高校生の定期テスト満点戦略(5-3)現代文③論理的読解力編


高校生が現代文の成績を上げるには、学校の勉強だけでは不十分で、国語力自体を上げる必要があります。

このページでは国語の地力(土台の国語力)-読解力・語彙力・論理力(論理的思考力+論理的読解力+論理的記述力+論理的解答力)-のうち、「論理的読解力」を培う勉強法について書いていきます。

1.論理力

1.1.論理力とは

「論理力」とは、「論理的に考え、論理的に読め、書け、話せ、聞ける能力」、言い換えれば、「論理的思考力、論理的読解力、論理的記述力、論理的会話力、論理的聴解力」の総合力のことです。

また、中高生の場合は、国語の問題を論理的に解く能力も必要ですから、「論理的に問題を解く力(論理的解答力)」も含みます。

1.2.誰も論理力を伸ばす方法を教えてくれない

学校でも塾でも、「論理的に考えよう」「現代文の問題文を論理的に読みなさい」「論理的に書きなさい」と言われます。確かに、論理力を身につければ現代文の成績は上がりますから、この指摘は正しいと言えます。

しかし、具体的にどうしたら「論理的に考えられるようになるのか」「論理的に読めるようになるのか」「論理的に書けるようになるのか」の方法を教えてくれる人はいません。

なぜなら、学校の先生も塾の先生も、それを知らないからです。

なぜ知らないのか? 

それは日本の教育では、優れた個々の努力を除いて、歴史上、一度も「論理力」の教育は行われてこなかったからです。中学でも高校でも、大学でさえも。教わっていないのですから、論理力を教えられないのは当然なのです。

したがって、ほとんどの高校生は論理的に読めませんし、書けません。

一方、創賢塾では十数年にわたり、大学受験現代文の著名講師である出口汪さんが開発した「論理的に読み、解く能力を培う教材である論理エンジン」を教え(現在は論理エンジンより効果的な方法を確立したので論理エンジンは卒業しました)、以後も論理力開発を研究・実践・教育してきており、論理力養成の方法論を確立しています。

そこで、ここでは、実践しさえすれば、誰でも論理的に読めるようになる方法を、具体的に解説していきます。

2.「論理的読解力」とは何か

2.1.論理的読解力のある人の読み方

論理的読解力のある人は、例えば以下のように文章を読みます。

冒頭はテーマを提示している、ここは問題提起だ、ここは問題提起への答えだから重要、この段落は具体例・体験談だから重要ではない、ここで話を抽象的な表現でまとめていて『~と考える』と書いているから主張だ、ここで日本とアメリカが対比され、最後の部分に結論が書かれている、キーワードはこれとこれで、キーセンテンスはこことここで、全体の論理の流れ(筋道)はこうなっている。

つまり、評論文を読みながら、重要な部分(キーワードとキーセンテンス)とそうでない部分の区別が付き、テーマと主張が分かり、各段落や文章がどういう役割(テーマ・主張・対比・体験談など)を果たしているか分かり、重要部分の論理の流れが理解できる人が、論理的に読める人だということです。

