日本史の暗記戦略(3)難関私大対策編③大学別対策


このページは【日本史の暗記戦略(3)難関私大対策編①通史暗記】の続きで、【難関私立大学の大学別対策】を書いていきます。

「国公立文系志望で二次に日本史論述がある受験生」の日本史勉強法はこちら、「センター試験のみの受験生」の日本史勉強法はこちらに書いています。

文系の中堅私立大学(河合偏差値50~55の日東駒専レベル)志望の方はセンター試験対策で十分ですから、同じく「センター試験のみの受験生」の日本史勉強法をご参照下さい。

.大学別対策(1)過去問

1.1.過去問で傾向と対策を把握する

できるだけ通史暗記中の後半に、できなければ通史暗記後に、志望校の過去問を3年分ほど解いて、何をどういう形で暗記すればよいのか(傾向と対策)を把握しておきます。

私大志望の方は通常3~4の志望大学・学部があると思いますので、「3~4の志望大学・学部×3年分」などとなります。

1.2.傾向把握するときの過去問の解き方

傾向把握するときの過去問の解き方は以下の通りです。

たくさん書いていますが、要するに、以下の3つをします。

1.時間を決めて問題を解く。
2.解答解説を読んで理解する。
3.傾向と対策を過去問まとめ帳に書く。

傾向把握するときの過去問の解き方

(1)解く

①目的:解く目的は「傾向を知り、どういう志望校対策をする必要があるか」を知ること。

②制限時間を設ける:過去問は、一応真剣に解く。あまり長く解かず、試験時間より短い制限時間(60分の過去問で20~30分程度)で解く。

未習部分の問題は飛ばしても良い。

④教科書等を参照して良い:通史暗記中や暗記直後だと、特に難関私立大学の入試問題は、知識的に難易度が高く、知らないことも多いので、自分のメインのテキスト(教科書or講義系参考書)・一問一答問題集・用語集を参照するのはオススメ。

参照することで、メインテキストのどういう部分を暗記すればいいか、一問一答問題集のどのレベルまで暗記する必要があるかが、自分の実体験として分かるようになる。また、自分の手と頭を使って調べることで、理解と暗記が進む。

⑤メモ:参照したとき、メインテキストや用語集に学校・学部名をメモしておく。

例えば、内容が「日本史用語集」(山川)にしか載っていなかった場合、その箇所に下線を引き、「W文化16」(早稲田大学文化構想学部2016年、という意味)などと書く。そうすると、その学部でどこまでの語彙が必要か、分かってくる。

(2)解答・解説を読んで理解する

解答・解説と設問を数回読み、理解する。通史暗記中の場合は理解できない部分があっても構わない。傾向を知り、対策を考えて書くのが目的なので、ここにあまり時間を使わない。

(3)過去問まとめ帳

入試問題を解いたら、必ず、傾向と対策を過去問まとめ帳」にまとめます。これは、ルーズリーフに縦線を引き、以下のような感じで書いていきます。

【16年○○大、傾向と対策飛鳥~鎌倉時代の外交史。東進一問一答の赤字レベルまで必要。難問。東進を完璧に覚えたら何とかなる】

具体的には下記。

1.3.「過去問まとめ帳」の書き方

過去問まとめ帳は、具体的には、以下のようにまとめます。

①問題形式:史料・統計の有無、史料・リード文の長さ、問題数、時間、論述・用語を問う小問もあるか。

②内容の傾向:難易度、分野(政治史・社会史・経済史・文化史)・時代・テーマ。頻出分野。

③どういう知識が必要か:合格レベルの点数を取るのに、用語・年号の知識暗記だけでOKなのか、流れの理解や俯瞰的知識も必要か。自分が使っている教材で足りるのか。

④同じ内容:同じテーマ・題材が何度も出ていないか。

⑤対策:以上の傾向把握をもとに、対策を考える。例えば、志望校の過去問で「近世・近代の経済史」の出題が多い場合、近世から暗記を始める、経済史をしっかり暗記するなど。

