日本史:論述問題で合格点を取る勉強法


1.論述問題で合格点を取れるようにする方法

1.1.センター試験過去問で7割取れるようになってから論述対策

日本史の論述問題を勉強し始める時期は、
(1)教科書や講義系参考書を10~20周読んで「流れ」をある程度覚え、
(2)一問一答問題集や穴埋め問題集を20~30周して「用語」を完璧に覚え、
(3)センター試験過去問やセンター模試で70~80点以上取れるようになった後です。

なぜなら、基礎知識が欠けている段階で応用問題(論述問題)を解いて覚えても、知識が定着せず、すぐ忘れてしまうからです。

【講義系参考書を10周読む⇒一問一答問題集20周⇒センター試験過去問問題集10周⇒センター試験過去問7割⇒論述対策】

1.2.解答を150例覚えれば論述問題は書けるようになる

論述問題を書けるようにする最短の方法は、頻出するテーマ(論点)について「解答例を覚える」ことです。自力で書くのは、ほとんどの受験生にとって時間がかかりすぎる割に効果が薄いからです。
過去問の論述解答例を10年分(30問前後)+論述問題集1~2冊(120問前後)覚えれば、主だったテーマについて論述が書けるようになり、「どういう種類の問題に対してどう書くか」が分かり、論述的な歴史理解(因果関係、時代の特徴など)が深まります。
あとは、過去問や論述問題集の解答を覚え続けて、「書けるテーマの数」を増やしていくだけです。

2.過去問分析:過去問の解答例を記憶する

日本史の論述対策をしたい場合、まず過去問分析をすべきです。なぜなら、自分が受験するときの実際の問題に最も近い問題集は「その大学の過去問」だからです。大学や学部によって傾向・文字数が違い、市販の問題集にも問題の傾向・文字数に違いがあります。よって、過去問分析をして、傾向を把握し、対策を練ります。つまり、どういう勉強をし、どういう知識を覚える必要があるかをしっかり把握し、どの問題集が適しているかを選べるようにします。

2.1.過去問分析の目的

過去問分析の目的は、過去問の論述問題で合格点レベルの論述を書けるようにすることです。

「過去問の論述問題を書けるようにする」と言っても、いきなり書けるものではないので、解答例を覚えます。10年分くらいの過去問の解答例を覚えれば、傾向が身をもって分かり、対策が立てられます。

2.2.過去問を覚える方法

解答例を覚えるには以下のようにします。

【日本史過去問の論述解答例を覚える方法】

(1)志望校の過去問を10年分用意する

私は最新の過去問も覚えるべきだと考えますが、人によっては最新のは実力を試すのに残しておきたい人もいるでしょう。どうしてもそうしたい人はそうして下さい。

(2)問題を解く:キーワードを思いつくだけ挙げる

解くと言っても、最初はどう書けばよいか分からない人がほとんどだと思います。ですので、書く前段階である、その問題に関連する「キーワード」を思いつくだけ書きます。論述問題には、必ず含まれなければならないキーワードが5~10語前後あります。それを書きます。
何も思いつかなくても構いません。次へ進んでください。
論述を書ける人は10分程度で書いてください。

(3)「問題・解答・解説」を3~5回読む。

何度も読んで理解し、解答に含まれるべき「キーワード」を確定していきます。記憶すべき情報にアンダーラインを引き、キーワードやキーセンテンスを記憶していきます。

(4)解答例を覚える1:解答例をそのまま覚えるか、自作解答集を作って覚える

「解答例を覚える」には2つの方法があります。

①解答例をそのまま暗記する:記憶力の良い人の中には、解答例を10~20回読んだり、キーワードを記憶することで、解答例をほぼ暗記することのできる人がいます。そういう人は力ずくで暗記し、定期的に復習します。

②自分の書いた解答を暗記する:これは私が採っていた方法です。他人の書いた文章はよそよそしくしっくり来ず、暗記できなかったので、それを自分で整理し直し、自分で納得できる解答を書いて、それを覚えていました。
過去問や論述問題集の自作解答を書いたものは、復習しやすいように「自作解答集」としてまとめておきます。解答集の作り方はこちらに書いておきます。

(5)解答例を覚える2:解答を音読で覚える

解答の覚え方は、書いて覚える人、音読で覚える人、見て覚える人がいますが、見て覚えられる人は限られ、書いて覚えるのは時間がかかるので、たいていの人には音読で覚えることをオススメします。音読での覚え方は以下の通りです。

