過去問(2-1)英語長文問題の解き方


高校入試・大学入試において、最も点数比率の大きい問題は「英語長文問題」です。このページでは、過去問で最重要の英語長文問題の読み方・解き方について書いていきます。

英語長文の自己流の読み方・解き方を卒業し、このページの効果的な方法を取り入れれば、合格可能性が高まります。

1.英語長文問題の読み方・解き方

過去問・英語長文の読み方・解き方

(1)読みながら問題を解く

 ①大問ごとの目安時間を決めて解く:最初に過去問全体を見て、大問1つにどのくらい使って良いかを考えて解き始めます。例えば、英語長文大問1つ15分などです。

 ②延長して解く:時間内に終わらなかった問題は延長して解きます。過去問は貴重なので、解かないのはもったいないからです。

 ③キーワードとキーセンテンスに印を付ける:キーワードとは重要な英単語やフレーズで、キーセンテンスとは重要な文のことです。つまり、重要部分に印を付ける、ということです。

 ④段落メモを書く:読むとき、段落ごとに要約を日本語で短くメモします。例えば「イルカの生態」「留学生トムと祭りに行く」など。

 ⑤読みながら解く:英文を全部読んでから問題を解くのではなく、読みながら問題を解きます。

 ⑥英単語熟語の推測:意味が分からない英単語熟語には★印を付け、前後関係から約10秒推測します。

 ⑦英文法:文法的に意味が分からない個所にも★印を付け、主語(S)と動詞(V)を探し、理解に努めます。

 ⑧問いを先に読む:英文を読む前に、問いをさっと読むのがオススメです。問いによって読む姿勢が変わるからです。

 例えば、5人の登場人物の使った金額を求めよ、などの問いがあったら、読むときに人物と金額に印を付けておいた方が良いとあらかじめ分かるので、問題を速く解けます。

 ⑨資料問題の読み方:グラフ・表・チラシなどの資料付きの英文を読むときは、資料はさっと確認する程度にして本文を読んでいき、資料に関係する箇所に来たら本文と関係する資料の箇所を読むのが良い。

 資料を先に読まないのは、資料の中には情報量が多いものがあり、どこに注意し覚えておくかわかりにくいからです。

 ただ、これは大問ごとにある程度異なるので、過去問の資料問題を「10年×5回」など解き、また過去問と似た問題を何度も解きながら、自分の最適順序を見つけていきます。

(2)問題を解く

 ①本文を根拠に解く:覚えていて確信があるときは別ですが、うろ覚えの記憶で解くのではなく、きちんと本文に戻り、該当箇所を探し、本文を根拠に解きます。該当箇所を探す際にキーワードや段落メモが役立ちます。

 ②延長時に英単語熟語の意味を調べる:延長して自力で解いた時、英単語熟語が分からなくて問題が解けない箇所がある場合、辞書を引いて、再度解きます。語句の意味が分かっても問題が解けるとは限らないからです。

 ③印を付ける:英単語熟語の意味を調べても文法的に意味が分からなかった英文には★印を付けておきます(そこを中心に復習をする)。

(3)解答解説を読む

 ①自己採点:解き終わったら解答解説・解き方を読み、自己採点します。もしくは親などに採点してもらって、間違えた問題を再度解きます。

 ②英単語熟語:意味を知らなかった英単語熟語は自作英単語帳に書いて、その日から暗記します。暗記法は【英単語暗記法】に書いています。

(4)英文の習得・解き方の習得

 ①文法的に完全に理解する:1文ずつ口頭で和訳し、日本語訳で意味を確認し、理解していなかった個所に★印を付け、文法的に理解します。理解できなければ必ず誰かに聞いて、文法的に完全に理解します。

 ②音読:英語長文の大問を週1つなど、以下のように音読し、習得していきます。

 【「毎日口頭和訳3回+理解しながらの音読5回」×7日⇒次週から「口頭和訳1回+音読5回」×週3回×2ヶ月以上】

 合計100回以上音読して長期記憶に入れていきます。

 ③英文の習得目標:【スラスラ和訳できる+90%の理解度分速150ワード以上で音読でき、長期記憶に入れる】

 ※90%の理解度:英語としてはほぼ完全に理解できる状態。
 ※分速150ワード:300ワードの英文なら2分で読める速度。
 ※長期記憶:数ヶ月~数年以上もつ記憶。いったん暗記してから2ヶ月以上復習すると長期記憶に入る。

 ④問題を5回以上解く:過去問の解き方に慣れるため、週に1年分を1回ずつ、3~5週間かけて解き続けます。その後も、月に1回など、入試まで解き続けます。

2.英語長文問題の読み方の詳細

2.1.時間管理法

模試や入試本番では、時間管理が非常に重要です。

時間管理の目的は「時間内に最後まで到達する」ことです。難しい問題が解けないのは仕方ありませんが、時間があれば解けるのに、時間がなくて解けない問題が出るのは避けた方が良いのです。

