高校生の定期テスト満点戦略(5-6)現代文⑥論理的解答力編


高校生が現代文の成績を上げるには、学校の勉強だけでは不十分で、国語力自体を上げる必要があります。

このページでは国語力-読解力・語彙力・論理力(論理的読解力+論理的記述力+論理的解答力)など-のうち、「論理的解答力」を培う勉強法について書いていきます。

1.「論理的解答力」とは

「論理的解答力」とは、論理的な手順を踏んで正答を導くことのできる能力、言い換えれば、勘(カン)ではなく、根拠をもって答え、正解できる能力のことです。

論理的解答力のうち、記述問題の解き方については、【高校生の定期テスト満点戦略(5-4)現代文④論理的記述力編】で書いたので、ここでは選択肢問題の解き方を書いていきます。

2.選択肢問題の普遍的な解き方

2.1.選択肢問題の解き方

選択肢問題における普遍的な(=どの選択肢問題でも通用する)回答手順は以下になります。

【選択肢問題の普遍的な解き方】

(1)2~3か所のパートごとに○×△を付ける:選択肢は通常、読点で2~3か所に分かれます。その意味の区切りのパートごとに、○×△を付けます。

 ○は正しい、×は間違い、△はどちらとも言えない、です。×が1つでもあればその選択肢は間違いになるので、×が一番重要です。

(2)本文を根拠に○×△を判定する:○×△を付けるときは、確実に覚えている場合を除いて、必ず、本文に戻って該当箇所を選択肢と比較検討します。

 「このパートは、本文の33行目と矛盾するから×」などと判定するのです。

 「この選択肢(パート)は何となく×っぽいな」など、あいまいな記憶で判定している限り、正解率は上がりません。難しい大学、問題ほど、微妙な違いの選択肢を作っているからです。

(3)指示語の内容を明らかにする:選択肢もしくはその前後に指示語がある場合は、指示語の内容を明らかにする必要があります。

(4)選択肢の6つの切り方:「選択肢を切る」とは、その選択肢が正解でないと判断して外すことを言います。

 ①無関係:本文に書いていない選択肢は、基本的に×。

 ②間違い:本文と違うことを書いている(逆の意味、別の個所の言葉を無意味につなげるなど)選択肢は×。

 ③根拠がない:本文に根拠がない内容は×の可能性が高い。

  例えば、選択肢に「哲郎は幸子に失望し不審に思った」と書いてあり、本文にそういうマイナス表現を示唆する描写がなければ×の可能性が高い。

 ④言い過ぎ:完全を表す言葉(絶対、必ず、のみ、全ての、常に、など)は要注意です。本文にそう書いていない限り、×になる可能性が高い。

 ⑤設問に答えていない:本文には書いてあるが、選択肢が設問に答えていない場合、その選択肢は×になります。

 これが一番難しい。なぜなら、本文に書いてあると、設問をよく読まずに、○にしてしまう人が多いからです。

 例えば、本文に「太郎はゆっくり海岸に歩いて行った」と書いてあり、設問は「太郎はなぜ海岸に歩いて行ったのか?」で、選択肢1に「太郎はゆっくり海岸に歩いて行った」とある場合、選択肢1は×になります。

 なぜなら、選択肢1は「なぜ歩いて行ったか」に答えていないからです。

 ⑥要素が多い方が正解:設問の答えに含まれるべき要素が2つ以上ある場合、要素がより多く含まれている選択肢が正解になります。

 例えば、「理由」が問われていて、本文には理由が4つあって、そのうち3つが書かれている選択肢と2つが書かれている選択肢がある場合、前者の方が正解になります。

2.2.「選択肢問題の普遍的な解き方」の暗記法

以上の内容は暗記して初めて使えますから、暗記します。暗記は以下の2つを平行して行います。

(1)「選択肢問題の解き方」を何度も音読して「理解」する:上記の内容をプリントアウトして、【1日5回音読×2週間】。これで「理解」します。

(2)ルーズリーフにまとめて、暗記する:まとめ方は以下の通り。これを【1日5分暗記×2週間】で暗記できます。

【選択肢の6つの切り方とは|無関係、間違い、根拠がない、言い過ぎ、設問に答えていない、要素が多い】

3.問題集の「選択肢問題の普遍的解き方」を習得する方法

3.1.自分の「選択肢問題の解き方」を完成させる

選択肢問題の解き方は、上記の【選択肢問題の普遍的な解き方】を理解し暗記した上で、実際に多くの問題に当たり、使うことで習得できます。

そして、優れた問題集には、それぞれの【選択肢問題の普遍的な解き方】が書かれていますから、それも自分の解き方として習得していきます。そうすることで、自分の【選択肢問題の普遍的な解き方】が完成していきます。

ここではその「問題集に書かれている、選択肢問題の普遍的な解き方」の習得法を書いていきます。

3.2.問題集を習得する具体的勉強法

問題集に書かれた論理的な読み方・選択肢問題の解き方を習得するには、具体的には以下のようにします。

【現代文問題集の「選択肢問題の普遍的な解き方」習得法】

(1)問題を解く

 ①キーワードとキーセンテンスに印を付けながら読む【適切なキーワードとキーセンテンスを見つけられる論理的読解法】に書かれている内容を理解し暗記し、それを使って本文を読み、キーワードとキーセンテンス、主張などに印を付けます。

