現代文問題集習得法(2)効果的な解き方

このページでは現代文問題集の、成績が上がる効果的な解き方について書いていきます。

1.現代文問題集の効果的な解き方

ここでは、現代文問題集を具体的にどう読み、解けば、成績が上がるかを書きます。

【現代文問題集の効果的な解き方】

(1)問題文を論理的に読む

 ①キーワードとキーセンテンスに印を付けながら読む

 本文を読む際の最も重要な技術は、「キーワードとキーセンテンス(=重要部分)に印を付ける」ことです。

 なぜなら、その重要部分が問題の答えや根拠になるため、適切なキーワードとキーセンテンスに印を付けられれば、設問を解くときに思い出しやすくまた探しやすいので、問題が解きやすくなるからです。

 キーワードとキーセンテンスの探し方は【適切なキーワードとキーセンテンスを見つけられる論理的読解法】に書いています。

 ②文章のパーツ、論理関係を読み取る

 評論文の文章には、「テーマ・主張・根拠」という3つのパーツがあり、根拠には「理由、説明、定義、分類、具体例、体験談、科学的データ、引用、比喩」などがあります。

 また、論理関係には「対比、譲歩(予想される反論とそれへの反駁)、因果関係」などがあります。

 評論文を読んで、「ここはテーマ・主張・具体例が書かれている」「ここは対比・譲歩が使われており、重点はここだ」と分かれば、論理的に読めていると言え、問題も解きやすくなります。

(2)途中途中で解く

 傍線や穴埋めがあれば、その前後、もしくは段落終わりまで読んでから問題を解きます。

 換言すれば、最後まで読んでから初めて問題を解くことはしません。なぜなら、最後まで読んでから最初の傍線部に戻って解こうとしても、前後の内容をすっかり忘れていて再度よく読む必要があり、時間がかかりすぎるからです。

 7~8割以上の問題は、前後15行を読んだら解けるようにできています。残りの2~3割は、最後の方の問題(これは最後まで読んでいるから問題ない)か、遙かに離れていてほとんどの人が探せない問題かのどちらかなので、途中途中で解くのが良いのです。

(3)傍線部問題の解き方

 ①前後5~15行:傍線部問題では、記述問題であれ、選択肢問題であれ、まず前後5行を読んで解き、それで解けなければ前後10行⇒前後15行と広げて読んで解きます。

 前後15行を読んでも解けなければいったん諦めて先へ進み(それ以上読んでも解けるか分からないし、時間もかかりすぎるから)、最後まで読んでから、再度解きます。

 これは時間効率を考えた解き方で、テストの時にこう解く必要があるので、日頃からこのように解きます。

 ②指示語:傍線部、もしくはその前後に指示語(これ、それ等)があったら、指示語の内容をはっきりさせます。指示語の意味がはっきりしなければ傍線部の意味もはっきりしないので、問題は解きづらくなります。

 指示語の意味を考えないで解く人がいますが、そういう人はたいてい得点力は低いです。

(4)「問題種別ごとの普遍的な解き方」を使って解く

 選択肢問題には「選択肢問題の普遍的な解き方(どの選択肢問題でも通用する解き方)」があり、同様に、記述問題・文挿入問題など、問題種別ごとに「普遍的な解き方」があります。

それは【現代文問題集習得法(4)選択肢問題の「普遍的な解き方」習得法】【現代文問題集習得法(5)記述問題の「普遍的な解き方」習得法】などに書いています。それを参考に問題を解いていきます。

(5)解答・解説を読み、問題集の「論理的な読み方と普遍的な解き方」を習得する

 解き終わったら、解答・解説を読み、自己採点し、なぜその解答になるのかを理解します。

 また、解説の「論理的な読み方と普遍的な解き方」に注意し、マーカーを引き、ルーズリーフにまとめ、覚えます。

【現代文の過去問正答率が上がりました】

Tさん(高校3年生、神奈川県、法政大学キャリアデザイン学部[偏差値60]合格)

現代文では、どのように解けば良いのか、分かりやすく教えていただきました。私が理解できなかったり、納得できなかった所を、分かるまでしっかりと教えていただけるので、復習した時もきちんと理解しながら解くことができます。

授業で、キーワードやキーセンテンスを付けながら長文を読む練習をやったり、要約をしたりしたおかげで、以前よりも文の構造が見やすくなり、とても解きやすくなり、現代文の志望校(法政大学のキャリアデザイン学部)過去問正答率が上がりました(最初30%前後⇒最近50~60%)。