2.2.「論理的読解力」の定義

「論理的読解力」とは、「論理的に読める能力」のことですが、これは以下の3つの能力の総合力のことです。

【論理的に読めるための3つの能力】

(1)キーワード(重要語)とキーセンテンス(重要文)を素速く正確に見つけられる能力。

 言い換えれば、重要な部分と重要でない部分を区別して読むことができる能力のことです。

 重要な部分とは「テーマ・主張(=結論)・キーセンテンス・キーワード」、重要でない部分とは「根拠(具体例・引用・体験談等)」のことです。

(2)評論文のパーツを知っていて、評論文を読んだときに各文・各段落がどのパーツであるかを正しく指摘できる能力。

 「評論文(論理的文章)のパーツ」とは、「テーマ主張根拠(理由説明定義例示具体例引用体験談等)」のことです。

 そして、評論文を読んだとき、「ここはテーマ、ここは主張、ここは具体例・引用が書かれている」と正しく指摘できれば、論理的に読めていると言えます。

(3)意味段落ごとに、その段落の要点を把握・指摘できて、段落と段落の関係、文章全体の論理の流れ、話の流れを把握できる能力。

 「意味段落とは何か」などの詳しい解説・培い方は後述。

以下ではこの3つの能力を身に付ける方法を具体的に書いていきます。

3.評論文のキーワードとキーセンテンスを正確に探せる勉強法

3.1.キーワード・キーセンテンスとは

キーワードとは「カギとなる重要な言葉・連語」のことで、キーセンテンスとは「カギとなる重要な文」のことです。ちなみに、主張とは「筆者が一番言いたいこと」なので、最も重要なキーセンテンスになります。

キーワードは単語とは限らず、連語(フレーズ)の場合も多い。また、キーセンテンスは丸から丸までの1文全体とは限りません。1文の一部のことも、2~3文にわたる場合もあります。

よって、ここでは便宜的に10字以上をキーセンテンスと言い、10字未満をキーワードと言います。

3.2.印の付け方

創賢塾では、キーワードは丸で囲み、キーセンテンスは<>でくるむことを生徒に推奨しています。

キーセンテンスには傍線を引く人が多いですが、2~3行にわたる場合もあるキーセンテンスに傍線を引くと、きたなくなり、問題の傍線部が見にくくなるので、傍線は引かない方が良いのです。

3.3.キーワードの適切な見つけ方

【論理的文章のキーワードの見つけ方】

(1)「話題(=主題=テーマ)」はキーワード。

 話題とは「その文章は何について書かれているか」です。論理的な文章を読むときの最優先事項は話題を見つけることで、次は「主張(話題について、筆者が一番言いたいこと)」を見つけることです。

 話題と主張を混同する人が多いですが、全く異なるのできちんと区別して覚えて下さい。

(2)2回以上出てくる言葉はキーワードの可能性が高い。

 ただし、「話す、作る、生活」などの普通の言葉は、2回以上出てきてもキーワードの可能性は低い。

(3)普段あまり使われない、筆者独特の表現がキーワードになることがある。

 例えば、「先入主、対象化、造形意志、剰余の眼、対話性、批評家気質」など。

(4)主張にはキーワードがたいてい入っているので、主張を見つけたら注意深くキーワードを探す。

3.4.キーセンテンスの適切な見つけ方

【論理的文章のキーセンテンスの見つけ方】

(1)文章の最後にはほぼ必ずキーセンテンスがある。意味段落の最後にもキーセンテンスがあることが多い。

 主張は最重要のキーセンテンスで、主張は文章の最後(最後5~10行前後や最後の段落)や意味段落の最後にあることが多いので、そこを注意深く探します。

 意味段落とは、「同じ話題の形式段落(1字下がった、通常の段落)の数個の集まり」ことです。3~4前後の形式段落で1つの意味段落を構成することが多くなります。

(2)キーセンテンスは「しかし・だが(逆接)、つまり・要するに・すなわち、したがって・ゆえに・それゆえ・だから、このように・こうして・結局、いずれにしても(結論を導く)」などの特定の接続語の後にあることが多い。これらの接続語は四角で囲む。

 例えば、「A、しかしB」「もちろんAだが、しかしB」とあったら、AよりBの方が重要です。また、因果関係では、原因(理由)より結果(結論)の方が重要なので、「したがって・だから・このように」などの結果・結論を導く接続語の後が前より重要です。

(3)強調表現:強調表現の前後の強調される部分はキーワード・キーセンテンスになる可能性が高い。強調表現は四角で囲む。

 強調表現とは「とても、非常に、最も~、重要なのは~、本質、根源的、基本的、こそ、まさに、実は、~が重要だ、~のだ、~なのだ、~なのである、~のです、~なのです」などで、強調表現自体が重要なのではなく、その前後で強調されている部分が重要です。

