勉強法(1-2)2000英単語を3ヶ月(120時間)で記憶する方法

このページは高校生や大人の方対象です。中学生用は【2000英単語を3ヶ月で記憶する超効率的英単語記憶法】で解説しております。

1.2000英単語を3ヶ月(120時間)で記憶する英単語記憶法

1.1.長期記憶に入れる英単語暗記法

当塾では、2000英単語を完全記憶できる具体的な記憶法と復習戦略をお教えしています。この英単語記憶指導は、他の塾・予備校・英語学校にはほとんどない当塾の特長です。

その記憶法をクイック・レスポンス法と言います。この記憶法だと、2000英単語を、毎日1時間半で3ヶ月、毎日30分で10ヶ月で、誰でも、確実に記憶することができます(期間が長くなると途中で忘れるので完全暗記するまでの期間が長引きます)。

夏休みなど時間があるときに、毎日3時間使えたら、1ヶ月(90時間)で2000英単語を暗記できます。

1.2.クイック・レスポンス法とは

クイック・レスポンス法とは、英語通訳が英単語を超短期間で大量に記憶するときに使う記憶法で、この方法を使うと、通訳に限らず、どんな人でも大量に英単語や英熟語を記憶できます。

ただ、クイック・レスポンス法は「短期記憶(数日~数週間で忘れる記憶)」に入れるための方法で、「長期記憶(忘れにくい記憶)」に入れるための復習方法は確立されていません。そこで当塾では、短期記憶から長期記憶に移すための復習周期・復習回数を検証し、最適な記憶システムを完成させました。

クイック・レスポンス法で記憶すると、誰でも、頑張る必要なく、リラックスして、2000英単語を120時間前後で記憶することができます。120時間というのは英単語集を1周記憶するのにかかる時間ではありません。毎回完全に暗記して10周するのにかかる時間です。

1.3.私にも覚えられる!:生徒の喜びの声

【クイック・レスポンス法はアスリートのトレーニングに似ている】

Fさん(高校一年生、愛知県)

英単語暗記自宅セミナー受講
使用英単語集:「英単語ターゲット1400(5訂版)
記憶した英単語数:600語。
かかった日数・時間:26日間、26時間。

高校受験が終わり、高校一年生になる学生です。高校入学までに時間があったので、父に強く勧められ、受講しました。

自分は今まで、時間をかけて英単語を一語一語書いて覚えてきたのですが、本セミナーでは、音読で覚えるクイック・レスポンス法を教えてもらいました。

クイック・レスポンス法は、中学時代、部活を頑張ってきた自分にとっては、基礎練習を反復して体に覚え込ませるアスリートのトレーニングのような感覚で取り組めました。

全4回の授業でしたが、毎回、教えて頂いた暗記方法と進捗を確認して頂きました。私が勝手に暗記方法を単語帳から単語リングに変更して取り組んでいた時も、単語帳の方が効率良く暗記できるということを、納得できる理由と共に具体的にアドバイス頂きました。創賢塾には効率的に習得できるノウハウが多々あるのだと感じました。

単語を覚える方法はたくさんありますが、このセミナーで、効率重視のやり方が自分に合っていることを知りました。このセミナーを英単語を効率よく覚えたい人にお勧めします。

1.4.「長期記憶」に定着させる方法は「復習」しかない

一度記憶することは誰でもできますし、やっています。問題は、一度記憶した内容を忘れないようにする方法です。

人の記憶には短期記憶長期記憶があります。記憶した内容は、最初は全て短期記憶に入ります。短期記憶とは、一時的に記憶した記憶で、何もしないと、数時間~数週間で忘れていくような記憶です。長期記憶とは長期間忘れない記憶です。

短期記憶を長期記憶に移すには、科学的に言うと、2つの方法があります。一つは強い感情を伴った記憶です。目の前で事故を見てショックを受けたとか、受験に受かって大喜びしたときの記憶などがそれに相当します。これらは1回限りの出来事ですが、長く記憶されます。

もう一つの方法は、復習、繰り返しです。繰り返して脳に入ってくる内容は、脳(具体的には海馬という器官)が重要だと判断して、長期記憶に移すのです。
英単語や英文法を勉強するとき、絶えず感情を喚起して勉強することはできませんから、勉強内容を長期間忘れないためには、復習するしかありません。

