英語勉強法(1)英語の6大勉強法


当塾が使っている勉強法の中で、特に効果の高い6つをご紹介します。それは、(1)クイック・レスポンス法(英単語超速記憶法)、(2)音読、(3)瞬間英作文、(4)英文解釈、(5)インストールとリーズニング(問題集習得法)、(6)徹底的な復習です。

【高校生の英語勉強法(1)英語の6大勉強法】

当塾の英語勉強法指導の方針は、「使える英語を身に付けることで、英語の成績も上げる」ことで、そのための勉強法の核心は、(1)クイック・レスポンス法(英単語超速記憶法)、(2)音読、(3)瞬間英作文の3つです。

この3つは、TOEICや英検、実用英語の学習時だけでなく、大学受験においても時間対効果が高い(同じ時間数で、より効果が高い)勉強法であり、同じ勉強時間で、通常の英語勉強法よりも高い効果をあげます。
言い換えれば、この3つの勉強法で勉強すれば、効率的に定期テストや受験で高得点をあげることができるだけでなく、「使える英語(長文をスラスラ読める、英文をスラスラ書ける、ネイティブの音声を前から前から理解できる、言いたいことを流暢に話せる)」を身に付けることができます。

また、英語を文法的に完全に理解して読むためには(4)英文解釈は不可欠であり、英語長文問題や選択肢問題で得点力を上げるためには、(5)インストールとリーズニングが必要です。
インストールとは、問題を解くときの思考プロセスを進化させるトレーニング方法であり、リーズニングとは、主に選択肢問題で、何となく選択肢を選ぶのではなく、「根拠を持って正しい選択肢を選べる」ようになるための勉強法です。

そしてこれらの勉強法を定着させるのに必要なのが「徹底的な復習・繰り返し」です。

1.クイック・レスポンス法(英単語超速記憶法)

みなさんは英単語をどのように覚えようとしているでしょうか。通常は、書いて覚える、見て覚える、読んで覚えるなどの方法をとっていると思いますが、「英単語集を、短期間で、最後まで覚え切るための記憶戦略」、つまり、「1日何分使い、いくつの英単語を、どうやって覚え、その後、いつ、どういう間隔で復習していけば一番効率的に全てを覚えられるのかのプラン」を持っている高校生は少ないようです。当塾ではその「英単語集&英熟語集を、短期間で、最後まで覚え切るための戦略と記憶法」をスカイプで個人指導しています。
その記憶戦略の中核である英単語記憶法を、クイック・レスポンス法と言います。これは英語通訳が使用している英単語記憶法で、短期記憶に強いこの記憶法を、長期記憶にまで入れられるよう改良した進化型クイック・レスポンス法を当塾ではお教えしています。

1.1.英単語2000語を4ヶ月(120時間)で記憶する記憶法

当塾では、大学入試に必要な2000英単語を、トータル120時間で、ほぼ完全に記憶できる方法を指導しています。1日1時間なら4ヶ月、1日30分なら8ヶ月です。これは個人の記憶力にほとんど関係ありません。記憶戦略は以下の通りです。

 (1)1周目:60時間(1日1時間で2ヶ月)で2000語全部を音読でいったん覚え、
 (2)復習:その間も記憶した全セットを毎週末に30~60分復習して忘却を防ぎ、
 (3)10周する:覚えていない単語を中心に単語集を全部で10周します。つまり、1から2000番までの全英単語を覚える作業を9回復習します。2周目は1周目の半分の時間(30時間)で、3周目はその半分で済みます。10周目には30分で全英単語を【英単語⇔日本語訳】の両方をスラスラ言えるようになります。
 (4)綴りを書いて覚える:音読で覚えた後、綴りを書いて覚える。綴りテストをして、書けなかった単語が仮に100個あるとして、100個を数日かけて各5回前後書いて覚え、それを5~10周し、途中、書けるようになった単語を外していき、全英単語をスラスラ書けるようになるまで練習する。

※「4ヶ月、120時間」というのは目安で、個人差があります。

1.2.1000英熟語を120時間で記憶する記憶法

英熟語も英単語の覚え方(クイック・レスポンス法)で短期間で覚えることができますが、両者には一つ大きな違いがあります。それは、英単語は単独で覚えても使えますが、英熟語の多くは文かフレーズの形で覚えないと使えない点です。

<例>
・単独で覚えても大丈夫な熟語:
at times(時々)、more or less (だいたい)

・フレーズで覚える必要のある熟語:
~ to come (これから来る~)⇒for years to come (今後数年間)というフレーズで覚える
something of a ~(ちょっとした~)⇒something of a necessity (ちょっとした必需品)というフレーズの形で覚える

・文で覚える必要のある熟語(構文):
no sooner A than B (AするとすぐにBが起こる)⇒No sooner had she come home than it started to rain.(彼女が家に帰るとすぐに雨が降りだした)という文の形で覚える。

できるだけ短い表現で覚えた方が効率が良いので、単独で覚えても大丈夫な熟語は単独で、フレーズで大丈夫な熟語はフレーズで、文で覚える必要のある熟語は文ごと暗記します。よって、当塾で熟語の記憶指導をするときは、瞬間英作文(文ごと暗記)と、クイック・レスポンス法(熟語単独とフレーズ暗記)を併用します。
大学受験に必要な英熟語の数は、1000前後です。1000英熟語なら、瞬間英作文とクイック・レスポンス法を使えば、120時間前後で覚えることができます。