時間管理法は2つです。

(1)大問ごとの目安時間を決めて解く

 大問1つに時間を使いすぎないように、過去問を解くときは、大問1つ1つにどのくらい使って良いかを最初に考え、決めてから解き始めます。

 例えば、リスニング以外のテスト時間が45分で、英語長文大問2つ、英作文大問1つ(和文英訳+自由英作文)の場合、各15分以内に解くと決め、大問番号の横に開始予定時間を書いておく、などです。そして時間が過ぎたらさっさと切り上げて次の問題へ行き、最後に時間が余れば戻ってきます。

(2)小問1つに時間を使いすぎない

 1問に時間を使いすぎたらまずいことくらい、誰でも分かりますが、でも、ついやってしまいます。よって、小問ごとにこれは1分、2分など、決める癖を付け、解き始めに時計を見ておきます。全問題でやるのが大変なら、時間が掛かりそうな問題だけでもやると効果があります。

2.2.制限時間内に解く⇒延長して解く

まず、制限時間で解きます。時間内に終わらなかったら(終わらないでしょうが)、30~90分など延長して解いて構いません。時間内に解けない問題を解かないままにするのはもったいないからです。

3年の8~11月であれば解くのに時間がかかるのは仕方ありません。

そして、両方、分けて点数化できるように印を付けておきます(延長の回答は△を付けるなど)。時間内の点数が「本番で何点取れるか」で、延長の点数は今の実力でどこまで解けるかを示します。

2.3.キーワードとキーセンテンスに印を付ける

国語(現代文)同様、英語長文でもキーワードやキーセンテンスのような重要部分に印を付けた方が良いですが、それは、重要部分が問題や答えになり、また、そこに印を付けていたら覚えやすく、探しやすいので、問題が解きやすいからです。

キーワードは丸で囲み、キーセンテンスは< >で囲みます。

キーワードは「話題・2回以上出てくる言葉・人名・固有名詞・数字・年代」などの問題に関わりそうな言葉です。

キーセンテンスは「段落の最初や最後、全文の最後、まとめや結論を示す接続語(例:after all, in the end 結局)の後、強調表現(例:as a matter of fact 実は)、意見や主張の目印となる書き方(例:in my opinion 私の意見では)、問題提起の答え」などです。

これは【国語のキーワードとキーセンテンスの探し方】と基本的に同じです。

キーワード・キーセンテンスの重要さに気づきました

Fさん、中学3年生、石川県

今月は過去問の解説をしっかり指導してもらいました。 英語でも国語でもそれぞれキーワードがあってそれを使った答えがたくさん出てくるのであらためてキーワード・キーセンテンスの重要さに気づきました。

2.4.段落メモを書く

段落メモを書くのは重要です。国語の長文問題ではメモを取らなくてもざっと読み返せばどこに何を書いてあるかはだいたい分かりますが、英語はざっと読み返してもどこに何が書いてあったか分からないし、思い出せないからです。

一方、日本語でメモを取っておくと、流れやどこに何が書いてあったかが分かり、その結果、問いを解くとき、答えや根拠の場所を探すのも早くでき、問題にも答えやすくなります。

2.5.英単語熟語の意味の推測

英文を読むとき、意味の分からない英単語熟語は前後関係から意味を推測します(1つ当たり10秒前後)。

英単語推測力は非常に重要です。なぜなら、入試や模試では、どんなにたくさん英単語熟語を暗記しても、意味が分からない英単語熟語は出るからです。

英単語推測力は、推測し続けることで伸びていきます。

2.6.文法的理解の方法(1)

文法的に難解で理解しにくい英文に出会ったときに、主語(S)と動詞(V)を探すと理解できることが多い。そのときの規則は以下です。

(1)主語になれるのは(前置詞の付いていない)名詞のみ。

(2)英文の一番最初に出てきた、もしくは動詞の直前の、(前置詞の付いていない)名詞が主語で、主語だと分かれば「~は、が」で訳す。

2.7.文法的理解の方法(2)具体例

例えば、「What is Japan famous for ?」はどう訳せばよいでしょうか。「日本について何が有名ですか?」でしょうか。

違います。

このとき、まず、英語の主語と動詞を考えます。主語は What か Japan か?