【クイック・レスポンス法で、半年かけて「速読速聴・英単語 Business 1200」の英単語暗記を完了した】

Tさん(社会人、TOEIC770点、東京都)

体験談:社会人の英語(テキスト:「速読速聴・英単語 Business 1200」)

仕事で必要なビジネスの英語、電話でのコミュニケーションは基本的に問題ないが、単語は仕事をしながら自然に覚えたものが殆どで、いわゆる英単語集には個人で何度もトライしたが、記憶力ややり方の問題で挫折した。このたび、アメリカのビジネススクールへ1ヶ月間(来年6月)留学する事になり、英単語を早急に強化したい為、創賢塾の英単語暗記法に興味を持ち、受講を希望した。

米国ビジネススクール留学の準備として適切な単語帳として「速読速聴・英単語 Business 1200」を推薦いただき、仕事をやりながら暗記を実施。教えて頂いた通りの記憶法(クイック・レスポンス法)で、基本的に一週間(×毎日30分)で100ワードを暗記するペースで続けた。

繁忙期もあったため、半年かけて「速読速聴・英単語 Business 1200」の暗記を完了した。専門用語や熟語もあった為、計画よりも時間が掛かったが、長期記憶に収まったと考える。

音読を毎日続けることは、地道な訓練だが効果を実感できる。もっと早く実施していればと、子どもたちにも推薦し、指導頂いている。

1.5.英単語の記憶法・復習回数・間隔

問題は、記憶法と復習の回数と間隔です。

書いて覚えればよいのか、見て覚えればよいのか、音読して覚えればよいのか。これが第一の問題です。そして、どういう間隔で何回記憶すれば忘れないのか。これが第二の問題になります。

これらの問題を解決した英単語記憶法が、当塾で教えているクイック・レスポンス法です。当塾では、英単語記憶だけでなく、全ての科目で「短期記憶を長期記憶に入れ、忘れないようにするための復習戦略」を確立して、生徒に教えています。

【音読と英単語暗記法で成績アップ】

Tさん(高校2年生、神奈川県)

定期テストでコミュニケーション英語の点数が前回62点(平均63点)⇒今回85点(平均60点)に上がりました。それは教科書の英文や和訳を覚えるくらい何回も読んだからだと思います。80回以上、音読したことで、だんだん読む速度も早くなり、問題を解く時間が短縮していることを実感できました。これからも続けていき目標の実現に近づけたいと思います。

英単語の記憶方法も教えてもらいました。毎日6周していましたが、5日目くらいに、英単語を言うと何も考えなくても口から勝手に日本語が続いて出てくるようになりました。そんな感覚は初めてのことで、とても驚きました。繰り返すことのスゴさを感じ、単語を覚えるのが楽しくなってきました。結果としてテストまでの3週間、毎日30分程度で300ワードくらい暗記でき、これもテストの点数アップに役立ちました。

1.6.英単語記憶学習で挫折する理由

多くの生徒が英単語記憶学習で挫折する理由は、完全記憶するまでの復習回数と復習間隔が分からないからです。数回記憶してもしばらくたつと忘れるので、途方に暮れてしまうのです。

私もそうでした。中学生の時、私は英単語を「書いて」覚えようとしました。1単語を100回書いたら、その場では覚えましたが、数日たつと、既に忘れていました。

「ああ、私は記憶力が悪い! 私は英単語を覚えることができないんだ。」と痛感しました。

しかし、本当は「記憶力が悪かった」のではなく、「正しい記憶法を知らなかった」のです。

クイック・レスポンス法によって私は英単語記憶の問題を解決できました。

次はあなたの番です。

1.7.英単語記憶では音読するのが最も効率的・効果的

クイック・レスポンス法では「音読」で覚えていきます。大多数の人は、書いたり見るより、音読した方が短時間で覚えられるからです。また、音で覚えれば用途も広くなるからです。