2.音読トレーニング(音読+シャドーイング+リスニング)

2.1.英語の基礎を作る勉強法:音読と例文暗記

英語の基礎を作る勉強法は「音読」と「例文暗記」です。
音読は黙読よりも深い記憶を作り、1回だけではなく数十回音読することで、強固な英語の基盤を作ります。具体的には、音読によって、英文に入っている英単語・英熟語・文法・構文などを幅広く記憶することができ、英語の語順で前から前から理解できるようになります。その結果、英文をより早く読めるようになります。音読と共にシャドーイング(英語音声を聴きながら音読をすること)とリスニングを行うことで、リスニング能力がアップします。英語を、聞こえてきた順番に理解することができるようになるのです。

一方の例文暗記は、音読よりも深く正確な記憶を作るのに大きな役割を果たします。例文暗記では、文法の例文や熟語・構文・会話表現の例文を暗記していきます。これにより、自分で正しい英文をスムーズに作れるようになります。つまり、英作文や英会話に強くなります。更に、正しい英文が即座に思い浮かぶので、英文が正しいかどうか感覚的に分かるようになり、英語を聴いたり読んだりするときも意味が即座に分かるので、英文法問題やリスニング、英文読解にも強くなります。つまり、例文暗記は、音読と共に、英語学習全般に絶大な効果があるのです。この例文暗記を楽に短期間で可能にする方法を瞬間英作文と言います(後述)。

2.2.音読トレーニングの目標

ここで言う音読トレーニングとは、「音読70回+シャドーイング30回+リスニング30回」のトレーニング全体のことを指します。

回数の目安は、「音読70回+シャドーイング30回+リスニング30回」ですが、目標は、「英文をスラスラ読めてスラスラ意味が分かる、意味が分かりつつCDを真似てすらすらシャドーイングできる、リスニングは音が全部聴けて、意味が全部分かる」状態です。

ここまで習熟して初めて、長期間忘れることがなくなり、使える英語力になります。教科書を数回読み、訳す、テスト直前に単語や熟語を急いで覚える、などの勉強をしていたら、テストが終わったら半分以上忘れ、どんどん分からないことが多くなっていき、「分からないことが分からない」状態になりかねません。記憶すべきことを着実に長期記憶(長く忘れない記憶)に入れ、その基礎の上にまた知識を積んでいく。そういう確実な勉強法をしていきたいものです。

2.3.音読トレーニングの具体的方法

[音読トレーニングの方法:概説]

①理解:英文を完全に理解する
②日本語訳を音読:段落ごとに日本語訳を3回音読する。
③口頭和訳:段落ごとに日本語訳を3回音読し、3回口頭和訳する
④聴く:CDを2回聴く
⑤10回音読:理解しながら10回音読する
⑥次の段落へ:その日の時間まで続ける
⑦100回音読:次の日から10日連続で①~⑤を繰り返す(合計100回音読)
⑧シャドーイング:50回を過ぎたらシャドーイング5回・音読5回にする
⑨リスニング:100回音読の後、リスニング30回

[音読トレーニングの方法:詳説]

①理解:英文を読んで文法的に完全に理解する

英文と解説を読んで文法的に完全に理解する。理解していない英文を何回音読しても効果がないため。

②日本語訳を音読:段落ごとに日本語訳を3回音読する。

日本語訳を段落ごとに3回音読して内容をしっかり把握します。
日本語訳を読む理由は、意味内容を深く理解し、「理解し、イメージしながら音読」しやすくするため。英語を訳すだけだと言葉を表面上和訳するだけで、意味まで考えない場合が多い。
英文が短い場合(100ワード以下)は全文を通して口頭和訳・音読するのでも良いですが、長い場合は、段落ごとに音読トレーニングします。段落ごとに口頭和訳・音読する理由は、例えば200ワードを一気に音読すると、最初は「音読して、意味を把握する」作業がハードなので、正しい音読ができないおそれがあるから。要するに頭がパンクするからです。

③口頭和訳:3回口頭和訳する

段落ごと通して口頭和訳し、それを3回繰り返します。口頭和訳をすることで、意味を理解しているかを確認し、合わせて、英文中の英単語・英熟語・英文法などの意味を覚えていけます。
口頭和訳の時に注意すべきは、「日本語訳の丸暗記で和訳しないようにする」ことです。単語や熟語、文法を、一つ一つ1対1で厳密に訳していきます。意訳より、直訳調でかつ日本語として意味が分かるように訳していきます。丸暗記で和訳していたら、単語も熟語も正確に覚えず、文法も正確に理解しないままになる可能性があり、応用が利かないからです。
英語を英語の語順で読めるようにするため、口頭和訳の時は、全文を一気に訳すのではなく、スラッシュ訳(3~5ワード前後の意味のまとまりごとに訳していくこと:後述)をします。

④聴く:一段落分の音声をCDで確認する

音読する前に2回CDを聴き、音声を確認します。これは音読トレーニングをする時は毎回行います。正確な発音やリズムを習得するためです。音声を聴き、正確な発音や読み方を耳から記憶し、それを真似て音読します。デタラメな発音や読み方では、音読の効果は半減しますので、ぜひ、音読とリスニングは平行して続けてください。したがって、音読はできるだけ音声(CD)付きの教材で行います。

