過去問のすべて(6)要約を書けるようにする方法


本気で志望校合格を考えている大学受験生にとって、夏休み以降の最も重要な問題集は過去問です。

このページでは「過去問の英語要約問題(英文を読んで日本語で要約する問題)」を書けるようにする方法について書いていきます。

【英語過去問のすべて】は以下のページに書かれています。

第1章 過去問が重要な理由と解き方 はこちら
第2章 過去問の習得すべき内容・知識の暗記法・リスニング習得法は こちら
第3章 英語長文の習得法・長期記憶に入れる復習法 はこちら
第4章 和文英訳を書けるようにする方法 はこちら
第5章 自由英作文を書けるようにする方法 はこちら
第6章 要約を書けるようにする方法 はこのページ

1.過去問の英語要約問題で合格点を取れるようにする全プロセス

1.1.英語要約対策を始める時期

英語要約や自由英作文は英語勉強の「応用編」で、難易度が高いので、英語がある程度読めるようになってから(=偏差値65以上)始めるのが正解です。

(河合塾)偏差値が65以上、もしくは自分の英語偏差値が志望校偏差値を超えている高校生は、志望校に英語要約がある場合、できるだけ早い時期から(高1~3年の7月)要約対策を始めます。

偏差値が65未満の場合は、英語要約以前にするべきことがあります。それは、英文法問題集1冊・受験レベル英単語集1冊・英熟語集1冊・英文解釈書2冊・英語長文教科書の習得です。それらを習得して偏差値が65を超えたら、もしくは高3の8月になったら、英語要約対策を始めます。

1.2.英語要約マスターのための勉強ルート

ここでは、高1~3年7月までで、時間的余裕があり、英語偏差値が65以上の方を想定して書いていきます。

【入試の英語要約問題で合格点が取れるようにする全プロセス】

(1)日本語で要約の練習をする

 日本語で要約が書けない人が英語で要約を書けるはずがありません。急がば回れ、日本語で基礎を作りましょう。

 要約には「普遍的な要約方法」があります。それは以下の【日本語要約マニュアル】に書いています。要約マニュアルを暗記し、下記の要約問題集の中から2冊ほど練習をして要約法を習得して下さい。

 簡単に要約法を説明すると、以下になります。

【適切・適量のキーワードとキーセンテンスに印を付け、それらを合わせ、本文の論理の流れを崩さず、文法的に正しく、日本語として意味が通じるように、字数以内におさめて書く】

(2)英語要約問題集を1冊習得する

 英語には英語独特の文章構成法やディスコースマーカー(談話標識:英文の流れのカギとなる接続語)があり、それゆえ、日本語要約とは少し異なる要約法・キーワードとキーセンテンスの探し方が必要になります。

 過去問(赤本)の解説には、各問題に特化した要約法しか書いていないことが多いので、過去問を解く前に英語要約問題集で英語要約の普遍的な方法を身に付けることをオススメします。

(3)日本語要約・英語要約の添削を受ける

 自力だとやはり限界があります。信頼できる学校や塾の先生に、週1回など定期的に添削を受けると、正しい要約ができるようになります。

(4)過去問で英語要約を大量に書く【過去問を「5年分×5回」以上書く】

 (1)~(3)で要約の基礎ができますので、日本語&英語要約問題集を続けながら、それと並行して過去問で英語要約を書き始めます。

 「5年分×5回」のように1問を何回も書いていくと、2回目以降は時間もそれほどかからず、英文の理解度も増し、大量に書けます。週2回など、どんどん書いていきましょう。

(5)過去問で「課題英文と模範解答の分析」をする

 これは、模範解答と課題英文を「キーワードとキーセンテンス」という視点から捉え直し、「キーワードとキーセンテンス」を見つける力を培います。具体的な方法は以下に書いています。

(6)課題英文を30回音読して習得する

 英語要約問題では、「要約」以前に、英文の理解度・読むスピードを上げる必要がありますが、それは英語長文の読解力の問題です。これは課題英文や他の英語長文を以下のようにして「習得」することで可能になります。

【「英文をスラッシュ訳で1日3回口頭和訳する⇒スラッシュ訳を思い浮かべながら1日5回音読する」×7日】

 そして、2ヶ月以上復習して長期記憶に入れます。

【復習:1日15分(2回口頭和訳+4回音読)×週2回×2ヶ月以上】

(7)過去問まとめ帳を書く

 過去問の要約を書くたびに、ルーズリーフに問題傾向・不足点・対策を書きます。これを書くことで、自分が合格点を取るために今後何をしたらよいかが分かってきます。

2.日本語要約マニュアル

2.1.日本語で要約の練習をする

ほとんどの高校生は「日本語要約(日本語文を日本語で要約すること)の方法」を知らないし、要約を書けないでしょう。

なぜなら、誰からも「普遍的な要約方法(個々の文章でどうやって要約するかではなく、どんな文章でも要約できるようにする方法)」を教わらず、継続的に練習してこなかったからです。

日本語文の要約が書けないのに、英文の要約を書けるはずがありません。まずは日本語要約からマスターしましょう。

日本語要約に熟達すると、現代文・英語・理科・社会でも要点(簡単に言うとどういうことか)が素早く分かり、記述力も上がりますから、偏差値65以下の人も、高1などできるだけ早い時期から始めます。

2.2.評論文のキーワードの見つけ方

要約は「適切・適量のキーワードとキーセンテンスに印を付け、それを合わせ、日本語として意味が通じるように書く」ことでできますが、問題は「適切・適量のキーワードとキーセンテンスをどうやって見つけるか」です。

