要約力を簡単に身に付ける方法


要約は国語力を上げるのにとても役立つ重要なトレーニングです。国語の成績を上げたい中学受験生はぜひ要約トレーニングをしましょう。このページでは要約マニュアルと要約のメリットについて書いていきます。

1.要約マニュアル

以下のマニュアルを使って100文を要約したら、要約は書けるようになります。ただ、独力では限界がありますから、要約トレーニング本で練習するか、実力のある国語の教師に添削してもらいましょう。

【要約マニュアル】

(1)キーワードを見つける

要約はキーワードとキーセンテンスを論理的につなげれば書けますから、まずはキーワードとキーセンテンスを探していきます。

「キーワード(重要語)」とは、「多く出てくる言葉、内容的に重要な言葉」です。「内容的に重要」とは、「テーマ・主張と関連が強い言葉、テーマ・主張の中に出てくる言葉」です。

キーワードは3つ前後あります。段落キーワードは各段落に3つ前後、文全体のキーワードは文章全体に3つ前後あります。各段落のキーワードの中から、文章全体にとっても重要な言葉を選んで文章全体のキーワードとします。

キーワードは「テーマ・主張・キーセンテンス」の中に含まれています。キーワードは単語の場合もありますが、連語(フレーズ)の場合も多い。

(2)キーセンテンスを見つける1~主張に注目する

「キーセンテンス(中心文)」とは最重要文のことで、各段落に1文前後(その段落で最も言いたいこと)、文章全体に1~2文前後あります。文章全体のキーセンテンスは、「文章全体で最も言いたいこと=結論・主張」です。つまり、結論や主張はキーセンテンスです。

文章全体のキーセンテンスは、たいてい最初か最後の段落にあります。最後の段落のキーセンテンスは結論が書かれている文です。

要約を作るときは、キーセンテンスの中の、「より分かりやすく、簡潔明瞭な」キーワードを選んで書きます。

(3)キーセンテンスを見つける2~接続語に注目する

キーセンテンスは「しかし・だが(逆接)、つまり・要するに・すなわち(言い換え、結論を導く)、したがって・ゆえに・それゆえ・だから(因果関係の果=結果を導く)、このように・こうして・結局(結果を導く)」などの接続語の後にあることが多い。よって、これらの接続語には注目し、印を付けます。

逆に、接続語「たとえば」(例示、具体例)がつく文は、キーセンテンスではありません。主張は抽象的な内容(まとめ・結論)だからです。

(4)論説文の3要素である「テーマ・主張・根拠」を見つける

論説文の3要素は①テーマ(主題)、②主張(結論)、③根拠の3つです。このうち、根拠は「主張を補強するための補助」なので、重要度は「テーマ・主張」より低くなります。

根拠には「理由、説明、定義、例示・具体例、データ、引用、体験、対比、比喩、因果関係、予想される反論とそれへの反論(譲歩)」などがあり、主張はその根拠の「まとめ」なので、根拠より主張は抽象的・一般的な内容になります。

この3つを探すことで、キーワード、キーセンテンスは見つかります。

キーセンテンスは、「主張=結論」が書かれている文です。キーワードは、「テーマ・主張」が書かれている文にたいてい入っています。テーマは冒頭、もしくは第一段落に書かれていることが多い。主張・結論は、最初か最後の段落に書かれていることが多い。

(5)キーセンテンスとキーワードを論理的につなげて要約を作る

以上のプロセスで「キーワードとキーセンテンス」を見つけ、論理的につなげていけば、要約の完成です。要約は筆者の「主張」を簡潔明瞭に示すように書きます。
自分で要約を書くときは、段落要約は20~30字前後、文章全体の要約は30~40字前後で書きます。

2.要約のメリット

2.1.要約ができれば国語の成績が上がる

論説文、説明文などの論理的文章の要約は、キーワードとキーセンテンスを論理的につなげれば書けます。ただ、キーワードとキーセンテンスを見つけるのが結構難しいので、苦手にしている人が多いのが実情です。

キーワードとキーセンテンスは文章の要なので、要約が上手にできれば、文章の要点や筋道が分かり、文章の構造が分かり、重要な部分と重要でない部分を区別できるようになります。つまり、文章を平板に読むのではなく、俯瞰的・鳥瞰的・大局的・論理的に読むことができるようになります。

それによって、重要な部分はじっくり読み、重要でない部分は素早く読むというメリハリのある読み方ができるようになるため、文章を速く読めるようになり、また、重要な部分だけを記憶することができるようになります。

