受験勉強法(5)先取り終了後の受験勉強法

このページでは、公立高校や中堅~難関私立高校志望の中学生が、受験のための英語の先取りを全て終了した後の受験勉強法について書いていきます。

1.受験勉強の2期

受験勉強法(1)英語の先取り】でも書いた通り、高校受験の英語の勉強は、以下の2つの時期に分類できます。

1.1.受験勉強の2期(1)基礎力養成期

この時期には、高校受験の基礎となる知識を暗記します。そのための勉強・問題集は、高校のレベルによってある程度の違いはありますが、ほとんど共通しています。

基礎を作るために中学3年間で必要になる教材は以下の通りです。

(1)英文法:先取り用英文法参考書1冊、標準的入試用英文法問題集1冊。
(2)英単語熟語:約2000ワード収録の英単語集1冊。
(3)英語長文:中学1~3年英語教科書。
(4)英作文:先取り用英文法参考書の英文法例文暗記。
(5)リスニング:中学1~3年英語教科書の音声を毎日10分リスニング。

これら6つの教材を全て習得すれば、受験の基礎は完成し、偏差値は60以上になり、通常、公立高校や中堅~難関私立高校の過去問は5~6割以上解けるようになります。

言い換えれば、受験レベルの英語力にするのに、これら以外の教材(英語長文問題集、英作文問題集等)は必要ありません。

そして、英語は自力で先取りが可能ですから、これらをできるだけ早期から先取りし、受験レベルの英語力にしていきます。

1.2.受験勉強の2期(2)志望校に合わせた応用力養成期

基礎力養成期の6つの教材を全て習得し、受験レベルの英語力になった後は、志望校の問題傾向に合わせた対策を始めます。

このとき使う問題集は以下の2種類です。

応用力養成期に使う2種の教材

(1)過去問

 ①過去問を解く:基礎力養成期の6つの教材を全て習得すれば、通常、受験レベルの英語力になっており、公立高校や中堅~難関私立高校の過去問は5~6割以上解けるようになります。

 よって、3年英語教科書の先取り習得が終わった後は、受験問題集を解くのではなく、志望校の過去問を2~3年分、解いてみます。

 5~6割以上解ければ、そのまま志望校の過去問を週1年分、解き、習得し続けます。

 4~5割未満なら、6つの教材の習得度合いが低いので、復習を強化します。

 ②メインの問題集は過去問:英語力が受験レベルの中学生の最重要の問題集は過去問です。なぜなら、過去問が「自分が受験するときの志望校の問題に傾向が最も近い問題集」だからです。

 他の受験問題集はあくまでも、「一般的な英語力」を高めるための問題集です。各志望校によって傾向(難易度、英語長文・英作文の長さや種類等)は異なりますから、志望校の傾向に合致した問題集(=過去問)を解き、習得し、弱点を発見し、対策するのが、最も効率的な受験対策なのです。

 ③10年分以上解く:過去問は最終的に10年分以上解き、習得します。

 例えば、志望校が、私立を合わせ3校ある場合は、「10年分×3校(30年分)」以上解き、習得します。これだけ解き、習得すれば、過去問だけでも英語力はどんどん上がっていきます。

(2)弱点補強問題集

 過去問を解いて、間違いの原因を特定し、毎回「過去問まとめ帳(後述)」に書いていくと、今の自分の弱点がはっきりします。

 そしてその弱点を補強するための問題集を解いていきます。以下の問題集がオススメです。

高校入試正解 分野別過去問 英語」(旺文社)
全国高校入試問題正解 英語」(旺文社)
塾で教える高校入試 英語 塾技100」(文英堂)

全国高校入試問題正解 分野別過去問 英語」は公立高校の過去問を問題種別に配列した問題集です。英語長文問題100題超を含む300題以上と、他を圧倒する問題量で、苦手分野を克服するには最適です。

全国高校入試問題正解 英語」は、全国の国公立高校と有名私立高校の過去問を、都道府県別・学校別に収録した問題集です。入手できる志望校過去問を全て解き終わったら、解いていきます。

塾で教える高校入試 英語 塾技100」は難関高校用英文法問題集です。超難関公立・国立・私立高校志望者は、過去問を解いて英文法の強化が必要と思ったら、これを解いていくのが良いでしょう。

2.過去問について

2.1.過去問を早々に解いた方が良い理由

過去問は、遅くとも中3の夏休みから解いた方が良いです。なぜなら、志望校対策には時間が掛かるからです。

過去問の傾向(難易度・英語長文の種類・長さ、英作文の種類等)、自分の間違いの傾向によって、問題集や勉強内容を変える必要があり、対策にはそれなりに時間が掛かります。