書いて覚えるのは時間がかかりますが、他の方法と同様すぐに忘れます。また、普通の人は見ただけでは覚えられません。

音読で覚えるのは、書く方法より短時間で覚えられます。更に、正しい発音で覚えると、英文を音読したり話したり聴くときに役立ちます。書いたり見て記憶するのは、音で覚えないので、この点でも不利です。

【目からウロコの暗記法!】

Yさん(高校2年生、海外、早稲田大学進学)

娘が世界史の勉強で苦労しているのを見て、何か勉強法(暗記法)はないかと探していたところ、創賢塾と出会いました。

HPに紹介された勉強法を読み、実際にどのように指導していただけるのかと思い、体験授業を2回お願いしました。そこで「英単語の覚え方」を教えていただき、早速学校の小テストに向けて実践。今まで書いて覚えていた娘は、最初かなり半信半疑で取り組んでいました。単語帳は後半の難易度の高いものだったので、最初は読むだけで精一杯。1日目はかなり時間がかかりました。

テスト前に確認のために書いた以外はほぼ音読だけ、本当に単語は書けるようになっているのか?

結果、100個の単語から20個出題され、17個正解。これには本人も驚いていました(それまでは12~15点)。そして3回目の小テストはついに音読だけで覚えることができ、20点満点。本人はとても喜んでいました。

今、学年末テストに向けて各教科の勉強法を指導していただいています。これまで時間をかけて勉強していたけれどなかなか結果に結びつかず悔しい思いをしていたので、創賢塾の勉強法で頑張りたいと張り切っています。

2.創賢塾のクイック・レスポンス法の特長

2.1.ストレス無く覚えられる英単語記憶法

クイック・レスポンス法は、ただ決められた回数音読するだけで自然に覚えられます。「努力」や「頑張り」は要りません。また、机の前に座って真面目に音読する必要もありません。立ったり歩いたり座ったりと、姿勢を変えて音読すると、不思議とストレスは消えていきます。

ふつう、英単語を覚えるときは、頑張って、必死に記憶しようとして勉強しますが、これはストレスが溜まり、つらいことです。

創賢塾で教えるクイック・レスポンス法の最大の特長の一つは「ストレスフリーで覚えられる」ことです。

2.2.短期間で実際に覚え、忘れない英単語記憶法

クイック・レスポンス法では、100英単語を1日30分×7日間、ただ無心に音読するだけで、音が頭に残り、覚えてしまいます。「実際に覚えられる」、当たり前ですが、これがクイック・レスポンス法の最大の特長です。

2.3.長期記憶に入れる復習計画が確立されている

創賢塾の勉強法は全て、長期記憶に入れることを目的として組み立てられています。英単語記憶法(クイック・レスポンス法)も同じです。一度記憶した英単語を完全に長期記憶に定着させるまでの復習計画を創賢塾は確立しています。これは99%の中学生・高校生・英語学習者が知らない記憶法・復習法です。

具体的には、毎日30分×1週間で100英単語を記憶し、30時間で1000英単語を1周したら、そのまま2周目に入り(20時間)、3周目に入り(12時間)、一気に10周します。7周でほぼ完全に長期記憶に入りますが、念のため、10周までします。10周すれば誰でも1000英単語を長期記憶に入れられます。

【夏休み5週間で1000単語暗記できました】

Sさん(高校1年生、長野県)

英単語暗記自宅セミナー受講
使用英単語集:「システム英単語Basic」(駿台)
記憶した英単語数:1000。
かかった日数・時間:5週間、35時間。

高一の息子が、夏休みに英単語一冊を覚えたいと言うので、効率よく暗記するのはどうしたらよいのかとネットで調べた所『1ヶ月で2000英単語を暗記する自宅セミナー』に辿りつきました。

指導頂いた暗記法は反復する回数が多く、息子はこんな回数できるわけないと、初めのうちは毎日文句をいいながら行っていました。指導通りの回数は中々できませんでしたが、3週目あたりから少しずつ暗記法に慣れていきました。結果的に、夏休み5週間で1000単語くらい覚えました。

初めの頃は、反復の多さにうんざりし、1ヶ月のセミナーが終わったら創賢塾はやめると言っていたのですが、暗記法が身についてくると単語以外の勉強法も習いたいと言い、今は数学と英語の勉強法を指導頂いています。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

