・短期セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

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