長期記憶に入れる(4)音読で長期記憶に入れる

英語教科書や英語長文問題集の英文を全て暗記するのは簡単です。以下のように30~100回音読すればよいのです。このページでは、英文を「長期記憶」に入れる方法と「音読で達成できる英語教材の習得7レベル」について書いていきます。

【音読による英語教材習得の7段階】

1.最も効果の高い音読方法

英語学習で最も効果があるのは音読です。音読は、以下のようにすると理解(英文をスラスラ和訳できる)と記憶(英文を暗記できる)が完璧になります。

 【(日本語訳を3回音読⇒3回口頭和訳⇒10回音読)×10日】

理解しながら音読するには以下のようにします。

 【英文を読みながら、日本語訳を頭の中で言いながら、情景をイメージしながら、音読する】

理解しながらスラスラ音読できるようになったら(だいたい30~50回)、シャドーイング、リスニングを入れていきます。

 【音読70回⇒シャドーイング30回⇒リスニング30回】

以上のように音読することで、読解・英作文・リスニングがバランス良く上達します。

これらの実際のやり方については【英語勉強法(3)音読・シャドーイング・リスニング】で詳しく解説しています。

2.【音読による英語教材習得の7段階】

英語教科書や英語長文問題集の習得レベルには以下の7段階があります。これを一つずつステップアップしていけば、確実に学習内容が長期記憶に入り、英語の成績は急上昇します。こらが当塾が考える正しい英語長文の勉強法です。

【音読による英語教材習得の7段階】

(1)第1段階:口頭和訳:全英文をスラスラ訳せるようにする。

これは口頭和訳(英文を口頭で和訳していくこと)を20~30回やれば達成できます。中高生で英語教科書をここまで習熟している人は多くありません。

(2)第2段階:音読:英文を、返り読みせず、英語の語順で、スラスラ音読・シャドーイングできて、スラスラ理解できる。

これはスラッシュ訳(3~5ワードの意味のまとまりで区切りながら、返り読みをしないで、前から前から訳していくこと)をマスターし、音読+シャドーイングを30~100回やれば達成できます。

(3)第3段階:リスニング:リスニングをしてスラスラ意味が分かる。

これは音読の後、リスニングを30回前後やれば達成できます。

ここまでは受動記憶で、他人(ネイティブ)の書いた物や他人の話す英語が理解できるようにはなりますが、自分で書いたり話したりするには記憶が浅く曖昧で、不十分です。よってできるだけ「暗唱~瞬間英作文」の能動記憶(自分で発信できる記憶)の段階へ進みます。

(4)第4段階:暗唱:全英文を暗記・暗唱できる。

この段階では順番通り暗唱できればOKです。これは音読を30~120回やれば達成できます(回数には個人差があります)。暗記・暗唱できれば長期記憶に入り、なかなか忘れません。

(5)第5段階:瞬間英作文:全英文を(順番に)日本語から英語にスラスラ訳せる。

瞬間英作文とは「日本語訳を見て英語を瞬間的に言う」トレーニングです。高校英語教科書を瞬間英作文するのは一見大変なように見えますが、暗唱までできていたら、すぐにできるようになります。もう暗記しているのですから。

暗唱と瞬間英作文のハードルは低いですし、少しの努力で達成できますが、その効果は絶大です。英語教科書の全文を「日本語訳⇒英語(英作文)」できれば、英語で最も難しい英作文がスラスラできるようになりますし、暗唱できる段階よりさらに深い長期記憶になります。

(6)第6段階:ランダム瞬間英作文:全英文をランダムに日本語から英語にスラスラ訳せる。

瞬間英作文を順番取りやっているだけだと、「順番通りにはできるが、単独ではできない、ランダムではできない」ということになりがちです。これはまだ習熟度が足りず、応用も限定されます。ランダムにできるようにすると、似た英文はスラスラ英作文できるようになります。

ランダム瞬間英作文が普通に考えられる最高度の到達点です。中学・高校英語の教科書3冊をすべてここまで習得している人はおそらく1%もいません。偏差値は65を軽く超えるでしょう。

(7)第7段階:直読直解(英語回路):学習した英文を、日本語を介さなくても英語のまま理解できる日本語と同様の理解度でスラスラ読める

これは音読を30回、50回、100回、120回と増やしていくと達成できます(回数には個人差あり)。「日本語を介さなくても英語のまま理解できる状態」になった英文が50英文(300ワードの英文にして50英文)を超えると、初見の英文でも英語のまま理解できるようになってきます。

これはバイリンガル(2カ国語を流暢に話せる人のこと。この場合は帰国子女のように日本語と英語を流暢に話せる人のこと)レベルです。目指せバイリンガル!

以上をもとにして、次のページから、教材分野別に、正しい英語長文勉強法と間違った勉強法を具体的に述べていきます。

■【長期記憶】シリーズの全体は以下の通りです。

【長期記憶に入れる(1)記憶の原理】

【長期記憶に入れる(2)数学系科目】

【長期記憶に入れる(3)英単語】

【長期記憶に入れる(4)音読で長期記憶に入れる】

【長期記憶に入れる(5)英語教科書】

【長期記憶に入れる(6)英文解釈書】

【長期記憶に入れる(7)英語長文問題集】

【長期記憶に入れる(8)英語過去問】

【長期記憶に入れる(9)瞬間英作文】

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