 強調表現とは、筆者がわざわざ「これは重要ですよ」と示してくれている内容なので重要です。

(4)「(私は~~と)思う、考える、気づいた」「~すべきだ、~しなければならない」「反語表現(~ではないだろうか、~と言えないだろうか)」などとあったらそれは主張の可能性が高い。

(5)問題提起の答えは必ず重要なのでキーセンテンス。

 「問題提起」とは、文章の中で筆者が読者に問いかけるような文のことです。例えば、「日本の現代建築の最大の特徴は何だろうか?」など。

 筆者は問題提起の答えを知っていますが、それをなぜわざわざ疑問形にして話を長くするのかというと、その答えが重要だからです。よって、問題提起があったら、その答えを探しながら読み、答えを見つけたら印を付けます。

(6)「根拠(具体例・体験談・引用など)」は重要度が低いので、キーセンテンスにはなりにくい。

 論理的文章の一つ一つの文は、主に、「主張」と、主張を補強する「根拠(理由、説明、言い換え、定義・分類、例示・具体例、科学的データ、引用、体験談、比喩、時系列変化など)」の2つに分けられます。

 「主張」とは「筆者の一番言いたいこと」ですが、「主張」を提示するだけでは読者は納得しませんから、著者は必ず「根拠」を複数挙げます。根拠は「主張」をサポートする要素なので、重要性は主張より低い。

(7)論理関係とキーセンテンス:文と文との関係、論理関係には「言い換え(イコールの関係)、因果関係、逆接・対比・対立、譲歩(予想される反論とそれへの反駁:なるほど~だが、しかし~)、進展(次の話題に移る:ところで)」などがあります。

 このうち、①因果関係の結果、②逆接の後、③対比の重要な方、④譲歩(なるほど~だが、しかし~)の逆接の後、の4つはキーセンテンスになりやすい

(8)普通のことは重要ではない。変わったこと、普通でない事実・意見・体験、常識に反する事実・意見が重要なのでキーセンテンス。

 普通のこと・常識的なことを書いても、みんな知っているから重要ではありません。逆に、普通でなく常識とは違うが、説得力のある文章が、重要だし評価されます。

 常識的な内容と常識に反した内容が対比して書かれていたら、たいてい後者の方が重要になります(常識はこうだが、実はこうだ、など)。

(9)内容:以上の要素に加えて内容的に重要なら、キーセンテンス。

 (1)~(8)の内容は、形からある程度分かります(「思う」と書いてあるなど)が、それに加えて内容が重要なら、キーセンテンスになります。

3.5.キーワード・キーセンテンスの探し方の暗記法

キーワードとキーセンテンスの探し方は、以下のようにルーズリーフに一問一答式でまとめると暗記できます。

【キーワードの4つの探し方|話題、2回以上、筆者独特の表現、主張】

【論理的文章のキーセンテンスの8つの探し方|文章の最後、13の接続語の後、強調表現、「(私は……と)思う」「~すべきだ」、「~なのだ」「反語表現(……ではないだろうか)」、問題提起の答え、「根拠(具体例等)」はキーセンテンスではない、普通でない事実・意見、内容】

【キーセンテンスを導く13の接続語|しかし・だが(逆接)、つまり・要するに・すなわち、したがって・ゆえに・それゆえ・だから、このように・こうして・結局、いずれにしても(結論を導く)】

暗記するときは、このまとめの右部分を隠して言えるように【1日10分暗記×7日】のようにします。同時に、上記マニュアルを「1日2回×7日」音読して理解していきます。

3.6.要約の書き方

論理的に読めるためには要約力も必要です。

要約は「キーワードとキーセンテンスを意味が分かるように論理的につなげる」ことで書けます。

【要約の書き方】

(1)キーワードとキーセンテンスを混ぜて要約を書く

 キーワードとキーセンテンスに優先順位を付け、最重要なものから入れていき、本文の論理の流れを崩さず、本文の意味を変えず、文法的に正しく、日本語として意味が通じるように、分かりやすく、字数以内におさめて書きます