例えば、自由英作文が特に苦手な場合(たいていの中学生は苦手ですが)、週1~2題解いて添削を受けることを3ヶ月以上続けないと、なかなか上達しません。

リスニングや英語長文問題が苦手な場合も同じで、対策は1~2ヶ月ではできません。よって、早めに過去問を解いた方が良いのです。

2.2.過去問は「習得する」

過去問を「習得する」とは以下の5つを指します。

(1)過去問に収録されている全問題がスラスラ解ける。
(2)意味が分からなかった英単語熟語・英文法を全て暗記する。
(3)英語長文を「スラスラ和訳+音読」できるようにする。
(4)英作文の模範解答を丸暗記する。
(5)リスニングの音声を聞いて完全に理解でき、問題がスラスラ解けるようにする。

過去問を習得することにより、志望校の傾向に応じた英語力を上げていけます。

3.先取り終了後の受験勉強法

3.1.先取り終了後(=応用力養成期)の受験勉強法

ここでは、公立高校志望の受験生が、上記6つの教材(英文法参考書・標準的入試用英文法問題集・英単語集・1~3年英語教科書)を習得し終わった中学3年生が、何を勉強し、実力を上げていくかを書いていきます。

【先取り終了後の受験勉強法】

(1)過去問を解く

 ①1年分全体を、時間通り解く:時間配分に慣れるためにも、できるだけ1年分全体を、時間通り解きます。過去問の解き方は、【過去問(2-1)英語長文問題の解き方】に書いています。

 ②延長して解く:制限時間内に解けない問題がある場合、延長して解きます。解かないと過去問がもったいないからです。

 20~40分前後延長しても解けそうになかったら諦めて、解答を見ます。

 ③時間管理法:時間管理法とは、どういう順番・時間配分で解くのかについての方法のことです。

 解く順番は、最初から順番通り解いていけば良いでしょう。ただ、何年分も解いていると、大問何番に時間が掛かるとかが分かってきますから、大問ごとに何分くらいで諦めるかを試行錯誤し、決めておきます。

(2)解答解説を読んで理解する

 ①自己採点し、解答解説を読んで理解する:間違えた問題には印を付け、なぜその答えになるのかを理解します。解答解説・全訳を読んでも分からない問題があったら、誰かに聞いて理解に努めます。

 ②過去問を解いて5~6割以上解ける場合:以後、過去問をメインの問題集にし、週1年分解き、習得していきます。

 それと平行して、基礎力養成期の6つの教材を復習していきます。

 ③過去問が4~5割未満の場合:過去問を3年分解いて、得点が4~5割未満の場合、基礎力養成期の6つの教材の理解・暗記・習得が不完全なので、3年9月までは、それら6つの教材と解いた過去問3年分の復習をし、10月からは、それらと並行して、過去問を週1年分解いて習得していきます。

(3)過去問も「習得する」

 ①5回解き直し、スラスラ解けるようにする:解いた後、毎週末に、合計5回(つまり5週間で)、過去問の間違った問題を解き直します。

 ②習得する:意味が分からなかった英単語熟語・英文法を全て自作英単語帳やルーズリーフに書いて暗記し、英語長文は週に大問1つ(約300ワード分)「スラスラ和訳・音読」できるようにし、間違えた英作文問題の模範解答を丸暗記し、リスニング問題も全て「100%聴き取れて、問題も解ける」ようにトレーニングします。

 英単語の暗記法はこちら、過去問の英語長文習得法はこちら英作文習得法はこちらリスニングの習得法はこちらに書いています。

(4)「過去問まとめ帳」に過去問の傾向と対策を書く

 過去問を自己採点したらすぐに、過去問の傾向、自分の間違いの原因・傾向、感想、正答率を上げるための対策等を「過去問まとめ帳」に書きます。

 間違いの原因が分かったら、対策が立てられます。そして対策を実行していったら、得点率が上がっていく可能性が高まります。逆に、書かなかったら、何が問題か分からず、一般的な対策しか立てられません。

 「過去問まとめ帳」の具体的な書き方はこちらに書いています。

(5-1)弱点分野の克服1:英語長文の間違いが多い場合

 主な原因と対策法は以下の通り。詳しくは【過去問(2-3)英語長文を解ける勉強法】に書いています。

 ①意味が分からない英単語熟語が多い:対策法:過去問を解いて意味が分からなかった英単語熟語を自作英単語帳にまとめ、暗記する、既習の英単語集を復習する、などです。

  英単語の暗記法はこちら

 ②文法的に分からない箇所が多い:対策法:過去問の英語長文を1文1文和訳し、全文訳で確認し、文法的に意味が分からなかった英文・誤訳の英文に印を付け、理解に努めます。自力で分からない英文は学校や塾の先生などに聞いて理解します。