⑤音読:理解しながら10回音読する。

音読時は「理解」しつつ音読します。【理解しつつ音読する方法】は後述します。
音読時に重ねる日本語訳は、全文訳ではなく、スラッシュ訳にします。つまり、音読している語群と対応した日本語を頭の中で重ねます。これは非常に重要です。音読時に全文訳の日本語を頭の中で思い浮かべると、英語と日本語では語順が異なるため、英語で音読している箇所と、日本語訳の箇所が対応せず、間違った訳・イメージを結びつけてしまいます。

⑥次の段落へ:10回音読したら次の段落へ。その日、時間がある限り先へ進める。

⑦100回音読:【(音声2回聴く+日本語訳3回音読+口頭和訳3回+音読10回)×10日連続】

翌日以降も、毎日同じ英文を「音声を2回聴く+日本語訳を3回音読+口頭和訳3回+音読10回」していき、10日間続けます。10日続けることで、英文理解が短期記憶から長期記憶に移行し、英文に含まれる「英単語・英熟語・構文・文法」が受験のときや数年後も使える知識になります。また、「英文を、返り読みしないで、前から前から理解する」「英文の意味を英語のまま理解する」ことができるようになります。このような状態になるのに、最初は100回くらい必要ですが、慣れると30回くらいまで減らしていくことができます。

⑧シャドーイング:音読50回以後シャドーイングを半分入れる

音声がある場合、50回を過ぎてCDと同等以上の速さでスムーズに音読できるようになったら、シャドーイング(音声を聴きながら、その音声に付き従うように音読するトレーニング)を入れます。例えば、10回のうち、音読5回、シャドーイング5回などにします。「音読+シャドーイング」で合計100回します。
シャドーイングは、最初は【テキストを見て、音声を聴き、自分も発音する】ので結構ですが、慣れたら、【テキストを見ないでシャドーイング】もしていきます。
シャドーイングするときは、正確な音・息継ぎ・アクセントなどを意識して聴き、真似ます。これにより、正確な発音を習得することができ、リスニングが上達します。
50~70回読んで、その英文を音読して意味がスムーズに分かるようになったら、段落ごとから、全文を一気に音読するスタイルに変えます。

⑨リスニング30回

音読+シャドーイングを100回したあと、できるだけ同じ英文を、リスニングします。英文を見ないで英語を聴く(リスニングする)のは、英文を見て聴くのとは全く違います。音読+シャドーイングをした教材をリスニングすると、「意味が分かっている教材をリスニングできる」ので、「英語を聴いて意味が分かる」ようになります。「聴いて意味が分かる」英文の数を増やすことで、リスニングは上達しますので、英文解釈や長文読解で理解した英文は、極力、【音読+シャドーイング+リスニング】しましょう。
リスニングの回数の目安は30回ですが、目標は、「全文を聴いてスラスラ意味が分かる」状態です。

以上で音読トレーニングの説明を終わります。
音読トレーニング(音読70回+シャドーイング30回+リスニング30回)を教科書から受験用長文問題集、過去問へと進めることで、あなたの英語力と英語の成績は飛躍的に上がっていきます。ぜひお試しあれ。

2.4.スラッシュ訳

 (1)スラッシュ訳とは

スラッシュ訳とは、「スラッシュ(斜線)が入った教材を使い、数ワードの意味のまとまり(センスグループ)ごとに、前から前から和訳していく」方法、もしくは、教科書のようにスラッシュが入っていない教材の時は、「数ワードの意味のまとまり(センスグループ)ごとに自分でスラッシュを入れ、前から前から和訳していく」方法のことです。後者は独力ではすぐにはできませんから、できるだけスラッシュ訳が付いている教材であらかじめ練習しておくか、スラッシュ訳を教えてくれる人に習います。

 (2)スラッシュ訳の目的

スラッシュ訳をする目的は、英語を英語の語順で読めるようにするためです。
英語と日本語では語順が異なるため、音読時に全文訳の日本語を頭の中で思い浮かべると、英語で音読している箇所と、日本語訳の箇所が対応せず、間違った訳・イメージを結びつけてしまいます。
例えば、以下のような英文を読むとき、全文訳を頭の中で重ねると、英単語と日本語訳が変な風に結びついてしまいます。

(音読)There’s another way in which the earth resembles a watch.
(頭の中)地球が 時計に 似ている 別の点がある。

There’s another(=地球が) way in which (=時計に)the earth(=似ている) resembles a watch.(=別の点がある。)

スラッシュ訳にすると、以下のようになります。
There’s another way/ in which the earth /resembles a watch.
別の点があります  その点の中では地球が  時計に似ています。

こうやってスラッシュ訳を口頭和訳の時にしっかり練習し、音読時にスラッシュ訳を頭の中で重ねることで、英語(単語・熟語・文法)と日本語が正しく結びつき、記憶され、他の英文でも使える記憶になるのです。また、スラッシュ訳が自然にできるようになると、英文速読が可能になり、また、聴いた順番に理解できるので、リスニングも得意になります。