疑問詞がある疑問文はわかりにくいので、疑問文でない文(平叙文)に戻すと、 is  は is famous for(~で有名である)とつながるはずで、Japan is famous for という語順になります。ここで、is という動詞の前にある(前置詞の付いていない)名詞が主語の可能性が高いので、「日本は」と訳します。

What は名詞で、is famous for の目的語である名詞が足りないので、Japan is famous for what.(日本は”何”で有名だ)になるのではないかと推測できます。これで意味も通じますから、「What is Japan famous for ?」は「日本は何で有名だろうか?」になると分かります。

「What is~」と来ると、反射的に「何が」と訳したくなりますが、そうすると Japan が文法的に理解できなくなるので、以上のように理解します。

2.8.文法的理解の方法(3)前置詞の付いていない名詞

「前置詞の付いている名詞」は主語になれません。

例えば、「An apple in the box is big.」の is の主語は An apple であり、the box ではありません。 in the box は「箱の中の」という意味で An apple に掛かるのであって、in が付いた時点で主語には絶対になれません。

これは of, on, at, from など全ての前置詞で同じで、「前置詞の付いている名詞」は主語になれません。

3.英語長文問題の解き方の詳細

3.1.読みながら問題を解く

英語長文の多くの問題は、全文を読まなくても、途中まで読んだら答えられるようにできています。しかも、本文の順番に答えられる(第1段落を読んだら第1問が、第2段落を読んだら第2問が答えられる、など)ことも多い。

よって、下線部問題や穴埋め問題は、前後2~3行、もしくはその段落の最後まで読んで問題を解きます。

現代文もそうですが、全文を読んでから問題に答えようと思っても、前半をほとんど忘れているので再度しっかり読む必要があり、時間が足りなくなります。

ただし、もちろん、全文を読まないと解けない問題もあります。「問題文の主旨に合う選択肢を選べ」などです。しかし、こういう問題はたいてい最後にあるので、読みながら解いて問題ないのです。

3.2.「どの程度読んだら問題が解けるか」を試行錯誤して決める

志望校の過去問を3~5年分、見れば分かるように、問題構成・英文量・問題形式は、大問ごとにだいたい決まっています(どの年度も、大問3は資料付き英語長文など)。

よって、大問ごとに、「どの程度読んだら問題を解くか」を試行錯誤して決めておきます

例えば、大問3は資料付きの300ワードくらいの英語長文で、全部で約7問ある、そのうち3問は穴埋め問題・傍線部問題で前後を読めば解ける、2問は全体を読まないと解けない、1問は英作文問題で最後に解く、などです。

3.3.根拠を探す

問題を解くときは、確実に内容を覚えている場合以外は、本文を読んで根拠を探します。うろ覚えの記憶で解いている限り、正答率は上がりません。難関校の問題ほど、精密な根拠が問われるので、日頃からきちんと根拠を探して答えるようにトレーニングします。

入試やテスト本番ではそこまで精密にできないかもしれませんが、自分で問題集を解くときにしっかり根拠を探して解いていると、探すのがどんどん速く上手くなります。

具体的には、探す範囲を決め(Aの話題は第2段落の前半なのでそこを探す、など)、該当箇所を特定し、解きます。

該当箇所を探すときに日本語のメモ、キーワード・キーセンテンスなどが役立ちます。

3.4.英語長文&英作文問題:辞書を引いても良い

延長して解くとき、単語の意味が分からなくて英文が理解できない、問題が解けない、記述問題・英作文が書けない場合は、辞書を引いても構いません。解かず、書かなかったら、問題がもったいないし(過去問は貴重です!)、英単語熟語の意味が分かっても解けるとは限らないからです。

英語長文問題を解く際、「①英単語熟語が分からない、②文法・SV(主語-動詞)が分からない、③問題が解けない」の3つの壁があり、問題を解けるようにするには、英単語熟語力・英文法力に加えて、「英単語熟語の推測力・英文解釈力(意味が分からない英文の主語-動詞を把握する能力)・問題の解き方」を身に付ける必要があります。

よって、英単語熟語を引いても、英文解釈力と問題の解き方を練習することができますから、延長して解く時に辞書を引いても構いません。

英作文でも、英単語熟語が分かったからといって正しい英文が書けるとは限りませんから、辞書は引いても構いません。

4.解答解説を読む

4.1.自己採点

解き終わったら解答解説・和訳を読み、自己採点し、間違えた問題に印を付け、なぜ間違えたのかを考え、理解します。後日、同じ問題を解いても、正しい根拠で正解が導けるように、きちんと理解します。

問題に関連して、本文の内容理解に間違いがあればそこにも★印を付けます。

4.2.英文を文法的に完全に理解する

英文を1文ずつ訳し、日本語訳でチェックしていきます。知らなかった英単語熟語、文法的に理解できなかった箇所・資料、誤解していた箇所に★印を付け、文法的に完全に理解し、内容(何を言っているか)も理解します。

解答解説を読んでも理解できない箇所は、英文法参考書や辞書で調べます。文法参考書の参照回数が多ければ多いほど、英文法力が向上します。

それでも理解できないときは、家庭教師、友人、学校や塾の先生に聞いて解決します。

この「分からないところを残さない、全て文法的に完全に理解する」というストイックな姿勢が偏差値65以上の人の特性です。

【最後に:合格したかったら過去問を解け!】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

過去問の英語長文の自己流の読み方・解き方を卒業し、成績の上がる上記の方法に変えれば、合格可能性も高まります。1つでも気に入ったやり方を取り入れてみてください。

あなたの合格を祈ります。

 

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