高校生の定期テスト満点戦略(5)現代文①定期テスト対策編


現代文(現代国語)は他の科目と違い、定期テスト対策だけをしても満点(あるいは90点以上)を取りづらい科目です。よって、国語力自体を高める勉強も必要になります。このページから数回にわたって、高校生の現代文定期テスト対策と国語力を上げる勉強法の2つを書いていきます。

1.現代文の二段階戦略

1.1.現代文は二段階戦略が必要

定期テストの現代文で高得点を取りづらいのは、他の科目は、教科書や問題集を習得すれば実力がどんどん上がっていくのに対して、現代文では、語彙を暗記し、ノートの内容を覚え、文章を何度も読んでも、読解力自体はそれほど高まらず、テストの問題を解けるようになるとは限らないからです。

また、授業でやったことが運良く問題に出て、点数が良くなっても、それは当然、実力が上がったことを意味しません。

よって、現代文は二段階戦略をとる必要があります。一つは、他の教科と同じく、教科書・語彙・ノートなど、学校の学習内容を勉強すること、もう一つは現代文の地力(国語力)を上げていく勉強をすることです。

1.2.二段階戦略の中身

定期テスト対策用の現代文の勉強は以下のようにします。満点を取りたかったら、「できることを全て」やりましょう。

【授業ノート暗記+教科書10回音読+要約+漢字・語彙等暗記ガイドの問題5周準拠問題集5周】

現代文の地力を上げる勉強は以下のようにします。

【根本的読解力を鍛える勉強+論理的な解き方の習得+漢字・語彙集暗記】

地力を上げる勉強法はこちらで説明します。

2.主にテストの点を上げるための勉強

ここでは主にテストのための勉強を書きます。これらは点は上げますが、入試にはあまり役立ちません。ほどほどに勉強しましょう。ただ、赤点を取らないためなど、定期テストでどうしても良い点を取りたいという切実な願望を持った高校生は、以下のことを一生懸命勉強すれば、得点は上がるでしょう。

2.1.授業ノートの内容を覚える

(1)ノートの内容を覚える

現代文の授業ではノートを取っていると思いますが、特に「テストに出す」と先生が言ったことは必ず書き取り、テスト前にしっかり覚えましょう。

(2)ノートは覚えやすいように書く

ノートを取るときは、テストで出されそうな内容は、それと分かるように書きましょう。例えば、「33行目の指示語『それは』は『前の文章全体』を指す」と説明されたら、例えば以下のように書きます。

33行目の『それは』は何を指すか『前の文章全体』を指す

こう書いておけば、テスト直前の勉強では、赤字部分(答え部分)を赤シートで隠して一問一答式の問題集として使えます。

ただ板書を写すのではなく、テストのことを考えながら見やすくノートに書くことは、それだけで2つの作業を同時に遂行すること(ダブルタスク)になるので、思考の訓練になります。また、その訓練を積んでいくと、ノートの取り方が素早く上手くできるようになります。

(3)テストのときの勉強例

先生が文章構造を説明し、それをノートに書いていたら、ノートと本文を見ながら、以下のようにノートの内容を理解していきます。

(評論文なら)32行目は主張・結論が書いてあり重要だ、2行目はテーマが提示されている、第2~4段落は具体例・引用・体験だから重要度は低い、などとノートに書いてあったら、本文のその周辺を3回前後読み、確かにそうだと理解し、納得し、記憶する。理解できなければ級友・先生に聞く。

(小説なら)話の転換点は40行目のこの事件・出来事、35行目で主人公がこう思った(感じた)のは23行目と45行目のこの記述からこういう理由だと分かる、主人公は2~4行目と23~26行目の記述からこういう性格だと分かる、などとノートに書いてあったら、本文のその周辺を3回前後読み、確かにそうだと理解し、納得し、記憶する。理解できなければ級友・先生に聞く。

2.2.現代文のガイドを買い、問題を解く

現代文の教科書ガイドには、語句・要約・本文についての問題とその解説など、とても役立つことが書かれています。意外に役立ち、要約は国語力養成にもなりますので、買って損はないと思います。どうしても現代文の点を上げたい場合は買いましょう。