 (3)口頭和訳とスラッシュ訳

英語を英語の語順で読めるようにするため、口頭和訳の時は、スラッシュ訳をします。
スラッシュ訳をすることで、音読時や長文を読む(黙読する)ときに、「意味のまとまりごとに、前から前から読んで理解していく」「英語を英語の語順で理解する」ことができるようになります。

英語と日本語では語順が違い、英語では、「後ろから前の語句に掛かる」(関係代名詞や形容詞句など)ことが多いため、日本人は「返り読み(後ろを先に訳して前の語句を後に訳す)」をしがちです。返り読みをしていると、英文を行ったり来たりして読むことになるため、当然、読むスピードが遅くなります。これを避けるのがいわゆる「直読直解(英語を英語の語順で理解すること)」です。直読直解は英語ネイティブ(英語を母国語とする人々)にとっては当然の読み方です。ネイティブは返り読みなぞしません。

 (4)音読とスラッシュ訳

上記の通り、音読時に重ねる日本語訳は、全文訳ではなく、スラッシュ訳にします。つまり、音読している語群と対応した日本語を頭の中で重ねます。これは非常に重要です。

 (5)スラッシュ訳のトレーニングに適した教材

日本人が直読直解をすることができるようにするために開発されたのが、スラッシュ訳が書かれた教材(数ワードの意味のまとまりごとにスラッシュを入れ、スラッシュごとに訳を配した教材)です。例えば以下のような教材です。

「英語長文ハイパートレーニング(CD付き)」シリーズ(安河内哲也著)
「イチから鍛える英語長文(CD付き)」シリーズ(学研)

こういう問題集を使い、スラッシュ訳をトレーニングしていくことで、「英語を、英語の語順で、前から前から理解して読む/聴く(直読直解する)」ことができるようになり、音読の効果とあいまって、ハイスピードで長文を読める/聴けるようになります。

2.5.理解しつつ音読する方法

 (1)理解しつつ音読する方法

【理解しつつ音読する方法:テキストを、発音しながら、イメージしながら、頭の中で日本語訳を重ねながら、理解しながら、読む】

日本人にとって「英文を理解する」とは「英文を読む時に英文の情景をイメージし、頭の中で日本語訳を重ねる」ことです。音読を長く続ければ「英語を英語のまま理解する」ことが出来るようになりますが、最初はムリです。ですから、最初は「英文の情景をイメージし、頭の中で日本語訳を重ねる」という複雑な頭の働きが必要になります。これはほとんどの人にとって今までやったことのない頭の働かせ方だと思いますので、最初はゆっくりゆっくり音読します。

 (2)理解しながら読まないと、音読は効果がない

例えば意味が分からないフランス語の文章を1000回音読したとして、意味が分かって話せるようになるでしょうか。その文を覚えて話せるようになるかもしれませんが、自分が言っている言葉の意味は分かりません。
意味が分かった音声を繰り返し音読することで初めて、「音と意味、文字と意味」が結びついて、使える記憶になるのです。
「音と意味、文字と意味」が結びつくとは、例えば、「音(ランという音)と意味(走るという意味/走っているイメージ)、文字(runという文字)と意味(走るという意味/走っているイメージ)」が結びつき、runという文字を読めば「走る」という意味が分かる(走っている情景が思い浮かぶ)ようになる、ランという音を聴けば「走る」という意味が分かる(走っている情景が思い浮かぶ)ようになる、ということです。

 (3)たいていの英語音読実践者は、意味を理解しないでただ読んでいる

しかし、多くの中高生の音読実践者に訊いてみても、たいてい、意味を理解しないで、ただ読んでいます。あるいは、意味を理解しながら読んでいるか、理解せずに読んでいるか曖昧なまま、読んでいます。それは、正しい音読の仕方ではありません。
日本語の音読と英文の音読は根本的に異なります。日本語は読めば意味が分かりますが、英語はただ読んだだけでは意味が分かりません。なぜなら、日本語のほとんどの単語・連語・短文・文法には、生きてきた中で培ったイメージが既に大量のくっついていて、読めばそのイメージが喚起されるのに対して、英語の単語・連語・短文・文法にはイメージや意味がほとんどくっついていないので、イメージが喚起されないからです。
【英文を、意味を理解しながら音読する】のは想像以上に難しいのです。その上、【理解するとはどういうことか】を普通の学習者は意識していないので、ただ読んで、理解した気になっています。

 (4)英文を理解するとはどういうことか

【英文を理解する
=日本語で理解する+英文に示された情景をイメージできる
=日本語を頭の中で言いながら理解する+情景をイメージできる】

日本語でも英語でも、文章を「理解」するときは、ネイティブ(母国語とする人々)は、情景を「イメージ」して理解しています。例えば、

その太った男は毎日海で泳ぐ。
The fat man swims in the sea every day.