 キーワードとキーセンテンスは、選択肢問題でも記述問題でも、問題に関わることが非常に多いので、正しく付けられるようにすると、成績が上がります。

 ②選択肢問題を解く:自分のできる範囲で、できるだけ本文に根拠を探して、パートごとに○×△を付けて解きます。

 ③解けない場合:本文を3回読んで解き直す:自信と根拠を持って選択肢を選べない場合、「本文を3回読んで解き直す」。それでも解けない場合は、解答を見ず、後日また、「本文を3回読んで解き直す」。これを3~4回繰り返し、自信と根拠を持って選択肢を選べるまで粘ります。

(2)解答・解説を読む

 解き終わったら、解答・解説を読みます。「正しい根拠」で正しい選択肢を選んでいた場合はOKです。

 不正解、もしくは、正解でも根拠が間違いなら、以下のように問題集の解き方・考え方を習得します。

(3)論理的読み方の習得

 ①キーワードとキーセンテンスの探し方を理解し暗記する:「現代文と格闘する」「現代文読解力の開発講座」のようなキーワードとキーセンテンスの探し方が詳しく書かれた問題集では、自分が印を付けたものと問題集を比較します。

 そして、足りなかったものについては、どうしてそれがキーワード・キーセンテンスになるのかを解説をしっかり読んで理解し、その「探し方」にマーカーを引き、覚えます。

 ここで「探し方」とは、「この文章ではこれが重要だからキーワード」、などの無根拠で感覚的なものではなく、「2回以上出てきたらキーワードの可能性が高い」「最後の段落で『しかし』の後だからキーセンテンス」、などの普遍的な探し方(他の現代文の問題でも使える探し方)のことです。

 ②復習時に「探し方」を使う:2週間以上経って、解説の内容をある程度忘れた頃に復習します。

 復習の時に、その「探し方」を思い出しながら、キーワードとキーセンテンスに印を付け、解説でまた確認し、「探し方」を覚えます。

 そしてまた2週間後くらいに復習します。復習は全部で3~5回、「キーワードとキーセンテンスの探し方」と「解き方」を習得するまで行います。

(3)選択肢問題の解き方の習得

 ①その問題集の「選択肢問題の普遍的な解き方」を暗記する:問題集の解説をよく読んで、「選択肢問題をどう解いているか」「他の選択肢問題でも使える普遍的な解き方は何か」を探し、マーカーを引き、記憶します。

 「普遍的な解き方」とは、例えば、上に書いたような、「パートごとに○×△を付ける、本文に戻ってチェックする、選択肢の切り方」などです。

 ②選択肢の切り方を1回口頭で再現する:すぐに「選択肢の切り方」を口頭で1回再現します。

 例えば、「選択肢①の前半は33行目に同じ内容があるから○、後半は40行目にこう書いてあり、逆の内容だから×」など。

 ③復習のとき:ゼロベースで考える:文章内容や解き方を適度に忘れた2~3週間後くらいに復習をします。

 復習時は、解説や解答を覚えていようがいまいが、ゼロベースで(ゼロから自力で考え直して)、「選択肢問題の普遍的な解き方」を頼りに、根拠を持って選択肢を検討するよう努めます。

 そして、解説を読んで自分の根拠が正しいかどうかを確認し、修正し、その後、解き方を1回口頭で再現します。

 これを繰り返すことで、根拠を持って、正しい選択肢を選び、間違った選択肢を切れるようになり、またそれが速く正確にできるようになります。

 ゼロベースで考えるのは、記憶の割合を減らし、思考力を目一杯働かせて、思考力を鍛えるためです。

 ④3~5回復習して「解く手順」を習得する

 このように、問題集に書いてある「本文のキーワードとキーセンテンスの探し方」や「解き方」を習得することを創賢塾ではインストールと言っています。

3.オススメ問題集

「論理的な解説」がなされている、以下のような問題集がオススメです。

中でも、「出口 現代文講義の実況中継」シリーズ4冊を終えてから、「現代文と格闘する」、センター試験過去問、志望校過去問を習得するのがオススメコースです。

「システム現代文」「出口の好きになる現代文」シリーズ(出口汪著、水王舎)
「出口 現代文講義の実況中継」シリーズ(出口汪著)
「現代文読解力の開発講座」(霜栄著、駿台文庫)
「現代文と格闘する」「得点奪取現代文記述・論述対策」(河合出版)
「入試現代文へのアクセス」シリーズ(河合出版)
「田村のやさしく語る現代文」(田村秀行著、代々木)
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」(船口明著)
「船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジー」(船口明著)
「現代文のトレーニング」シリーズ(草土力著、Z会)
「上級現代文」シリーズ(晴山亨著、桐原)

【最後に】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この文章があなたの現代文の成績アップにつながれば幸いです。


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