中学生の定期テスト満点戦略(7)理科

このページでは定期テストの理科で満点を目指す勉強法を公開しています。特に、物理の口頭再現法を取り入れれば成績は確実に上がっていくはずです。

定期テストで高得点を取りたかったら、満点を取るつもりで、「できることを全て」やりましょう。

1.理科満点戦略

1.1.定期テスト対策

以下は理科4教科(物理・化学・生物・地学)共通の対策法になります。

【理科で高得点を取るための3項目

(1)教科書を読み「理解」する:既習範囲を週3回前後、テストまでに10回以上読んで理解します。

(2)用語・公式・実験等の暗記事項を暗記する:用語・用語の意味・公式・実験等の暗記事項を暗記します。

(3)問題演習:学校のワークや市販の問題集などを5~10周解いて習得します。

1.2.教科書を10回以上読んで理解する

どの科目も最初は「理解」する必要があります。理科では、理解しそれを定着させるためには、教科書や参考書などを5~10回以上読むことが必要です。

授業の進度に合わせて、既習部分を週3回、テストまでに10回以上黙読してしっかり理解していきます。

1.3.用語を暗記する

学校の用語暗記用プリントや、以下のような問題集で用語を覚えていきます。

以下の中では「実力メキメキ合格ノート」が最もオススメです。暗記すべき必要十分な数の用語が赤字で書かれていて、暗記やテストがしやすいからです。

「実力メキメキ合格ノート 中学理科 生命・地球」「同 物質・エネルギー」(文英堂)
「中学&高校入試 理科 一問一答」(受験研究社)
「高校入試 入試問題で覚える 一問一答 理科」(旺文社)
「高校入試 一問一答式理科」(富士教育出版社)

1.4.「用語の意味」を暗記する

理科や社会では、用語暗記は2種類あります。「用語の暗記」と「用語の意味の暗記」です。

「用語の暗記」とは、例えば、「植物が光を受けてデンプンなどの栄養分を作る働きを(光合成)という」のように穴埋めの中の用語を言える(書ける)ように暗記することです。

一方、「用語の意味の暗記」とは、「光合成とは?」と聞かれたときに、「植物が光を受けてデンプンなどの栄養分を作る働き」と言えるように暗記することです。

「用語の暗記」ができていなければ「用語の意味の暗記」はできませんし、「用語の意味の暗記」の方がずっと難易度が高いので、まずは「用語の暗記」をし、それが終わったら、主な用語について「用語の意味の暗記」をしていきます。

「用語の意味の暗記」は、プリントや問題集で主な(先生が強調した)用語に印を付けて、その意味を言えるようにするか、ルーズリーフに一問一答式にまとめて暗記していきます。

【光合成とは?|植物が光を受けてデンプンなどの栄養分を作る働き】

1.5.実験を暗記する

中学の定期テストや入試では実験がたいてい出されますから、プリントや教科書に書かれたテスト範囲の実験を以下のように暗記していきます。

【理科の実験暗記法

(1)「実験手順・結果・考察」のそれぞれの数と要点をルーズリーフにまとめる:実験は主に「実験手順・結果・考察」の3つからなっています。それぞれの要点をルーズリーフにまとめます。

 例えば、「光合成によって酸素が発生することを確認する実験」であれば、ルーズリーフの真ん中に縦線を引き、線の左に「実験手順・結果・考察」を、右に内容を書きます。

 1.実験手順:①ペットボトルに呼気を吹き込む、②ペットボトルにオオカナダモを入れ光に数時間当てる、③発生した気体を試験管に集める、④集めた気体に火の付いた線香を入れ、観察する。

 2.結果:線香が炎を上げて激しく燃えた。

 3.考察:物を燃やす働きがある気体は酸素だから、光合成によって発生した気体が酸素であることが分かる。

(2)暗記法

 ①「実験手順・結果・考察」の数を暗記する:まず、それぞれの数を暗記します。上記の光合成の実験の場合、「実験手順4つ・結果1つ・考察1つ」で、「4・1・1」と覚えます。

 ②ルーズリーフの右側を「5分×7日間」暗記する:右側を音読で暗記し、紙で隠してテストし、暗記していなかった部分を再暗記し、暗記するまで続け、暗記したら次へ。いったん3項目とも暗記したらその日は終わりで、それを7日続けると暗記できます。

 暗記するときは、実験場面をイメージしながら暗記すると効率よく覚えられます。

1.6.問題集を習得する

理解し、暗記したら、次は問題演習をして理解と暗記をチェックし強化します。

使う問題集は学校のワークや以下のような市販の準拠問題集です。それぞれ5回ほど解いて習得します。

「中学教科書ワーク」(オススメ、各教科書用がある、文理)
「中間・期末の攻略本」(オススメ、各教科書用がある、文理)
「中間・期末テストズバリよくでる」(各教科書用がある、啓林館)

