勉強法(10)英語の4技能と勉強法との関係

英語は、4技能(読む、書く、聴く、話す)をバランス良く高めることで成績も最短で上げることができます。

このページではこの4技能を飛躍的に高める勉強法について書いていきます。

1.英語の4技能と勉強法との関係

1.1.英語の4技能とは:読む、書く、聴く、話す

英語には4つの技能があります。それは「読む、書く、聴く、話す」の4つです。

英語を学ぶ目的は、この4技能を高めて使えるようにすることです。

例えば、仕事で英語を使う、大学のゼミで英語原書講読をする、海外生活で英語を使う、情報収集のために英語を読む・聴く、海外旅行で英語を使う、訪日外国人と話す時に英語を使う、英語の映画を見るために英語を聴けるようにする、などです。

1.2.使える英語を身に付けて成績も上げる方法

英語を学ぶ中学生の英語学習法には2つの選択肢があります。

一つは学校や塾でやっている勉強法、つまり、予習で英文を書き写し、単語の意味を調べ、和訳し、授業で和訳や文法の説明を聞き、復習で数回英語を読み、英単語や英熟語をテスト前に書いて覚える、受験のために英文法問題を解けるようにし、英語長文をたくさん読み、英作文を書く練習をする、などの普通の方法です。

この勉強法では、語学としての英語を身に付けることを無視し、英語の問題をパズルでも解くかのように扱うので、問題は少しずつ解けるようにはなりますが、英語の絶対基礎力が身に付かないので、英文をスラスラ読んだり、英作文をスラスラ書けたり、ましてや習った英文を英会話に使うことができるようにはなりません。

もう一つは、英語の4技能を高めて、使える英語を身に付けることで成績も上げていくという方法です。

こちらの方が前者の勉強法より、短期間で英語の絶対基礎力が身に付くため、成績も早く上がり、しかも、使える英語が身に付きます。

すなわち、英文を速く読めるようになり(英文速読)、英文法問題を感覚で素速く正確に解けるようになり、ネイティブの英語音声を前から前から順に理解できるようになり、中学英文法の範囲なら、英文をスラスラ書けるようになり、習った英文を暗記しているので、英会話もできるようになります。

具体的な勉強法としては、当塾では、(しっかり理解しながらの)音読法、例文暗記法、そして英単語記憶法を使います。

このホームページでは、一貫して後者を推奨しています。使える英語を身に付けたい方は、ぜひこのページを参考にしてください。

1.3.英語の4技能のベースは英文法と語彙力

英語の4技能の全てのベースになるのは、英文法と語彙力(英単語熟語)です。使える英語を身に付けたい英語学習者は、まず、英文法と語彙を習得しつつ、4技能の能力を高めていく必要があります。

ここでは、この6つの能力(4技能・英文法力・語彙力)を効率的に習得できる勉強法・記憶法について書いていきます。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい中学生のために【英語の成績を飛躍させる勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】を開催しています。【中学生用:長期勉強法コース・短期セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

2.英文法を暗記する

2.1.英文法の効用

英語を学ぶ中学生にとって、英文法は何のために必要かというと、英文法問題が解けるようになること以上に、英語という言語の規則(英文法)を理解し記憶することで、より速く正確に英語を読める、書ける、使えるようにするためです。

文法を記憶しないなら、英語ネイティブのアメリカ人のように、「習うより慣れろ」式で膨大な量の英語に接する必要がありますが、それは、英語に使える時間が限られている日本の中学生にとって無理です。よって、英文法は大きな武器になります。

英文法はまず教科書で学んでいくと思いますが、文法事項がバラバラなので、中学2年生の間、遅くとも3年の夏休みまでに、一度標準的な参考書型英文法問題集(文法項目別に解説があり、問題も付いているタイプの問題集)で中学英文法全体を頭に入れておいた方が良いでしょう。

2.2.英文法問題集の勉強法

英文法問題集の勉強法は、通常は、「説明を読み、問題を解いて、次へ進み、最後までいったら、全体を数回復習する」というものでしょうが、当塾が推奨する方法は以下のようなものです。

