日本史は自分に合った記憶法を見つけよ


1.自分に合った記憶法を見つける必要性

大学受験日本史は、簡単に言えば、400ページ超の教科書の情報の大部分、用語にして2000~3000項目を、1年で覚えなければなりませんが、ほとんどの人は、そこまで膨大な情報を1年という短期間で記憶したことがないため、どうやったら記憶できるか分かりません。

これは英単語の記憶と似ています。覚えては忘れ覚えては忘れを繰り返し、なかなか記憶が定着しないのです。
ここでは他人の成功体験も当てになりません。なぜなら、人によって得意な記憶形態(見て覚える、音読で覚える、書いて覚える、まとめて覚える、一問一答問題集で覚える、穴埋め問題集で覚える、教科書を読んで覚えるなど)が異なり、好き嫌いもあるからです。

いかに早く「自分に合った、記憶が定着する記憶法」を見つけて実践できるかどうかが日本史攻略のカギになります。

以下に、記憶方法例を挙げておきますので、自分に合っていると思われるものから試していってください。

1.1.記憶法の種類

日本史の記憶法はテキストの種類と一体です。テキストの種類に対応して覚え方が異なります。
以下のようなタイプの人がいます。

(1)教科書や講義型参考書を10~20回読めば「流れ」も「用語」も覚えられる人

(2)教科書や講義型参考書を10~20回読めば、「用語」はあまり覚えられないが、「流れ」は5~7割覚えられる人

(3)教科書や講義型参考書を読み進められないか、10回読んでも、「流れ」も「用語」もほとんど覚えられない人

自分がどのタイプかは、教科書や講義型参考書の1章分を読んでみれば分かります。教科書を読み進められない人は多いですが、そういう人でも、講義型参考書であれば読むことができる場合はあります。書店で講義型参考書を読んで、読みやすそうな参考書を選びましょう。
自分が選んだ参考書か教科書の1章分、例えば江戸時代の分を読んでいきます。知らない用語がたくさん出ても読み飛ばし、どんどん先に進めます。1回読み通せれば、あとは回数を重ねるだけです。
10周まで読んでみて、自分の記憶の程度を見てみます。

10周読んで4~5割以上覚えた人は、20周読んでみます。8割以上覚えたならあなたは(1)のタイプです。5~7割なら、あなたは(2)のタイプです。
10周読んでもほとんど知識が増えている気がしない人や読み進めることができなかった人は(3)のタイプです。

1.2.教科書や講義系参考書を読んだだけで流れも用語も覚えられる人:参考書を10~20周読む

教科書や講義系参考書を10~20周読んだだけで流れも用語もほとんど覚えられる人がいます。この場合、必要なのは読む回数を増やすことだけです。確認のため、一問一答問題集などで用語記憶の補強をしても良いでしょう。そういう人の学習例は以下のようなものになります。

【講義系参考書読書10~20周⇒志望校に合わせた問題演習10周】

【講義系参考書読書10~20周⇒一問一答問題集10周⇒志望校に合わせた問題演習10周】

「教科書」
「センター試験 日本史Bの点数が面白いほどとれる本」(435ページ、中経出版)
「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本」(4冊943ページ、ナガセ)

1.3.教科書や講義系参考書を読んで「流れ」はだいたい覚えられる人:参考書を10~20周読んでから、一問一答問題集や穴埋め問題集で「用語」を覚える

教科書や講義系参考書を章ごとに10周読んでみて、「流れ」や用語の3~5割を覚えられる人は、20回程度読んで5~7割暗記しましょう。その後の学習例は以下です。

【章ごとに(講義系参考書10周⇒一問一答問題集20周)⇒次の章へ⇒全体1回終了⇒全体10周⇒志望校に合わせた問題演習10周】

山川の教科書を使っている人で、教科書を何度も読める人は、「用語」を書き込み教科書で記憶する方法もあります。

【章ごとに(山川教科書10周⇒山川書き込み教科書20周)⇒次の章へ⇒全体1回終了⇒全体10周⇒志望校に合わせた問題演習10周】

「書きこみ教科書詳説日本史―日本史B」(山川出版社)

1.4.教科書や講義型参考書を10回読んでも、「流れ」も「用語」もほとんど覚えられない人や参考書を読み進められない人:一問一答問題集や穴埋め問題集で用語を先に覚える

教科書や講義系参考書を10回読んでもほとんど記憶できない人もいます。あるいは1回も読み通すことができない人もいます。そういう人は先に一問一答問題集や穴埋め問題集で用語を覚えつつ、講義系参考書を読みましょう。用語を覚えたら、読むのがかなり楽になります。
一問一答問題集と穴埋め問題集のどちらを使うかは、単純に好みの問題です。私は一問一答問題集の方が使いやすかったです。穴埋め問題集は目を行ったり来たりさせないといけないので、好きではありませんでした。