これからも先生に教わったことを生かして勉強に励んでいきたいです。

2.自宅学習時の解き方の工夫

ここでは、テスト場面ではしないが、問題集をしっかり習得するために、自宅で解くときにする工夫について書きます。

現代文問題集の解き方の工夫

(1)問題文・設問部分をコピーして解く

 復習する際に記入があるとやりにくいので、コピーして解くのがオススメです。

 通常、現代文問題集は復習しませんが、創賢塾では5回復習することを推奨しています。キーワードとキーセンテンスの付け方、問題の解き方を習得するには、新規で次々問題を解くのと同様、復習することも大切だからです。

(2)制限時間内で解く⇒延長して解く

 「出口汪 現代文講義の実況中継」(語学春秋社)のように、制限時間が書いてある問題集の場合、まずは時間内で解きます。制限時間が書いていない場合は20分で解くと良いでしょう(大問1つで通常20分前後なので)。

 テストや模試では制限時間がありますから、制限時間内に集中して解く訓練をした方が良いのです。

 そして、時間が足りず、解けなかった問題がある場合は延長して解きます。解かないと問題がもったいないからです。解かずに解答を見ても何の意味もありません。

(3)分からない時は3回本文を読んで解く

 延長しても分からない問題がある場合、本文を3回読んで解き直します。それでも解けない場合は、解答を見ず、後日また、本文を3回読んで解き直します。こうして何回も読むと内容理解が進み、問題が解きやすくなります。

 これを3~4回繰り返し、自信と根拠を持って解けるまで粘ります。ただし、10回以上読んでも解けない場合は諦めて解答・解説を見ても構いません。

 現代文は「思考力を鍛える」ための教科ですが、一度解答を見たらそれ以上考えないので、解答を見るまでにいかに一生懸命考えるかが勝負なのです。できるだけ解答を見ずに頑張って下さい。

(4)言葉の意味を調べて解く

 問題文、もしくは設問の中に意味の知らない言葉がある場合、初回は辞書を引かず、自力で解きますが、延長時、もしくは何度も読んで解く場合は、言葉の意味を調べて解きます。

 意味が分からないまま解いても意味がないし、調べても解けるかは分からないからです。

(5)採点は他の人にしてもらう

 できれば自分で採点せず、ご両親などに採点してもらい、間違えた問題を再度解きます。これは上にも書いた通り、現代文の問題は一度解答を見たらそれ以上考えず、思考力アップにつながらないからです。必死にあれこれ考えることで、思考力が上がります

(6)復習

 2~3週間後(解答をある程度忘れた頃)に復習をします。復習では、「根拠を持って解く」ことを心がけます。答えが分かっていても、なぜその答えになるかを考え、本文のどこを根拠にできるかを考えるようにします。

3.終わりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

創賢塾の「現代文の論理的な読み方と普遍的な解き方」を理解し暗記し使っていけば、必ず成績は上がるはずです。

皆さんの中には、創賢塾の「現代文の論理的な読み方と普遍的な解き方」を読んだだけでは使い方が分からない、自分だけでは論理的に読み、普遍的な解き方を駆使できるようになれるか自信が無い方もいらっしゃると思います。

そういう方は、創賢塾にコンタクトを取ってみて下さい。定期的にスカイプ個別授業を受ければ、半年~1年で創賢塾の勉強法・テクニックを習得でき、現代文の成績もどんどん上がっていきます。

この文章があなたの現代文の成績アップにつながれば幸いです。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい高校生のために【5教科の受験勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】【長期勉強法コース】を開講しています。【高校生用:講座・セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

【現代文の読み方、解き方が進歩しています】

Tさん(25歳、社会人、入塾時偏差値35、千葉県、中央大学国際情報学部[偏差値61]合格)

現代文について、今までは、解答・解説を読んでも、その解説以前のところが分からなかったりして、結局どうやったら解説通り解けるようになるのか分からずに、なんとなく解くことしかできませんでした。

しかし創賢塾の授業では、本文をどう読んでいるか、どういう意味か、キーワードやキーセンテンスはどれかまで細かく確認しながら進めてくれます。また、私のペースに合わせて、分かるまで教えてくれるので、ちゃんと納得できました。

特に、自分では分かっていたつもりになって読み飛ばしていたところが多々あり、そのような、自分で勉強してもずっと気づかなかったかもしれないところを見つけてもらえるのは本当に有り難いです。

まだ塾を初めたばかりですが、以前と比較すると、少しずつ根拠を探せるようになっており、進歩していると思います。

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