 「本文の論理の流れを崩さず」とは、例えば、本文に因果関係で書いてあったら因果関係で書く、本文に逆接で書いていないのに自分で勝手にここは逆接だろうと推測して逆接で書くことはしない、などです。

 「文法的に正しく」とは、主語や目的語が抜けていないか、主語が2つあったり、主語と述語がねじれていたりしないか、ということです。

(2)最重要なキーワードとキーセンテンスは話題と主張

 主張は2~3回繰り返される場合があり、その場合、以下の3つの条件を考えて最重要な箇所を選びます。

 ①包括的:内容が重複しているキーセンテンス・主張が複数ある場合、より包括的な文を中心に書きます。例えば、一方が3つ、一方が4つの内容が書かれている場合、4つの方を中心にして書きます。

 ②簡潔:ダラダラと長く書かれている文より、簡潔でまとまっている箇所を取ります。

 ③分かりやすい:意味が分かりやすい箇所を選びます。

(3)主張の次に入れるべきなのは「主張の理由(論拠)」

「理由」は「なぜなら、というのは(後が理由)、したがって・ゆえに・それゆえ・だから、このように・こうして・結局(前が理由)」などの接続語から判断できます。

(4)具体例・引用・体験談などは、原則、要約には入れない

理由以外の「根拠(説明、定義・分類、例示・具体例、科学的データ、引用、体験談、比喩、時系列変化など)」は、原則、要約には入れません。

3.7.オススメ要約問題集

オススメ問題集は以下です。

「国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」(文芸社、初歩的な要約問題集)
現代文と格闘する」(河合出版、キーセンテンスの解説が詳しい、200字要約)
「現代文読解力の開発講座」(駿台、100字要約)

最初に「国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」に取り組むのが良いでしょう。簡単で短い文から始まるので、取り組みやすいからです。

2冊目としては「現代文と格闘する」がオススメです。現代文問題集としても要約問題集としても日本で最高峰です。

以下の問題集は要約の解説は詳しくありませんが、要約が載っています。

大学入試問題選現代文中堅私立大学レベル」(日栄社、100字要約)
現代文―高校初級&中級&上級用 発展30日完成」(3冊、日栄社、100字要約)
徹底20日間マスター [21] 現代文(基礎編)」(日栄社、100字要約)
生きる現代文キーワード」(駿台、要約が60文)
ちくま評論入門」(筑摩書房、200字要約)
出口の好きになる現代文 論理入門編&完成編」(水王舎、200字要約)
大学入試 全レベル問題集 現代文 6国公立大レベル」(旺文社、200字要約)
上級現代文1&2」(桐原書店、100字要約、段落要約)
体系現代文」(教学社、200字要約)

3.8.要約は添削を受ける

キーワードとキーセンテンスの見つけ方、なぜそれが重要なのか、正しい日本語になっているかなどを、問題集だけで自力で理解し上達させていける人はマレです。

よって、できるだけ信頼できる学校や塾の先生に、週1回など定期的に添削を受けることをオススメします。近くに要約を添削してくれる人がいない場合、創賢塾でも要約指導を行っています。

