このページでは、以下の2つについて書いていきます。
(1)国語の問題文を論理的に読む方法。
(2)国語問題集の「論理的な読み方」を習得する方法。
1.「論理的な読み方」とは
「論理的な読み方」については【国語問題集習得法(1)国語力を上げる方法】にも書きましたが、分かりやすいように、ここに再録します。
【2つの論理的な読み方】
(1)「適切なキーワードとキーセンテンス(重要部分)」に印を付けられるようにする
普通の中学受験生は、国語の文章を読むときに、「ここは重要、ここは重要でない」という区別を付けられません。1行目も10行目も最後の行も等価で、平板にしか読めていません。
しかし、説明文・論説文にしても小説にしても、重要な箇所と重要でない箇所があり、その重要箇所が、問題に出たり問題の根拠になったり解答になったりするので、そこに印を付けられていれば、確実に問題が解きやすくなり、偏差値が上がります。
重要箇所に印を付ける方法は、【適切なキーワードとキーセンテンスを見つけられる論理的読解法】に書いています。
(2)文章のパーツ分けができ、論理関係が分かるようにする
説明文・論説文の文章は、主に、「テーマ・主張・根拠」の3つのパーツに分かれます。
テーマとは、主題・話題と同義で、「何について書かれているか」ということです。例えば、環境問題、言語論、文学論などです。
主張とは「テーマについて筆者が一番言いたいこと・意見・結論」です。
そして根拠とは、主張を補強するための「理由、説明、定義、分類、具体例、体験談、科学的データ、引用、比喩」などです。
また、論理関係には「対比、譲歩(予想される反論とそれへの反駁)、因果関係」などがあります。
説明文・論説文を読んで、「ここはテーマ・主張・具体例が書かれている」「ここは対比・譲歩が使われており、重点はここだ」と指摘できれば、論理的に読めていると言えますし、これができれば成績が上がります。
2.国語問題集で「論理的な読み方」を習得する方法
国語問題集で「論理的な読み方」を習得する方法
(1)創賢塾の「論理的な読み方」を暗記する
①「キーワードとキーセンテンスの探し方」を理解し暗記する
創賢塾が実践の中で作り上げた「キーワードとキーセンテンスの探し方」(様々な書籍に書かれた「キーワードとキーセンテンスの探し方」も検証済み)を【適切なキーワードとキーセンテンスを見つけられる論理的読解法】に書いています。これを理解し暗記して、使って下さい。
自分でゼロから「探し方」を作ることはあなたには難しいでしょう。よって、先人の知恵を利用しましょう。
②「文章のパーツ分け」と「論理関係」を理解し暗記する
上記の「文章のパーツ分け」と「論理関係」を理解し暗記して、実際に問題を解くときに使っていくと、徐々に論理的に読めるようになります。暗記は以下のようにルーズリーフにまとめ、覚えていきます。
【論理的文章の3つのパーツ|テーマ・主張・根拠】
【根拠の9種類|理由、説明、定義、分類、具体例、体験談、科学的データ、引用、比喩】
【3つの論理関係|対比、譲歩(予想される反論とそれへの反駁)、因果関係】
(2)国語の長文問題を解くときに【論理的な読み方】を使う
【論理的な読み方】は使うことで上達していきます。国語問題集・塾のテスト・模試などで、国語の長文問題や要約問題を解くときに、実際に使います。
(3)国語問題集の解説で確認し、その問題集の論理的読解法をまとめる
「出口の小学国語レベル別問題集」(出口汪著、ナガセ)のような「論理的な読み方」がある程度書かれた問題集では、自分の読み方と問題集のそれを比較します。
そして、その問題集の「論理的な読み方」にマーカーを引き、ルーズリーフにまとめ、自分の論理的読解法を完成させていきます。
(4)復習時に「論理的な読み方」を使う
2週間以上経って、解説の内容をある程度忘れた頃に復習します(解き直します)。
復習で解く時に、「論理的な読み方」を思い出しながら読み、解説で確認し、「論理的な読み方」を覚えます。
そしてまた2週間後くらいに復習します。復習は全部で5回前後、その問題で「論理的な読み方」ができるまで行います。
【終わりに】
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
創賢塾の「論理的な読み方と普遍的な解き方」を理解し暗記し使っていけば、必ず成績は上がるはずです。
皆さんの中には、創賢塾の「論理的な読み方と普遍的な解き方」を読んだだけでは使い方が分からない、自分だけでは論理的に読み、普遍的な解き方を駆使できるようになれるか自信が無い方もいらっしゃると思います。
そういう方は、創賢塾にコンタクトを取ってみて下さい。定期的にスカイプ個別授業を受ければ、半年~1年で創賢塾の勉強法・テクニックを習得でき、国語の成績もどんどん上がっていきます。
この文章があなたの国語の成績アップにつながれば幸いです。