※「俯瞰的知識」とは、「出来事の目的・原因・理由・背景、経過、影響・結果、特徴・比較・意義」など、つまり、歴史を大きな視点で整理した内容を指します。難関大学ほど、俯瞰的知識が問われる傾向があります。

1.4.過去問を200年分習得する

高3の夏頃から、志望校・学部の過去問各3年分を解いて傾向を把握します。

そして、9~11月頃から、本格的に過去問を習得していきます(全問即答できる状態にする)。

最終的に、入試までに、第一志望校・学部は20年分(3教科で60年分)、それ以外は3~10年分を習得します。目標は3教科で過去問200年分です。

1.5.「習得する」とは

過去問はただ解くだけでなく、「習得」すべきものです。

習得とは、問題を見たら答えが浮かんでくる、即答できるようにする、記述問題は模範解答を書ける、言えるようにする、史料は意味を暗記するという意味です。

1.6.なぜ過去問を習得する必要があるのか?

早慶上智、あるいは東大・京大などの超難関大学の合格者の多くが、過去問を何度も解き、習得しています。その理由は?

(1)傾向を知り、対策をするため。

1~2回解いただけでは傾向(難易度、頻出分野、ほとんど出ない分野、問題の種類=記述問題・史料問題が出るか、など)は分かりません。

3~5回解き、暗記すべき事項はすべて暗記することで初めて、深く傾向が分かり、正しい対策が立てられるようになります。「正しい対策」とは、つまり、志望校に傾向が似た問題集・他の大学の過去問を選択できる、一問一答問題集等でどこまでのレベルを覚えたらよいか分かる、などです。

(2)素朴な疑問:同じ問題は出ないのだから、過去問を何度も解いたり、内容を覚えることより、新しい問題を解いた方が良いのではないか?

A:超難関大学合格者の答え:同じ問題は出ませんが、同じテーマ・用語は、同じ大学・同じ学部・別の学部で繰り返し出ています。よって、志望学部だけでなく、同じ大学の他の学部も5~10年分解き、研究し、習得する必要があるのです。

(3)受験生としては「自分が受験するときの問題に最も傾向が近い問題集」に取り組みたいですよね? ではその「自分が受験するときの問題に最も傾向が近い問題集」とは?

「自分が受験するときの問題に最も傾向が近い問題集」とは、志望校の過去問です。だから受験生にとって過去問が最も重要な問題集なのです。

(4)過去問は、覚えていなかった知識を暗記するだけでなく、何度も解く必要があります。その理由は?

過去問は、答えに関わる用語を暗記するだけでなく、3~5回解くのがオススメです。何度も解く理由は、適切な時間配分や解く順序を探すため、難易度を体感的に把握するため、問題の解き方・解く時の考え方を身に付けるため、です。

1.7.過去問の習得戦略

(1)問題は東進サイトからプリントアウトする

問題は3~5回解いた方が良いので、赤本をそのまま使うより、東進の過去問データベース(もしくは志望校や他の同様のサイト)からダウンロードして、入試問題と同じサイズに印刷して、解くのがオススメ。

(2)習得の目標

解くのに必要な知識を全部暗記し、3~5回解いて、全問を即答できる状態にします。史料の意味は暗記します

年度数は、まず3年分、次に、5年分、10年分と、時間のある限り習得していきます。

(3)解説は暗記するのか?

解説は暗記しません。解説を全部暗記するのは無理だし、そんな時間はないからです。暗記するのは、「解答」と「解説に書いてある、解くのに必要な知識」だけにします。

解説は、1~2回読み、理解し、覚えるべき知識にマーカーを引きます。そしてそれを問題部分に赤で書き入れます(下記参照)。

(4)時間を延長して解く

通史暗記終了後に過去問を解くときは、制限時間通り解き、時間が足りなければ延長して解き、解答解説を見ます。そして制限時間内と延長の場合、両方の点数を記録しておきます。