【文法問題集の進め方】

(1)方針:章ごとに説明を読み、英文は全て英作文できるようにする。方法は以下の瞬間英作文

【2回口頭和訳⇒英文を7回音読⇒暗唱⇒瞬間英作文(日本語を見て英語を即答する)⇒言えたら次へ、言えなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」⇒全部⇒週10周】

(2)問題を解く:解答解説を読み、間違えていたらよく理解する。間違えた問題の英文は瞬間英作文で暗記する。

(3)第1セットを5周:1章が終わったら次の章へ。2週間に進んだ分を1セットにして、1セットを5周する。

(4)全体10周:第2セット目を5周しながら、最後の章まで行ったら全体2周目に入り、週1周で、2ヶ月以上で、10周以上復習して長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)に入れる。

2.3.勉強法解説

問題集を10周することで、全ての問題に即答することが出来るようになり、文法問題をスラスラ解けるようになります。

瞬間英作文で暗記することで、全英文を暗唱・暗記することができます。その結果、文法を潜在意識に深く入れることができ、正しい英文と間違った英文の違いが語感で分かるようになります。

また、英文を暗記することで英作文力、英会話力が飛躍的に上達し、読解やリスニングでもより速く確実に理解できるようになります。

ただ問題を解くだけでは、「理解」は一時的にできるようになりますが、理解も記憶なので、すぐに忘れて、理解できなくなります。

それを2~3回復習しても、忘れる速度の方が速いので、記憶がなかなか定着しません。これを避け、記憶を定着させるには、音読・暗唱し、それを10回繰り返すという徹底的な反復が有効なのです。

【英検2級に合格しました】

Mさん(中学3年生、東京都)のお母様

10月3日に受験した英検2級1次試験の結果が昨日発表され、本人も、「え、うそでしょ?!」と目を疑っておりましたが、84%取得で見事合格!84%の内訳は、リーディング、リスニング共に8割弱、ライティングが9割強でした。

英検対策の授業が学校のカリキュラムに組み込まれている事もありますが、(創賢塾受講前の)前回7月に受けた際は、文法問題が5割しか取れておらず、長文問題もさっぱり理解出来なかったそうです。

それに比べ、(創賢塾受講後の)今回は、ハイパー(「ハイパー英語教室 中学英文法」)をやっていたお陰で、特に文法問題において、明らかに分かる問題が多かったと実感しているそうです。

これも、先生が口を酸っぱくして「ハイパーをきちんとやってくださいね!」と言って下さり、理解出来ていない箇所は常にハイパーに立ち返ってご指導頂いたのが実を結んだのだと信じております。有難うございます!

まだ例文暗記の途中ですが、引き続きご指導の程宜しくお願い致します(注記:その後、無事2次試験も合格しました)。

3.英単語熟語を暗記する

これは【中学生の英語勉強法(3)英語の三大勉強法】で書いていますので、ご参照下さい。

当塾で教えている進化型クイック・レスポンス法ですと、高校受験に必要な2000英単語を120時間で、500英熟語を60時間で覚えることができます。

クイック・レスポンス法では、単に記憶するだけではなく、「英単語⇒日本語訳、日本語訳⇒英単語」を即答できるようになります。ぜひ無料体験で実際に覚えられる気持ち良さを体験してください。

【2000英単語を4ヶ月(120時間)で記憶する方法】

【短時間で覚えられ、忘れにくくなりました】

Hさん(中学2年生、宮崎県)

英単語の覚え方としてクイック・レスポンス法を先生から教わりました。やり方が違っていたため、先生には何度も指導していただきました。

実際に試してみると、以前と比べてすごく覚えやすくなり驚きました。毎日30分で1週間に100単語を覚えられ、以前より効率はかなり良くなりました。

また、今までは暗記して何日かたつと、「あれ?なんだっけ?」と忘れてしまう単語が多くありましたが、忘れにくくなったと感じます。

それ以外にも、「look for〜」=「〜を探す」などの細かい部分まで暗記する事ができるようになりました。今後も続けて、単語帳全てを暗記したいと思います。他にも新しく買った「短文で覚える英単語1900」についても暗記していきたいと思います。