まずはキーワードの見つけ方からご説明します。詳しくは【現代文・要約マニュアル】に書いています。

【評論文のキーワードの見つけ方】

(1)「話題(=主題=テーマ)」はキーワード。

 話題とは「その文章は何について書かれているか」です。論理的な文章を読むときの最優先事項は話題を見つけることで、次は「主張(話題について、筆者が一番言いたいこと)」を見つけることです。

 話題と主張を混同する人が多いですが、全く異なるのできちんと区別して覚えること。

(2)2回以上出てくる言葉はキーワードの可能性が高い。

 ただし、「話す、作る、生活」などの普通の言葉は、2回以上出てきてもキーワードの可能性は低い。

(3)普段あまり使われない、筆者独特の表現がキーワードになることがある。

 例えば、「先入主、対象化、造形意志、剰余の眼、対話性、批評家気質」など。

(4)主張にはキーワードがたいてい入っているので、主張を見つけたら注意深くキーワードを探す。

2.3.評論文のキーセンテンスの見つけ方

【評論文のキーセンテンスの見つけ方】

(1)評論文の要約の核は主張であり、主張は文章の最後、意味段落の最後にあることが多い。

 主張は最重要のキーセンテンスで、主張は文章の最後(最後5~10行前後や最後の段落)や意味段落の最後にあることが多いので、そこを注意深く探します。

 意味段落とは、同じ話題の一続きの形式段落(1字下がった、通常の段落)のことです。3~4前後の形式段落で1つの意味段落を構成することが多くなります。

(2)キーセンテンスは「しかし・だが(逆接)、つまり・要するに・すなわち、したがって・ゆえに・それゆえ・だから、このように・こうして・結局、いずれにしても(結論を導く)」などの特定の接続語の後にあることが多い。これらの接続語は四角で囲む。

 例えば、「A、しかしB」「もちろんAだが、しかしB」とあったら、AよりBの方が重要です。また、因果関係では、原因(理由)より結果(結論)の方が重要なので、「したがって・だから・このように」などの結果・結論を導く接続語の後が前より重要です。

 ちなみにこれらの接続語(英語ではディスコースマーカーと言う)は英語でもキーセンテンスを導きます。

(3)強調表現:強調表現の前後の強調される部分はキーワード・キーセンテンスになる可能性が高い。強調表現は四角で囲む。

 強調表現とは「とても、非常に、最も~、重要なのは~、本質、根源的、基本的、こそ、まさに、実は、~が重要だ、~のだ、~なのだ、~なのである、~のです、~なのです」などで、強調表現自体が重要なのではなく、その前後で強調されている部分が重要です。

 強調表現とは、筆者がわざわざ「これは重要ですよ」と示してくれている内容なので重要です。

(4)「(私は~~と)思う、考える、気づいた」「~すべきだ、~しなければならない」「反語表現(~ではないだろうか、~と言えないだろうか)」などとあったらそれは主張の可能性が高い。

(5)問題提起の答えは必ず重要なのでキーセンテンス。

 「問題提起」とは、文章の中で筆者が読者に問いかけるような文のことです。例えば、「日本の現代建築の最大の特徴は何だろうか?」など。

 筆者は問題提起の答えを知っていますが、それをなぜわざわざ疑問形にして話を長くするのかというと、その答えが重要だからです。よって、問題提起があったら、その答えを探しながら読み、答えを見つけたら印を付けます。

(6)「根拠(具体例・体験談・引用など)」は重要度が低いので、キーセンテンスにはなりにくい。

 評論文の一つ一つの文は、主に、「主張」と、主張を補強する「根拠(理由、説明、言い換え、定義・分類、例示・具体例、科学的データ、引用、体験談、比喩、時系列変化など)」の2つに分けられます。

 「主張」とは「筆者の一番言いたいこと」ですが、「主張」を提示するだけでは読者は納得しませんから、著者は必ず「根拠」を複数挙げます。根拠は「主張」をサポートする要素で、重要性は主張より落ちるので、原則、要約には入れません。ただし、「主張の理由(論拠)」は主張の次に重要なことがあります。

(7)論理関係とキーセンテンス:文と文との関係、論理関係には「言い換え(イコールの関係)、因果関係、逆接、対比・対立、譲歩(予想される反論とそれへの反駁)、進展(次の話題に移る:ところで)」などがあります。

 このうち、①因果関係の結果、②逆接の後、③対比の重要な方、④譲歩(なるほど~だが、しかし~)の逆接の後、の4つはキーセンテンスになりやすい

(8)普通のことは重要ではない。変わったこと、普通でない事実・意見・体験、常識に反する事実・意見が重要なのでキーセンテンス。

 普通のこと・常識的なことを書いても、みんな知っているから重要ではありません。逆に、普通でなく常識とは違うが、説得力のある文章が、重要だし評価されます。

 常識的な内容と常識に反した内容が対比して書かれていたら、たいてい後者の方が重要になります(常識はこうだが、実はこうだ、など)。

(9)内容:以上の要素に加えて内容的に重要なら、キーセンテンス。

 (1)~(8)の内容は、形からある程度分かります(「思う」と書いてあるなど)が、それに加えて内容が重要なら、キーセンテンスになります。

2.4.日本語要約の書き方

【日本語要約の書き方】

(1)キーワードとキーセンテンスを混ぜて要約を書く

 キーワードとキーセンテンスに優先順位を付け、最重要なものから入れていき、本文の論理の流れを崩さず、本文の意味を変えず、文法的に正しく、日本語として意味が通じるように、分かりやすく、字数以内におさめて書きます。

