数学勉強法(2)10分で解き方を暗記する口頭再現法

このページでは、創賢塾開発の口頭再現法について書いていきます。

口頭再現法は、数学や物理のほとんど全ての問題を10分前後で「問題を見たら解き方がスラスラ言える状態」にできる、画期的勉強法です。

口頭再現法を取り入れればあなたの数学の成績は確実に上がっていくはずです。

1.口頭再現法

1.1.口頭再現法

口頭再現法の3つの目標

(1)10分で「問題を見たら解き方がスラスラ言える状態」にする

 数学問題集の間違えた問題の解き方を、5回前後口頭で言うことで「問題を見たら解き方がスラスラ言える状態」にします。

 こうすることで類題が速く正確に解けるようになり、応用問題も解き方が浮かびやすくなるので、成績が上がります。

(2)中期記憶に入れる

 「翌日復習⇒毎週末復習×5週間」のように復習することで記憶がどんどん深まり、中期記憶(数週間~数ヶ月もつ記憶)に入れられます。中期記憶に入れば定期テストは万全です。

(3)長期記憶に入れる

 中期記憶に入れてから、更に「毎週末復習×2ヶ月以上(目標20回以上)」復習するこで、長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)に入れることができるので、実力がどんどん上がっていき、模試の偏差値が上がり、入試で合格点を取れる確率が高まります。

1.2.口頭再現法の優位性

「問題を見たら解き方がスラスラ言える状態」にするためには2つの方法があります。

1つは5~10回以上の復習、もう1つが口頭再現法です。

口頭再現法であれば10分でスラスラ言える状態になり、復習時間が激減するので、5~10回以上の復習よりオススメです。

1.3.口頭再現法の対象となる問題

口頭再現法の対象問題は以下の2つです。計算は対象外です。

(1)解けなかった文章題:初回解けず、解答解説を見たら分かった文章題、もしくは塾の先生などに聞いたら分かった文章題。

(2)難しい文章題:たとえ初回に解けたとしても、次回解けるか分からない難しい文章題、途中式や日本語の補足説明が抜けていた文章題。

理解できない問題の解き方や式を、理解しないまま暗記しても全く意味がありませんから、しっかり理解します。

また、初回できた問題は、(2)の文章題以外、時間の都合で口頭再現法はやらなくて結構です。初回できた問題は、復習せず1ヶ月後に解いてもだいたい解けるからです。

もちろんやった方が良いのですが、まずは「できなかった問題をできるようにする」ことが実力を上げるということなので、解けなかった問題を先に解けるようにします。

解けなかった問題を全て解けるようにして、更に時間があるようなら、解けた問題も口頭再現法をするのはOKです。解けたといっても、時間が掛かる問題も結構あるはずなので、スラスラ解けるようになれば、更に成績は上がります。

【口頭再現法のおかげで数学で学年1位になりました】

Fさん(高校1年生、千葉県)

(新型コロナのために遅れて)6月には高校で初めての授業が始まり、テストが近くなったために、数学の口頭再現法を始めました。

実際に口で説明すると理解度が上がって、黙って解説を写していたときより自分の問題点(どこから分からなくなるかなど)が明確になってきました。

期末テストの結果は、数1:86点(平均72点)、数A97点(同65点)でした。口頭再現法をしっかりやった数学Aは学年1位でしたが、数学1に関しては口頭再現法をテスト直前にサボってしまい、数学Aほど良くありませんでした。先生の言う通りやるべきだったと反省しています。

夏休みの間、毎日、計算10分と口頭再現法4問を、きちんと実践していきます。

創賢塾のホームページに書かれた数学・英語等の勉強法をいち早く習得したい高校生のために【5教科のテスト勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】【長期勉強法コース】を開講しています。【高校生用:講座・セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

2.口頭再現法の実際

2.1.口頭再現法

【数学の解き方を10分で暗記する口頭再現法】

(1)書いて解く

 ①書いて解く:通常通り、書いて解きます。初回から解けた問題は口頭再現法をしません。

 5分以内に解けなければ、問題に印を付け、解答解説を読み、分からなかった箇所にマーカーを引き、解き方を理解し暗記して、再度書いて解きます。

 ②一度書いて解けるまで解く:解けずに解答を見て理解し、そのまま口頭再現法をすることはしません。必ず書いて解けるまで頑張ります。

 書いて解ければある程度しっかり理解していますが、解けずに解答を見て理解しただけでは、理解したつもりになっているだけの(あるいは理解が浅い)可能性があり、理解が浅いと数学的思考力が育たないからです。

