長期記憶に入れる(7)英語長文問題集


ほとんどの中高生は英語長文問題集を数回しか復習しません。よって短期記憶にしか入らず、1ヶ月もすると多くは訳せなくなります。これでは入試で使えません。入試で使えるようにするには、音読して全ての英語長文を暗記し、「長期記憶」に入れれば良いのです。音読すれば暗記は簡単にできます。

【英語長文問題集を長期記憶に入れる勉強法】

1.英語長文問題集の普通の勉強法

普通の中高生の英語長文問題集の進め方はこのような感じでしょう。

「英文を読み、問題を解いて、解答解説を読み、自己採点をして、分からなかった箇所の訳・解説を読み、理解し、英単語を確認して、終わり。復習はしないか、しても2~3回。」

このような勉強法をしていても、勉強した英文さえ速く正確に読むことはできないので、いつまでたっても、初見の英文を速く正確に読めるようにはなりません。また、英文中の「英単語・英熟語・英文法・英語構文」もすぐに忘れてしまうでしょう。

これでは入試で役立ちません。

ゆえに、これは不十分な勉強法です。

2.初見の英文を速く正確に読めるようにする勉強法

受験の英語長文では、英文が速く正確に読めれば問題は解けます。現代文のような高度な思考力が必要な問題は出されないからです。

では、初見の英文を速く正確に読めるようにするにはどうしたらよいのでしょうか?

それは、今、学んでいる英文を速く正確に読めるようにするしかありません

多くの中高生は知りませんが、今、学んでいる英文を速く正確に読めて、その「速く正確に読める英文」が300ワードにして30~50英文前後、頭に蓄積されれば、初見の英文も速く正確に読めるようになるのです。その根拠は以下の通りです。

日頃勉強している英語教科書・英文解釈書・英語長文問題集の一つ一つの英文を30~100回音読すれば、その英文は速く正確に読めるようになり、暗記でき、長期記憶に入れられます。そして、その英文に含まれる「英単語・英熟語・英文法・英語構文」の意味も長期記憶に入り、瞬時に理解できます。

また、入試には同じ英文は出ませんが、同じ「英単語・英熟語・英文法・英語構文」や、似た「英文構造」は出ます。そして習得した英文が増えるほど、初見の英文の中で瞬時に理解できる「英単語・英熟語・英文法・英語構文・英文構造」が増えます。

よって、既習の英文を30~50英文前後、速く正確にスラスラ読めるようにすれば、初見の英文も速く正確にスラスラ読めるようになるのです。

「君の英語号は空へ舞い上がれるか?」

清水かつぞー(元・駿台予備校講師、ベストセラー「英単語ピーナツ」シリーズ著者)(國弘正雄著「英語の話しかた」所収、たちばな出版)

英文解釈の勉強とは、スラスラわかる英文を1つずつ作り上げていくことなのだ。……「スラスラ感」を味わうためには、地道に音読を繰り返すという復習が欠かせない。ほとんどの生徒がそこから逃げようとする。いや、そのことに気づきもしない。教師もその必要性を教えない。……

ところが、たった3題の長文でも、君が日本語を読むときの「スラスラ感」の半分くらいを英語でも感じることができれば、飛躍の可能性が生まれてくる。最初から量を焦ってはいけない。「スラスラ感」さえ獲得すれば、量はあとから、あっという間についてくる。

大学入試の長文読解は、最高レベルの生徒でもせいぜい100題だ。本当に100題スラスラ読めるようになると、もう入試の英文は読みたくなくなるのだ。

■質問1 どんな英文を対象にするのですか。高校の教科書でもよいのですか。

自分の志望校レベルの長文が対象です。高校の教科書でももちろん結構です。生徒さんは、入試問題ではないという理由だけで、高校のリーダーを軽く見ます。読めもしないくせに軽くみる。それは間違いです

■質問2 何回くらい音読するとスラスラ感が味わえますか。

100回くらいと言いたいのですが、まあ50回というところが、受験勉強としての現実的な数字でしょう。最初の2,3題は3桁の回数になるかもしれません。

■質問3 実際に100題やれた生徒はいますか。

私の知っている範囲ではおりません。最高で75題です。

■質問4 一番少ない人で何題くらいですか。

10題程度で大学生になった人もかなりおります。15題で上智に合格した人もいる

3.英語長文問題集を長期記憶に入れる勉強法

一度、速く正確にスラスラ読めるようになった英文も、時間がたてば徐々にスラスラ読めなくなります。よって、英語長文を勉強するときは常に、「この英文を、どうすれば入試の時に使えるか」を考える必要があります。