延長して解くのは、時間があれば解けたかどうかを知るためです。解かないと、過去問がもったいないです。

(5)赤ペンで書き込む

問題部分に、「解答」と「解くのに必要な解説の一部の知識」を赤やピンクで書き込みます。これは、2周目以降、解答解説を見ずに「解答+解くのに必要な知識」を赤シートで隠して素速く暗記できるようにするため。消せるボールペンだと修正しやすいのでgood。

赤ペンで書き込む内容の例】:正解の番号を丸で囲む、誤選択肢の間違い部分を==(二重傍線)で消し、上に正解(訂正文)を書き込む、リード文の穴埋め部分に正解を書き込む、資料問題の写真に建物名・人物名等を記入する、地図問題で問題を解くのに必要で暗記すべき地名・事件名・年号等を記入する、記述問題の解答と関連情報を書く、史料で意味が分からない部分の現代語訳を書き入れる、など。

あとで必要事項はいくらでも追加修正できるので、サッサと書き込んでいきます。復習を重ねるにつれ、年号や関連した人物など、暗記するべき関連情報を書き込んでいくと、理解が深まり、関連情報も一緒に暗記できるので、ベター。

1.8.過去問の習得法

過去問の具体的習得法

(1)1年度目

①解く:時間通り解く。時間が足りなければ延長して解く。

②解答解説を理解する:解答・解説を読み、理解し、覚えるべき知識にマーカーを引く。理解は重要なので、理解できなければ教科書・用語集等を参照する(ただし最小限にする)。

③赤ペンで問題部分に書き込む:1周目は暗記せず、書き込むだけにする。サッサと1周目を終わらすため。

④2周目以降:暗記問題や設問部分を赤シートで隠して読み、赤字部分(解答等)を言う。分からなければ3秒で答えを見る。答えを音読したり書いて暗記する。

⑤大問1問を3周し、1年分を15周暗記する大問1問分を暗記したら、そこを3~4周して、いったん全て即答できる状態にする。これで記憶が深くなり、次回以降の暗記が楽になる。

時間のある限り先へ進め、1年分を1周終わらせる。1週間で1年分を15周し、赤字を即答できるようにする。普通の記憶力の受験生は、5~6周ではすぐ忘れる。15周くらい繰り返して初めて、中期記憶(数週間~週カ月持つ記憶)に入る。地道に復習するしかない。

完全に覚えた問題・選択肢には鉛筆などで×印をつけ(忘れたら×を消せるように)、(完全に覚えてから)3回連続して正解で×が3つ付いたものは、次周回から飛ばす。

⑥問題を3~5回解く上記の暗記と並行して、問題自体、3~5回解いていく。解き方や時間配分を習得するため。

(2)次の年度へ

①週1年解き、習得する:1年分が習得し終わったら次の年度を解く。週1年分くらいのペースで進める。進め方は同じ。

②必ず復習する:いったん完全に暗記したと思っても、人間は復習しないと必ず忘れるので、既習年度を「15分×週2回」復習していく。復習時間はだんだんと短くて済むようになる。

③復習期間の目安は2カ月:2か月ほど復習を続けると完全に常識になって長期記憶(数ヶ月~数年以上持つ記憶)に入るため。

(3)弱点補強

3~5年分解くと、どの分野が弱いかが分かるので、その部分を補強する。

例えば、現代史が頻出で、点が取れていなければ、教科書・講義系参考書・一問一答問題集等を復習し、現代史問題集を暗記する。文化史が頻出で、弱ければ、文化史の問題集を1冊習得する、など。