4.小説のキーワードとキーセンテンスを正確に探せる勉強法

評論文と違い、小説は論理的に書かれていませんが、きちんとキーワードとキーセンテンスに印を付け、話の筋道を追って読んでいきます。これも一種の論理的読解法です。

小説のキーワードとキーセンテンスの探し方は以下の通りです。

【小説のキーワード・キーセンテンスの探し方】

(1)評論文のキーワード・キーセンテンスの探し方は小説でも有効なので、使用する。

(2)気持ちを探す。

 気持ちとは、「感情・考え」の2つを指す。気持ちには以下の3つの表現方法がある。

 ①言葉・せりふで直接書かれている場合:悲しかった、歓喜に浸った、など。

 ②動作:コップを落とす(ショック)。うつむく(恥ずかしい、落ち込む)など。

 ③情景描写:登場人物の気持ち・心情・感情が表れている風景の描写:空が青く晴れ渡る=心がすがすがしい、明るい、など。

 以上3つを見つけたら、丸や<>カッコでくるむ。

 なぜ気持ちが重要かというと、問題に出るからだ。

(3)気持ちのほかのキーワード・キーセンテンスは以下の3つ。

 ④登場人物やその状況:登場人物全てに印を付ける(同じ人物は初回のみ)。主人公の性格(内気など)、状況(お母さんが病気など)、人間関係(父親と疎遠など)、時代(現代か戦争直後かなど)、場所に印をつける。

 ⑤事件とその前後の人間関係や感情の変化:小説では、途中必ず事件が起こる(友人との仲違い、病気等)。その事件や、事件前後の人間関係や感情の変化に印をつける。

(4)リード文と題名も要注意

 リード文(冒頭で人間関係や状況を説明した部分、前書き)の中の登場人物・状況にも印を付ける。題名は必ず確認する。

(5)場面の転換:場面の転換はよく問題に出る。時間(回想シーン)、夢、場所の変化があったら、二重傍線などで区切る。

5.随筆のキーワードとキーセンテンスを正確に探せる勉強法

随筆は、小説と評論文の両方の性質を持つので、以下の2つに印を付けます。

【随筆のキーワードとキーセンテンスの探し方】

(1)評論文のキーワード・キーセンテンス:主張、強い言葉など。

(2)小説のキーワード・キーセンテンス:気持ち、登場人物、事件等。

6.評論文のパーツを把握できるようにする勉強法

6.1.評論文の「パーツ」を理解し暗記する

「評論文のパーツ」とは、「テーマ主張根拠(理由説明定義例示具体例科学的データ引用体験談対比比喩予想される反論とそれへの反駁時系列変化等)」のことです。

詳しくは以下の通りです。「パーツ」を認識することで、文章全体を俯瞰的に理解することができ、「趣旨の流れ(話の筋道)」を正確に把握できます。

(1)テーマ:「何について書かれているか」ということです。主題・話題と同じ。

(2)主張:「テーマについて、筆者の一番言いたいこと」。結論、意見と同じ。

(3)根拠:主張の根拠。読者は「主張」を提示されただけでは、通常、納得しませんから、著者は読者が納得できる「根拠」を複数挙げます。

 根拠には、「理由、説明(理由の詳述)、定義・分類、例示・具体例、科学的データ、引用、体験談、対比、比喩、予想される反論とそれへの反駁、時系列変化」などがあります。

 「根拠」は主張をサポートするものなので、主張やテーマより重要性は低く、要約にも原則入れません。

 ただし、根拠の例を見ていただいたら分かる通り、文章の中に占める割合は「根拠」が一番大きく、7~8割前後になります。

6.2.評論文のパーツを把握しながら読む

以下のように読めることを、「評論文のパーツを把握しながら読める」と言います。

冒頭はテーマを提示している、ここは問題提起だ、ここは問題提起への答えだから重要、この段落は具体例・体験談だから重要ではない、ここで話を抽象的な表現でまとめていて『~と考える』と書いているから主張だ、ここで日本とアメリカが対比され、最後の部分に結論が書かれている、全体の論理の流れ(筋道)はこうなっている。

6.3.評論文のパーツを把握できるようにするためのトレーニング

評論文(現代文の教科書や問題集の問題文)を読むときに、キーワードとキーセンテンスを付けながら、さらに、「ここはテーマ、ここは主張、ここは具体例・引用が書かれている」とパーツを指摘し、書いていきます。

これを毎週1文章行い、1年間で50文章行えば、俯瞰的に読めるようになります。以下の問題集パーツの解説がある程度あります。

「出口 現代文講義の実況中継」「出口の好きになる現代文」シリーズ(出口汪著)
「現代文読解力の開発講座」(霜栄著、駿台文庫)
「現代文と格闘する」(河合出版)
「入試現代文へのアクセス」シリーズ(河合出版)
「現代文のトレーニング」シリーズ(草土力著、Z会)
「上級現代文」シリーズ(晴山亨著、桐原)