という文章があったとして、読む人はこの情景をイメージしながら読んでいきます。英語でも同じです。英語で書かれたこの情景をイメージできれば理解できる。イメージできなければ、理解できない。そして、英文をイメージできるためには、その人の記憶の中で、英文に登場する全ての単語・連語・短文・文法に必要十分のイメージ・意味がくっついている必要があります。

しかし、日本人が英文を理解するときは、視覚的イメージだけでは難しいのが現実です。例えば「Life is short.(人生は短い)」という文があったとき、これをイメージできるかというと、「Life」という言葉が抽象的なため、イメージしづらいのです。よって、こういう場合は「Life is short.」という英語と「人生は短い」という日本語を重ねて理解する必要があります。

 (5)英語回路ができていく

【英文を音読しながら、イメージしながら、日本語を頭の中で言う】という複雑なトレーニングを50回、100回と繰り返し、更に、10英文、30英文、100英文と蓄積するうちに、多数の英語の言葉とその意味/イメージが緊密に結びつき、音読した英文を日本語に訳さなくても(日本語を介さなくても)「英語のまま理解できる」ようになり、やがて、初見の英文でも「英語のまま理解できる」ようになります。
この「英語を英語のまま理解できる」脳の状態を、「英語回路(英語脳)」と言います。これは大量の音読により達成できます。

2.6.音読トレーニング教材

高校生が音読すべき教材は、まずは英語教科書です。1、2年の教科書2冊を100回音読し、それが終わったら、次は、以下のようなCD付きの英語長文問題集がオススメです。

「英語長文ハイパートレーニング(CD付き)」シリーズ(安河内哲也著)
「イチから鍛える英語長文(CD付き)」シリーズ(学研)

以上2つはスラッシュ訳が付いているので、音読トレーニングには最適です。特に「英語長文ハイパートレーニング」シリーズは、SVOCMの区別も付いているので、英文解釈の練習にもなります。

「入門英文解釈の技術70」(CD付き)(センター試験レベルまで到達可能)
「基礎英文解釈の技術100」(CD付き)(難関大学レベルまで到達可能)

以上2つは、英文解釈書では珍しくCDが付いているので、英文解釈の練習をしつつ、音読トレーニングができます。

2.7.参考文献

「英語のはなしかた」(國弘正雄著、たちばな出版)
「英語上達完全マップ」(森沢洋介著、ベレ出版)

3.瞬間英作文(例文暗記)

3.1.瞬間英作文とは

瞬間英作文とは、英文法などの短い例文(10~12ワード前後)を音読・暗唱・暗記することにより、「例文の日本語訳を見たら瞬間的に英文を言える」ようにするトレーニングです。
「瞬間英作文」の「瞬間」とは、「日本語訳を見て”瞬間的に”英文が言えるようにするトレーニング」という意味であり、「瞬間的に記憶できる」という意味ではありません。

瞬間英作文(例文暗記)は、音読と共に、英語の運用能力(読む・書く・聴く・話すの4技能)そのものを上達させる最重要なトレーニングです。

3.2.瞬間英作文の実際

以下、400例文が載っている英文法例文集を記憶するとします。400例文だと一気に記憶するには少し多いので、100例文ずつか200例文ずつに分け、それぞれのセットを記憶したら、次のセットに進みます。ここでは200例文を1セットにすると仮定して話を進めます。

【瞬間英作文の実際】

①理解:第一番目の英文を文法的に完全に理解する。
②口頭和訳を3回する:意味がスラスラ分かるようにするため。
③音読・暗唱する:5回前後音読し、スラスラ言えるようになったら、そらで暗唱する。
④日本語訳を見て英文を言う:ここが瞬間英作文のハイライトです。しっかり記憶していきます。
暗唱できるようになったら、日本語訳を見て英文を言う。言えなかったら、また暗唱し、日本語訳を見て英文を言えるまでトレーニング。
⑤1日に同じ箇所を2周する:日本語訳を見て英文を言えたら次の文へ。どんどん進め、その日の分が終わったら、その日の最初の部分からもう一度「日本語訳から英文を言う」。言えなかったら暗唱。言えるまで「③暗唱⇒④日本語訳から英文を言う」を繰り返す。
⑥次の日以降、次へ次へ進む。
⑦復習は14日以内に行い、そのセットを10周する:10~14日は次々進めるが、14日以内に進んだ分を一セットにしてその分を10周する。例えば、1日20例文(約30分)×10日で200例文進んだとしたら、その200例文を一セットにして、10周する。
【日本語訳⇒英文】が瞬間的に言えるようになった文は外していく。最終的に全文を瞬間的に言えるようになったら、次のセットへ。
⑧2セット目以降も同様に瞬間英作文していく。
⑨全体を10周:教材の最後まで終えたら全体を更に10周する。ただし、ここまででほとんど覚えているから、時間はそれほどかからない。
⑨ランダム瞬間英作文:最後に、覚えにくかった英文を、ランダムに瞬間英作文して覚えていく。ランダムに瞬間英作文をしていくことで、順番や位置で覚えていた部分の欠点を補い、瞬間英作文が完成に向かいます。

参考文献:「英語上達完全マップ」(森沢洋介著、ベレ出版)

3.3.高校生が使用すべき瞬間英作文の教材

使用する教材のレベルや量(冊数)は、目的により異なります。英語の基礎力を万全にしたい場合は、(1)中学レベルの英文法を網羅した例文集、(2)高校レベルの英文法を網羅した例文集、以上の2つを順番に記憶していけばよいでしょう。
難関大学の英作文対策をしたい場合は、(1)~(2)に加えて、(3)大学受験用英作文問題集で実践演習をすれば十分でしょう。

 (1)中学英文法の例文集

最初に、中学英文法の例文集を覚えていくことを、多くの高校生にオススメしています。なぜかというと、ほとんどの高校生が、中学英文法の例文さえ、英訳ができないからです。
例えば、以下のような日本語を英語に即座に自信を持って英訳できますか?