(2)解けなかった文章題を口頭再現法【「解き方を最初から最後まで口頭で再現する」×5回】

 ①書きながら解き方を言う:解答に書いてある図や式を毎回書きながら、友達にその問題を解説するように分かりやすく話します。

 ②解答を見ても良い:解き方が分からなくなったら、解答や自分が解いたノートを何度見ても良い。ただし、見ながらは言わず、見て、理解し、暗記して、分からなくなった箇所から自力で言います。

 ③計算は見ても良い:複雑な計算は答えを見たり暗記して言っても構いません(計算の上達のためではなく文章題の解き方を覚えるためだから)。

 ④回数の目安は5回:解き方を「3回連続で解答を見ずにスラスラ言えるまで、最低5回」言います。目安は5回。難しい問題は6~10回。

 ⑤時間を計る:毎回時間を計り、記録しておきます。4~5回やればたいていの問題は1~2分以内に自力でスラスラ言えるようになります。5回で合計8~12分前後。

 ⑥毎日新規の問題を最低3つ行う:毎日、できれば5つ、最低3つ行います。毎日3つ行えば、1ヶ月で約100問になります。月100問の文章題を「問題を見たら解き方がスラスラ言える状態」にできればテストでの点数・偏差値は間違いなく上がるでしょう。

 今までの生徒さんの中には、最高で、毎日新規で14問、口頭再現法をやっている人(高3生)がいました。もちろん数学の偏差値は爆上がりしていました(河合塾偏差値55前後⇒70以上)。

(3)復習【翌日復習⇒毎週末1回×2ヶ月以上復習⇒長期記憶】

 ①復習:できれば翌日に口頭再現法で復習し、次の土日から毎週1回、2ヶ月以上復習して「初日の最終回(5回目)の時間」を維持します。

 定期テスト範囲については、テストまで毎週末1回復習して「初日の5回目の時間」を維持します。

 ②復習は口頭再現法:復習の時は、口頭再現法で、式や図表を書きながら言います。ただし、間隔が空いて、解き方をかなり忘れていると思えば、一度書いて解き、その後、口頭再現法を行います。

 ③復習時の口頭再現法の回数の目安:目安は「初日の最終回(5回目)の時間を維持できる回数」。通常1~3回になります。

 例えば、「初日の最終回(5回目)の時間」が1分30秒の場合、翌日、2回目に1分30秒を切れば2回で終了、切れなければ、切れるまで3~4回行います。

 ④長期記憶に入れる:テスト後も、2ヶ月間以上、週1回口頭再現法の復習を続けて長期記憶に入れます。更に、夏・冬・春休みにも既習範囲を全て復習し、学年が終わった段階で「既習範囲の問題を全て解ける状態」で次の学年に進級します。

 そうすれば、実力が上がり、模試や入試で偏差値・得点が上がります。

2.2.復習の実際

例えば、学校では、数学2が第6章、Bが第3章をやっていて、次の定期テストまでまだ5週間ある場合、以下のように復習を組んでいきます。

(1)今週:「数2:新規で6章を習得、+4~5章の復習」「数B:新規で3章を習得、+2章の復習」、

(2)次週:「数2:新規で6章を習得、+2~5章の復習」「数B:新規で3章を習得、+1~2章の復習」、

(3)次々週:「数2:新規で7章を習得、1~6章の復習」「数B:1~3章の復習」

大変そうに見えるでしょうが、創賢塾では実際にこうして復習してもらっていますから、あなたにもできるはずです。口頭再現法で習得していたら復習時間は1問2~3分前後ですから、ほとんど掛かりません。

【数学の成績が上がった】

Yさん(高校3年生、京都府)

3か月ほど前(2年生の1月)に、個別指導(駿台個別)の数学の先生に言われて共通試験の過去問の数学を解いてみました。結果、数学Ⅰ+A、Ⅱ+Bともに7割ほどでした。その先生は今の段階でこの点数が取れるのはなかなかいい調子だと言ってくれました。

ここまで数学の成績が上がったのは創賢塾で教えてもらった口頭再現法などの勉強法のおかげです。数学だけでなく、ほかの科目の成績も、例えば、

コミュ英語:15点(平均49点)⇒59点(平均48点)、
論理表現:16点(同49点)⇒62点(同48点)、
数学II:42点(同55点)⇒30点(同30点)、
数学B:25点(同58点)⇒49点(同53点)、
古典:35点(同64点)⇒77点(同67点)、
物理:15点(同40点)⇒46点(同29点)、
化学:43点(同62点)⇒95点(同70点)、
地理:27点(同61点)⇒50点(同63点)などに上がりました。

高校に入学してからの私は何を勉強してよいかわからず、成績も悪いままで、無気力になっていました。そんな私に勉強のやる気を起こさせてくれたのは創賢塾でした。だから、私にとって創賢塾との出会いはチャンスだと思います。