 「本文の論理の流れを崩さず」とは、例えば、本文に因果関係で書いてあったら因果関係で書く、本文に逆接で書いていないのに自分で勝手にここは逆接だろうと推測して逆接で書くことはしない、などです。

 「文法的に正しく」とは、主語や目的語が抜けていないか、主語が2つあったり、主語と述語がねじれていたりしないか、ということです。

(2)最重要なキーワードとキーセンテンスは話題と主張

 主張は2~3回繰り返される場合があり、その場合、以下の3つの条件を考えて最重要な箇所を選びます。

 ①包括的:内容が重複しているキーセンテンス・主張が複数ある場合、より包括的な文を中心に書きます。例えば、一方が3つ、一方が4つの内容が書かれている場合、4つの方を中心にして書きます。

 ②簡潔:ダラダラと長く書かれている文より、簡潔でまとまっている箇所を取ります。

 ③分かりやすい:意味が分かりやすい箇所を選びます。

(3)主張の次に入れるべきなのは「主張の理由(論拠)」

「理由」は「なぜなら、というのは(後が理由)、したがって・ゆえに・それゆえ・だから、このように・こうして・結局(前が理由)」などの接続語から判断できます。

(4)具体例・引用・体験談などは、原則、要約には入れない

理由以外の「根拠(説明、定義・分類、例示・具体例、科学的データ、引用、体験談、比喩、時系列変化など)」は、原則、要約には入れません。

2.5.キーワード・キーセンテンスの探し方の暗記法

キーワードとキーセンテンスの探し方は、以下のようにルーズリーフに一問一答式でまとめると暗記できます。

【キーワードの4つの探し方|話題、2回以上、筆者独特の表現、主張】

【論理的文章のキーセンテンスの8つの探し方|文章の最後、13の接続語の後、強調表現、「(私は……と)思う」「~すべきだ」、「~なのだ」「反語表現(……ではないだろうか)」、問題提起の答え、「根拠(具体例等)」はキーセンテンスではない、普通でない事実・意見、内容】

【キーセンテンスを導く13の接続語|しかし・だが(逆接)、つまり・要するに・すなわち、したがって・ゆえに・それゆえ・だから、このように・こうして・結局、いずれにしても(結論を導く)】

暗記するときは、このまとめを【1日10分音読×7日】のように暗記し、同時に、上記マニュアルを「1日2回×10日」音読して理解していきます。

2.6.日本語要約のオススメ問題集

日本語要約では最初に「国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」に取り組みます。簡単な文から始まるので、取り組みやすいからです。

2冊目としては「現代文と格闘する」がオススメです。現代文問題集としても要約問題集としても日本で最高峰です。

「国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」(文芸社、初歩的な要約問題集)
「現代文読解力の開発講座」(駿台、100字要約)
現代文と格闘する」(河合出版、200字要約)

以下の本にはキーワードとキーセンテンスの探し方、要約の方法は載っていませんが、要約が載っています。上記の問題集の次に取り組みます。

大学入試問題選現代文中堅私立大学レベル」(日栄社、100字要約)
現代文―高校初級&中級&上級用 発展30日完成」(3冊、日栄社、100字要約)
徹底20日間マスター [21] 現代文(基礎編)」(日栄社、100字要約)
生きる現代文読解語」(駿台、要約が60文)
ちくま評論入門」(筑摩書房、200字要約)
出口の好きになる現代文 論理入門編&完成編」(水王舎、200字要約)
大学入試 全レベル問題集 現代文 6国公立大レベル」(旺文社、200字要約)
上級現代文1&2」(桐原書店、100字要約、段落要約)
体系現代文」(教学社、200字要約)

2.7.日本語要約・英語要約の添削を受ける

キーワードとキーセンテンスの見つけ方、なぜそれが重要なのか、正しい日本語になっているかなどを、問題集だけで理解し上達させていける人はマレです。

よって、できるだけ信頼できる学校や塾の先生に、週1回など定期的に添削を受けることをオススメします。

3.英語要約マニュアル

3.1.英語要約問題集を1冊習得する

英語偏差値65以上の高校生が、上記「日本語要約マニュアル」を暗記し、「国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」(文芸社)を3周して習得し、「現代文と格闘する」(河合出版)で日本語要約を1周書いたら、2周目と並行して、英語要約問題集に取りかかります。

以下のような英語要約問題集で、英語独特の文章構成法を理解し暗記し、重要なディスコースマーカー(談話標識:英文の流れのカギとなる接続語)を暗記し、要約を書いていくことで、英語要約の普遍的な方法を身に付けることができます。

ディスコースマーカー英文読解」(Z会)
英文要旨要約問題の解法」(高橋善昭著、駿台)
東京大学英語 5 要約」(河合塾)
英語要旨大意問題演習」(伊藤和夫著、駿台)
自由英作文はじめの1冊」(アルク)
難関大のための 上級問題 特訓ライティング」(旺文社)

一番のオススメは「ディスコースマーカー英文読解」です。英語の論理的読解法と要約を1冊で身に付けることができます。ただし、問題文が東大、早稲田大、医学部などの超難関大学なので、偏差値65以上でないと苦しいでしょう。