1.9.「過去問まとめ帳」に現状の弱点と対策を追加する

1年分解き終わるごとに、必ず、上記の過去問まとめ帳に以下の2つをプラスして書きます。

①自分がどういう部分が弱いか:例えば、文化史・古代史・現代史、資料の読み取り、地図問題、並べ替え問題、正誤問題など。

②これから何を覚える必要があるか:例えば、教科書の図版、欄外、家系図、年号、因果関係など。

これはルーズリーフに以下のように書き、対策を実行していきます。

【早稲田大学○○学部17年傾向|明治~昭和が40%、得点率40%⇒明治以降を暗記し直す必要、教科書に出ておらず東進赤字の用語も多い】

1.10.過去問の用語レベルチェック

過去問を3年分ほど解いたら、用語レベルチェックをします。

用語レベルチェックとは、自分の志望校・学部の合格に必要な用語がどのレベルかを調べることです。

具体的には、3年分の過去問を解いて、正解するのに必要で、覚えていなかった用語を全てピックアップします。例えばそれが3年分で50個あったとします。それを自分が用語暗記に使っている一問一答問題集と「日本史用語集」(山川出版社)で調べます。

まず、一問一答問題集で調べ、あればその用語(と解くのに必要な関連内容)に下線を引き、【WK16(早稲田大学文化構想学部2016年という意味)】などと記入していきます。一問一答問題集になければ「日本史用語集」で調べ、同様に記入します。「日本史用語集」になければ、その用語は暗記しなくても大丈夫です。誰も解けません。

これを3~5年分ほどやれば、その学部に必要な用語レベルが分かります。例えば、「東進 日本史B一問一答 完全版」の星印1つ(難関私大レベル)までで9割を占めるなら、星印1つまで覚えればいいことが分かりますし、「東進 一問一答 完全版」に出ていなくて、「日本史用語集」に載っている用語が2割あるなら、やはり「日本史用語集」を暗記するしかありません。

1.11.過去問を2週間で20年分解く

過去問は、時間がある限り、毎日1年度分など決めて解いていきます。2日目以降は前の年度の復習をプラスしていきます。

気力のある人は、土日に時間が取れるとき、2日で10年分など解いてみます。これをすれば2週間で20年分解けて、傾向が分かります。

「1日でセンター政経本試19年分をすべて解く」

進藤彰人、東大理科三類(医学部)合格者(「本当の東大入試完全攻略法」エール出版、180ページ)

私は、受験期にストップウォッチで毎日の勉強時間を計っていたが、最長で15時間であった。このときは朝5時から夜中の1時までに、センター政経本試19年分をすべて解く、という荒技をやったのだが、心身ともに限界だと感じた。

東大や京大、早慶受験生の中には、時々このような集中的な勉強をする人がいます。19年分はともかく、1日で5年分くらいならあなたにもできるはずです。ぜひトライしてみてください。

.大学別対策(2)総合問題集

2.1.オススメ問題集

過去問と平行して、自分の志望大学の傾向・難易度に合った問題集を1冊仕上げます。過去問だけでは網羅的に覚えられませんから、網羅的な問題集を1冊暗記する必要があります。

難関私立大学志望者用のオススメ問題集は以下です。

実力をつける日本史100題」(Z会)
日本史問題集 完全版」(金谷俊一郎著、東進)
日本史B標準問題精講」(石川晶康著、旺文社)
HISTORIA[ヒストリア] 日本史精選問題集」(学研)
早稲田大学入試対策用日本史問題集」「同 慶應義塾大学」「同 関関同立」(山川出版社)
早稲田の日本史」(教学社)

一番定評がある「実力をつける日本史100題」が最もオススメです。以下、「実力をつける日本史100題」を例に、総合問題集の習得法を書いていきます。

2.2.「実力をつける日本史100題」の暗記戦略

(1)暗記すべき必要最小限を赤字で書く

1周目、問題部分に、赤シートで隠せるように、赤かピンクで「解答」と最小限の「解説に書いてあった暗記すべき関連事項」「(用語集などで調べた)理解に必要な事項」を書いていきます。これをすると、2周目以降、解説を読まなくても済み、暗記時間が劇的に短くなります。2周目以降は赤シートでひたすら暗記していきます。

(2)3つの暗記戦略

実力をつける日本史100題」を暗記する戦略としては、以下の3つがあります。

①全体を通して10周する:全体を一気に回して暗記できる人はほとんどいないので、非現実的。
②セット法:古代・中世・近世など、約15題を1セットにして、セットごとに2~3週間で15周し暗記していく。
③1週間法:何ヶ月で全体を暗記するかを決め、1週間で暗記する問題数を計算する。そこを15周し暗記する。

