中学生の定期テスト満点戦略(10)国語⑥真の理由と対策編


あなたの国語の成績が上がらないのには、理由があります。それは【読書不足・非論理的思考・根本的読解力不足】の3つです。逆に言えば、この3つを克服する方法を一つ一つ実践すれば、あなたの国語の成績はどんどん上がっていきます。以下では、この3つの理由と対策法を書いていきます。

1.国語の成績がなかなか上がらない真の理由1:読書不足

1.1.理由:読書不足

(1)語彙力がない

国語の成績が悪い人に教科書や国語の問題文を音読してもらうと、2つの特徴があります。それは、語彙力がないことと、読むのが下手なことです。

「語彙力がない」とは、漢字の誤読が多い、言葉の意味が分からない、などです。
文章は単語の集合体ですから、個々の単語の意味が分からなければ、文章の意味が曖昧になったり、分からなくなり、国語の成績はふるいません。

頑張って語彙力強化に励みましょう。

(2)読むのが下手

「読むのが下手」とは、詰まり詰まり読む、読むのが遅い、などです。
読むのが遅いと、当然、国語のテストで、問題文を読むのも遅く、時間が足りなくなります。

(3)読書不足

語彙力がないのも読むのが下手なのも、原因は明らかで、「読書をしてこなかったから」です。

1.2.読書不足への対策

(1)対策1:多読(月5冊以上)

国語力は「読書量」にほぼ比例します。読書量が多ければ、語彙が豊富になり、読むのが速くなり、知識も増えます。知識が増えれば理解力も増します。読むときに「思考」するので、思考力も育ちます。
よって、できる限り読書に励みましょう。

読書量の目標は、月5冊以上です。なぜなら、中学生の月平均読書量が4冊(全国学校図書館協議会と毎日新聞社による共同調査「学校読書調査」より)だからです。平均が4冊なので、5冊以上読まないと平均にも達しません。

上記のように、読書は国語にとっては良いことずくめですが、しかし、現実には、クラブや塾で、月5冊以上読むのが難しい人も多いでしょう。
そういう場合は、以下の10回音読、語彙集の暗記をすると良いでしょう。

(2)対策2:10回音読をする

ここで言う「10回音読」とは、国語や社会・理科の教科書を10回音読することです。

定期テストの範囲の文章を10回読むと、国語では、文章理解度がどんどん上がり、読書スピードも上がり、文章をある程度覚えることができ、テスト対策になります。

社会・理科では、10回音読すると内容を5~7割前後覚えることができ、定期テストで高得点が取れるようになります。また、語彙・知識が増えるので、国語力も上がります。

(3)対策3:語彙集・漢字問題集を覚える

評論語・ことわざ・慣用句・四字熟語などの語彙集や、漢字問題集を覚えましょう。確実に読解力は上がります。

2.真の理由2:論理的に考えないから

2.1.理由:論理的に考えないから、国語の成績が上がらない。

国語の成績が上がらない真の理由の2つ目は、「思考法」に関する問題です。

国語は、今までと同じ思考法で解く限り正答率は上がりませんが、その思考法を高度化する方法、言い換えれば、「論理的に思考して問題を解けるようにする勉強法」を誰も知らない(問題1)ので、成績が上がりにくいのです。

その勉強法を創賢塾では「インストール(論理的解説がなされた問題集の解き方=思考法=解く手順を自分の頭にインストールすること)」と呼んで、教えていますが、難しいのは、「論理的解説がなされた良質の問題集が少ないこと」(問題2)と、その良質の問題集にしても、数学のように習得すべき内容が必要十分なだけ解答に書かれているわけではないので、何を習得したらよいか、わかりにくい(問題3)のです。

また、「思考法」は目に見えず、思考を「見える化」しないとなかなか変わらないので、本質的に変えるのが難しい(問題4)という側面もあります。

以下では思考法に関するこの4つの問題について書いていきます。

(1)思考法を論理的に変えれば成績は上がる

国語は「思考力を鍛えるための科目」です。もう少し詳しく言うと、国語は本来「論理的思考力を鍛える科目」です。「本来」と書いたのは、実際にはそうなっていない場合がほとんどだからです。

国語の問題を読むとき、解くとき、私たちは一生懸命考えます。この「一生懸命考える」ことで、思考力は少しずつ伸びていきます。

しかし、「ただ一生懸命考える」だけでは限界があります。我流の思考法では、独りでに論理的に考えられるようにはならないからです。これが国語の成績が上がりにくい原因の一つです。

そこで必要なのは、「論理的に考えられるように勉強する」という方向性です。論理的に考えられれば、論理的に読めるようになって、重要な部分(キーワードとキーセンテンス)を把握でき、論理的に書けるようになり、論理的に解けるようになります。
そうすると、当然、成績は上がります。