3.クイック・レスポンス法

3.1.大量に多数回復習するのが完全記憶するコツ

英単語のような大量の内容を覚えるとき、中高生が思いつくのは2つの方法です。

(1)【少量に時間をかけて覚え、復習回数が少ない】方法:例えば、「毎日20単語を必死で覚え、先へ先へ進む」というような方法です。

(2)【毎日大量に覚え、多数回復習する】方法:例えば、「毎日100単語を軽く覚え、7日以上連続して覚える」方法です。

皆さんはどちらの方法をとっていますか。あるいは、どちらの方が、同じ勉強時間で、最終的に多く記憶に残っていると思いますか。

おそらく、前者だと思います。

そして実際、生徒に聞いても、ほとんどの中高生は前者の方法をとっています。毎日100単語なんてとても覚えられないと思うからです。

しかし、現実には、同じトータル時間では、後者の方が遙かに長期記憶に残ります。

3.2.復習回数の実験

例えば、同じ3.5時間かけて100英単語を記憶したい場合、以下のような記憶・復習計画を立てたとします。

①復習0回:100個を1日3.5時間かけて記憶し、復習はしない
②復習1回:1日20個を21分で記憶し、5日で100個覚え、2周する
③復習2回:1日20個を15分で記憶し、5日で100個覚え、3周する
④復習6回:1日30分×7日間、同じ100個を記憶し続ける
⑤復習9回:1日21分×10日間、同じ100個を記憶し続ける
⑥復習20回:1日10分×21日間、同じ100個を記憶し続ける

①と②と③と⑥より、④と⑤の方が、遙かに長期間記憶に残ることが当塾の実験で分かっています。

④と⑤では、多くの人が④の方が効果がありますが、慣れてきたり、記憶力が良い人の場合は⑤の方が効果がある場合があります。

1日の記憶が浅い⑥の場合は記憶に定着しにくいので④と⑤より記憶効率が劣ります。

この実験から分かったポイントは、以下の4点です。

①1回の記憶に時間をかけず(1回3.5時間かけても、復習しなければ10日で忘れる)、
②大量に(一度に100ワードくらいが適切、1000ワードは無謀)、
③日を分けて(1日に時間を空けて何回も記憶するより、日を分けた方が記憶に残る)、
④多数回復習する(クイック・レスポンス法では上記の方法でいったんは完全に覚えますが、それでも少しずつ忘れていくので、1冊の英単語集をトータル10~20周して完全記憶します)

あとは、個人の好みや記憶力で最適な回数・間隔を微調整すればよいのです。例えば、早めに終わらしたければ7日間の方法を選べばよいし、1日に取れる時間が限られているときは単語数を減らすか、1日の時間を減らして日数を長くすればよいです。

【半年で約1600ワード暗記できました】

Fさん(高校1年生、千葉県)

今月(5月)は、「ランドマーク English Communication1」(コミュ英語教科書)の和訳音読の先取りが、レッスン8まで進みました。3月末から始めて、先生の指示通り、1週間に1レッスン進めることができ、既に教科書の8割をスラスラ和訳・スラスラ音読できるようになりました。

今までは長文を読むとき、一文まるごと読んでいたので、どこから訳せばいいのか分からなくなって文章についていけなくなってしまっていました。また長文そのものに慣れていなくて、英単語や熟語が分からないこともありました。

しかし、3~5ワード前後の意味のまとまりで切るスラッシュ訳で3回和訳し、5回音読する、創賢塾の音読法を半年以上実践して、文の内容が途中で分からなくなることはなくなりました。

また、クイック・レスポンス法(英単語暗記法)を、毎日20~30分、コロナで休校になってからは毎日1時間以上続けて、半年で約1600ワード暗記できたことで、英単語や熟語なども一度見たことがあるものや、暗記をしたことのあるものがたくさん出てくるようになり、初見での理解度も格段に上がりました。

これからも、創賢塾の勉強法を毎日継続して、長文を得意にできるように頑張ります。

3.3.最も記憶効率の良い復習間隔と回数

以上から、当塾では、次のような記憶システムを指導しています。

①1日100個を30分かけて音読で記憶し、7日間同じ100個を記憶し続ける:大多数の人にとって、これが記憶効率が最も良い回数と間隔です。これで100ワードをいったんは完全に記憶することができます。100ワードを1セットにして、時間があれば、2セット(1日1時間200ワード)でも4セット(1日2時間400ワード)でも記憶は可能です。