3.2.英文のキーワードの見つけ方

【英語の論理的文章のキーワードの見つけ方】

(1)「話題(=主題=テーマ=トピック)」はキーワード。

 話題とは「その文章は何について書かれているか」ということです。論理的な文章を読むときの最優先事項は話題を見つけることで、次は「主張(話題について、筆者が一番言いたいこと)」を見つけることです。

 話題・キーワード・キーセンテンス・主張を見つけたら、印を付け、日本語でメモを書いておきます。英語のキーワード・キーセンテンスについて日本語でメモを書く理由は、日本語だとザッと見ても意味が分かりますが、英語だとピンときにくいためです。

(2)英文の「話題と段落(パラグラフ)と主張の関係」は以下の3つ。

 ①1段落1話題1主張:日本語の段落分けは適当ですが、英語の段落分けは結構明確で、原則、1つの段落に1つの話題と決まっています。日本文の意味段落が英語の1段落と思ったら良いでしょう。

 そしてその1つの話題についてその段落で1つの主張(言いたいこと)がたいてい書かれています。

 ②話題は通常、段落の最初にある:よって、毎段落の最初の文を注意深く読み、話題だと思ったら印を付け、日本語でメモを書きます。

 ③英文全体の話題は第1段落の冒頭にあることが多い。

(3)2回以上出てくる言葉はキーワードの可能性が高い。

 ただし、英語では同じワードを使わず、同義語に換えて出てくることも多いですが、それも2回とカウントし印を付け、日本語でメモを取ります。

(4)主張にはキーワードがたいてい入っているので、主張を見つけたら注意深くキーワードを探し、印を付ける。

3.3.英文のキーセンテンスの見つけ方

【英語の論理的文章のキーセンテンスの見つけ方】

(1)大学受験に出る英語の論理的文章には評論文と説明文がある:評論文とは「筆者の主張(一番言いたい意見)がある文章」で、説明文とは「普通の人が知らない事実を紹介するための文章」で、筆者の主張がありません(ただし、他人の主張が書かれることはあります)。

 当該文章がどちらかにより、要約の核となる主張や事実を探していきます。

(2)評論文の最重要のキーセンテンス(要約の核心)は主張である:主張の場所は様々で、段落の冒頭が一番多く、次が段落の最後で、中間にあることは少ない。

 多くの場合、下に示すような指標(ディスコースマーカー)があります。

(3)説明文の最重要のキーセンテンスは「話題とそれに関連する事実を提示した文」であり、話題を書いた文は通常、段落の冒頭にあり、また、全文の話題は最初の段落の冒頭にある。

(4)キーセンテンスを示すディスコースマーカー:主張・キーセンテンスを見つけたら<>で囲い、日本語で短いメモを書いておきます。

 ①主張を示すディスコースマーカー:これらのディスコースマーカーは四角で囲む。

 I think / I feel / I suppose that ~(私は~と思う), I found that ~ (私は気づいた), in my view / in my opinion (私の意見では), The truth is that~(真実は), The point is that~(重要なのは), The fact is that~(事実は), we should / ought to do (すべきだ), must / have to do (しなければならない) etc.

 ②結論を示すディスコースマーカー

 in conclusion(結論として), as a result / consequently(結果として), therefore / then / so / thus / hence, accordingly(したがって), so that(その結果), this is how(このようなわけで), This is why(だから), in the long run / after all / in the end (結局), in any case (いずれにせよ), anyway(ともあれ) etc.

 ③まとめ・要約を示すディスコースマーカー

 in short / in brief / in sum(要するに), to put it briefly(簡単に言えば), to sum up(まとめると) etc.

 ④逆接を示すディスコースマーカー:逆接のディスコースマーカーの前より後の方が重要です。

 but / however / yet(しかし), although / though / even though / while / even if ~(~だが), not A but B / not A instead B(AではなくB), in spite of A (Aにもかかわらず), nonetheless / nevertheless / even so / Still / all the same(それにもかかわらず), otherwise(さもなければ), on the contrary(それどころか) etc.

 ⑤対比を示すディスコースマーカー:AとBが比べられている場合、必ずどちらかが他方より重要です。どちらが重要かをしっかり考え、印を付けます。

 while / meanwhile / whereas / on the other hand(一方), not A but B(AでなくB), not only A but also B / B rather than A(AというよりむしろB), in contrast(対照的に), instead(その代わりに) etc.

 ⑥譲歩を示すディスコースマーカー:譲歩とは、自己の主張に対立する主張を書いていったん譲歩し、その後、逆接でつなげ、その主張を否定しそれに反論する書き方です。

 「of course ~ , but(もちろん~だが)」,「it is true(certain) ~ , but(however/yet/nonetheless/nevertheless) (確かに~だが)」etc.

 ⑦強調表現であるディスコースマーカー:強調表現とは、筆者がわざわざ「これは重要ですよ」と示してくれている内容なので重要です。

  actually / as a matter of fact (実際には) , indeed(実際)、in fact(実は), clearly(明らかに), especially(特に),「 it is important(重要だ)[/necessary(必要だ)/natural(当然だ)/essential(本質的だ)]that S V 」etc.