①あなたのお父さんは今家にいますか?(中1レベル)
②美雪は公園で今何をしているのですか?(中1レベル)
③何枚の写真をジョンは撮りましたか?(中1レベル)
④何か暖かい着るものをお持ちですか?(中2レベル)
⑤これらの小説の中でどれが一番おもしろいですか?(中2レベル)
⑥あなたは家を綺麗に保つべきです。(中3レベル)
⑦彼女はどれくらいロンドンに住んでいますか?(中3レベル)

①Is your father at home now ?
②What is Miyuki doing in the park ?
③How many pictures did John take ?
④Do you have anything warm to wear ?
⑤Which is the most interesting of these novels ?
⑥You should keep your house clean.
⑦How long has she lived in London ?

以上の例文や、中学レベルの英文法書の例文を自分で英訳してみて、3割以上間違う、分からない、一つ英訳するのに10秒以上かかる、というような場合は、中学レベルから復習が必要です。
具体的には、以下のような「中学レベルの文型を網羅した例文集」を一気に覚えます。

「99パターンでわかる中学英語文型の総整理(CD付き)」(学研)
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(CD付き)」(森沢洋介著)

 (2)高校例文暗記:高校レベルの文法例文集を瞬間英作文で暗記する

中学文法例文集を終えた後は、もしくは、中学例文程度は楽に書けるという高校生は、高校レベルの文法例文集、大学受験英作文対策例文集、英作表現集を暗記していきます。中学例文集を終えた後なら、スムーズに覚えることができます。目的にもよりますが、以下から2冊前後記憶すれば、英語力が飛躍するでしょう。

「英作文基本300選」(駿台文庫)
「英語構文基本300選」(駿台文庫)
「英語の構文150―UPGRADED 99 Lessons」(美誠社)
「入試英語最重要構文540」(南雲堂)
「総合英語Forest音でトレーニング」(桐原書店)

 (3)大学受験用英作文問題集で実践演習

以上で英文法の骨格は記憶し終わったことになるので、インプットは十分です。これからはアウトプットにも力を入れます。すなわち、志望校の過去問の英作文問題を解き、その模範英文を瞬間英作文で記憶します。また、志望校の英作文傾向に合致した問題集の問題をどんどん解き、模範英文を記憶していきます。

「大矢復 英作文講義の実況中継」(語学春秋社)
「[自由英作文編] 英作文のトレーニング」(Z会)
「志望校の過去問」(教学社)

 (4)高校教科書

高校生には定期テストがありますので、テストに合わせて、教科書の音読と文法例文の暗記をしていくと、テスト対策が万全になると同時に、英語力が飛躍的にアップします。

3.4.瞬間英作文で400例文を30時間で記憶できる

高校生が覚えるべき例文の数は中学英文法で約500例文、高校英文法で約700例文です。瞬間英作文の手法を使えば、例えば、平均12ワードの400例文を完全記憶するのに必要な時間は約30時間です。よって、1200例文だと、約100時間で記憶することができます。

4.英文解釈

4.1.英文解釈とは

英文解釈とは、英文解釈書を使い、英文を、
(1)形から理解するために「構造分析」し、
(2)意味から理解するために「読解英文法」を理解・記憶して、英文の意味を理解し、
(3)構造分析と読解英文法の知識をもとに「和訳」を書いて、自分の理解が正しかったかを確かめる、
(4)以上を続けて、構造分析と読解英文法を習得し、和訳・英文読解の能力を引き上げる、
というトレーニングのことを言います。
英文解釈を習得すれば、教科書や英語長文の理解が飛躍的に楽になります。

4.2.「構造分析」とは

英文解釈の「構造分析(構造把握)」とは、英文を理解し、和訳するために、
「英文の構造を見抜く」=「五文型の区別をする」
=「文の意味を理解するために、各単語・連語にSVOCM(主語・動詞・目的語・補語・修飾語句)を振り、更に修飾語句がどこに掛かるかの修飾関係を明らかにする」トレーニングです。

4.3.読解英文法とは

読解英文法とは、「読解問題、英語長文問題に含まれるやや難解な英文法、例えば、倒置や関係詞、分詞などの複雑な英文法と英語構文」のことです。英文解釈書には、この読解英文法が収録され、これを理解し、記憶し、和訳できるようにすることで、英文読解力、和訳力を上げていくことが可能になります。

この「読解英文法」が入った英文で、「構造分析」をし、「和訳」するトレーニングを英文解釈と言います。

4.4.英文解釈のメリット

英文解釈に習熟していくと、構造が複雑で意味が取りにくい英文を、どう考えて意味を取っていくかが分かるようになります。つまり、英文を素早く理解する、読む、和訳するのに役立ちます。

読解英文法の習得には6~12ヶ月前後かかりますが、構造分析の技術自体は1~2ヶ月という短期間で習得可能です。しかも、構造分析がスラスラできるようになれば、教科書や英語長文の理解が格段に容易になるので、早めの習得が大変有利です。