ただ、上記の問題集にパーツが全て書かれているわけでもありませんし、書かれている内容を自力で理解できない文章のもあるでしょうから、分からないときは学校や塾の先生に聞いてみてください。

近くに教えてくれる人がいなかったら、創賢塾でも、評論文のパーツを把握するためのトレーニング、キーワードとキーセンテンスに印を付けながら読む方法、論理的に読み、論理的に解く方法などを教えています。

7.論理の流れを把握できる勉強法

7.1.意味段落ごとに、その段落の要点と「段落と段落の関係」を把握できる能力

意味段落とは、一続きの同じ話題の形式段落(1字下がった普通の段落)の集まりのことで、通常、3~4段落が1つの意味段落を構成します。

「要点を把握・指摘できる」とは、キーワードとキーセンテンスを把握でき、要約できるということです。

「段落と段落の関係」(文と文の関係も同じ)には、「イコールの関係(並列・添加・言い換え・具体例)、逆の関係(逆接・対比)、因果関係、進展(次の話題に移る)」などがあります。これは多くの場合、接続語で分かります。

イコールの関係(接続語がない場合も多い)、並列(また、及び)、添加(そして、そのうえ)、言い換え(つまり、すなわち)、具体例(例えば)、逆接(しかし、だが)、対比(一方、それに対して)、因果関係(だから、なぜなら)、進展(さて、ところで)、等。

「意味段落ごとに、その段落の要点と『段落と段落の関係』を把握できる能力」を伸ばすには、意味段落に分け、それを要約する練習が役立ちます。

以下の問題集には、意味段落やその要約が載っています。普通の現代文の問題集としても優秀なものばかりなので、ぜひ使ってみてください。

「現代文読解力の開発講座」(霜栄著、駿台文庫)
「現代文と格闘する」(河合出版)
「上級現代文」シリーズ(晴山亨著、桐原)
「入試現代文へのアクセス」シリーズ(河合出版)
「体系現代文」(吉岡友治著、教学社)
ライジング現代文」(桐原書店)

7.2.文章全体の論理の流れ、話の流れを把握できる能力

「論理の流れ」には、「具体例⇒テーマの提示⇒テーマの解説⇒反論⇒反論への反論⇒結論(主張)」など様々な種類があります。

「話の流れを把握できる」とは「意味の流れを把握できる」「意味段落ごとに何の話がなされているかの流れを理解し覚えていられる」ということです。

例えば、1つの評論文の大きな流れを追っていくと、「最初の意味段落はテーマである『遊び』の具体例⇒遊びの定義⇒遊びの対立概念」「次に、遊びの詳しい説明が2段落分」「次に遊びと関係が深い演劇と祝祭」などになります。

このように分析できれば、論理的に読めたということになり、センター試験や多くの大学の問題には、このような問題文全体の論理的流れ・話の流れを把握しているかどうかを測る問題が出されるので、重要です。

7.3.文章構造や論理の流れの解説が載っている問題集

以下の問題集には「文章構造・論理の流れの解説」が載っています。

中でも、「出口 現代文講義の実況中継」「現代文読解力の開発講座」「現代文と格闘する」は特にオススメです。

「システム現代文」「出口の好きになる現代文」シリーズ(出口汪著、水王舎)
「出口 現代文講義の実況中継」「出口の現代文レベル別問題集」シリーズ(出口汪著)
「現代文読解力の開発講座」(霜栄著、駿台文庫)
「現代文と格闘する」「得点奪取現代文記述・論述対策」(河合出版)
「入試現代文へのアクセス」シリーズ(河合出版)
「現代文のトレーニング」シリーズ(草土力著、Z会)
「上級現代文」シリーズ(晴山亨著、桐原)

【終わりに】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この文章が、皆さんの現代文の成績向上のお役に立てれば幸いです。


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