(5)問題提起の答えは必ず重要なのでキーセンテンス。

 「問題提起」とは、文章の中で筆者が読者に問いかける疑問文のことです。問題提起があったら、その答えを探しながら読み、答えを見つけたら印を付けます。

(6)「根拠(具体例・体験談・引用など)」は重要度が低いので、キーセンテンスにはなりにくい。

 論理的文章の一つ一つの文は、主に、「主張」と、主張を補強する「根拠(理由、説明、言い換え、定義・分類、例示・具体例、科学的データ、引用、体験談、比喩、時系列変化など)」の2つに分けられます。

 「主張」とは「筆者の一番言いたいこと」ですが、「主張」を提示するだけでは読者は納得しませんから、著者は必ず「根拠」を複数挙げます。根拠は「主張」をサポートする要素で、重要性は主張より落ちるので、原則、要約には入れません。ただし、「主張の理由(論拠)」は主張の次に重要なことがあります。

(7)論理関係とキーセンテンス:文と文との関係、論理関係には「言い換え(イコールの関係)、因果関係、逆接、対比・対立、譲歩(予想される反論とそれへの反駁)、進展(次の話題に移る:ところで)」などがあります。

 このうち、逆接の後の重要性は書きましたが、ほかには、①因果関係の結果、②対比の重要な方、③譲歩(なるほど~だが、しかし~)の逆接の後、の3つはキーセンテンスになります。

(8)普通のことは重要ではない。変わったこと、普通でない事実・意見・体験、常識に反する事実・意見が重要なのでキーセンテンス。

 常識的な内容と常識に反した内容が対比して書かれていたら、たいてい後者の方が重要になります(常識はこうだが、実はこうだ、など)。

 普通のことを示すディスコースマーカーには【generally speaking(一般に言うと) , usually(普通は), in many cases (多くの場合), commonly(一般に)】などがあります。

 普通のこと・常識的なことを書いても、みんな知っているから重要ではないのです。逆に、普通でなく常識に反するが、説得力のある文章が、重要だし評価されます。

(9)内容:以上の要素に加えて内容的に重要なら、キーセンテンス。

 (1)~(8)の内容は、形からある程度分かる(「I think ~ (私は~と思う)」と書いてあるなど)が、それに加えて内容が重要なら、キーセンテンスになります。

3.4.英語要約の書き方

【英語要約の書き方】

(1)要約を書く

 キーワードとキーセンテンスに優先順位を付け、最重要なものから入れていき、本文の論理の流れを崩さず、本文の意味を変えず、文法的に正しく、日本語として意味が通じるように、分かりやすく、字数以内におさめて書きます。

 「本文の論理の流れを崩さず」とは、例えば、本文に因果関係で書いてあったら因果関係で書く、本文に逆接で書いていないのに自分で勝手にここは逆接だろうと推測して逆接で書くことはしない、などです。

 「文法的に正しく」とは、主語や目的語が抜けていないか、主語が2つあったり、主語と述語がねじれていたりしないか、ということです。

(2)最重要なキーワードとキーセンテンスは話題と主張(説明文では重要な事実)。

 主張は言い方を変えながら2~3回繰り返される場合があり、その場合、以下の3つの条件を考えて最重要な箇所を選びます。

 ①包括的:内容が重複している箇所が複数ある場合、より包括的な文を中心に書きます。

  例えば、一方が3つ、一方が4つの内容が書かれている場合、4つの方を中心にして書きます。

 ②簡潔:ダラダラと長く書かれている文より、簡潔でまとまっている箇所を取ります。

 ③分かりやすい:意味が分かりやすい箇所を選びます。

(3)主張の次に入れるべきなのは「主張の理由(原因)」。

 「理由」は「because(なぜなら~), for(というのは~), as, since(~なので), now that(今や~なので)」の後、「accordingly(したがって), therefore, hence, thus(それゆえ), in conclusion(結論として)、as a result, consequently(結果として)」の前にあります。

(4)具体例・引用・体験談などは要約には入れない。

 理由以外の「根拠(説明、定義・分類、例示・具体例、科学的データ、引用、体験談、比喩、時系列変化など)」は、原則、要約には入れません。

 ただし、①対比の重要な方、②譲歩(なるほど~だが、しかし~)の逆接の後、③因果関係の結果の3つはキーセンテンスなので、要約に入れることがあります。

3.5.英語要約問題集の習得法

ディスコースマーカー英文読解」(Z会)を例にすると、以下のように進めます。

【「ディスコースマーカー英文読解」の習得法&長期記憶に入れる復習法】

(1)第1パートを5周して習得する

 「ディスコースマーカー英文読解」の全5パート22問のうち1パートずつ習得していきます。

 第1パート(5問60ページ)には、英語の論理展開法、ディスコースマーカーが詳述されており、この本の核心というべき部分なので、第1パートをまずは習得する必要があります。

 第1パートを2日1問など進め、3~4週間で5周して、「要約の書き方と論理的な読み方」を習得し、ディスコースマーカーなどの暗記事項を暗記します。それと並行して、英文自体を習得していきます。

 長文20問以上の問題集の全体を1周して2周目に入る、というやり方だと、量が多すぎて覚えきれず、また疲れるので、4~5パートに分割するのがオススメです。

(2)英語要約を書く

 ①キーワードとキーセンテンスに印を付ける:英文をコピーし、読みながら、キーワードを丸で囲み、キーセンテンスを<>で囲み、要約に入れるべき最重要だと思う箇所については日本語でメモを書きます。

 英文をコピーする理由は、要約は3~5周する必要があり、本冊子にキーワード・キーセンテンス、日本語のメモを書くと2回目以降やりにくくなるためです。

 ②要約を書く:読み終わったら、キーワードとキーセンテンスに優先順位を付け、最重要なものから要約に入れていき、本文の論理の流れを崩さず、本文の意味を変えず、文法的に正しく、日本語として意味が通じるように、分かりやすく、字数以内におさめて書きます。