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2.物理満点戦略

2.1.解き方を10分で暗記する口頭再現法

物理は数学的な要素が強く、他の理科と一部勉強法が異なります。ここでは物理の数学的問題について、口頭再現法を使って習得する方法を書いていきます。

以下の口頭再現法を使うと、物理や数学の解けなかった問題を、10分で「問題を見たら解き方がスラスラ言える状態」にできます。

【物理の解き方を10分で習得する口頭再現法】

(0)目標:解けなかった問題を10分で「問題を見たら解き方がスラスラ言える状態」にする。

(1)書いて解く

 ①書いて解く:通常通り、書いて解きます。5分以内に解けなければ、問題に印を付け、解答解説を読み、分からなかった箇所にマーカーを引き、解き方を理解し暗記して、再度解きます。

 解答解説を読んで理解できなければ学校や塾の先生などに必ず聞きます。

 ②解答解説を読んで理解する:解けたら、解答解説を読んで理解し、自分の解答に足りないところがあれば自己添削し、解答の方が良い解き方だと思えばそれを覚えます。

(2)解けなかった問題を口頭再現法で習得する【「口頭で解き方を最初から最後まで再現する」×5回】

 ①回数の目安は5回:解けなかった問題の解き方を、最初から最後まで、口頭でスラスラ言えるまで3~10回言います。回数は「全体を3回連続で解答を見ずにスラスラ言えるまで」。目安は5回。難しい問題は5~10回、簡単な問題は3~4回など。

 ②友達に解説するように言う:友達にその問題を解説するように分かりやすく話します。図や式を書く必要があれば書きます。

 ③解答を見ても良い:最初は解答や自分が解いたノートを何度見ても構いません。ただし、見ながらは言わず、見て、暗記して、そらで言います。

 ④計算は見ても良い:複雑な計算は答えを見たり暗記して言っても構いません(計算の問題ではなく解き方を覚えるためだから)。

 ⑤時間を計る:毎回時間を計り、記録しておきます。問題にもよりますが、初回3~4分かかって解答を数回参照する状態で、2~3回続けたらだんだん暗記し、4~5回やればたいていの問題は1~2分以内に自力でスラスラ言えるようになります。5回で合計8~12分前後。

 ⑥毎日新規の問題を最低2つ行う:毎日できれば5つ、最低2つ行います。毎日2つ行えば、1ヶ月で60問になります。60問を「問題を見たら解き方がスラスラ言える状態」にできればテストでの点数は上がらない方がおかしい。

(3)復習

 ①テストまで口頭再現法で復習:翌日口頭再現法で復習(書いて解かない)、次の土日で1回、以降、テストまで、毎週末に1回復習して「初日の5回目の時間」を維持します。

 ②復習は口頭再現法:復習の時は基本、口頭再現法で言うだけで、書きません。しかし、解き方をかなり忘れていると思えば一度書いて解き、口頭再現法を3~5回行います。

 ③復習時の1日当たりの口頭再現法の回数の目安:目安は1~2回だが、回数は問題により異なります。真の目安は「初日の5回目(最終回)の時間を維持できる回数」。

 例えば、「初日の5回目の時間」が1分20秒の場合、2回目に1分半を切れば2回、切れなければ、切れるまで3~4回行います。

 ④長期記憶に入れる:テスト後も2ヶ月間、週1回復習を続けると長期記憶(数ヶ月~数年もつ記憶)に入り、実力が上がり、模試や入試で得点・偏差値が上がります。

2.2.口頭再現法の効果

(1)10分で解き方が深く記憶に入り、復習時間が激減するから、習得できる問題数が増える。

(2)成績が上がる:テスト範囲のほとんどの問題で「問題を見たら解き方がスラスラ言える状態」になるので、テストで類題を素速く解けるようになり、応用問題に時間が割けるようになるため、成績が上がります。

(3)見通しが立つ:普通は難しい問題は手探りで一歩一歩解決していきますが、この方法により、解き方の最後までの見通しが立ち、思考が連続するようになります。これは物理が超得意な人(偏差値70以上)の解き方・考え方を再現できる方法です。

【口頭再現法のおかげで物理が15点⇒80点に上がりました】

Yさん(高校2年生、京都府)

私が創賢塾で勉強法を教わりはじめてから、3か月ほど経ちます。3か月というそれほど長くない期間ですが、すぐに効果が現れはじめ、私の定期考査の成績は上がり続けています。例えば、

コミュ英語:15点(平均49点)⇒52点(平均38点)
論理表現:16点(同49点)⇒56点(同43点)
古典:35点(同64点)⇒77点(同67点)
化学:43点(同62点)⇒83点(同75点)
地理:27点(同61点)⇒57点(同60点)などです。

特に物理の成績が大きくのびました。勉強法を学ぶ前の定期テストの物理の点数は15点(平均40点)でしたが、直近の定期でストでは、80点(同56点)を取ることができました。

それは、創賢塾で指導して頂いた、口頭再現法のおかげです。また、この口頭再現法を使うことで、ノートに書く手間が省けるため、短時間でそれほどストレスなく、テストまでに、5,6回以上やり直すことができます。

私は創賢塾に入る前までは4回以上復習することは不可能だと思っていました。しかし、この塾に入ってそれが可能だと気付きました。たった3か月ですが、様々な貴重なことを教えて頂きました。これからも、指導を受け、さらに成績を上げていこうと思います。

3.終わりに

以上、理科の定期テスト対策の勉強法でした。

あなたのご健闘を祈ります。

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