また、どうせやるなら、1回2回勉強するだけでなく、「語句は完璧に覚えるまで、要約や問題はスラスラ正解できるまで、5回前後復習」することをオススメします。

更に、「どうしても限界まで良い点を取りたい」という場合は、ガイドの内容を、要約の答え・問題の答えも含めて、全て、理解した上で丸暗記します。

2.3.準拠問題集を買って解く

普通はここまでで十分ですし、これ以上やっても国語力自体は大して上がらないので、オススメはしませんが、内部進学や推薦のために内申がどうしても必要な方など、事情により、どうしても現代文の点数を1点でも上げたい方は、更に、準拠問題集を解き、3~5回復習し、解答を暗記すると良いでしょう。

準拠問題集は、アマゾン・ヤフオク・メルカリ等で解答付きで売っている場合があります。欲しい方は探してみてください。

2.4.学校採用だが授業では扱わない問題集が定期テストに出る場合

この場合は、その問題集を3~5回解き、解説をしっかり理解し、答えまで覚えましょう。答えを覚えるのは、実力アップにはあまりなりませんが、テストの点数が上がる可能性はあります。

問題文を5回、10回音読するのは、実力アップになる上、テストの点数も上がりやすいので、オススメです。

2.5.全く初見の問題が定期テストに出る場合

これは国語力自体を上げるしかありません。国語力を上げる勉強法はこちらに書いていますので、ご参照ください。

3.テストの点を上げ、国語力自体も引き上げる定期テスト勉強法

3.1.音読10回

本文の内容をよく理解するのに一番有効なのは、「本文を読む」ことです。言い換えれば、「本文を何度も読む、音読する、読み込む」。

国語の問題文は、内容を覚えていれば解ける可能性が高まります。また、定期テストは範囲が決まっています。よって、テスト範囲の文章は全て暗記するぐらいのつもりで読めば、成績は上がります。

暗記するぐらいとは、具体的には、10回以上です。人によって回数は異なりますが、10回、20回、30回、50回と読んでいけば、内容を覚え、それだけでなく、内容理解もどんどん深まり、国語力自体も徐々に上がっていきます。文章を覚えれば、それが記述の時に使えるので、記述力も上がっていきます。

例えば30回読むときは、1日に30回より、3回×10日、5回×6日などのように「日を分ける」のがオススメです。その方が負担が軽くなりますし、何より長期記憶に入っていくので、覚えやすく忘れにくくなるからです(2~3日では短期記憶にしか入りません)。

3.2.本文の読み方

10回音読のときは、ただ読むだけでなく、以下のようにすれば、更に理解が進みます。

(1)指示語・比喩・文章の意味を考える

「指示語(それ、これなど)が何を指すか、比喩表現や文章の意味」をしっかり考え、分からなければ友人・先生に聞きます。

(2)キーワード・キーセンテンス・主張を探す

キーワード・キーセンテンス・主張(結論・筆者の一番言いたいこと)を探し、印を付けながら読みます。これは「論理的に読む」ことにつながり、問題に出る重要な部分を把握しやすくなるので、非常に重要です。

キーワードとは、「2回以上出てくる言葉、重要な言葉」です。「重要な言葉」とは、「キーセンテンス、テーマ、主張、結論」に出てくる言葉です。よって、「2回以上出てくる言葉、キーセンテンス・テーマ・主張・結論に出てくる言葉」に注意し、印を付けます。

キーセンテンスとは、「重要な文」で、主張・結論はキーセンテンスです。その他にも、重要な事実・考え方など、文章全体に2~5ヶ所前後ある場合が多い。

キーセンテンスは、最初や、特に最後の段落に書いてあることが多く、また、「しかし(逆接)、つまり・要するに・このように・こうして・結局(結論を導く接続語)、したがって・ゆえに・それゆえ・だから(結果を導く接続語)」などの論理マーカー(論理関係を示す接続語)の後に書いてあることが多い。