(3)日本語要約を書く:時間的に可能なら、全文訳の日本語を要約していきます。日本語要約の方が易しいので、相乗効果で論理展開把握力、英語要約もより速く上達します。

 具体的には、全文訳をコピーして、キーワードとキーセンテンスに印を付けながら読みます。読み終わったら、キーワードとキーセンテンスを順位付けし、最重要なものから要約に入れていき、最後に字数に収まるようにまとめます。

(4)論理展開分析を行う:「ディスコースマーカー英文読解」には全英文に「論理展開図」が載っています。これは本文のどの部分がどういう役割をしているかを書いたものです。それを自力で書きます。

 例えば、本文に「第1段落:話題⇒説明⇒対比(第一の立場)⇒結論」「第2段落:対比(第二の立場)⇒説明⇒言い換え⇒理由⇒結論」などと書いていき、それを冊子の論理展開図と比較し訂正し、理解します。

 これを要約時に毎回行い、20~30英文で行うと、英語の論理展開のパターンが理解でき、論理的読解力、ディスコースマーカーが身につき、要約も飛躍的に上達します。

(5)解答解説を読む:解答解説・全文訳を読み、英語要約・日本語要約を自己添削します。知らなかった知識・重要な内容にはマーカーを引き、2周目以降はそこを中心に読みます。また、英文の論理構成・要約の仕方・英文の意味を理解します。

(6)暗記:知らなかった英単語熟語・文法、意味を間違えた箇所に☆印を付け、暗記事項(論理構成のパターンやディスコースマーカー、英単語熟語等)をルーズリーフにまとめて暗記します。

(7)「要約の書き方と論理的な読み方」を習得するまで第1パートを5周前後復習する:英文の文章構成をスラスラ言えて、要約がサラサラと書けるまで第1パートを5周前後解き、習得できたら次のパートに進みます。

(8)2ヶ月間要約を書き続けて「要約の書き方と論理的な読み方」を長期記憶に入れる:次のパートに進んでも、既習のパートの英文を以下のように復習を続け、論理構造と要約に習熟します。2ヶ月続けると長期記憶に入ります。

【復習:週に3英文要約×2ヶ月以上】

(9)英文を30回音読して習得し、2ヶ月以上復習して長期記憶に入れる:要約を書くのと平行して、英文自体を習得します。

【習得:「英文をスラッシュ訳で1日3回口頭和訳する⇒スラッシュ訳を思い浮かべながら1日5回音読する」×7日】

【復習:1日15分(2回口頭和訳+4回音読)×週2回×2ヶ月以上】

(10)第2パート以降:第1パートを5周したら、第2パートを3周、第3パートを3周、などと進めていきます。

(11)全部の要約を書き、習得する必要はない:「ディスコースマーカー英文読解」は英文も難しく、問題量も多いので、全部を要約・習得しようと思ったら、3~6ヶ月以上かかります。

 全部やらないと要約が上達しない、論理構造を習得できないわけではないので、1パートつずつ要約を書き、習得していけば良いです。第1パート(5問)を5周するだけでも全然違います。

3.6.英文を30回音読して習得する

英語要約問題では、「要約」以前に、英文の理解度・読むスピードを上げる必要がありますが、それは英語長文の読解力の問題です。これは「ディスコースマーカー英文読解」や過去問、他の英語長文を「習得する」ことで可能になります。

(1)英文を「習得する」とは:「英文をスラスラ和訳できる+90%の理解度で分速150ワード以上で音読・黙読できるようにする」こと。

 「分速150ワード以上」とは、300ワードの英文なら2分以内できちんと理解して読めるということです。

(2)「90%の理解度」とは:「英文としてはほぼ完全に理解できる状態」。

 「100%の理解度=日本語訳を読んだときの理解度」「60%の理解度=英文を読んで理解に時間がかかったり、理解できない部分が20%ほどある状態」などと考えます。

(3)90%の理解度にする音読法:英文を以下のように音読すれば習得できます。

【「英文をスラッシュ訳で1日3回口頭和訳する⇒スラッシュ訳を頭の中で言いながら1日5回音読する」×7日】

 ①「スラッシュ訳」とは:3~5ワードの意味のまとまりごとに、前から前から訳していく方法。これにより、返り読みせずに英文を読むことができ、速読・速聴が可能になります。

 ②スラッシュ訳を頭の中で言う:90%の理解度で音読できるためには、「スラッシュ訳を頭の中ではっきり言う」ことが不可欠です。自分が読んでいる箇所の日本語訳を頭の中でスラスラ言えて初めて、英語が「ほぼ完全に理解」できます。

 日本人が「英語を理解する」とき、初めから「英語を英語のまま理解する」ことはできません。最初は「英語を日本語で理解する」しかありません。その方法が「スラッシュ訳を頭の中ではっきり言う」ことです。

 そして、同じ英文を100~200回以上音読・黙読していくと、だんだん「英語を英語のまま理解する」ことができるようになります

 ③和訳・音読の回数の目安=1週間で英文を「スラスラ和訳できる+90%の理解度で分速150ワードで音読・黙読できるようになる回数」

 「1日5回音読」などの回数は目安です。英文難易度、自分の英語力などにより適正回数は変わります。難しい英文なら50回かかるかもしれませんし、簡単な英文なら20回でこの状態に達するかもしれません。