①キーワードを暗唱する:5~10個前後のキーワードを10~20回音読し、暗唱します。②解答例を音読する:解答例も10~20回理解しながら音読します。
③キーワードを見ながら解答例を言う:キーワードを見ながら解答を何度も言って、言えるようにします。
④キーワードを見ないで解答例を再現して言う:口頭できちんと「スラスラ」言えるまで何度も繰り返します。完璧に解答と同じ必要はありません。キーワードに漏れがなく、趣旨が合っていればOKです。

(6)解答を書く

口頭で解答をスラスラ言えるようになったら、今度は書いてみます。言えるのと書けるのはまた違うからです。ここでは「文法的に正しくかつ論理的に書く記述力」が必要です。

スラスラきちんと書けたらOK、書けなければキーワードと解答例を覚え直し、きちんと書けるまで繰り返します。
これも完璧に解答と同じ必要はありません。キーワードに漏れがなく、趣旨が合っていればOKです。

(7)過去問10年分を5~10回復習して、解答をスラスラ再現できるようにする

10年分を1周したらすぐに2周目に入ります。2周目からは「口頭で解答を言う」だけでも構いません。速く進めるためです。書けるか不安があれば書いてください。
5~10周すれば「問題を見たらキーワードや解答がスラスラ言える状態」になります。そうなれば過去問記憶、過去問分析は終了です。

3.論述問題集の解答を記憶する

日本史の論述問題に出されるテーマの数はある程度限られます。よって、過去問10年分(30問前後)と問題集1~2冊(120問前後)の論述問題の解答を理解して記憶し、書けるようにすれば、知識と書く力はかなり合格点に近づくと考えて良いでしょう。
150問覚えたら、あとはその維持に努めながら、過去問や問題集で「書ける問題の数」を増やしていくだけです。

4.自作解答集の作り方

日本史の論述問題で自作解答集を作る方法は【日本史論述問題の自作解答集を作る方法】に書いています。ご参照下さい。

5.解答を自力で書かない4つの理由

(1)時間がかかる:自力で書こうとしても、普通の人はなかなか書けないので、時間が幾らあっても足りなくなる。

(2)知識も記述力も足りない:知識も記述力も足りない人がほとんどなので、書いても不合格答案しか書けないので時間の無駄。

(3)流れと用語を記憶していない:合格答案を書くには、時代の流れと用語を過不足なく記憶していることが必要だが、それができている人はほとんどいない。

(4)論述的な「時代の切り取り方」を理解できていない:合格答案を書くには、論述的な「時代の切り取り方」(出来事や事件の原因・目的・特徴・影響・結果などを大きな視野で抽象化して把握すること)が必要になるが、そこまで全時代を通して理解するのは無理。

6.解答を覚えた方が良い3つの理由

(1)論述の書き方は真似るのが良い:日本史の論述の書き方など分からない人がほとんどなので、まずは「真似る」ことから入るのが正解。たくさん読み、記憶していけば、徐々に書き方のコツが分かってくる。「どういう問いにはどう答えるか」「どういう構成・順序で書くか」「どこまで具体的に、どこまで抽象化して書くか」などは模範解答を真似て書くことから始めないと、書けない。

(2)流れと用語は解説を記憶すれば良い:合格答案を書くには、時代の流れと用語を過不足なく記憶していることが必要だが、これは解答解説にまとめて書いてくれているので、それを理解し記憶すれば良い。

(3)「時代の切り取り方」は解答解説を理解し記憶すれば良い:論述的な「時代の切り取り方」は、解答解説を理解・記憶することで培っていける。ここを自力でやろうとするのは大学の史学科に入ってからで良い。

【体験談】

「世界史の記憶法が分かりました」

Kさん、名古屋大学志望、高校3年生、三重県

世界史を取ったのですが、量が多すぎて覚えられず、困っていました。それで、10ヶ月前、2年の7月に受講を始めました。

先生からは、世界史マンガを読むこと、教科書を10回読むこと、一問一答式問題集を覚えることの3つをやるといいよとアドバイスされたので、やってみることにしました。10巻本のマンガを3ヶ月くらいかかって10周読みました。これで時代の流れや基礎知識が頭に入ったように思います。

マンガを読んでいる途中から、教科書を読み始めました。1章ずつ10周読んで、すぐに同じ章の一問一答を覚える、という風にして、1章ずつ覚え、4ヶ月で教科書と問題集を1周しました。最初に戻ったらほとんど忘れていましたが、そんなものだと言い聞かせ、すぐに2周目に入り、2ヶ月で終え、今は7周目です。

今は1周を1ヶ月(30時間弱)で終えています。7割くらい覚えました。あとは繰り返すだけだと分かったので、予定が立ちました。模試の偏差値も60を超えているので、まずまずです。 この調子で続けていきます。ありがとうございました。


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