②日曜日ごとに復習する:1週間で100ワードや200ワード覚え続けると、いったんは完全に覚えても、徐々に忘れるのは避けられません。よって日曜日など曜日を決めて「復習日」にし、毎週、それまで覚えた単語を復習していきます。

例えば、その週まで500ワードを覚えたとしたら、そのうち覚えにくかった100ワードを30分かけて覚え直します。毎週復習することで、忘却を最小限にすることができます。

③1000ワードを1セットにして、1000ワードごとに10周して長期記憶に入れる:週100ワード記憶したとして、2000ワードだと20週間、5ヶ月かかります。5ヶ月もたつと、日曜日ごとに復習しても、さすがに1~4割忘れてしまいます。

よって、1000ワードくらいを第1セットにして、それをいったん覚えたら、第1セットを10周します。つまり、10週間で第1セットの1000ワードを覚えたら、すぐに第1セットの2周目に入り、2周目が終わったら即3周目に入る、という風にして、10周までします。

2周目は周目の半分の時間で済み、3周目は2周目の半分の時間で済みます。そうやって半分半分になっていき、10周する頃には1000ワード全て、見た瞬間に意味が分かるようになります。
これで長期記憶にほぼ完全に入ったことになります。そうなったら第2セットに進みます。

3.4.クイック・レスポンス法について

◎この記憶法は「右脳を使う」とか「聞くだけでOK」などの夢のような方法ではなく、記憶の原理にのっとった、非常に現実的、実践的なトレーニング方法です。

◎教材は受講生が自由に選ぶことができます。

◎この講座の対象は、中高生だけでなく、小学生、大学生、大人の方など、英単語を記憶したい幅広い年代の方です。

◎このレッスンはスカイプを使います。スカイプとは、インターネットの無料電話です。スマホやタブレットでも可能です。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい高校生のために【英単語帳1冊を全部暗記する3ヶ月自宅集中セミナー】【5教科のテスト勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】【長期勉強法コース】を開講しています。【高校生用:講座・セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

4.英単語記憶豪傑列伝

高一の夏休みに9500語の英単語を完全記憶した方法~京大卒の塾経営者・内藤勝之さんの英単語記憶体験記

「中学生の自宅学習法」内藤勝之著、産心ブックス、107~109ページ

◎11500語の単熟語集を選ぶ

私は、大学入試勉強は高3になって始めましたが、英単語だけは早く覚えておいた方が得だと考えたため、単語集だけは、高一の夏休みにマスターしました。

その時使った単語集は単語・熟語総数実に11500という膨大な量のもので、後で考えると8000程度のもので良かったのですが、どうせやるなら一番詳しいものを、という単純な理由でそれを選んでしまいました。

高一の夏休みですから、それまでに知っていた単語数は約2000足らずでした。一念発起して、休み中にこの単語集をマスターしてやろうと決心したのです。単純に計算して11500-2000=9500ですから、休みが約40日として、1日当たり200語あまり覚えなければならないということになります。そこで私は1時間に約60語覚えられると仮定して、毎日朝8時から12時まで4時間ずつかけて覚える、という計画を立てました。……

◎本当に真剣に、もの凄く集中して4時間で250語を覚える

実際に、休みの最初の日から一日も遅れることなく、8時きっかりに取りかかり、それこそ本当に真剣に、もの凄く集中して、ほとんど途中で休みも取らずに、12時まで一気にやりました。この時、一回に覚えるひとまとめの単語数は、ちょうど単語集の2ページ分で、約40~50語でした。

◎復習量が増えてスローダウンしたものの、踏ん張る

それぐらい真剣にやると何とかなるもので、最初の10日ぐらいはほぼ予定通りに1日250語ぐらいずつ覚えていくことができました。しかし、進むにつれて当然のことながらそれまで覚えた分を総復習する量がだんだん増えて、次第に進度がスローダウンし始めました。