(4)2ヶ月以上復習する:音読した英文を2ヶ月以上復習して長期記憶に入れます。

【復習:1日15分(2回和訳+4回音読程度)×週2回×2ヶ月以上】

(5)復習の具体例:例えば「ディスコースマーカー英文読解」の英文を週2文章ずつ音読し習得した場合、22英文なので11週間(3ヶ月弱)かかります。10週間目は以下のように勉強します。

【第1~18文章の復習:1英文15分×週2回×18英文(9時間)】+【第19~20文章の「和訳+音読」:毎日30分×7日=3.5時間】=合計週12.5時間

 同じ英文を何週間も復習するので、復習時間は実際には9時間もかからず、4~5時間で済むはずです。

 こうして2ヶ月ほど復習すると長期記憶に入り、数ヶ月~数年以上持つ記憶になり、入試でその知識が使えます。

(6)毎週500ワードの英文を「習得」し、長期記憶に入れる:これは英語要約問題から離れた話になりますが、英語長文読解力・速読力を伸ばすには、英単語熟語の暗記を進め、「スラスラ読める英文の数を増やし、長期記憶に入れる」ことに尽きます。

 それは、スラスラ読める英文の数が30英文、50英文、100英文と増えれば、模試や入試などの初見の英文の中に入っている「英単語熟語・文法・構文」の共通する量が加速度的に増えて、初見の英文でも即理解できる部分が増えるからです。

 そのために、学習した英文を、週500ワードずつ習得し、それを2ヶ月以上復習し長期記憶に入れます。1年間で「50英文×500ワード」、2年間で「100英文×500ワード」も習得すれば、大学受験レベルの英文なら毎日500ワードの英文1つ(1時間)でも習得が可能なくらい、英語力が上がります。

 多くの高校生は、英語長文教科書さえ、いったんスラスラ読めるようにすることをやっていませんが、それで初見の入試の英語長文をある程度スラスラ読めるようになるわけがないではありませんか。勉強方法を変えましょう。

(7)ルーズリーフに習得した英文リストを書き、復習を計画的にする:毎週500ワード分を増やしていくと、だんだん復習を自分の頭だけでは管理しきれなくなります。

 よって、習得した英文をルーズリーフにリスト化し、以下のように日付、回数などを書いて管理します。その日どの英文を復習すべきかが、ルーズリーフの日付を見れば一目瞭然になります。

【東大文1 18年大問1長文・要約問題(約300ワード)|8/10~20、音読30回習得、英単語熟語暗記、8/25音読5回で維持OK、……】

4.過去問の要約習得法

4.1.過去問の要約を書けるようにする勉強法

過去問の要約をスラスラ書けるようにする勉強法】

(1)大量に書く【「5年分×5回」書く⇒「10年分×5回」⇒「20年分×5回」】

 「5年分×5回」など、1問を何回も書いていけば、2回目以降は時間もそれほどかからず、英文の理解度も増し、大量に書けます。週2回など、どんどん書いていきましょう。

 時期的には、英語偏差値65以上の高3なら4月から、それ以下の人は夏休みから始めます。

(2)英語要約の書き方:英文を読むときは、【キーワードを丸で囲み、キーセンテンスを<>で囲み、要点を日本語でメモする】。

 そして読み終わったら、【キーワードとキーセンテンスに優先順位を付け、最重要なものから要約に入れていき、本文の論理の流れを崩さず、本文の意味を変えず、文法的に正しく、日本語として意味が通じるように、分かりやすく、字数以内におさめて書く】。

(3)日本語要約を書く:時間的に可能なら、全文訳の日本語を要約していきます。日本語要約の方が易しいので、相乗効果で論理展開把握力、英語要約もより速く上達します。

 具体的には、全文訳をコピーして、キーワードとキーセンテンスに印を付けながら読みます。読み終わったら、キーワードとキーセンテンスを順位付けし、最重要なものから要約に入れていき、最後に字数に収まるようにまとめます。

(4)論理展開分析を行う:「ディスコースマーカー英文読解」で行った論理展開分析を過去問でも行えば、過去問に出やすい英文の論理構造が分かってきます。

 例えば、本文に「第1段落:話題⇒説明⇒対比(第一の立場)⇒結論」「第2段落:対比(第二の立場)⇒説明⇒言い換え⇒理由⇒結論」などと書いていきます。

(5)自己採点する:得点はキーワードとキーセンテンス(要約に入れるべきワード・フレーズ・文)の数で決まります。模範解答に入っているキーワードとキーセンテンスを探し印を付け、それが自分の回答にどれだけ入っているかを調べ、点数化します。

 例えば、模範解答にキーワードが6つ、キーセンテンスが2つあり、そのうち、自分の回答にキーワードが3つ、キーセンテンスが1つの場合、10点中5点、などと考えます。

(6)課題英文と模範解答を分析する:上記のように模範解答のキーワードとキーセンテンスに印を付けたら、それが英文のどこにあるかを探して印を付け、どうしてそれが重要かを考えます。日本語や英語の要約問題集を習得し、上記論理展開分析をしていたら、ディスコースマーカーや内容から、なぜ重要か、分かるはずです。

 これを5年分以上行うと、キーワードとキーセンテンスの見つけ方、過去問ではそれがどういう位置にあるかのパターンが分かってきます。

(7)「過去問まとめ帳」に傾向・不足点・対策を書く:これにより、自分が合格点を取るために今後何をしたらよいかが分かってきます。

(8)添削を受ける:要約や英作文は、自分の回答が模範解答とたいてい違っているため、自分だけで判断できないことも多い。よって、学校や塾の先生に週1つなど定期的に添削してもらうのが良い。