(3)辞書を引く

意味の分からない漢字・評論語・用語は全て教科書ガイドや辞書で調べて欄外に書き(書いておかないといちいち辞書を引き直す必要があるから)、覚えます。

(4)まとめ:創賢塾がオススメする読み方

「授業と並行して、あるいはテスト直前に、本文を1日3回(10分程度)×7日など音読する、音読しながらキーワード・キーセンテンスに印を付ける、意味の分からない言葉は辞書を引いて欄外に書く」。

3.3.段落要約・全体要約をする

本文を読むのと平行して要約をしていくと、更に理解が進み、国語力が飛躍的に上がっていきます。

要約はガイドには載っていることが多いですが、ガイドに載っていない、もしくはガイドを買っていない場合は、学校や塾の先生・家庭教師等に添削してもらうと良いでしょう。

要約の書き方は、「キーワードとキーセンテンスを見つけ、それらを意味が通じるようにつなげて書く」。

3.4.漢字・語句記憶

教科書の漢字・評論語・文法事項など、記憶すべき項目は全て暗記します。漢字は読み書きだけでなく、意味も覚えます。暗記するときは、記憶事項を「現代文の一問一答式まとめ帳」にまとめて、記憶するのがオススメです。

まとめ帳は、ルーズリーフの真ん中に縦線を引き、「左に問題、右に答え」のように一問一答式でまとめていきます。毎日10分とか、週末にまとめてこれを記憶していきます。語句の意味はガイドに多く載っています。

まとめ帳の例【所在ない|することがなくて退屈なこと。】

また、漢字ドリルなどが試験範囲の場合は、それも完全に記憶します。

3.学校と塾の限界

3.1.学校の限界

学校の授業は「鑑賞」型が多く、入試問題を論理的に解けるようにトレーニングする授業はほぼありません。つまり、「入試問題を論理的に解く技術」や「選択肢問題の論理的な解き方」、「文章を論理的に読む技術」、「記述問題の書き方」、「論理的な小論文の書き方」などを学校では教えてくれないのです。

よって、通常、学校の授業は入試にはほとんど役立ちません。

3.2.塾・予備校の限界

では塾や予備校はと言うと、一部の予備校以外は、現代文の指導法が確立されておらず、問題をたくさん解くばかりで、「どの問題にも通用する普遍的な解き方(例えば普遍的な要約の仕方)」や「論理的に考えて問題を解く方法」「問題文を論理的に読む方法」を教えてくれるわけではありません。

3.3.自分の限界

また、たとえ「論理的解法」を教えてくれる予備校に通っても、もしくは映像授業を見ても、その「論理的解法」を習得するのは至難です。なぜなら生徒の側がその「論理的解法を習得するための勉強法」を知らないからです。ただ問題を解き、授業を受け、復習をしても、ほとんどの高校生は論理的解法を習得できません。

ちなみに、その勉強法とは、当塾で「インストール(論理的解法手順を自分の頭にインストールする方法)」と言っている習得法です。インストールについてはこちらで解説しています。

簡単に言うと、インストールとは、講師が言った、あるいは問題集に書かれている「解法の手順(どう考えて解いていくかのプロセス)」を理解し、記憶し、自力でその解法を再現できるように5回前後復習するという勉強法です。

3.4.根本的読解力を引き上げる方法を誰も教えてくれない

論理的思考や論理的解法というのは「技術」で、地道にインストールしていけば習得できます。

一方、論理的解法という技術の土台になっている国語力があります。それを「根本的読解力」と言います。これは、現代文などの文章を読んだり聞いたりしたときに「どれだけ深く理解できるか」という読解力のことです。たとえば、「一を聞いて(読んで)十を知る人」は根本的読解力が高く、「十を聞いて一を知る人」は根本的読解力が低いのです。

根本的読解力は、生まれつきの個人差が大きく、また長年の読書や人生経験によって培われるものなので、一朝一夕に伸ばすのは容易ではありません。

しかし、伸ばす方法はあります。その「根本的読解力」と「論理的解法」を伸ばす方法を創賢塾では確立しており、教えています。

それを次のページからご説明します。


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