現代文の成績を飛躍させる10の能力とその勉強法


現代文は語彙力や論理的思考力などの総合力です。そういった現代文の下位能力を明らかにし、高校生の現代文の成績を上げる方法を解説していきます。これを読めば、今までどうして現代文の成績が上がらなかったか、そしてどうすれば成績が上がるのかが分かるでしょう。

はじめに

現代文(国語)は最も成績を上げるのが難しい科目と言われています。それは確かに事実ですが、上げる方法があるのも事実です。
現代文の成績が上がりにくいのには理由があります。それは「国語力」といっても、実は以下のような能力の総合力だからです。この国語力の下位能力の中で、自分の欠けている能力を伸ばしていけば、現代文の成績は上がっていきます。

以下、国語力を構成する能力とその伸ばし方を述べていきます。

1.語彙力

言葉の正確な意味を知らないと、曖昧にしか文章を理解できません。受験用語彙集・評論語彙集・漢字の意味を覚えてください。

「ことばはちからダ!現代文キーワード」(河合出版)
「頻出現代文重要語700」「大学入試現代文キーワード500」「読解を深める現代文単語」(桐原)
「現代文キーワード読解」(Z会)
「大学入試現代文キーワード&ボキャブラリー320」(文英堂)
「生きる現代文読解語」(霜栄著、駿台文庫)
「早わかり入試頻出評論用語」(出口汪著、語学春秋社)
「入試現代文頻出語700」(数研出版)

「金の漢字 最強編」「銀の漢字 必須編」(出口汪著、水王舎)
「生きる漢字・語彙力」(霜栄著、駿台文庫)
「入試漢字マスター1800+」(河合出版)
「入試に出る漢字語彙2400」(旺文社)
「大学入試受かる漢字・用語パピルス1467」(学研)
「つがわ式世界最速漢字記憶ドリル」(津川博義著、講談社)

2.文法力

英語を考えても分かる通り、言葉の決まりである文法の理解が足りないと、文章を正確に理解することはできません。例えば、長くて複雑な文を理解するには、どれが主語で述語かなどを文法的に確定させていく能力が必要です。日本人でも文法理解力は個々人で大きな差がありますから、現代文の苦手な生徒は、高校生でも、文法を学び直すことが役立ちます。

「出口汪の新日本語トレーニング」シリーズ(小学館)

3.論理的読解力

評論文には、文章構成上の決まった「型」と、「構成要素(パーツ)」があります。「型」とは「主張⇒根拠」、「根拠⇒主張」などで、「構成要素」とは「テーマ、主張、根拠(具体例、体験談、引用など)」です。これらを判別して話の流れ(論理)を読み取ることの出来る能力を「論理的読解力」と言います。

論理的読解力が身に付けば、主張(筆者の言いたいこと)や流れ(筋道、論理)が分かり、問題を解きやすくなります。

論理的に読むとは、例えば、「ここは主張を述べているから重要だ、ここはテーマが書かれている、ここは問題提起をしている、最後のここに結論(主張)が書かれている、この段落は具体例と体験が書かれていて重要性は低い」など、文章の重要な部分とそうでない部分が判別でき、各部分の役割(主張、テーマ、根拠、具体例など)を理解しながら読むということです。

この型と構成要素については以下で詳しく説明しています。

現代文(評論文)の全体像を知る

論理的読解力は以下のような問題集を使い、インストールとリーズニングという手法を使えば、身に付けることができます。

「出口の好きになる現代文」シリーズ(水王舎)
「システム現代文」シリーズ(水王舎)
「現代文読解力の開発講座」(駿台)

4.論理的記述力

4.1.本格的記述トレーニング:小論文を書く

論理的に書けるようになるには、論理的に読むトレーニングをしつつ、論理的に書くトレーニングをすることが必要になります。

本格的に論理的に書くトレーニングをしたい場合は、小論文を多数書きましょう。小論文は、先に述べた「型」と「構成要素」がきちんと書かれた良質の問題集を用い、20~50編以上書くことで書けるようになります。

「吉岡のなるほど小論文講義10」「吉岡のなるほど小論文頻出テーマ16」(学研)
「出口の好きになる小論文 小論文対策編」(水王舎)
「出口小論文講義の実況中継1&2」(語学春秋社)
「明解小論文 基本編&上級編」(水王舎)

4.2.記述問題を書けるための3つの能力

現代文(国語)の記述問題を論理的に書くためには、次の3つの能力が必要です。

(1)文法的に正しく書く能力:例えば、主語と述語がねじれないように書く、接続詞を適切に使って、文と文との関係を明示する、一文をあまり長く書かない(50字以下にする)などに注意します。

(2)キーワードを見つける能力:記述問題には、必ず含まれなければならない言葉(キーワード)が3つ前後あります。そのキーワードを見つける能力は、要約トレーニングで身に付けられます。

(3)論理的に書く能力:記述問題ではそれほど長い文章を書くわけではないので、論理が飛躍していないか、書いていることが矛盾していないかに注意して推敲すればよいでしょう。

4.3.記述問題を書けるようにする3つのトレーニング

以上の論理的記述力を習得するには、たくさん書くこと、解答を書き写すこと、自分が書いた文章を親や教師に添削してもらうことの3つが役立ちます。

論理的記述力・小論文の書き方については【現代文の成績の上げ方】で説明しています。

5.要約力

要約力は国語力と現代文の成績を上げるために最も役立つ能力の一つです。

要約は、キーワードとキーセンテンス、主張を見つけ、それを論理的につなげれば書けます。キーワードとキーセンテンス、主張は文章の最も重要な部分で、かつ、その重要な部分が問題として出されるので、これらを読み取ることができれば、文章の意味や筋道(論理)が分かり、問題が解けるようになります。