けれども、いったん決めた以上、どうしても夏休み中にその単語集を終えてしまいたかったものですから、仕方なく午前中は新しい単語を覚えるのに使い、総復習は午後行うことにしました。

◎一生で一番良く勉強した時

もちろん、絶えず大きく声を出して発音しながら書くという作業ですから、暑い夏休みに朝から夕方までそんなことをしているのは本当に疲れました。

それでも決めたことはやり終えたいという強い決意と、実は私自身半信半疑であった無謀とも言える計画が、意外に順調に進む喜びの二つに支えられて、何とか続けることができました。(この単語に打ち込んだ高一の夏休みの後半20日間ほどが、後で考えると一生で一番良く勉強した時でした)

◎夏休み後半は朝から晩まで単語を覚えた

結局、夏休みの後半20日ほどは、朝から晩まで単語を覚えるために費やしましたが、一応予定通り、夏休みの終わりにはこの単語集を完璧に覚えていました。

この話を聞くと、たいていの人が、私が人より記憶力がよいのだろうと言います。が、実際のところ、私はどちらかと言えば記憶力が悪い方です。

◎9500語覚えられた秘訣は、記憶法と集中力

ではなぜ夏休みだけで、それだけの単語を覚えられたかと言いますと、一つは、この覚え方が非常に良いということと、もの凄く集中したという2点に尽きます。

ですから、もしあなたも、その時の私と同じくらい集中すれば、全く同じことができるはずです

◎『勉強するとは復習することなり』

なお、この単語集のように膨大な量のものを一気に覚えた場合、もちろん記憶はそんなに長持ちしません。ですから、私の場合もせっかく覚えたことを忘れないために、その後、数ヶ月に一度は総復習を欠かさず行いました

本当に『勉強するとは復習することなり』です。

3ヶ月弱で8000英単語以上を完全記憶した方法~英語指導者・森沢洋介さんの英単語習得記

英語上達完全マップ」森沢洋介著、ペレ出版、168~174ページ)

◎14000語の単語集を覚え始める

23歳の夏の終わり、私は一挙に語彙を増やすべくボキャビルに取り組むことを決意しました。当時学習心理学の本などを読み、能率的な記憶の仕方などを知り染めた私は、学んだ理論を実践に移すことにしたのです。選んだテキストは14,000語弱(引用者註:うち5000語は既知の英単語)を収録した、単語集というより小型の辞書と言ったていのテキストでした。

500ページを越すその単語集の1ページ目を開いたのは9月の初旬のことでした。私はその学習理論に従い、単語の意味をしゃにむに暗記しようとは考えず、しっかりと単語を発音しながら意味内容をイメージ化していきました。resentful「憤慨している」という単語の時はぷんぷんと怒っている人をbawl「どなる、わめく」はわけのわからないことをわめき散らしている酔っ払いを頭の中で映像化するのです。……

◎2周目、ほとんど忘れていた

単語を発音しながら映像化する作業を繰り返し、テキスト全体を一回終えたのは9月の終わりでした。直ちに2回目にとりかかりました。ところが一回丁寧に影像を結んだはずでしたが、意味はさっぱり浮かんで来ませんでした。意味がわかるのは元々知っていた単語だけです。

ほとんどの人が単語(だけに限りませんが)の学習に挫折するのはこの段階でしょう。一回暗記を試みて、しばらくしてその単語を忘れていると「自分は記憶力が備わっていないんだ」と諦めてしまうのです。

私はまったくショックを受けませんでした。なぜなら件の学習理論のおかげで、一回で覚えることなどないと知っていたからです。……

◎繰り返しの威力

一回目に丁寧な作業をしていたから、影像を結び直すのも時間がかかりません。スピードが確実にアップしていました。一回目の作業には3週間程度を要しましたが、2回目を終えるのには10日程しかかかりませんでした。所要時間が半分になったわけです。

気をよくした私は3回目に取りかかりました。スピードはさらに増してきました。そのうえ、3回目になると意味がぱっと浮かんでくる単語がぽつぽつながら現れてきたのです。……3回目の作業は5~6日しかかからなかったと思います。