(9)課題英文を30回音読して習得する:上記「ディスコースマーカー英文読解」の箇所に書いたやり方で、英文を「習得」していきます。

【習得:「英文をスラッシュ訳で1日3回口頭和訳する⇒スラッシュ訳を思い浮かべながら1日5回音読する」×7日】

【復習:1日15分(2回和訳+4回音読程度)×週2回×2ヶ月以上】

4.2.過去問で英語要約を大量に書く:【「5年分×5回」書く⇒「10年分×5回」⇒「20年分×5回」】

国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」(初歩的日本語要約問題集)を3周し、「現代文と格闘する」(上級日本語要約問題集)を1周し、「ディスコースマーカー英文読解」(上級英語要約問題集)の第1パートを5周したら、「現代文と格闘する」と「ディスコースマーカー英文読解」を続けながら、それと並行して過去問で英語要約を書き始めます。

何といっても過去問が「自分が受験するときの問題に傾向が最も近い問題集」ですから、過去問を徹底的に「マスター」していきます。すなわち、要約を大量に書き、模範解答を分析し、「過去問まとめ帳」に問題の傾向・自分の不足点・対策法を書き、英文を30回以上音読してスラスラ読めるようにしていきます。

4.3.過去問で「課題英文と模範解答の分析」をする

模範解答と課題英文を「キーワードとキーセンテンス」という視点から分析し、捉え直すことで、「キーワードとキーセンテンス」を見つける力を培うことができます。

具体的には以下のようにします。

(1)要約の模範解答に入っているキーワードを丸で囲み、キーセンテンスを< >で囲む。

 ここでキーワード・キーセンテンスとは、その要約にどうしても入れなければならない英単語・フレーズ・英文です。主張もキーセンテンスに入ります。

(2)それが本文のどこに書いてあるかを探し、印を付ける。

(3)それが英文の最重要キーワード・キーセンテンスだが、どうしてそれが重要かを考え、重要性の指標(ディスコースマーカー)はないかを探す。

なぜ重要か分からなければ、学校や塾の先生に聞きます。

英文要約は、結局、「適切なキーワードとキーセンテンスを適量見つけ、それを日本語に訳してつなげ、意味が通じるように書く」ことでできます。

つまり、最大のポイントは「適切なキーワードとキーセンテンスを探せるか」です。それは、上記の日本語・英語要約マニュアルを覚え、それを使って要約を大量に書き、この分析をすることで可能になります。

4.4.【過去問まとめ帳】を書く

英語要約だけでなく、過去問を解くたびに、ルーズリーフに以下のように傾向・不足点・対策を書きます。これを書くことで、自分が合格点を取るために今後何をしたらよいかが分かってきます。

(1)問題の傾向分析:例えば、課題英文の字数・話題・ジャンル・語彙や文法の難易度、要約の字数等。

(2)不足点:今の自分に何が不足しているか-英単語熟語力・英文精読力・英文速読力・キーセンテンスを見つける能力・ディスコースマーカーの暗記・日本語記述力など。

(3)対策法:不足点について、自分が思いつく限りの対策法。

例えば、以下の通り。

【東大文1 19年傾向・現状|300ワード超の英文を70~80字の日本語に要約、噂についての話、単語・英文は普通レベル、要約は第1&3段落をまとめれば書ける】

【  〃 〃  不足点と対策|日本語要約で要約力を付ける、「ディスコースマーカー英文読解」で英文要約法や英文の文章構成法を習得する、英文は難しくないので東大の要約を何度も書く】

4.5.英語長文読解力を上げる方法

英語要約問題では、要約以前に、「初見の英文をある程度スラスラ読める」ようにすることが必要です。

それについては【初見の英語長文をスラスラ読めるようにする超効果的な勉強法】に書いています。ご参照下さい。

5.英英要約の勉強法

5.1.英英要約問題の勉強ルート

早稲田大学文化構想学部・文学部など、少数の大学・学部では「英英要約問題(英文を英文に要約する問題)」が出ます。その場合の勉強は以下のような順序でするのがオススメです。

【日本語要約問題集2冊習得⇒英日要約問題集1冊習得⇒過去問10~20年分習得+英英要約問題集】

5.2.英英要約問題のオススメ問題集

英英要約の対策書は少なく、また、いきなり英英要約をやるより、より難易度が低い日日要約、英日要約から始め、慣れたら英英要約問題を解くのが良いでしょう。

TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選」(英英・英日要約あり、学研)
「志望校の過去問」(教学社)
TOEFLテスト集中攻略ライティング」(テイエス企画)
英語で書く力」(長尾和夫著、三修社)

TOEFLテスト(英語圏の大学への留学希望者を対象とした英語能力測定テスト)では英英要約が出るので、TOEFLテスト対策問題集も役立ちます。

【最後に:合格したかったら過去問を解け!】

ここまで長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。

志望校に合格するには、長期記憶に入れる勉強法を実践し、過去問を問題集として解きまくることが役立ちます。

合格したかったら、過去問をガンガン解きましょう。

【英語過去問のすべて】は以下のページに書かれています。

第1章 過去問が重要な理由と解き方 はこちら
第2章 過去問の習得すべき内容・知識の暗記法・リスニング習得法は こちら
第3章 英語長文の習得法・長期記憶に入れる復習法 はこちら
第4章 和文英訳を書けるようにする方法 はこちら
第5章 自由英作文を書けるようにする方法 はこちら
第6章 要約を書けるようにする方法 はこのページ

 

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