4.5.英文解釈の実際

英文解釈は、具体的には以下のようにします。

【英文解釈のマスター方法】

①五文型を理解し、記憶する:英文解釈書の最初にたいてい載っている文法や五文型の解説をよく読み、五文型の5つの型を理解し記憶し、五文型と品詞との関係(主語と目的語は名詞しかなれないなど)を理解し記憶します。
②英文を読む:英文を1回読み、全体の意味の理解に努める
③構造分析:課題英文に使われている文法・構文・熟語等を理解しながら、白文(何も書かれていない英文)にSVOCM(MはSVOC以外の修飾語)を振っていき、Mがどこに掛かっているかを矢印で記していきます。これらができればどの文型か分かり、更に文法的に理解できれば、文の意味が分かります。SVOCMは冊子には書き込まず、コピーを取ってやります。構造分析は何度もする必要があるからです。
最初は慣れていないので、どう振っていいか分からない英文も多いでしょう。その場合は、1文に2分以上は考え込まず、分からないところは飛ばし、訳に入ります。
一文ずつ「構造分析⇒和訳」をします。構造分析をするときは、形だけからは分からないことも多く、形(構造分析)と意味(文法)の両方から理解する必要があるからです。
④和訳:構造分析を元に和訳を書きます。これも1文に3分以上は考え込まず、サッサと進めます。最初はSVOCMの振り方、和訳の仕方を理解し、記憶していけばいいのであって、最初からこの二つができる必要は全くありません。まずはやり方を覚えましょう。
⑤答え合わせ:5行前後の段落ごとに、構造分析と和訳の答え合わせをし、解説を読み、全文を文法的に完全に理解し、記憶します。間違えた部分、分からなかった部分に印を付けておきます。
大問が5~10行前後の場合は、全部が終わってから答え合わせをし、それより長い場合は5~10行前後で区切って、答え合わせをします。
⑥やり直す:出来なかった部分について、再度、構造分析と和訳を書きます。全て正解するまでその場で繰り返します。
⑦その日の時間まで先へ先へ。
⑧一つの英文は3日(3回)連続で英文解釈をする:構造分析を早期に習得するため。例えば、1日目:1~3ユニット、2日目:1~4ユニット、3日目:1~5ユニット、4日目:4~7ユニット、5日目:5~8ユニット、という感じです。
⑨英文解釈書を10周する:構造分析と和訳を最後まで終えたら、再び最初から最後まで、「構造分析」と「和訳」を、今度は、書かずに「口頭で」行います。一文ずつ確認し、間違えた文に印を付ける。間違えた文を集中的に、5~10周程度復習します。間違えなくなったら、その本は終わりです。2冊目に入ります。
⑩英文解釈と並行して、音読トレーニングをする:音読トレーニングとは、学んだ英文を習得するため、「口頭和訳30回+音読70回+シャドーイング30回+リスニング30回」していくトレーニングのことです。【[1日に口頭和訳3回+音読&シャドーイング10回]×10日連続】する。こうすることで、英文を深く理解でき、英文に含まれる文法や単熟語を記憶できます。

以上が英文解釈のマスター方法です。

4.6.英文解釈に使う教材

構造分析と読解英文法の両方をいっぺんに習得したい場合は、英文解釈書を用います。センター試験レベルだと1冊以上、難関大学レベルだと2冊以上習得します。
ここで使う英文解釈書のオススメは以下のようなものです。

「入門英文解釈の技術70」(CD付き)(センター試験レベルまで到達可能)
「基礎英文解釈の技術100」(CD付き)(難関大学レベルまで到達可能)
「英文解釈の技術100」(CD付き)(超難関大学レベルまで到達可能)
「横山雅彦の英語長文がロジカルに読める本」(超難関大学レベルまで到達可能)

構造分析だけを早期に習得したい場合は、英文解釈書でなくても、以下のような長文問題集、構文問題集でも構いません。これらにはSVOCMがほぼ全文に付いています。長文問題集をしつつ構造分析を習得したい人、構文を覚えつつ構造分析を習得したい人は一挙両得になります。

「英語長文ハイパートレーニング(CD付き)」シリーズ(安河内哲也著)
「スピード英語長文(CD付き)」シリーズ(安河内哲也著)
「大学入試 全レベル問題集 英語長文(CD付き)」シリーズ(旺文社)
「英語の構文150(CD付き)」(美誠社)

5.インストールとリーズニング

5.1.インストール

 (1)インストールとは

インストールとは、現代文や数学、英語の問題集を習得するときの方法で、問題集の解答解説に書かれている、「解法」を理解し、記憶し、それを「再現する」ことを通じて、その解法を自分の頭に入れる(移植する=インストールする)ことです。言い換えれば、「解答解説通りの考え方・手順で、自分も解けるようにすることを目標に、解答・解説を理解し記憶し、きちんと再現できるまで復習を続ける」ことです。
<解法>とは、「問題を解くときの解き方=解くときのアタマの働かせ方=解くときの思考プロセス=解答の根拠の探し方や発想法・書き方」のことです。

例えば、要約問題には要約問題の「解法(解き方のプロセス、解く時の思考プロセス)」があります。それは例えば、
①キーワードを探し、キーセンテンスを探して、キーワードとキーセンテンスを論理的かつ簡潔に組み合わせる
②キーワードは多い言葉、全体のテーマ・主張と関わる言葉である
③キーセンテンスはテーマ・主張が簡潔に述べられた文章である
④キーセンテンスは文章の最初か最後にあることが多い
といった要約の技術です。そしてこの手順で要約問題を解説した問題をいくつも解き、解説の解き方・考え方を理解し、記憶し、再現することで、自分のもともとの解き方を修正していき、要約問題の「解法」を自分の頭にインストールしてきます。そうすれば、現代文でも英語でも、要約問題があったとき、自動的にその手順(解法)にのっとって要約問題が解けるようになります。