このような大事なチャンスを手に入れた以上は志望校合格に向け一生懸命努力していこうと思います。

3.口頭再現法の効果

(1)10分で解き方が深く理解・記憶できる:通常、1回(=1日1問5回)口頭再現法をやれば、2~3週間は覚えていられます。生徒の中には、1回口頭再現法をやっただけで、復習しなくても1ヶ月後でも解ける、という人もいます。

(2)復習時間が激減するから、習得できる問題数が増え、1冊丸ごと習得できる:先に進めつつ復習することが容易になり、1冊丸ごと長期記憶に入れられます。

(3)応用問題が解けるようになる:「応用問題」とは「典型問題(例題)に出ていなかった新規な解き方を使った問題」ではなく、「典型問題の解き方を組み合わせた問題」なので、典型問題をスラスラ解けるようにしておけば、初見の応用問題も解ける割合が増えます。

 初見の応用問題を解けるようにするには、典型問題を全て習得した後、応用問題をたくさん解いて、応用力(典型問題の解き方を自在に組み合わせて発想し解く能力)を磨く必要があり、これも口頭再現法を使えばたくさん習得できるので、有利になります。

(4)成績が爆上がりする:既習の多くの問題で「問題を見たら解き方がスラスラ言える状態」になるので、テストで類題を素速く解けて、応用問題に時間が割けるようになり、成績が上がります。

(5)見通しが立つ:普通、難しい問題は手探りで一歩一歩解決していきますが、この方法により、解き方の最後までの見通しが立ち、思考が連続するようになります。つまり、口頭再現法は数学が超得意な人(偏差値70以上)の解き方・考え方を再現できる方法です。

【口頭再現法で数学偏差値が上がっています】

Nさん(高校1年生、茨城県)

数学で、口頭再現法を教えていただいたことによって、難しい問題の解き方をその場で暗記することができるようになりました。

復習も、言われたとおり、毎週できるだけやるようにしたら、前回の河合塾模試で63を取ることができました。偏差値は今までより8くらい上がっています。ありがとうございます。

4.口頭再現法を続けるために

やってみたら分かりますが、口頭再現法は集中力がかなりいるので、結構ハードです。創賢塾の生徒でも、しばらくチェックしないとやらなくなる生徒が多少います。

よってあなたが実際にやってみて、続きそうにないと思ったら、創賢塾にご連絡下さい。あなたをサポートして続けられるようにします。続ければ、ほぼ確実に成績は上がります。

5.終わりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

口頭再現法で毎日3問ずつ習得すれば、数学の実力と成績は勝手に上がっていきます。

あなたの健闘を祈ります。

創賢塾のホームページに書かれた数学・英語等の勉強法をいち早く習得したい高校生のために【5教科のテスト勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】【長期勉強法コース】を開講しています。【高校生用:講座・セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

【第一志望の法政大学に合格できました】

Tさん(高校3年生、神奈川県、法政大学キャリアデザイン学部[偏差値60]合格)

第一志望の法政大学のキャリアデザイン学部(河合塾偏差値60)に合格することが出来ました。

教えていただく前は(河合塾)偏差値45~49前後でしたから、先生の授業がなければ、合格はなかったと思います。

全然解けなかった国語が、短い時間で要点を探して読めるようになり、学校のテストの偏差値も、模試の偏差値も10以上、上がりました。

毎回、先生に教えられたやり方で過去問の文章にキーワードとキーセンテンスに印を付けながら読み、授業でチェックしていただき、問題の解き方や内容を、徹底的に教えていたことで、読み方や解き方が身に付いたお蔭です。

英語も、先生に薦めて頂いた「入門英文解釈の技術70」「基礎英文解釈の技術100」がとても良かったです。英文解釈をやったお蔭で、英語長文への苦手意識が減り、分かる英文が飛躍的に増えました。英語が苦手なのでこれからも頑張っていきたいです。

数学も、先生に薦めて頂いたマセマの「初めから始める数学」「元気が出る数学」「合格数学」がとても良かったです。学校の「青チャート」よりずっと分かりやすく、進めやすかったです。それと口頭再現法で過去問が解けるようになりました。数学にして良かったです。

本当にありがとうございました!

【口頭再現法には驚きました】

Kさん(高校2年生、広島県)

数学の口頭再現法についてです。

教科書や問題集などの問題は、とにかくノートに何周もやるものだと思っていたので、最初、口頭再現法を教えていただいて実践した時には驚きました。

問題をきちんと理解してアウトプットするだけで、ノートに書いて解いていた時の何倍も理解が深まるし、定着しました。

実際、テストでは、これまでは平均点前後をうろうろしていたのが、平均点+8~20点位を取れるようになってきました。今後も、テストや入試に向けて、問題数を増やしていきたいと思います。

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