②と③どちらでも構いませんが、当塾では、「1週間でここを完全に覚える」という目標がはっきりしているので、1週間法の方を推奨しています。

(3)何ヶ月で習得するかを決め、1週間で暗記できる量を決める

例えば3ヶ月で全体を暗記すると決めます。すると、1週間で約8題暗記する必要があると分かります。

実際やってみて、自分の勉強時間では8題終わらなければ、勉強時間を増やすか、問題数を減らすなど、調整します。

(4)15周

問題に即答できるようにするには、普通の記憶力の高校生では、3~5周では無理で、15周前後必要です。

(5)最初からやる必要はない

最初に古代・原始をする必要はありません。この問題集をするのは9~12月になってからでしょうから、時間がない場合も多いと思います。過去問をやって、近現代が出やすいならそこから、経済史が出やすいならそれをと、臨機応変にやっていきます。

(6)論述問題がない場合は96番以降は省く

96~100番は100~200字の本格的な論述問題なので、志望校に論述がない場合や50字以下の論述問題の場合は、ここは省いて構いません。

(7)暗記の目標=即答

決めた1セット分(例えば週8問)を15周前後暗記して、全問を即答できる状態にします。

(8)かかる時間の目安

かかる勉強時間は、初回の正答率が3~4割の場合は、1週間で8題を約15時間、100題で復習20時間も入れて、総計約200時間です。3ヶ月で暗記するとして、週約16時間。平日90分、土日合計8時間。

初回の正答率が6~7割の場合は、総計約120時間です。

2.3.「実力をつける日本史100題」の暗記法

ここでは1週間に8題ずつ15周して、15時間で暗記する方法を書いていきます。

「実力をつける日本史100題」の暗記法

1.一週間目(約15時間)

1.1.一周目(約5時間)

①制限時間内(約20分)で1題を解く:分からない問題は10秒で諦め、全体をサッサと解いて、すぐに解答を見る。

②理解する:解答・解説を読み、理解する。解説を一通り読み、暗記すべき部分(問題を解くのに必要十分な部分)にマーカーを引く。理解は重要なので、理解できなければ用語集等を参照する(ただし最小限にする)。

③赤ペンで書き込む:問題部分に、「正解」と「解くのに必要な解説の一部」を赤やピンクで書きこむ。消せるボールペンだと修正しやすいのでgood。1問解くのに20分、解説を読み赤ペンで書き込むのに20分。

赤ペンで書き込む内容の例】:正解の選択肢番号を丸で囲む、誤選択肢の間違い部分を==(二重傍線)で消し、上に正解(訂正文)を書きこむ、リード文に穴埋め問題の正解を書き込む、史料問題に現代語訳を書く、など。

あとで必要事項はいくらでも追加修正できるので、サッサと書き込んでいく。復習を重ねるにつれ、年号や関連した人物など、暗記するべき関連情報を書き込んでいくと、理解が深まり、関連情報も一緒に暗記できるので、ベター。

1.2.二周目:暗記:1題3周12分

2周目からは赤字をひたすら覚えていく。問題を赤シートで隠して読み、赤字の内容(解答や関連情報)を言う。史料の赤字の現代語訳を言う。覚えていない赤字の内容は、音読したり書いて、1題5分ほどで、高速で暗記していく。