(2)論理的「思考法」とは何か

国語の問題を解くときに使う論理的「思考法」とは、分かりやすくいうと、誰もが納得でき、実際に正答を導ける「手順」を踏んで問題を解く、ということです。

数学に、問題を上手に解く「手順」があるように、国語の問題にも、上手に解く「手順」があります。

例えば、選択肢問題では、何となく「これだ」と選ぶ(そういう手順を踏む)のではなく、各選択肢ごとに、本文に根拠を求め、根拠を持って「これは正しい、これは間違い」と判断するという「手順」を踏むようにします。

そうすれば、正答率が上がり、自信を持って答えることができるようになります。

(3)問題1:「論理的思考法を鍛えるための勉強法を誰も知らない」

ここで問題は、「国語の問題を解くときの思考法を論理的に変えるための勉強法を誰も知らない、教えてくれない」ということです。

あなたの学校の先生、塾、家庭教師、映像授業。誰かが「論理的に考えられるようになる勉強法」を教えてくれましたか。

ほとんどの人の答えは「No!」でしょう。

この問題については、創賢塾には既に答えがあります。

創賢塾では、長年の国語指導、論理的思考法の指導の中から、独学でも論理的思考法を習得できる勉強法(インストール)を開発しています。インストールについては後述します。

(4)問題2:中学生用国語問題集には論理的解法が載った問題集がほとんどない

インストールでは、「論理的解法が解説された良質の問題集」を用いるのですが、次の問題は、中学生用の国語問題集には、そういう問題集がほとんどないことです。

高校生用の問題集には、論理的解法が載った問題集が増えていますが、中学生用にはまだまだマレで、そういう問題集に出会うのは運の良い人だけでしょう。

論理的解法が載った問題集とは、例えば以下のような問題集を指します。

「システム中学国語」シリーズ(出口汪著、水王舎)
「高校入試を制する国語 選択問題の解き方の基本」(早瀬律子著、文芸社)
「国語長文難関徹底攻略30選」(東京学参)

(5)問題3:論理的解法が載った問題集のどこを習得すればよいか分からない

次の問題は、運良く論理的解法が載った問題集に出会って、その解説を読んでも、それを読んだ人は、どこをどう習得すればよいかわかりにくいことです。

これは数学との違いです。

数学も、数学的「思考法(解く手順)」を習得する必要がありますが、数学では「数学的思考法」が出来るようになるために必要十分な内容が解答に書かれているので、解答さえ理解し記憶し再現できれば、「思考法(解く手順)」の習得が容易です。

それに対して、国語の問題集には「論理的思考法」が出来るようになるために必要十分な内容がはっきりと書かれていないので、どこをどう理解し記憶し再現したら成績が上がるのか、誰にも分からないのです。

その結果、たいていの中学生にとって、国語の問題集は1回だけ解くもので、「習得」すべき対象ではありません。よって、そこに書かれているかもしれない「論理的思考法」も習得できていません。

(6)問題4:「思考法」を変えるのはそもそも難しい

表題通りです。「思考法」を変えるのはそもそも難しいのです。

例えば、本屋に行けば、「否定的思考を肯定的思考に変える方法」などという本がたくさん出ています。
これなどは「思考法」を変えようとする例ですが、1ヶ月や2ヶ月で簡単に変わるわけではありません。地道に数ヶ月、数年努力を続けて、徐々に変わっていきます。

なぜ難しいか、なぜ時間がかかるかというと、「思考法」は「心の習慣」であり、これは「脳の性格」の一部になっていて、性格を変えるにはそれなりの時間がかかるからです。

非論理的思考も「心の習慣」であり「脳の性格」ですから、これを実際に論理的思考に変えるには、論理的思考を繰り返し口に出し、あるいは書いていく必要があります。

(7)思考法を変える方法

思考法を変えたいときは、まず、自分の思考を「見える化」します。思考は見えず、見えないものを変えるのは至難ですから、まずは、口に出し、書きます。

例えば、私は生徒に、国語の問題の解き方を、口頭で説明してもらいます。
その解き方が論理的でない場合(勘で解いているなど)、論理的な解き方を説明し、その解き方で解いてもらい、その後、その問題を解くときの論理的な解き方を3回口頭で言ってもらいます。

そうやって今の自分の解き方(考え方、解く手順)を「見える化」し、論理的な解き方を口頭で繰り返すことで、定着を図ります。

2.2.対策:インストール:思考法を変える勉強法

ここでは、「国語の問題を解くときの思考法(解く手順)を論理的に変えるための勉強法」を具体的に説明していきます。

(1)論理的解法が解説された良質の問題集

「論理的思考」を習得するには、以下のような論理的解法が解説された良質の問題集を使用します。

「システム中学国語」シリーズ(出口汪著、水王舎)
「高校入試を制する国語 選択問題の解き方の基本」(早瀬律子著、文芸社)
「国語長文難関徹底攻略30選」(東京学参)

(2)インストール(論理的思考法を自分の頭にインストールする勉強法)

創賢塾では「論理的に問題を解けるようにする勉強法」をインストールと呼んでいます。

インストールするのは、「論理的な読み方」と「論理的な解き方」の2つです。

例えば、「論理的な解き方をインストールする」とは、以下のようにします。

「論理的解法が書かれた上記のような問題集の問題解説に書いてある、論理的な解き方(解く手順)を理解し、記憶し、すぐにその解き方を再現する。復習の時にまたその解き方を再現するよう努める。」