そして、そういう重要な部分、要点こそが問題として出されるので、要約ができれば国語の成績が上がります。

2.2.要約トレーニングをすると読解力や論理的思考力が上がる

要約を書くとき、キーワードの幾つかの選択肢の中で、それらを比較し、分析し、どれが最も重要かを考える。キーセンテンスはどれかと文章構造を考え、全体の主旨やテーマとの関係を考え、全体の意味を考え、最適なキーセンテンスを選ぶ。主張はどこにあるかと探し、幾つかの選択肢の中でそれらを比較し、分析し、一番重要な主張を選ぶ。そしてそれを論理的につなげて書く。

このような「要約を書く」という目的を持った読み方では、単にサラッと読むときよりも、遙かに深く読む必要があります。よって、要約のプロセスで、確実に読解力や論理的思考力が身に付いていきます。

ただ、要約は論理的思考力を直接身に付ける勉強法ではないので、論理的思考力を確実に身に付けたい場合は、要約に加えて、「論理的な読み方と解き方を解説した良質な問題集」をインストールしリーズニングすることが必要になります。

2.3.要約ができれば論理的に書けるようになる

要約をたくさん書く過程で、文章を簡潔明瞭に素早く書く方法や、分かりやすく上手に書く方法が身に付き、ひいては、論理的な記述力や自分の言いたいことを的確に表現する能力が身に付いていきます。

書く力は、「沢山書き、沢山添削してもらう」ことで伸びていきます。これは要約トレーニングで可能になります。

2.4.要約力は全ての教科で役立つ

要約力が身に付いていくと、書かれた内容、話された内容の中の重要な部分が分かり、それを記憶できるようになるので、国語に役に立つだけでなく、全ての教科で役に立ちます。

2.5.要約力は大学や仕事でも役立つ

要約力とは、「結局何が言いたいのか」「何が問題で、どうすればいいのか」ということを上手に把握する能力、言い換えれば「物事の核心をすばやく見抜く力」です。これは人間の全ての能力の基礎力です。
よって、要約力を磨くと、中学受験・高校受験・大学受験の全教科で役立つだけでなく、将来、大学でレポートや論文を書くのに役立ち、ゼミでの討論や仕事でも役立ちます。

つまり、要約力は一生役に立ちます。

3.何を要約するか?

要約は、10回や20回やったからといって簡単には上手くなりません。だいたい、100回以上要約すると速く上手く要約できるようになります。

では何を要約すればよいのでしょうか。
よく、新聞の社説を要約していたが挫折したという人がいます。社説を要約してもいいのですが、内容を誰かにチェックしてもらわないと、正しい要約かどうか判断できないので、なかなか要約力が伸びにくいのが難点です。
よって、最初は、「答え」がある要約問題集で始めるのが賢い方法です。要約問題集はほとんどありませんが、以下の本では要約の方法、キーワードの見つけ方、要約文が載っています。

「国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」(小中学生用:早瀬律子著)
「現代文読解力の開発講座」(中高生用:霜栄著)

これらの問題集を5周すれば要約の方法は身に付きます。その後は、入試問題、国語問題集を学習するとき、段落要約、全文要約をしていけばよいでしょう。また、国語の教科書の要約も役立ちます。
これを続けることで国語力は驚くほど伸びていきます。ぜひ、1年、2年、100文、200文と要約を続けていきましょう。

【終わりに】

本気で要約力や論理的思考力を身に付けて国語力を上げたい、国語の成績を上げたい方は、当塾で要約指導、論理的思考力指導もしています。お問い合わせ下さい。

【体験談】

「要約トレーニングが特に有効でした」

Aさん、小学6年、東京都、共立女子中学(偏差値64)合格

娘は3年の時からEゼミナールに通っており、5年生までは順調に成績を上げていきましたが、6年になると、特に国語がガクンと下がり、偏差値60近くはいっていたのが、夏休み前には50を切るようになってしまいました。塾の先生に聞いても国語の成績はなかなか上がらないようで、対処法はないようでした。このままでは志望校ランクを大幅に下げないといけなくなるので、国語はしっかりした実績と勉強法がある専門塾を探すことにしました。

創賢塾を選んだのは有名な論理エンジンの指導を長くやっているということからでした。無料体験もあり、論理的な説明と具体的で納得できる勉強方法があることから、スカイプ授業を週1で受けることにしました。

うちの子には要約トレーニングが特に有効だったと思います。要約で書く力とキーワードを見つける力が付いていき、3ヶ月ほどで明確な違いが出てきました。テストの点数が5割くらいから7割に上がったのです。出口汪先生の問題集の解説にも慣れていき、論理的な読み方ができていくのがはっきりと分かりました。本人も重要なところとそうでないところが分かると言っていました。

過去問対策もやっていただき、感謝しています。国語の過去問の解説は簡略でなぜそうなのかよく分からないので、分からない問題を一つ一つ懇切丁寧に解説してもらうことで、だんだんと解き方がみについていきました。

志望校には入れたものの、まだまだ国語力がおぼつかないので、今後も国語や英語でお世話になりたいと思います。ありがとうございました。よろしくお願い致します。


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