 (2)数学ではインストールするのは当たり前

数学の得意な人は、問題集の解き方で解けるように何度も解き直します。意識しているとしていないにかかわらず、解法を暗記しています。解けなかった問題については、解答・解説・ヒントを良く理解し、記憶し、再度解き、解答解説を再現できるまで解き直します。これがインストールです。

 (3)英語でもインストールする

これを英語の問題集でもするのです。「ただ問題を解き、解答解説を見て納得し、次の問題へ」ゆくのではなく、「問題を解き、解答解説を見て納得したら、それを記憶し、その解き方・根拠で自分も解けるように、再度解く。そのときは、解答解説を再現して解くようにする。最終的に、解説で示された解き方で、正しい根拠を指摘して正解できるまで解き直す」のです。このトレーニングを繰り返すことで初めて、自分の解き方が進化し、得点力が上がっていきます。

5.2.リーズニング(理由づけ)

 (1)リーズニングとは

リーズニングとは、「問題に根拠を持って答えられるようにする」ために、「問題を解くとき、自分の解答の根拠・理由を言う/書くこと」です。これは英語だけでなく、現代文・社会・理科などの選択肢問題で主に用いられる勉強方法です。
リーズニングの目的は、「問題に根拠を持って答えられるようにする」ことです。問題に根拠を持って答えられるようになることは、論理的思考の根幹なので、リーズニングを続けることで、論理的思考が発達します。

 (2)リーズニングの実際

例えば、4択の問題集があるとき、以下のようにしてリーズニングしていきます。

【リーズニングの実際】

①問題を解くとき根拠を言う:答えるときに、間違いだと思う選択肢の間違いだと思う根拠を言い、正解だと思う選択肢の正しいと思う根拠を言う。
②解答と根拠を確認する:正解とその根拠を解答解説で確認する。
③根拠を理解し記憶する:自分の根拠が間違えていたら、解説をしっかり読み、本文と照らし合わせて理解し、納得したら記憶する。
④すぐに再度解き、根拠を再現して言う:再度解き、選択肢を選ぶときに、さっき理解し記憶した根拠を「再現」して言う。
⑤根拠が正しく再現できたら次へ:最終的にその根拠が正しく言えて、問題も正解したら、次の問題へ。
⑥復習時にまたリーズニングする:復習するときも、①~⑤を繰り返し、問題集を5~10周繰り返して、根拠を即答でき正解できた問題から外していき、全問即答できるようになったら、その問題集は卒業する(マスターしたことになる)。

こうやってリーズニングを続けていくと、全ての問題で、曖昧に答えを選ぶのではなく、曖昧に答えを書くのではなく、根拠を探すようになり、速く、適切な根拠を探せるようになります。優れた問題集には、その「正解の根拠とそれを探す技術」が分かりやすい形で書かれているので、それをリーズニングにより吸収し、自分のものにします。

5.3.インストールとリーズニングに適した教材

「横山雅彦の英語長文がロジカルに読める本」(中経出版)
「横山雅彦の英語長文がロジカルに読める本 客観問題の解法編」
「横山雅彦の英語長文がロジカルに読める本 記述問題の解法編」
「竹岡の英語塾 難関大入試 英語長文特別講義」(旺文社)

6.徹底的な復習

以上の勉強法に共通しているのは「徹底的に復習する」という点です。5回、10回と復習しなければ、英語のような記憶科目で成績を上げることは出来ません。

学校や塾の授業に付いていくだけでは、先へ先へ進む授業とは裏腹に、学習したことをどんどん忘れていきます。忘れること自体は、人間の定めなので、仕方ありません。問題は「忘れない工夫」をしているか、ということです。それが「復習・繰り返し」です。成績が振るわない高校生のほとんどが、この復習をきちんとしていません。

「復習・繰り返し」を中心に据えた学習法が、当塾でも教えている英単語記憶法、音読、瞬間英作文であり、インストールやリーズニングも繰り返して初めて身につきます。
みなさんもぜひ、「復習・繰り返し」中心の勉強法を実践してみてください。成績は確実に上がっていきます。

もし、自分だけでは自信がない、教えて欲しいという場合は、当塾でも復習法や英語をお教えしています。お問い合わせ下さい。

【体験談】

「音読のおかげで、センター過去問で160点取れるようになった」

Mさん、高3女子、北海道

英語は一生懸命勉強しているのにセンター試験の過去問が解けなくて困っていました。音読をして分かったのですが、自分の勉強が、「理解」で終わっていて、「使える」レベルまで復習していなかったのが原因でした。また、先へ先へ進むことばかり気にしていて、一つ一つを定着させていない「焦り」があったのだと思います。

このような問題を音読が解決してくれました。今まで6ヶ月で200時間くらい音読とシャドーイングをしたのですが、夏休み前までは100点前後をうろうろしていたのが、最近は160点をコンスタントに取れるようになりました。この調子で入試本番まで頑張ります。


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