4.英文をスラスラ読めるようにする

当塾で指導している音読トレーニング(音読70回+シャドーイング30回+リスニング30回)を教科書や長文問題集、過去問で実践していくと、英語ネイティブのように、返り読みせず、英語を前から前から、英語の語順で理解・読解・聴解することが可能になります。

その結果、英文速読ができるようになり、リスニング能力が格段にアップします。これは10回や20回の音読では通常不可能です。最初は80~100回は必要でしょう。

5.英語をスラスラ聴けるようにする

5.1.リスニング

上記音読トレーニングでリスニングは得意になっているはずですが、細かい聴解については、聴き取れない部分があるかもしれません。

それについては、過去問のリスニング問題、リスニング問題集などで補強していきます。

5.2.リスニング問題が解けない原因

リスニング問題が解けない原因は大きく分けて2つあります。

(1)音が聴き取れない
(2)音は聴き取れても、文章の意味が分からない

(1)については、聴けない音を繰り返し聴いて、聴けるようにするトレーニングが役立ちます。

(2)については、音読トレーニングで前から前から英語を読み聴くトレーニングをしていけば、英語がわかるようになります。

具体的には以下のようなトレーニングが役立ちます。

5.3.リスニング問題を解けるようにする方法

【聴解トレーニング】

①リスニング問題を解く:まず時間通り解く。時間延長(5~15分)しても良い。延長して、聴き取れない部分をリピートして何回も聴く。
②答え合わせ:自己採点
③英文を文法的に完全に理解する:英文台本や和訳、解説を見て、意味を文法的に完全に理解する。
④聴き取れなかった音を聴けるようにする:聴き取れなかった単語、英文に印を付け、その部分を何度も聴き、音と単語、音と意味を合わせていき、「聴いて意味が分かる」ようにする。これを1日10~15分、全ての部分を聴き取れ、意味が分かるまで10日前後続ける。
⑤音読トレーニングで聴いて意味が即座に分かるようにする:英文を、「口頭和訳2回+音読5回+シャドーイング5回+リスニング5回」×10日間続ける。口頭和訳や音読時には、スラッシュ訳(数語の意味のまとまりごとに和訳する方法)をする。これにより英文の意味が、前から前から、聴いた順番で、スラスラ分かるようになる。

6.英語を話し、書けるようにする

6.1.瞬間英作文とは

瞬間英作文とは、英文法などの短い例文(10~12ワード前後)を音読・暗唱・暗記することで、「例文の日本語訳を見たら瞬間的に英文を言える」ようにするトレーニングです。

6.2.瞬間英作文(例文暗記)の効果

瞬間英作文で英文法の例文を300例文,600例文と記憶していくと、当然、英語の4技能の全てに好影響を与えますが、中でも、英会話・英作文が劇的に出来るようになります。なぜなら、記憶した例文が器となって、後は単語を入れ替えるだけで英文作成が可能になるからです。瞬間英作文恐るべし。ぜひ一度トライしてみてください。

6.3.瞬間英作文で400例文を約30時間で記憶する

中学生が覚えるべき文型の数は100~150前後で、応用例文を合わせると400~600例文前後です。瞬間英作文の手法を使えば、例えば、平均12ワードの400例文を完全記憶するのに必要な時間は約30時間です。1日1時間×1ヶ月で【日本語訳⇒英文】がスラスラ言えるようになります。

瞬間英作文の教材としては以下のようなものを使います。

「99パターンでわかる中学英語文型の総整理(CD付き)」(学研)
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(CD付き)」(森沢洋介著、ベレ出版

7.終わりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

あなたのお役に立てれば幸いです。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい中学生のために【英語の成績を飛躍させる勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】を開催しています。【中学生用:長期勉強法コース・短期セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

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以下のページでこの3つの勉強法の具体的なやり方を解説しています。ご参照下さい。

【中学生の英語勉強法(3)英語の三大勉強法】

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