4回、5回と回を重ねるにつれスピードがどんどんアップしていくとともに、思い出せる単語の数がぐんぐん増えてきました。……

10回目を越したあたりでは、単語集のほぼすべての単語が瞬間的に認識できるようになっていました。ただ急速に得た知識は忘れ去るのも速いですから、私は覚えきった後も熟成のためにしばらくその単語集を回し続けました。……

◎3ヶ月弱で8000英単語を完璧に覚える

もうどのページを開いても、単語の意味がぱっと浮かび、記憶が完全に定着したと実感して、私はこの単語集によるボキャビルトレーニングを打ち上げました。11月の下旬のことでした。……

私は手持ちの単語が5,000語弱で13,000語以上収録の単語集を一秋でマスターしたのですが、これは3ヶ月弱で8,000語以上を記憶してしまったということになります。

■600ページの英単語帳を夏休みに全部覚えた~筑波大学数学系教授・木村達雄さんの英単語勉強法

「合気修得への道」木村達雄著、どう出版

◎600ページの英単語帳を覚え始めた

高校三年生の夏休みに、600ページぐらいの英語の単語本にあるAからZまでの単語を覚え始めたのです。一つの単語を30回くらい声を出して書いては、毎日最初は4時間くらい、それから5時間、6時間とだんだん増やしていきました。

声を出したり手も動かしながらやる。そういう肉体的なものをやると、私はとりつかれて夢中になってしまうわけです。

◎限界は15時間36分40秒!

それで、どうせやるなら勉強する時間の限界というのを突き止めてみようと思ったわけです。毎日同じように続けるとすると、1日にやれる勉強時間には、はっきりした限界があるはずだと考え、1日10時間、12時間とだんだん増やしていきました。15時間くらいまでやってもまだ余力がある。

ところが16時間やると、どうも翌日疲れる。で、15時間30分にすると、まだ大丈夫。

15時間40分だと疲れる。。。

不思議なことに限界が本当に分かるんです。それで15時間36分40秒っていうところでずっと安定した。ですから自分の限界は15時間36分40秒だと突き止めた。それをやったときには、「試験に落ちるかもしれない」という、それまであった不安が一切なくなってしまいました。……

◎単語帳を10回繰り返す

それで、30日くらいかけてやっと1冊、「Z」、まで終わりました。ところが前の方を忘れている。これでやめたら意味がないと思い、また「A」から繰り返しました。そうしたら今度は15日で済みました。

3回やったら一応全部の単語を覚えることができましたが、念のため10回繰り返しました10回目は1時間くらいでできました

5.Q&A

Q:私は記憶力がもの凄く悪いので、単語帳で覚えてもすぐ忘れてしまいます。こんな私でもクイック・レスポンス法で本当に英単語を2000個も記憶できるのでしょうか。

A:あなたが地道にクイック・レスポンス法を毎日30分間実践することができるなら、記憶できるでしょう。今までの生徒の中で毎日30分を続けた人で月に400個覚えられなかった人はほとんどいません。覚えられなかった人も、数を減らすか期間を長くすれば、必ず覚えています。あなたにやる気がおありなら、ぜひ試してみてください。

案ずるより産むが易し(「事前にあれこれ心配するよりも、 実際にやってみると案外たやすい」広辞苑)です。

Q:英単語を記憶するだけなのに、お金を払うのが引っかかります。

A:少しイメージしてみてください。3ヶ月後、数万円を払って2000英単語を記憶した自分と、独学で英単語を少ししか増やせなかった自分を。

何もしなくても3ヶ月はアッという間に過ぎます。その3ヶ月を濃密な自己変革の時間にするのか、それとも相変わらずの3ヶ月にするのか。

お金を払って効果的な記憶法を教えてもらい、モチベーションを維持でき、時間とエネルギーを節約できるなら、それも一つの有力な方法だと思います。教育は最も割の良い投資だと言われます。そのお金は、将来大きなリターンとして返ってくるでしょう。

選ぶのはあなたです。

6.終わりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

あなたの英語の成績アップのお役に立てれば幸いです。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい高校生のために【英単語帳1冊を全部暗記する3ヶ月自宅集中セミナー】【5教科のテスト勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】【長期勉強法コース】を開講しています。【高校生用:講座・セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

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