【章ごとに(一問一答問題集20周+講義系参考書10周)⇒次の章へ⇒全体1回終了⇒全体10周⇒志望校に合わせた問題演習10周】

「いちばんよく出る日本史一問一答」(1100項目、金谷俊一郞著)
「1分間日本史1200」(1200項目、石井貴士著)
「センター攻略よくでる一問一答日本史」(2300項目、山川出版社)

【章ごとに(穴埋め問題集20周+講義系参考書10周)⇒次の章へ⇒全体1回終了⇒全体10周⇒志望校に合わせた問題演習10周】

◎穴埋め型の一問一答問題集
「日本史B一問一答 完全版」(6000項目、東進)
「入試に出る 日本史B 用語&問題2100」(2100項目、Z会)
「一問一答 日本史Bターゲット4000」(4000項目、旺文社)

◎穴埋め型問題集
「スピードマスター日本史問題集―日本史B」(122ページ、山川出版社)
「時代と流れで覚える! 日本史B用語」(176ページ、文英堂)

一問一答問題集だけを使って覚えようとしても、たいていの人はすぐに忘れます。関連性がないと定着しにくいからです。よって、一問一答問題集で用語をある程度覚えたら、並行して講義型参考書も読みましょう。
どうしても講義系参考書が読めない人は、マンガで代用しましょう。

【章ごとに(一問一答問題集20周+日本史マンガ10周)⇒次の章へ⇒全体1回終了⇒全体10周⇒志望校に合わせた問題演習10周】

「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全15巻」(角川書店)
「漫画版 日本の歴史全10巻セット」(集英社)
「マンガ 日本の歴史がわかる本 全3巻」(三笠書房)

2.日本史記憶のポイント

2.1.薄いテキストを多周回して覚える

自分の記憶法を確立している人、記憶力の良い人以外の大多数の普通の高校生は、できるだけ薄く読みやすい問題集、参考書を使うことをオススメします。挫折する可能性を少なくするためです。特に、最初に使うテキストは薄いものがよいと思います。

講義系参考書ではこれ↓
「センター試験 日本史Bの点数が面白いほどとれる本」(435ページ、中経出版)

一問一答問題集ではこれ↓
「いちばんよく出る日本史一問一答」(金谷俊一郞著)
「1分間日本史1200」(1200項目、石井貴士著)

穴埋め問題集ではこれ↓
「スピードマスター日本史問題集―日本史B」(122ページ、山川出版社)
「時代と流れで覚える! 日本史B用語」(176ページ、文英堂)

一度記憶の核ができたら、それが記憶のフック(鈎)となって、周辺情報を記憶しやすくなります。よって、最初にまず薄いテキストを10~20周覚えて、記憶の核を作りましょう。

2.2.「即答」できるまで、テキストは20周以上周回する

一問一答問題集・穴埋め問題集・演習問題集・過去問などを記憶する場合、到達レベルは、「即答できるまで記憶する」「全てを完全に記憶する」です。

即答できるようにすれば、長期記憶に入るので、数ヶ月以上忘れない記憶となり、また、本番で即答できる問題が増えます。

即答できるまで習熟するには、普通の記憶力の受験生で、日本史の場合、10~20周前後記憶する必要があります。10周で達成できる人もいれば、20周かかる人もいます。これはもう個人差なので、やってみないと分かりません。要は、「即答できるまで復習」すると思えば結構です。

そのためには、1回をできるだけ短期間で終える必要があるため、薄い問題集がオススメです。

2.3.問題集は「全てを完全に記憶する」

日本史の問題集をするときに迷うのが、「書かれていることのどこまで覚えるのか?」です。解説のない一問一答問題集である「1分間日本史1200」(石井貴士著)のような問題集であれば迷う必要はありませんが、「センター試験 日本史B よく出る過去問トレーニング」(中経出版)のような演習問題集では選択肢ごとに解説があり、そこには覚えるべきことがたくさん書かれています。これをどこまで覚えるのか? 
問題集のレベル、志望大学のレベルや傾向にもよりますが、最初は最小限覚え、最終的に「全てを完全に覚える」ことを目指しましょう。どうせ次の問題集へ行っても、同じような情報が書かれており、いずれ覚えなければならないからです。

【体験談】

「教科書を20回読んだら8割覚えた」

Nさん 高3 神奈川県

中学生の時は結構記憶力は良かったはずなのに、高校になって、英語や日本史が覚えられなくて困っていました。日本史はあの膨大な量をとても覚えられる気がしませんでしたし、実際、学校のテストではいつも平均点以下でした。

今回、先生に相談して、「教科書を10回読んだら覚えられる」と言われたので、試すことにしました。試験範囲の50ページくらいを、音読で10回読んだら、確かに半分くらい覚えた感じがしたので、そのまま20回読みました。これで用語も含めて8割くらい覚えたので、続けて、一問一答問題集をひたすら覚えていきました。

やったことはこれだけでしたが、結果は93点。平均は63でしたので、自分としては驚異的な点数です。受験に向けて、障害が一つ無くなり、ほっとしています。ありがとうございました。


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