例えば、選択肢問題の解説で、「アは32行目に書かれているから○、イは35行目に書かれていることに反するから×」と書かれていたら、該当箇所を読み、それが正しいことを理解し、記憶します。
そしてすぐにその解き方を3回再現し、論理的な解き方を頭に刷り込みます。次に、1週間後くらいに復習をして、その方法をまた再現するよう努めます。
そのとき間違えたら、再び、解説を理解し、記憶し、再現します。

以上を繰り返し、1つの大問を5回復習し、30大問をインストールすれば(30大問×5回復習=150回)、「論理的な解き方」ができるようになっていき、大問50問をインストールすれば新たな思考法(論理的思考法)が定着し、成績も飛躍的に上がっていきます。

以上が論理的な解き方のインストールです。

インストールについては、詳しくはこちらに書いています。

3.真の理由3:根本的読解力が低いから

3.1.理由:根本的読解力が低いから

(1)生まれつきある程度決まっている読解力

2人以上のお子さんをお持ちの親御さんや教師は知っていますが、子供は、読書を始める時期も、本を読んだときの読解力にも、思考の深さにも、生まれつき個人差があります。

もっとはっきり言うと、理解が速く深い子もいれば、理解が遅く浅い子もいます。考えが深い子もいれば、考えが浅い子もいます。

こういう理解や思考の深さは、学校生活では、特に国語の読解力の差となって表れ、国語の成績を左右します。この「生まれ持った読解力」をもとに形成された現状の読解力のことを、創賢塾では「根本的読解力」と言っています。

文章を読むときには考えながら読むので、根本的読解力は「根本的思考力(生まれ持った思考力)」を含みます。

(2)論理的読解力と根本的読解力の違い

「根本的読解力」と似た概念に「論理的読解力」があります。

論理的読解力」とは、「論理的に文章を読める能力」のことで、文章構造を読み取れる能力、俯瞰的・大局的に読める能力、キーワードやキーセンテンスを素早く把握でき、要約ができる能力のことです。
これは生まれ持った※抽象的思考力(沢山の事例から共通項を抜き出せる能力、整理能力)が高い子供はある程度論理的に読めるようになりますし、抽象的思考力が低い子供は論理的読解力がなかなか育ちません。

※抽象的思考力が高い場合、論理的文章をたくさん読んでいくと、「どうも文章の最後に重要なことが書かれていることが多いな」とか、「”しかし・要するに・つまり”などの接続語の後には重要なことが書かれていることが多いな」ということに気づけるのです。

論理的読解力は、一種の技術なので、後天的に育てることは十分可能です。

一方、「根本的読解力」は論理的読解力の土台になる能力で、「文章の意味を深く理解する能力」です。これは「技術」ではなく、「能力」そのものなので、数ヶ月~半年程度で育てることは普通は至難です。

この2つは別の能力ですが、密接に関係しています。また、両方とも生まれつきある程度決まっており、鍛えることは結構難しいですが、論理的読解力は、根本的読解力より、鍛えることがより容易です。

論理的読解力の鍛え方についてはこちらで書いています。

(3)根本的読解力の構成要素

根本的読解力も、生まれたまま変化しないということはなく、育っていく中で、当然発達していきます。その発達に最も影響するのは、「読書量と人生経験」です。読書量が多ければ多いほど、人生経験が豊富になればなるほど、根本的読解力は発達します。

よって、「現状の根本的読解力」は、「生まれ持った読解力×読書量×人生経験」の総和(総積)ということができます。

3.2.「根本的読解力」不足への対策

(1)対策1:多読

「生まれ持った読解力」は変えられず、人生経験は急には増やせませんから、必然的に対策は「読書」になります。

読書に関しては先に書きましたから、ここでは割愛します。できれば月5冊以上読んでください。

(2)対策2:100回音読

ここで言う「100回音読」とは、国語の教科書の文章や問題集の問題文などの3ページ前後の文を10回、30回、50回、100回と読んでいくことを意味します。

100回音読を30文完遂すると、生まれつきの読解力を超えた、深い読解力を培うことができます。

【100回音読のメリット】

①理解度:同じ文章を読んでいくと、その文章の理解度がどんどん上がっていく。
②理解度の限界:100回読むと、自分の現状の理解度の限界まで理解できるようになる。
③初見の理解度:100回音読した文章が30文章を超えると、初見の文章の理解度も飛躍的に上がる(理解力が普遍化する)。
④スピード:同じ文章を5回、10回読むと、当然速く読めるようになる。
⑤初見のスピード:100回音読を30文章以上重ねると、初見の文章でも速く読めるようになる。
⑥暗記:100回読むと文章を覚える。
⑦記述力:文章を覚えると、自分が書くときにその文章が使えるので、記述力が明らかに上がる。

「100回音読」についてはこちらで詳しく解説しています。


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