そのカギが「長期記憶」です。長期記憶に入れることができれば、入試の時にも使えるからです。

では、どうすれば長文問題集の英文を長期記憶に入れられるかというと、【音読で長期記憶に入れる方法】で書いた100回音読を実践すればよいのです。

 【(日本語訳を3回音読⇒3回口頭和訳⇒10回音読)×10日】

スラッシュ訳(3~5ワードの意味のまとまりで区切りながら、返り読みをしないで、前から前から訳していくこと)で前から前から読めるようにし、暗記するまで30~100回音読し※、スラスラ読めるようにすれば、長期記憶に入れられます。
※暗記できるまでの回数には個人差があります。

さらに、100回音読後も、毎日曜日を復習日にして音読を繰り返し、夏休みや冬休み、受験直前に総復習し、音読する。
そして、学んだ英文のほとんどを「スラスラ読める状態」にして受験に臨む。

このように徹底的に復習して初めて、正確な知識が長期記憶に定着し、入試で使える知識になります。

入試のときに読めない英文は勉強しなかったのと同じ」です。

4.先へ先へ進む勉強法は効率が悪い

普通の塾や予備校の勉強は、「先へ先へ進み、復習は考えない」という方法です。よって、ほとんどの中高生の勉強法も、先へ先へ進む勉強法をしています。

塾がこの勉強法で運営しているのは、その方が成績が上がりやすいからではなく、純粋に「経済的な」理由です。復習をどんどんやられたら、必要な授業数は半分以下になるからです。それでは経営が傾くので、たくさん授業を取らせるために、復習を(口では言うかもしれないが)やる暇を与えないのです。

先へ先へ進んでも、曖昧な知識が増えるだけで、正確で深い知識はなかなか増えません。記憶力の良い人やもともと成績の良い人はこれでも上がる人はいますが、偏差値60以下の人は、悪いことは言いません、復習中心の勉強法に変え、正確な知識を長期記憶に入れることを考えましょう。

「君の英語号は空へ舞い上がれるか?」 (続)

清水かつぞー(元・駿台予備校講師、「英単語ピーナツ」著者)(國弘正雄著「英語の話しかた」所収、たちばな出版)

それ(英語の加速度を生み出すもの)は「スラスラ感」なのである。「この英文はスラスラわかるぞ!」という感じなのである。そうなのだ。英文解釈の勉強とは、スラスラわかる英文を1つずつ作り上げていくことなのだ

もちろん最初からスラスラわかるはずはない。このスラスラ感を味わうためには、単語の意味や構文の理解も必要だろう。やりたければ日本語に訳してもよい。しかし、それで一丁終わりとしたら、ラーメン屋に入って、待つことしばし、やっとラーメンが出てきたのに、匂いを嗅ぎ、おつゆを一杯飲み、お金を払って出てくるようなものだ。

ところが、悲しいことに、ほとんどのひとの英語の勉強はこのラーメンの「おつゆ一杯」だ。頭でなんとかうすぼんやりわかったくらいで一丁あがりと錯覚する。そこからさらに一歩突っ込んで「スラスラ感」の獲得まで進もうという人はまれだ。

「スラスラ感」を味わうためには、地道に音読を繰り返すという復習が欠かせない。ほとんどの生徒がそこから逃げようとする。いや、そのことに気づきもしない。教師もその必要性を教えない。

■【長期記憶】シリーズの全体は以下の通りです。

【長期記憶に入れる(1)記憶の原理】

【長期記憶に入れる(2)数学系科目】

【長期記憶に入れる(3)英単語】

【長期記憶に入れる(4)音読で長期記憶に入れる】

【長期記憶に入れる(5)英語教科書】

【長期記憶に入れる(6)英文解釈書】

【長期記憶に入れる(7)英語長文問題集】

【長期記憶に入れる(8)英語過去問】

【長期記憶に入れる(9)瞬間英作文】


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