中学生の定期テスト満点戦略(8)国語④論理的記述力編


中学生が国語の成績を上げるには、学校の勉強だけでは不十分で、国語力自体を上げる必要があります。このページでは国語の地力(土台の国語力)-根本的読解力・論理力(論理的思考力+論理的読解力+論理的記述力+論理的解答力)・語彙力-のうち、「論理的記述力」を培う勉強法について書いていきます。

【論理的記述力の鍛え方】

1.論理的記述力の鍛え方(1)一般記述問題の場合

1.1.「論理的記述力」とは

「論理的記述力」とは、文法的に正しく、意味が通じる日本語を書き、かつ「論理の矛盾・飛躍」のない、筋道のはっきりした文章を書ける能力のことです。言い換えれば、説得力のある、分かりやすい日本語を書ける能力のことです。

例えば、「論理的でない記述」とは、「主語と述語がねじれている(つながっていない、合っていない)、幾通りもの解釈が可能、主語や目的語など必要な言葉がない、つじつまが合わない、最初と最後で言っていることが違う、筋道に抜けがあって納得できない、分かりにくい」などです。

1.2.論理的記述力を鍛えるための問題集

記述問題の論理的な書き方が詳しく解説された以下のような問題集を使います。

「システム中学国語」シリーズ(出口汪著、水王舎)
「中学生版 出口の国語レベル別問題集」シリーズ(出口汪著、東進)
「国語の読みテクトレーニング」シリーズ(早瀬律子著、文芸社)
「解き方がわかる国語 文章読解」(石関直子著、学研)
「受験国語の読解テクニック」(竹中秀幸、文英堂)
「国語長文難関徹底攻略30選」(東京学参)
「難関突破精選問題集国語―国立・有名私立」(学研)

1.3.記述問題の正しい解き方

10~80文字程度の普通の記述問題の場合、正しい解き方とは、以下のように解くことです。

「記述問題には、解答に必ず含まれなければならないキーワード・キーセンテンスが3つ前後ある。それを理詰めで探し出し、日本語として意味が通じるように、かつ論理的に書く。」

これができるようになるためには、「インストール(問題集に書かれている解答の手順を自分の頭にインストールすること)」という習得法を用いる必要があります。すなわち、以下のようにします。

1.4.一般記述問題における論理的記述力の鍛え方

【問題解説をインストールして、論理的記述力を身につける方法】

(1)初回解くとき:自分のできる範囲で、できるだけ根拠を持ってキーワード・キーセンテンスを探し、それをつなげて書く。

(2)書けない場合:本文を3回読んで解き直す:納得できる記述が書けない問題は、できる限り解答・解説を見ず、「本文を3回読んで解き直す」。

それでも書けない場合は、解答を見ず、後日また、「本文を3回読んで解き直す」。これを3~4回繰り返し、書けるまで粘って、ともかく自力で書く。

大問の中で、納得できる記述が書けた問題は解答解説を見ても良い。書けない問題だけ、上記のようにする。

「本文を3回読んで解き直す」のは、何度も読むことで理解度が上がって解きやすくなるからです。

また、なぜここまで自力にこだわるかというと、国語は「思考力」を鍛えるための科目で、1回目、あるいは答えを見るまでは「100%思考力」を使うが、解答を見てしまうと、キーワードの幾つかを覚えてしまい、どうしてもキーワードや解答に沿った内容を書いてしまうためです。そうなると「記憶80%以上、思考力20%以下」になってしまい、思考力の訓練にならないのです。

(3)解答・解説を読む:自力で書けたら、もしくはどうしても書けなかったら、解答・解説を読む。正解ならその問題はOK。

(4)間違えた場合:インストール:「必ず含まれるべき3つ前後のキーワード」をどう探すかを、解説をよく読んで理解し、「探す手順(=探し方=解き方=解く時の考え方)」を記憶する(これがインストール)。

「探す手順」とは例えば、設問に書いてある言葉から、本文のどこが該当箇所かを判断し、読む範囲を絞る方法、設問に答えるのに必要なキーワード・キーセンテンスの探し方、キーワードを組み合わせて書くときの注意点など。

(5)解く手順を3回口頭で再現する:すぐに「キーワードの論理的な探し方」を口頭で3回再現してから、書く。

「3回再現する」ことにより「解く手順」を頭に定着させることができる。書き直すのは、解説を理解しても、実際に書けるかどうか分からないから。

(6)復習のとき:ゼロベースで考える:復習時には正解やキーワードを結構覚えているものですが、それは脇に置き、ゼロベースで(ゼロから自力で考え直して)、初回記憶した「キーワードを探す手順」だけを頼りに、キーワードを探し、書く。根拠を持って書くように努める。

 ゼロベースで考えるのは、記憶の割合を減らし、思考力を目一杯働かせて、思考力を鍛えるためです。

(7)書けない場合:本文を3回読んで解き直す:復習時にも、納得できる答案が書けなかったら、「本文を3回読んで解き直す」を繰り返す。

(8)インストールし、解く手順を3回口頭で再現する:復習時、解答を見て、正解なら、OK。間違いなら、上記のインストールをし、すぐに「解く手順を3回口頭で再現して、書く」。

(9)解答を書き写す:復習時に毎回「解答を書き写す」。

 そうすれば、さらに記述力が上がります。

(10)「記述問題を論理的に解く手順」を大問30問インストールすると、初見の問題でも論理的に書けるようになる

以上を繰り返し、5回復習し、10問、20問とインストールし続けます。そうすることで、キーワードを探す手順、解く手順が頭にインストールされ、キーワードの探し方が速く上手になり、自信を持って記述問題が書けるようになります。