1題を暗記したら、そこを3~4周して、いったん全て即答できる状態にする。これで記憶が深くなり、次回以降の暗記が楽になる。時間のある限り先へ。

1.3.三~十五周目

全体の2周目が終わったらすぐ3周目へ。以後同じ、1週間で15周して即答できるようにする。

完全に覚えた問題には鉛筆などで×印をつけ(忘れたら×を消せるように)、(完全に覚えてから)3回連続して正解で×が3つ付いたものは、次周回から飛ばす。

普通の記憶力の受験生は、日本史の問題集は5~6周ではすぐ忘れる。15周前後繰り返して初めて、長期記憶に入る。地道に復習するしかない。

2.二週間目以降

進め方は同じだが、前の8題の復習を並行して進めていく。

2.4.復習法

第2週8題に進んだら、前の週の8題の復習を必ず並行して進めていきます。いったん完全に暗記していたら、復習は【20分×週2回】程度で済みますが、1ヶ月復習をしないと2~3割以上忘れ、また覚え直すのに多大な時間がかかるので、復習は必須です。

①第2週目:前週8題を「20分×週2回」復習する。
②第3週目:第1&2週の8題をそれぞれ「20分×週2回」復習する。
③第4週目:第1&2&3週の8題をそれぞれ「20分×週2回」復習する:「20分×週2回」で少しずつ忘れていくようなら時間を増やす。記憶が深くなっているなら、時間を減らす。
④全体暗記後100題をいったん暗記してからも、入試まで週2周、復習を続ける。

3.自分の弱点の個別対策

3.1.分野別オススメ問題集

過去問を解いていって、自分に足りない分野があれば、史料問題集、年号暗記本、文化史・テーマ史・正誤問題集などで、知識・理解を補強します。

元祖 日本史の年代暗記法」(旺文社)
まんが必修年代暗記法日本史」(文英堂)
高校100%丸暗記 日本史年代」(受験研究社))
トマスの日本史-1000ダケヨ―日本史総合図解年表と年号暗記法」(聖文新社)
新 日本史 頻出年代暗記」(学研教育出版)

年号暗記法についてはこちらに書いています。

日本史史料問題一問一答 完全版」(東進)
分野別日本史問題集 5.史料」(山川出版社)
日本史史料問題集」((駿台)
詳説日本史史料集」(山川出版社)

分野別日本史問題集 3.文化史」(山川出版社)
スピードマスター日本文化史問題集」(山川出版社)
攻略日本史 テーマ・文化史 整理と入試実戦」(Z会)

分野別日本史問題集 4.近現代史」(山川出版社)
攻略日本史 近・現代史 整理と入試実戦」(Z会)

日本史B正誤問題集」(山川出版社)
マーク式基礎問題集 日本史〔正誤〕」(河合出版)

「“考える”日本史論述―「覚える」から「理解する」へ」(河合塾)
「日本史論述演習141」(代ゼミ)
「東大合格への日本史」(データハウス)
日本史論述問題集」(山川出版社)
日本史論述研究―実戦と分析」(駿台)
段階式 日本史論述のトレーニング」(Z会)
書いてまとめる日本史―日本史短文論述練習帳」(石川晶康著、河合塾)
論考テーマ型日本史論述明快講義」(旺文社)

3.2.論述問題が出る場合

50字以内の論述の場合は、過去問、過去問に似た傾向の大学の過去問の論述問題、「書いてまとめる日本史―日本史短文論述練習帳」の解答を暗記していきます。

50時以上の論述問題が出る場合は、過去問10~20年分と、上記の論述対策問題集のなかで、長さや時代などの傾向が似た問題を選び、解答を暗記していきます。

論述問題の対策は、国公立大学の論述対策のページをご参照下さい。

【終わりに】

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。この記述を、皆さんが日本史の暗記戦略を作る参考にしていただければ幸いです。

【体験談】

「シンプルで成果の出る勉強法で第一志望に合格」

Kさん 同志社大学文学部合格 鳥取県

創賢塾で教えてもらった日本史の勉強法はとてもシンプルです。教科書を10回20回読んで、一問一答問題集を完璧に覚える。その後、志望校の傾向に合った問題集を1冊10周して完璧に解けるようにする。これを忠実に実行していったら、偏差値も50あたりから、9ヶ月で65前後にまで上がりました。

第一志望の同志社に現役で受かったのは、日本史や英語で、成果の出る勉強法を教えて下さり、ずっと叱咤激励して下さった先生のおかげです。ありがとうございました。


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