記述問題にもキーワード(入れなければならない言葉)があり、それを見つけることが直接得点につながります。

要約力は、以下のような要約の説明が書かれた問題集で要約の方法を身に付け、その方法で要約を100回書けば身に付いていきます。要約の方法は【評論文(論理的文章)の要約の方法】に書いています。

「国語の読みテクトレーニング 説明文・論説文」(初歩:早瀬律子著)
「現代文読解力の開発講座」(駿台)
「現代文と格闘する」(河合出版)

6.得点力

国語の地力があっても、試験(模試、入試)で高得点を取れるとは限りません。試験では、問題文をどう読み、設問にどう答えるかの「論理的な解き方」があり、それを習得できていなければ、高得点はなかなか取れないからです。

「論理的な解き方」を身に付け、得点力を上げるのに最も役立つ勉強法は、論理的解法が丁寧に解説された良質な問題集に書かれている「問題を解くときの論理的な解き方」を習得し、自分で出来るようにすることです。
この習得方法を私は「インストール(自分の頭に正解に至る論理的解法プロセスを入れること)」と言っています。これは【現代文におけるインストール】で解説しています。

「出口の好きになる現代文」シリーズ(水王舎)
「システム現代文」シリーズ(水王舎)
「現代文読解力の開発講座」(駿台)

7.共感力

小説問題では、「感情・気持ち」が問題の中心になります。これは頭で考えているだけでは解けるようにはなりません。自分が実際に感じたことがあれば、登場人物の感情や気持ちが分かり、共感でき、解きやすくなります。そのためには、実生活や読書でいろいろな感情を体験し、周囲の人との感情的なやり取りをしていくことが役立ちます。

実生活でそれほど多様な体験は一挙には出来ませんが、読書では可能です。よって、共感力の育成には読書量が物を言います。多読を心がけましょう。

8.本質を見極める思考力

8.1.国語力の基盤を形成する「本質を見極める思考力」

入試げや小論文には文章の深い意味合いを理解しなければ解けない、書けない問題も出ます。そのような問題を解くには、人生経験や読書量、深く思考する能力などをひっくるめた「本質を見極める思考力」が必要です。これは「人間力」と言い換えることもできます。本質を見極める思考力は国語力の基盤となり、特に小論文で鍵となる能力です。

8.2.本質を見極める思考力を培う方法

これには即効薬はありませんが、以下のような方法が役立ちます。

(1)要約:現代文の問題文や小論文の課題文を題材にして要約を書き続けることで、文章の一番言いたいことを把握する力を磨くことができ、現代思想についてより深く理解することができるようになります。その過程で、その内容について考えることで、本質を見極める思考力が少しずつ培われます。

(2)自分の考えを書く訓練:現代文の問題文や小論文の課題文、新聞の社説、読んだ小説などについて「自分の意見・考えを書き続ける」ことで、自分の「考え(思想)」が形成されていきます。人間はただ「考える」だけでは考えはまとまりません。考えを「書いて」目に見える形にすることで初めて、論理的整合性がとれ、内容のある文章が書けるようになっていきます。

(3)読書百遍法:「読書百遍、意自ずから通ず」という故事成語があります。これは「難解な文章も、繰り返し読めば意味が自然に分かってくる」という意味です。現代人でこのような読書法をしている人はほとんどいないと思いますが、これは実際に役に立つ勉強法です。現代文の問題文などを使い、1文章を50回、それを30文章ほど読めば、理解力・読解力が格段に深まります。同じ文章を何度も何度も読んでいると、意味が本当にだんだん分かってきます。
私は、生徒にこの読書百遍法(30文章×50回)を薦め、実践してもらっています。確かな効果がある読書法だと保証します。先人の智慧は侮れません。ぜひ読書百遍法を試してみてください。

9.読書体力

国語の問題文2~3ページを読むだけで疲れる人がいます。これは読書不足が原因です。これでは問題を解くのが相当不利なので、読書体力が不足していると自覚している人は読書をすべきです。

10.背景知識

例えば環境問題についての問題文が出たとき、同じテーマの文章をそれまで10文読んだことのある人は、一つも読んだことのない人より明らかに有利です。それについての知識や考えた量に違いがあるからです。読書と問題量を増やしましょう。

国語力には以上の10の能力が関わっています。これらのどの能力が欠けているかを自己チェックし、補強していくことで、国語力と成績は確実に上がっていきます。
ただ、チェックし補うのは生徒本人や親御様では難しい場合もあります。当塾では、国語の専門家で、10年以上論理エンジンや論理的思考力、国語を教えている東大卒の講師が、国語力を上げるお手伝いをしています。関心ある方はお問い合わせ下さい。

【体験談】

「論理的な解き方を初めて教えてもらった」

Aさん、高校2年、三重県

国語は昔から成績が悪く、高校入試でも模試の偏差値はいつも45以下でした。大学入試に当たってどうにかしたいと思い、創賢塾で現代文を教わっています。

先生に教わっていて驚いたのは、「論理的に解く」ということを丁寧に教えてもらえることでした。今まで「論理的に考えてない」とか「論理的に書けるようにならないと」などとよく言われてきましたが、具体的にどうすれば論理的になれるのかを教えてくれる先生は一人もいませんでした。そしてそれに疑問を持つこともありませんでしたが、ここで教えてもらって初めて「論理的に解く」ということがどういうことなのか、分かってきました。

今までで、論理的な解き方を半年教わり、3冊の問題集を終えましたが、ようやく模試で結果が出ました。現代文偏差値が58でした。これを励みに、また、これ1回きりにならないように、これからも頑張っていきます。よろしくお願い致します。


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