問題数の初期の目標は大問30問です。【30問×5回復習(=150回インストールする)】で、記述問題を解く手順が脳内にインストールされ、初見の問題でも論理的な手順で書けるようになります。成績ももちろん飛躍的に上がります。

そして、30問を超えたら、50問を次の目標にし、インストールを続けます。【50問×5回復習(=250回インストールする)】。50問インストールしたら、スラスラ記述問題が書けるようになるでしょう。

(11)添削:記述問題の解答を専門家に添削してもらう。

ここまで書いたのは、全て完全自力での「論理的記述力」の鍛え方ですが、記述力はやはり専門家に添削してもらった方が伸びます。できれば学校や塾の先生に添削してもらいましょう。

以上を読むと、やることが多くて大変だと思われるかもしれませんが、慣れれば簡単です。そして効果は絶大です。ぜひ一部でも取り入れてみてください。

2.論理的記述力の鍛え方(2)意見文の場合

2.1.作文、あるいは意見文

近年、高校入試では、120~200字前後の作文を課すことが大変増えています。正確に言うと、出題されているのは、主に、自分の感じたことや思ったことを自由に書く「作文」ではなく、考えを論理的に書く「意見文」、あるいは「ミニ小論文」です。

意見文の場合、文章構造がある程度決まっていますから、対策が可能です。それを以下に書いていきます。
ここでは「150~200字」が条件の意見文の対策として書いていきます。

2.2.意見文の書き方

【意見文の書き方】

(1)問題を10問用意する:自分の受験する高校(公立高校を含む)の過去問や対策問題集、過去問に似た問題が載っている意見文問題集から、10問用意する。

「藤原流200字意見文トレーニング」(藤原和博著、光村図書)
「高校入試 世界一わかる!作文・小論文合格ガイド」(受験研究社)
「高校入試 作文・小論文対策」(旺文社)
「高校入試 受かる!小論文」(樋口裕一著、学研)
「高校入試 作文完全攻略」(学研)

以下のように、【10問×10回=100文章】書くと、意見文がすらすら書けるようになります。

(2)一問目:初回:自力で書く:10~15分で自力でまず書く。何としても180字は埋める。

 本番では12分前後で書く必要があるので、できるだけ時間内に書きます。

(3)書けない場合:解答例をまねて良い:解答例を3回読んで、文章構成、体験談・具体例、言葉遣いなどをまねて、書く。ただし、書く時は解答例は見ない。書き写すと記述力のトレーニングにならないから。

(4)校正:解答例を見る前に1~2回自分の文を読んで、以下をチェックする。

 言葉遣い(ですます調ではなく、だである調にする等)、主語述語がねじれていないか、意味が通じるかどうか。設問の要求に合っているか(字数、段落の使い方等)。

(5)添削:解答例・解説を読んで、自己添削、自己採点をする。上記校正点をチェック。

 ここまでは誰でもします。ここからが肝心です。

(6)添削してもらう:できる限り、学校・塾の先生や親などに添削してもらう。

自分の文章を自分で添削するより、他の人に見てもらった方がずっと欠点が見えるからです。文章の素人である親に見てもらうだけでも全然違ってきます。自分で気づかなかった「意味が分からない文章、つじつまが合わない文章、変な日本語、主語と述語のねじれ」などに気づいてもらうことができるからです。

記述問題のときより、意見文の方が、添削の必要性は高くなります。

(7)添削した文章を書き直す:自己添削、あるいは他の人に添削してもらい、直した文章を、書き直す。

 こうすることで、添削内容が記憶され、次に生かされます。

(8)解答例を10回読む:読んで覚えて、その覚えた文章の書き方(言葉遣い・文章構成法・文章の展開の仕方等)を次から使っていく。

 これにより、文章が上手くなり、高得点が取れるようになります。

(9)解答例を1回書き写す:上記校正点に注意しながら書き写す。

 書き写すことで、読むだけでは見落としていた細かい書き方・言葉の使い方に気づき、記憶でき、自分の表現の幅が広がります。

(10)一問目:2回目:換骨奪胎:解答を参考に、解答の骨組み(文章構成)を使いながら、自分の意見を3割前後入れて書く。2~3回解答例を読み、書くときは解答例を見ないで書く。

 これを「換骨奪胎(カンコツダッタイ)」と言います。「換骨奪胎」とは、上手な人の文章の構成・発想などを借用し、自分の発想を加えて書くことです。

(11)解答例を何度見てもよい:「何も思いつかない、書けない、途中で筆が止まる」ときは解答例を見てもかまわない。見て、理解して、解答を閉じて、それを真似て、しかし独力で書く。見ながら書くと記述力のトレーニングにならないので、見ながら書いてはいけない。何度見てもよいが、独力で書く。

(12)一問目:3回目以降:3回目以降も、同様に、解答例をもとに、4割、5割、6割と自力部分を増やしていく。

(13)一問目:6~10回目:できるだけ自力で全て書く。まだ書けなければ解答例を見ても良い。

 こうして、同じ課題で10回書く。書く内容は毎回変える。書けなければ解答例を何度見てもよいが、書き写すのはダメ。

(14)別の問題も解く:1問目の2回目以降と並行して、2問目、3問目も書いていく。書き方は同じ。書く順序は自由でよいが、例えば【1問目1回目⇒1問目2回目⇒2問目1回目⇒1問目3回目⇒2問目2回目⇒3問目1回目……】などにすると良いでしょう。

(15)目標は100問:「10問×10回ずつ=100問」を目標に書いていく。

 30問以上書けば書き方がどんどん分かってきて、最終的に100問書けば、飛躍的に上手に書けるようになり、点数が取れる解答を書けるようになります。

以上を読むと、やることが多くて大変だと思われるかもしれませんが、実際にやってみると単純です。ここに書いた内容で、良いと思われたことを取り入れて、一文でも多く書きましょう。


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