 そして、印の英文のみ、「1日3回和訳×7日」など和訳して、スラスラ訳せるようにしていきます。

 また、既習の英文法問題集の復習を強化します。詳しい方法は【英語長文習得法】参照。

 ③英文の内容が(日本語訳を読んでも)難しくて意味が分からない:対策法:全文訳を読んで内容を理解します。その後、【「1日3回和訳+5回音読」×7日(35回音読)】の音読をして内容をしっかり理解します。後はひたすら、過去問を解き、音読し続け、英文に慣れていきます。

 ③問題が難しい:対策法:問題を「週1回×5週間」など解いて問題形式に慣れます。後は、過去問を5~10年分解いて、いろいろな問題形式に慣れていきます。

 ④読むのが遅い:対策法:速く読める(音読できる)英文を増やします。

 なぜなら、「英文を速く読める」とは、その中に入っている英単語熟語・英文法の意味を瞬間的に理解できるということであり、そういう英文が「300ワード(≒3年英語教科書1レッスン分)×30~50英文」などに増えたら、初見の英文でも「瞬間的に理解できる」英単語熟語・英文法が増えるからです。

 よって、過去問の英文を「週300ワード×35回(+週15回×2ヶ月=合計100回以上)」音読し、90%の理解度(=英語としてはほぼ完全に理解できる状態)にした英文を「300ワード×30~50英文」などに増やします。詳しい音読法は【過去問(2-2)英語長文問題の習得法】参照。

 ⑤資料問題の読み取りが苦手:対策法:資料問題をたくさん解きます。具体的には、過去問を手に入るだけ10~20年分、解いて、その中の資料問題を重点的に「週1回×5回」など復習します。

 また、過去問を10~20年分、解き終わったら、「全国高校入試問題正解 分野別過去問 英語」などで過去問の問題形式に似た資料問題を探し、解き、「週1回×5回」など復習します。

(5-2)弱点分野の克服2:英作文の間違いが多い場合

 主な原因と対策法は以下。和文英訳の上達法については【過去問(3-1)英作文上達法】、自由英作文の上達法については【過去問(3-2)自由英作文上達法】に詳しく書いています。

 ①英文法例文を正確に暗記していない:対策法:英文法例文を暗記していなければ英作文は書けません。

 よって、基礎力養成期で習得した「ハイパー英語教室 中学英文法」(安河内哲也著、桐原書店)の140例文のような英文法例文を以下の瞬間英作文という暗記法で、しっかり暗記し直します。また、過去問の模範解答を丸暗記します。

 【英文を2回口頭和訳⇒英文を7回音読⇒暗唱⇒瞬間英作文(日本語を見て英語に訳す)⇒言えたら次へ、言えなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」⇒例文全部⇒週10周で完全暗記】

 ②英作文を書く練習が少ない:対策法:過去問の英作文問題を「10年分×5回」以上書きます。過去問を書き終わったら、「全国高校入試問題正解 分野別過去問 英語」などで過去問の問題形式に似た英作文問題を探し、書き、解答を丸暗記していきます。

 ③添削してもらっていない:対策法:英作文、特に自由英作文は添削してもらいましょう。

(5-3)弱点分野の克服3:リスニングの間違いが多い場合

 過去問のリスニング問題が解けない原因は、主に「英単語の音が聞き取れない、速くて意味が分からない、内容を覚えていないので問題に答えられない」の3つです。

 解けない原因を特定し、【過去問(4)リスニング習得法】に書いてある対策をしていくと、正解率が上がっていきます。

【終わりに】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

受験生は、どの科目も、合格したかったら、過去問を【5年分⇒10年分⇒20年分】と習得していきましょう。そうすれば、学力は飛躍的に上がり、合格にどんどん近づきます。

この文章があなたの勉強の役に立てば幸いです。幸運を祈ります。

お問い合わせ・無料体験お申し込み

スカイプでオンライン指導。
世界中どこらかでも受講可能
問い合わせはこちら

メルマガ登録(完全無料)

99%が知らない
合格する勉強法&記憶法
メールアドレス

お名前(仮名でも可)

高校生の超効率的勉強法&記憶法

高校生の定期テスト満点戦略 高校生の5教科勉強法 英語の超効率的勉強法 数学の超効率的勉強法 現代文の超効率的勉強法 小論文の超効率的勉強法 古文の超効率的勉強法 漢文の超効率的勉強法 理科の超効率的勉強法 社会の超効率的勉強法 日本史の超効率的勉強法 世界史の超効率的勉強法

中学生の超効率的勉強法&記憶法

中学生の定期テスト満点戦略 英語の超効率的勉強法 数学の超効率的勉強法 国語の超効率的勉強法 古文・漢文の超効率的勉強法 作文・意見文の最速上達法 理科の超効率的勉強法 社会の超効率的勉強法